「何故できない」
「命を捨てる者をとめるのに おまえは命を惜しむのか」
「だからおまえは俺より弱い」
今回はダンテとランテ、そしてリヒター騎士団長の話が描かれていましたが……
あぁ、これは厳しいというか。ただ心が痛い。
神託士を排除する国が出てくるのもうなずけるというか、騎士団の面々の心中を察するに余りある。
リヒターにも悩みはあった。
「黒い戦車」を生かしてしまった事。本来なら、あの時に見捨てておくべきだったのではないか。
キアンの策に納得できる部分もあった。部下には恨むなと諭していた。けれど、悩みは尽きず心は淀み……悪魔の誘いに心が揺れかけた。
そしてそこをレグナが拾ってしまい……本当にこれは誰を責めればいいんだろうか。
引退した後もキアンの名で戦車を動かしていた元老院の面々かなぁ。
幼き時に、アルオスメンテを実行していた双子。
レグナとは対照的なボロボロな環境ではありましたが……驚きの速度で答えを導き出してましたね。
双子サイドで見ると、かなり神託ってのは胡乱な存在に見えますなぁ。リヒターが投獄されるまでの流れを見ると、レグナが聞いた強い殺意の正体も本当に陛下に向かっている物なのか怪しく思えてきましたが。
さて、レグナは真相に辿り着くことが出来るのか。……かなり父親世代の因縁とかも含めて複雑に絡んでる感じがしますので、何をもって真相と言うのかもあやふやですがね……