「恵まれてなきゃ生き方の清濁なんて選べないさ」
(略)
「俺はお前がいてくれたら助かるよ ラジャード」
ラシャードが抱えている物が重いというか。
彼は彼で大変不器用だよなぁ。ノアの方も、能力故かリアルに温室育ちの生かそのあたりの機微に疎いからなぁ。
アスカムからの伝言を受けて、一人行動を起こしたラシャードを心配して追いかけたノア。
危なく一人で死んでるところでしたけど。何とか助かって。その代りラシャードとちょっとギスギスしてしまってましたね。
まぁ、この辺りで一回喧嘩しておいた方が、後腐れなさそうですが。
彼の回想で父親の描写が増えましたが……自由な人だったんだなぁ、とひしひしと感じましたが。
アスカムが雇った連中と追いかけっこしながらの探索。
起源追想の危険性なんかも、ここに来て明らかになりましたが……実行中に無理やり話されると死ぬって。それが分かってるってことは、過去にそれが行われたってことで……
アスカム一派と接触してしまいそうな状況ですし、かなりヤバそうですけど、どうなるかなぁ。
カバー裏の「知らない隣人」と、巻末会議が相変わらずのネタ具合で笑った。
お前等、今本編がシリアスなのに何をしてるんだ。
まぁ前作『虫籠のカガステル』の巻末もクライマックスまでこの調子だったと思えばいつも通りですね!