気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

インフィニット・デンドログラム

インフィニット・デンドログラム15 〈GAME OVER〉

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『最後の一回、使わせてもらいます』

(略)

『今度こそ……守るために』

 

レイたちが交渉に赴いた先で、獣王と戦っていた頃の王都。

クラウディアの仕掛けた策によって襲撃を受けて、混乱状態に。

腕利きのマスターの多くが交渉の場に赴いていて。そうでなくても、クロノのPKでログインできるランカーが少ない。

そんな状態であっても、自分たちのホームを守るために戦うマスターとティアンの姿が合ってとても熱かった。

 

ライザーが、あと一度しか使えない思い出の品を、しまい込むのではなく守るために使うと決めた場面が特に好きです。

グローリアは本当に多くのモノを蹴散らしていったんだな……という今も残る爪痕に悲しくもなりましたが。

 

他の戦場もかなり良いんですよね。                            

誰もが500レベルになれるマスターと違い、才能の差によって上限レベルが異なるティアン。その中でも250レベルまでしか上げられなかった聖騎士の奮闘。

護衛として残っていた迅羽がラタと遭遇して起きた、〈超級激突〉。

総じて、ラ・クリマというか〈IF〉がろくでもない、という感想になりそうなのがアレなんですが。

誰もが、死力を尽くしていたのが良し。……敵側の【炎王】すら、新しい奥義を作ろうとしてきますしね。鬼か。

 

そしてこの世界に残されていた、特級の厄ネタについての情報が断片的ながら明かされたわけですが。異物への無敵化とかとんでもない事言ってるんだよな……。

復活しないように管理AI達も手を打っているようですけど、ここまで丁寧に前振りしてるってことはいつか覚醒するんだろうなぁ……。勝ち目見えないんですが。

 

新たに【大賢者】となったインテグラが王国に帰還して、リリアーナへの道を示したり色々と動きだしそう。

インテグラのキャラデザ好きだなぁ。性格的にも飄々としてる所は結構好みではあるんですが。【大賢者】としての価値感が混ざってるので、そこで信用しきれない部分があるんだよな……。

次回予告的に次は蒼白詩編っぽいんですけど、またレイ君がしばらくメインで登場しないフェイズ入りましたね……。

インフィニット・デンドログラム クロウ・レコード3

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3分 稼ぎなさいな」

「?」

「それで私が勝利して差し上げますわ」

 

中身が実はおバカなシオンとかチェルシーに言われてましたが。

実際エンブリオの能力は厄介ながら、どこか抜けてる感じがしますよね……。

決闘4位を賭けた決闘に持ち込むことで、ジュリエットは状況をコントロールしようとして。

鎧竜王が賭けに乗らないならジュリエットに殺される、なんて提案をしたこともあってシオンを俎上に載せられたのは良い感じ。

 

展開的には面白いと言いますか、会話できるUBMって凄い扱いにくそう、というか。

そりゃあデンドロ内でも遊戯派と世界派でスタンスの違いが出るよなぁと改めて実感する場面でもありました。

疲弊した状態でも上手くしのいで、勝利しているジュリエットが強くてカワイイ。

 

……まぁ、鎧竜王の話が終わっても、裏で暗躍していた輩が居るせいで一件落着とはいかないんですが。

決闘でさらに疲弊した所で連戦となっていましたが。

超級職の奥義はどれも厄介ですよね、ホント……って感じの決着でした。

特典武具も出てましたが。そうか、ここにも一人着ぐるみの呪いを受けた者が居たんだね……合掌。

 

書き下ろしSSで『事後処理と次のお祭り』が掲載。

タイトル通りの内容ですねー。戦闘後のジュリエット達の事とか。

また街中で騒動が起きたギデオン伯爵が苦悩する羽目になってたりとか。

次に開催するイベントをどうしようか、という流れの話。伯爵も中々愉快な人ですよね……笑った。

インフィニット・デンドログラム14〈物理最強〉

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「私の親友よ。今も、昔も、変わりなく」

交渉が決裂し、武力で持ってぶつかる事となった王国と皇国。
互いの国の王女が戦闘系超級職ということもあり、ティアンの頂上決戦とマスターの戦闘が同時に繰り広げられる展開。
レイとネメシスは、これまでも強大な相手に立ち向かってきたわけですが。
〈物理最強〉と呼ばれる、間違いなく今までも最も強い相手。

ネームバリュー故に、手札は結構割れているものの……
それで対策出来て相性ゲーで勝てます! なんて甘い奴がデンドロ世界で〈最強〉と呼ばれるはずもなく。
自分の手札がばれているから、相手の情報もしっかり集めて、対策してくる。
魔将軍みたいな慢心もなく、学習し続けるとか最強の看板に恥じない格があって良いですねー。
相対するレイたちにとっては、死線も良い所ですが。

それでも協力して準備して、喰らいついて行ってるのはお見事。
そのスペック故に、まともに戦える相手がほとんどおらず、「楽しんで勝つ」為に動いてくれたからこそ、ではありますが。
そうそう最適解ばっかり取れるわけでもないですからね。
……獣王の友人の方は、必要とあれば最適解を選び続けられそうではありますが。
彼女一人ならともなく相手のいる状況だと、プランを覆されたりするので、その辺りはまだ多少人間味あるのかしら。

クラウディアが、ただの戦闘系超級職ではなくて。
彼女自身の強みというのを理解して、自らを動かしているので、敵に回すとこれほどに厄介な人もいないという印象。
アズライトとの決戦は、中々の見ものでしたね。
遠く離れた地に居たハズなのに影響が及び、「責任問題かな」とか零していたブルースクリーンは哀れではありましたが。
お、おかげで勝てたし! 結果オーライ!

講和会議に端を発した、会場周辺での戦闘はひと段落してましたが。
ほぼ同時刻、皇国が仕掛けた策略も進行していて。
王都でもまた戦いが起こってたんですよねぇ。次回はそちら側の情報が描かれていくことになりそうですが。
……WEB版だと結構戦場分散してた印象ですが、さて文庫化する際にはどう料理するのだろう。

インフィニット・デンドログラムEX.1〈童話分隊〉

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「また死ぬかと思ったー……」

 

電子書籍専売商品。

インフィニット・デンドログラムをプレイしている初心者プレイヤーのパーティが遭遇したとある事件について描かれています。

〈童話分隊〉の名前は、なろうの感想欄か有志のWikiかで見た事あって、気になっていたので購入。

 

元々BOOKWALKERで、期間限定の特装版として書き下ろされた部分のみ新ためて配信された感じのようです。

30ページくらいで。電子だから増えてもいいけど。

そう言われて三倍量書いている辺りは流石というか。それでOK出た辺りも凄い。

 

エンブリオやプレイヤー、連れているモンスターの名前から童話分隊というパーティーを付けて、一緒にクエストを受ける3人組。

ファンタジーな家具に目がなくて、つい散財してしまうソニア。

エンブリオの効果でモンスターを複数従えるものの、飼育費が馬鹿にならないアスマ。

ギャンブル狂いで装備の更新もままならないグリムズ。

 

何ともバラバラな3人組ですが、お金に困っているのは共通で。

新しいクエストを受けに行った所で、【豪商】のティアンから相談を受けて。

彼の父母が隠居している村への配達クエスト。

単純な配達の割にはシステムが判断した難易度が高く……案の定、トラブルに出くわしてますが。

本編主人公のレイとネメシスが関与していないところでも、事件は起きて、解決に奔走しているマスターが居る。

そんな一幕を描く番外編としては、良質だったと思います。

しかしまぁ……なにをどうすると乳母車のエンブリオが生まれるんだ……

 


インフィニット・デンドログラム13 バトル・オブ・ヴォーパルバニー

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「お前らがクラン作ればいいだロ?」

 

皇国から申し入れられた、講和会議。

王国側にとって、皇国と戦争を続ける事にはメリットは無く、戦争やテロによる感情問題を除けば、悪くはない提案。

とは言ってもそれは、真っ当に講和が成立すれば、の話ですが。

戦争結界や【誓約書】のように、システムによって約束された、破棄できない契約があるので、悪意なく結べばハッピーエンドになるのですが……

当然、策謀を練っていて。皇国側のトップが戦争に成る、と断言しているのが恐ろしい。

 

レイは、アズライトとの縁もあり、護衛を依頼されますが……

仮に戦争となって結界を展開する事になれば、ランカー以外は参加する事すら出来ない。

決闘と討伐のランキングは、今から食い込むのは難しく、クランランキングにランクインする所に傭兵のように一時所属を検討していましたが。

女化生先輩のクランは不動の1位ながら、女化生先輩いるからアウト。

けれど他にツテのある場所も、色々と不都合があり、これはもう危険と分かりながら〈月世の会〉に入るか、と悩むほど。

 

そこに迅羽が現れて、レイの周囲には有名どころ揃ってるんだから、自分でクラン組めばいいじゃないか、と提案してきて。

いやぁ、小学生女子のはずなのに、本当に頼りになりますね迅羽! 超級なのに、かなり真っ当な性格してますし!! ピーキーな人が多すぎるんだよなぁ、超級。だからこそ、上り詰めたともいえますけど。

 

本気の兄の問にも、まっすぐ答え無事にクランを結成していましたが……

名前がまぁ、アレなのはご愛敬と言うか。「素敵大好き・着ぐるみ愛好会」にならなくて良かったねとしか(WEB290話あとがきネタ)。

 

講和会議に際して、王国でも皇国でも手は打って。

さらにそれに加えて管理AIの中にも、元々与えられている役目を逸脱しない範囲ではあるものの、暴走を始めた奴までいて。

クロノとチェシャのバトルは結構好きです。VSクロノだと、その後のカシミヤがMVP過ぎるので、チェシャ今一つですけど、カシミヤが辿り着くまで時間稼げたから……

 

今回、たまたまBOOKWALKERで購入したのですが、特典SSがカシミヤのリアルに関するエピソードで大変満足。

幼い彼が、どうして《抜刀神》に就けるほど刀に習熟していたのか。その片鱗を垣間見ることができます。なるほど、エンブリオが抜刀補助のイナバに成るわけだ。
カシミヤ好きなので、登場頻度少ないのがちょい残念なんですよねー。まぁ、デンドロはキャラが多いから仕方ない。

あとは、チェルシーとジュリエットに会いに行ったとき。
クロウ・レコードで登場したマックスが加わっていたのは、ちょっと嬉しかった。

インフィニット・デンドログラム クロウ・レコード2

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「強敵だね…でも」

「「負ける気はないよ」」

ジュリエット主人公のコミカライズ、第二巻。

チェルシーだけじゃなく、マックスとセットになった三人娘(一人女装)が、このシリーズのメインになるんですかねー。

二人に連れられてスイーツショップに行ってるマックスが可愛い。

春休みでログイン時間増やせる―と喜んでるジュリエットに、予期せぬ致命傷与えてましたけど……うんうん、過ごし方違うと、思わぬ言葉が刃になるよね……

 

決闘ランカー30位になって、いきなり4位に飛び上がるつもりだったマックス。

流石に、天地で同郷だったカシミヤと狼桜についてはしってるようですけど。他の中位ランカーは調べても居ないって当たりが、若さ所の傲慢だよなぁ

「断頭台」思い出して軽く青ざめてましたけど4位に上がったら、その上カシミヤでは……?

 

そこで名前の出たランカー13位のシオン。

決闘・討伐・クラン全てのランキングで13位に調整しているという変り者。

「不幸収集者」なんて呼び名があるくらい、不吉なものを愛好しているようですが、ジュリエットとの相性は最悪だとか。

実際にあった事例を聞くと、そりゃあ仲悪いよね……それが両手の指で足りない程あるとか、どれだけ揉めてるんだお二方。

シオンの話題が続いて、ジュリエットが思わず「もうシオンの話はいいよお!!」と普通に叫んでましたからね……

 

そして、三人が揃って受けたクエストに場面が映り……

違法なモンスター売買をしている業者を摘発するお手伝い、だそうですが。ランカー三人と天地の忍者がセットになってくるとは、敵も哀れな。

そこでジュリエットが、ドラゴンを保護することとなっていましたが。

違法業者の裏側で蠢いている〈UBM〉までいるようで、渾沌としてるなぁ。

 

ギデオンからほとんど動いていないのに、多彩な事件が起こるので、遊戯派でも楽しいんだろうなぁとは思いますが。相容れない状況・相手と対峙すると一気にややこしくなるんですよね……

シオン、自分のルールを貫いてるゲーマーですが、この状況でやってくんな……って感じ。

さて、割と厄介な状況ですが、この後どうなるやら。続きが気になる良質なコミカライズですねー。良きかな。



インフィニット・デンドログラム12 アイのカタチ

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「――今から、そこに行く」

 

ついに娑婆にでてきた超級のハンニャ。

元彼に復讐するためにゲームを始め、カップル全員殺すマシーンのようになっていた彼女が……

ギデオンで開催される、恋愛関係のお祭りが開かれるタイミングでフィガロに会いに来ることに。

 

ソロ専門の決闘王者であるフィガロと、愛に狂うハンニャがどんな遭遇をするのか、周囲が戦々恐々としていましたが……最初こそ穏やかでしたが、途中で管理AI達が手を加えてくれてさらに混沌と化したんですよね……

でも、暴走したハンニャに近づこうと奮闘するフィガロは本当に格好良かったですよ。

お節介をかけた一人はまだしも、騒動を見学したかったり、大きなトラブルがあれば超級生まれないかな思考のAIはちょっと本当にもう反省してほしい。

 

WEB版とは構成が変わっていましたねー。

少なくとも、白球の対決と兄思いの誰かの話が無くて、新キャラで討伐ランキング三十位のキャラが登場。

童話分隊と遭遇したとか書いてありますし、特典小説派生のキャラかな……? 詳しくないので自信はないです。

WEB最新話でも名前が出てはいましたが、フランクリン寄りとレイに判断されるのも止む無し。ブレーキの無いキャラは本当厄介です。

 

不屈の名前の通り、格上相手に折れず勝ち星を挙げたレイに拍手。……いやまぁ、カンストも遠い新人で、戦う相手だいだい格上ですけどね。つまりいつも通りってことですけど。

いつも通り勝ってくれる彼の姿が、一つの希望になっているのも確かでしょう。服装がどれほど悪鬼のようであっても。挿絵ありましたけど、空気が完全に悪役なんだよなぁ……




インフィニット・デンドログラム クロウ・レコード1

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「これでも 呪いの専門家だからね」

 

HJ文庫から刊行されている、『インフィニット・デンドログラム』のスピンオフコミカライズ。

主役は、王国の決闘ランキング4位の【堕天騎士】ジュリエット。

常に中二病言動をしている少女ですが、チェルシーと話している時やリアルでは普通に喋れてるので、新鮮でした。まぁ、リアルでもゴスロリ系の服好きみたいですけど。

 

飛べることを活かして救援に行って、ジュリエット語が通じてない場面には笑ってしまった。

情報の出し方を工夫してる感じで、結構読みやすかったですねー。

クエストをやってるところからゲームを表現して、話を重ねるごとにエンブリオの事とかが出てくる。

ジュリエットが主役という事もあって、決闘絡みの情報が多かったですけど。

 

実際に決闘してるエピソードも入れて来てくれたのは良かった。

やっぱりランカーの話なら、決闘がないと。マックスちゃんは、なんていうか気合の入った子で嫌いじゃないですよ。

しかしまぁ、ジュリエットの凌ぎ方も凄かったですねー。解説されたマックスの方が引いてたじゃん……「えへへ」ってしてるジュリエットが可愛かった。

インフィニット・デンドログラム11 栄光の選別者

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「君にとって、彼との約束はあれこれ考えてやめてしまうようなものか!!」

 

アニメ化も決定し、好調の作品。

今回は、かつてアルター王国で起こった災害。

SUBM【三極竜 グローリア】編が描かれました。

WEB版では、過去編やユーゴ編などレイが絡まないエピソードも結構あるんですが、その中でも屈指のお気に入りです。

 

レイ以外のマスターも、それぞれに積み上げて来たものがあるのだ、と。

クラン第2位のバビロニア戦闘団。自分たちがホームにしている街へ災害が迫り、戦い抜いた彼らの姿が、鮮やかでした。

彼らが残した情報が、後の挑戦者たちの勝利につながったというのもにくい演出ですよね。

……そこに至るまでに、数多屍を積み上げて、惨状を生み出している辺り容赦ないですけど。

 

管理AI達の行動を想えば、絶対にこの世界ただのゲームじゃないわけですが。

……ゲームとして考えれば、1度しか登場しないレアエネミー相手にやすやすと共闘出来ないというのも分かるんですよねぇ。

AIにもそれぞれモットーがあって、フィガロをチェシャが焚き付ける場面とか熱くて好きです。

三本の首を持つ強大な竜を相手取って、フィガロが、月夜が、シュウが。それぞれ死力を尽くして戦う展開は必見です。

あの戦いぶり見ると超級凄いというか、大賢者の葛藤も少しは分からなくもないけど……フラグマンはフラグマンで事故案件だからなぁ……




インフィニット・デンドログラム10 嵐の後、嵐の前

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「レイ君、そのうち『みたらし罪』で“監獄”行きになるのでは?」

 

カルチェラタンでの騒動を何とか生き延び、しばらく現地でのクエストを受けたりしていたレイ。

アズライトとビースリーの対面というちょっとひやっとする場面があったりもしましたが、概ね彼の周囲は今回平穏ですね。

タイトル通り、嵐の前の静けさともいえますが。

11巻も過去編っぽいから出番は基本無いですしねー。加筆されてたらプロローグなりエピローグなりに出てくるかもですが。

 

レイ視点の日常描写が合間に挟まってはいますが、基本的には他のキャラを主人公とした短編集って感じですねー。

レイの大学でできた友人が受けた天地でのクエスト。もっともエンブリオの特性ゆえに同行しただけで活躍するのは他の超級、準超級とかでしたが。

略奪が横行してる、となるとレイがここ選んでたら大変だったろうなぁ。理不尽の宝庫ですぜ。

 

監獄内でガーベラがパイを焼いてゼクスを驚かせる話と、超級と戦わせられる話も入ってましたね。

ゼクスが的確に育てたというか、心を折った影響で凄い強くなってるんですけど。

認識されない暗殺者とか、いやマジどうやってコレ倒せばいいんだ。

それはそれとしてガーベラのアバターが可愛くてびっくりした。あと盛り方もすごいな……

 

魔将軍が決闘に敗れるエピソードも入ってましたが……全体的に今回のエピソード、クラン〈IF〉の暗躍が凄いな。いつもの事ではありますが。

指名手配された超級で構成されているという驚異のクラン。何か目的があるのは間違いなさそう。いつ明らかになりますかねぇ。

キャラが多くて誰もが魅力的ではあるんですが。その分描きたいエピソードが多すぎてストック溜まり続けている感じがありますからね……

ユーゴがカルディナでフランクリンの友人である超級に振り回されているのにはちょっと笑った。頑張れ……



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