気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

エンターブレイン単行本

推しにささげるダンジョングルメ 最強探索者VTuberになる3

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「どっちにしろ駄目じゃねぇか!」

「どっちにしろ守るんで関係ないとも言います」

 

探索者として世界で一番先に進んでいると言っても過言ではないVTuber山主ボタン。

そんな彼が唐突に、ダンジョンの奥地で伝承にある不動明王そのままの姿をした超常存在と戦う動画を公開。

それによって世界には激震が走ることになったわけです。「神は実在するのか」、「ダンジョン内とは言え、そんな神を殺したボタンの扱いをどうするべきか」などなど。

動画越しですら宗教家がひれ伏すほどの格というか圧というかがあるだけに、一概に否定できるものでもない。しかし、それを認めてしまうのも問題がある。

 

下手すれば世界大戦勃発なのでは!? と掲示板の住人たちですら戦々恐々とする情報を突如としてボタンが公開したのは、一応自衛のためではあったようです。

ボタンが探索者としてとびぬけているのはこれまでの活動の中で隠しようがなくなっている。……当人にそこまで隠す気が無いとも言いますが……。

そしてダンジョンには、スタンピードという探索者の出入りが著しく低いダンジョンから魔物があふれかえる危険性があって。

被害が起きた時に、実力も知識もあるボタンであれば、どうにか出来たのではないかと言われる可能性があったから、先に自分の知ってる範囲を公開することにした、と。

 

実際、直近でアメリカでスタンピードが発生して、軍が出動する騒動になったみたいですしね。

ボタンには力があるからリスナーの中には気軽に「ボタンが行けば」とか言う意見も出てくるみたいですけど。どれだけ強かろうとボタンってあくまで私人であって、他国の軍事活動に参加できる権限なんてないわけですし。

……そもそもボタンみたいな特大爆弾が気軽に海外に行くことにすら、ボタン担当の刑事・玉木さんを筆頭に難色を示すでしょうけども。

自衛のために出した情報であちこち焼け野原にしてるのは……あまりにも火力強すぎぃって感じではありましたけど。ボタンだからなぁ……。

 

1巻でやってたホラゲーコラボで、ボタンが探索者として鍛えた結果いわゆる霊感があるという話になって。そこで話題に出ていた「夏に凄いホラー企画とかも出来る」と言う話が実現される書下ろしエピソードが結構なボリュームで収録されていたのは嬉しかったですね。

幽霊対策もボタンでしたけど……心霊スポット自体もボタンの別荘で賄っていたのは笑ってしまった。稼いでる分、多少は使ってくれとお偉いさんに言われて不動産を買ってたとか何とかで。……そりゃスタジオ2つポンと買っても痛くないわ……。

 

ガチで怖いのが駄目な夜光先輩と四谷先輩は不参加ながら、WEBだとまだ絡みが薄い吹雪先輩とかも登場してワイワイやっていたのは楽しそうで良かったですね。

男がボタン一人の男女混合お泊り企画とか炎上必死だけど、ダンジョン真実暴露騒動でボタンが今盛大に燃えてるから火種一つ足してもなんとかなると決行されたのは笑った。ボタンよりも重要度低いと切り捨てられたスケープゴートさんの報道で矛先が逸らされているってものあったみたいですけども。

 

女性陣のお風呂シーンで、一花がちょっと気合入ってるなんて指摘されて墓穴掘っていたのは……実に微笑ましいなぁ、と思いました。

場所の提供とトラブル解決要員をやりつつ、別荘に招いている関係でホストみたいなもんだからともてなしに力を入れているボタン、真面目だなぁ……というか。そりゃ惚れる人も出るよなぁ、というか。

ホラー企画でちょっと霊的存在にちょっかいだして呼び寄せたりしてるいたずらっ子な部分は……もうちょっと抑えな? と思わなくはないですけど。

「俺と言うイレギュラーな強者が来たことで、縄張りを荒らされたと思って苛立っているところに儀式なんてしたから呼び寄せられたんですねぇ」とか言っておけば、まだマシだったのでは。ボタンが要るから避けられずに起きたことと、ボタンが意図的に招いたことでは評価違うからね……。最終的にはちゃんと何事もなく完全に守ってましたけども。これは弁護人付きませんわー(棒)。

全滅エンドを死に物狂いで回避した。パーティーが病んだ。2

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「名誉がほしくて、命を懸けたわけじゃないからな」

(略)

「みんなが生きて、ここにいてくれる……それだけで、俺にとっては充分すぎる『褒章』だ」

 

1巻読んだ後、続きが気になってWEB版読みに行ったんですよね。

だから、カラー口絵で聖女三人のカラーイラスト見られたのが嬉しかったですね。

星眼の聖女ユーリリアス、眼帯してるのにかわいいし。この作品の挿絵だとキャラの眼が特徴的になっていますけど、そこが隠されているからか神の方にキラキラの効果は行ってるの良いな……。

ウォルカはアンジェが聖女であると知らないから、四人そろって並んでいる構図は読者にしか分からないものですけど、とても良いですよね。

福禍の聖女アルカシエルの聖女パワーで浮いてる謎物体も、イラストになるとそりゃ眼を引くよな……って納得がありましたし。

 

プロローグが、ならず者に利用されることになった少女ルエリィ視点。

仲間と和気あいあいと冒険者を楽しみ、中級と見なされるCランクに至ったものの……対モンスターはなんとかできても、対人の部分で警戒が甘く付け込まれてしまい、利用される状況に陥ってしまった。

……こんな悪意に満ちたイベントが、この作品の世界では珍しくないんだろうなぁ。ウォルカがダークファンタジー世界の創造主であるクリエイター(神様)に恨み言を吐くのもまぁ無理はない。

 

ただ、転生者で原作知識のあるってことを知らない他の面々からすると、普通に「神を恨んでる」認識になって歪んでいるのがまぁ……はい。

ウォルカが命を懸けたことで、執着強まってるパーティーメンバーとか、聖女の前でポロっと零しちゃうから、病みが深まっていくのでウォルカは毎回胃を痛めてますが、全て君の行いが跳ね返ってきてる結果なんだよ……がんばれ……。

 

ウォルカ、そうやってクリエイターへの恨み節を零すことはあれど、それはそれとしてファンタジー世界で「抜刀術」を極めるために厳しい修行に打ち込んだり。慈悲を与えようとならず者はまた別のところで同じことをするから、ならず者相手に情けは無用。それが次に奪われる誰かの命を守ることに繋がる、という祖父の教えを守って切り捨てる覚悟を決めているので、なんだかんだこの世界に彼なりに適応してはいるんですよねぇ。

その上で、原作では破滅するハズだったパーティーメンバーと一緒に生存するルートに入れたので、ある意味では万々歳。

死線を超えてより一段高みに行った剣術を極めるのに、義足だと不便だなぁ……みたいなシーンがあったり、胃を痛めまくってはいるけれど、ウォルカ的には現状にある程度満足してる、というのが特殊ですよね。

 

ダンジョン踏破事故が起きた原因であるパーティーに対して、思う所はあるかと聖女ディアに問われたときに「審問が正しく行われるならそれで」と言えてしまうのは、彼の強さではありますけどね。

……別の場面でロッシュから言われてましたが、「身を挺して行動できることは美しいが、欠点でもある」って言うのがまさしくそうなんですよねぇ。

パーティーメンバーの闇が深まっている中で、彼が今後どう生きていくのかは気になるところ。WRBも更新ペースゆったりなので、続きを気長に待ちましょう。

全滅エンドを死に物狂いで回避した。パーティが病んだ。

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「守るために命を張って、無事に守れた。みんながこうして生きtえ、いま俺の目の前員いてくれてる。……なら公開なんてないさ」

 

主人公のウォルカは、異世界転生者。

魔法が存在する世界でなら、創作の世界で描かれているようなトンデモ居合を実現できるのではないか、と幼少期から剣の修行に打ち込みまくっていた、修行バカの青年で。

無茶な魔法の使い方をしてるのを見咎めた魔法使いリゼルアルデが師匠になって、彼の剣術に光を見た少女ユリティアだったり、遥か南方にある戦闘部族出身のアトリとパーティを組んで、探索者としての活動を続けていた。

4人とも実力は確かでAランクにまでなった、将来有望な面々だったみたいですが……。

 

踏破報告が上がったダンジョン「ゴウゼル」へ揃って出向いた際に、奥に潜んでいた真のボスによってパーティは壊滅状態に。

そして、その絶望的な状況に至ってウォルカは自分が転生したのが、彼が前世読んでいたダークファンタジー漫画の世界であり……自分たちは、世界の残酷さを描くために序盤で死ぬモブパーティだったことを思い出すわけです。

 

元々絵柄は好みだったけれど、作者の癖は合わず……それでも絵柄は好きだから、イラスト集を見るような感じで流し見していたのもあって気付くのが遅れたとか。

……全く本筋に関係ないんですけど、「絵柄は好き。ストーリーは苦手」という割り切りして作品と向き合っているの、良い読者だなって思いました。まぁダークファンタジー世界で、悲劇にありふれているのでクソとか外道作者とか評したりはしてますけど。

 

思い出した時点でほぼ詰んでいる。

そんな中でウォルカは「どうせ死ぬのなら、死ぬまで足掻いてから死んでも同じ」と覚悟を決めて、足掻いて足掻いて……自分の剣技を一段も二段も向上させて、勝利を掴み取ったわけです。

元より命懸け、死ぬつもりだったウォルカ的には、片目と片足を失って剣士として戦うのには厳しい体になっても、仲間を守り切れただけで満足いく結果ではあったみたいですけど。

 

元より彼に惹かれて集まったパーティで、自分たちが何も出来ない中彼に負担を強いてしまった状況が、彼女達の心を蝕んでいったわけです。

……まぁ、これは病むよ。それだけの輝きをウォルカは見せたし、心焼かれちゃうよ。

現代日本製のものに比べれば不満点があるとはいえ、車いすもあるし。日常生活を送れる程度の義足なら……質はどうあれ存在する。ウォルカが日常生活を送るだけなら何とかなりそうな状況ではありますけど。

 

彼が無茶したら師匠は泣くし。彼が見せた剣技の輝きが失われるのが耐えられないユリティアは、及ばぬ自分を責めるし。アトリは彼に近づく障害全て排除しようとするバーサーカーになっているし。

ウォルカの胃が深刻なダメージ受け続けて、それの方が今の彼を苛んでいるのでは。

……いやまぁ、多少落ち着いてから剣を振るおうとしたとき、自分はこんな状態でも剣を捨てられないことに気付いていたり、ウォルカ自身も普通に業が深いタイプなんですよねぇ。ハッピーエンド主義だという彼の奮闘に期待したいところではありますけど……病み度がかなりヤバい段階まで行ってるように見えるので、難易度高そうです。が、頑張れ……。死神倒した君ならあるいは……!

悪人面したB級冒険者 主人公とその幼馴染たちのパパになる

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(前略)自分の立ち位置もこの先のストーリーもわからない場合はどうするべきか?

なんて、答えは簡単だ。

己の心に従って思うままに行動する(行き当たりばったり)。

たとえこの先、主人公に関わったことにより俺が死ぬようなシナリオが待っていようとも、俺がこの子達を助けない理由にはならない。

 

『ブライトファンタジー』というゲームの世界に転生した主人公のグレイ。

しかし彼は購入後ゲームを積んでいたため、知っていることと言えば選択によってルート分岐してヒロイン選択できるタイプのRPGで、世界の名前がブライト、ゲーム主人公のデフォルトネームがイスカである、みたいな断片的なものだった。

だから自分が主人公以外のモブに転生したんだなぁ、という事くらいしか分からないまま生きてきて……その悪人面からチンピラと誤解されたりもしつつ、B級冒険者というそこそこの腕を得るまでに至った。

 

ゲームのシナリオを知らないから、彼はこの世界で普通に生きて来たわけですが……。

ある日、孤児が花を売りに来たことから縁が出来て、ゲーム主人公のイスカや彼と親しくしている子供達を保護することになるわけです。

前世日本人らしい甘さは子供たちに向けるけれど、B級になるまで戦い抜いてきた経験もあって敵の命を奪うことに躊躇いはない。結構割り切っているというか、ラインがハッキリしているタイプで良いですね。

 

ソロ冒険者として活動していたグレイでしたが、子ども達と一緒に暮らすためパーティハウスの購入を決めて。

子供達がかなりストレートにグレイの事を慕っていて、微笑ましくて良いですね。

断片情報を見るに、スラム暮らししていた孤児たちはそれぞれ事情を抱えていて……グレイが介入しないゲーム本編においては、悪意によってバラバラになったり、闇堕ちしたりしていったようですし、今みたいに笑い合える関係になったのは良かったですね。

隣国がなんか勇者を選んだとか言い始めたけど、それが他国の孤児院から攫ってきた子を祭り上げたもので。グレイが保護した子供の1人を聖女として攫おうと魔の手を伸ばしてきたりもしてましたが。

身内となった子供達を守るために障害を排除していくパパが強くて格好良かったですよ。

Dジェネシス ダンジョンが出来てから3年 Side Stories

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「お前がやりすぎてギルティなのは決定事項だからだよ!」

 

Dジェネシス本編が発売されたときに書かれた、おまけSSをまとめた短編集。

同レーベルの単行本、巻末にQRコードが付いてて新刊発売一定期間の間だけ読めるSSが読めるものがあるんですよね。期間限定SSなので、後追いだったりすると読めないわけですが。8巻のSSに、それまでのSSで登場した新キャラが登場していたそうで、そこから何かしらの形で読めるようにしたい、という事で短編集の刊行が決まったそうです。

ありがたい話ですね。本編に合わせてリライトされたり、作者コメントが付いていたり、おまけSSなのもあってコミカルな展開のものが多くてサクッと読めたのもありがたかった。

 

2話『ashes to ashes』はなんと、201988日~10日にかけてのエピソード。

最新9巻の時系列が201933日なので、未来の話ですね。しれっと201962829日行われた大阪サミットが一つの山場になる(予定)とも書かれてましたし、自由だな……というのが最初の印象。

そして冒頭の解説でも触れられてましたが、短編というか中編ってくらいの長さがあったのも笑いました。

斎藤さんのお誘いで夏休みを共にすることになったが、行った先でトラブルに出くわして……という展開ですが。なんというか、山場を越えた未来でもDパワーズは相変わらずなんだな、というのが分かってホッとしましたよ。……今回は三好がやりたい放題でやりすぎかなぁ……という芳村の意見よりかなぁ。

 

3話『女王の戴冠』はアーシャとDパワーズの2人が、秋葉原でカレー屋巡りをする話。知ってる地名で、知ってる店もあったりして愉快でした。いや、あくまで現実によく似たアキバで、似たようなカレー屋ですけどね。はい。

他にはDファクターとの共存が選択されたIFの世界だったり、スライムコアを持ち出してトラブルを巻き起こした小麦さんの話だったり。6巻終わりにダンジョンから帰還した疲れはてたDパワーズの話や、Dパワーズととある少女が出会い……黒猫を救うことになる話だったり。

序盤のエピソードがやたら長かったですけど、他は短めでサクサク読めました。Dパワーズの屋敷、アルスルズという犬の警護以外にも猫のパトロールまで会って、かなりの警戒網が出来上がってますな……。



アラサーがVTuberになった話。サブチャンネル

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『もう頑張っている人にもっと頑張れって言うの酷じゃないですか。それに、過去があるから今があるって言うのであれば、それも無駄じゃなかったとは思えるくらいにはなりましたからね。皆様には本当に感謝してもしきれませんよ。皆さんや、事務所の人たち、私に関わったすべての人に対してまだ何ひとつお返しできていないそうですし』

 

本編5巻と同時に発売された、13巻までの特典系と書下ろしエピソードをまとめた短編集。

神坂怜が前職ブラックでぶっ倒れた時からVになるまでの妹ちゃん目線「こうして兄はVになった」とか、「十六夜真のクラスメイト観察日記」とかで、やっぱり雫ちゃんもなかなかのブラコンだよなぁ……というのが分かって良いですね。

兄お手製の弁当やデザートをウキウキ食べてる雫ちゃん可愛くて良い。お菓子交換会が開かれると、怜お手製のお菓子は取り合いに発展するそうで、やっぱり彼スペック高いけど使い方がどこかズレてるよな……。面白い配信以外はなんでもできると言われるだけの事はある。

 

特典系ってこともあって、他視点のエピソードが多め。

怜に助けられて慕っている後輩、灯やルナの目線での話も合って……お互いに「あぁ、怜先輩の事好きなんだなぁ」と思って、親友の変化には気付きつつも自分の行動がどう見られているかについて無自覚なのはあざといな……。

灯、お母さんにすら「あの先輩の事好きなのねぇ」と思われてて、お母さんが怜のSNSフォローして、レシピ参考にして美味しいと言わせてるの良い性格してるなぁって思いました。

ルナの方は友人でもあるクラスメイトの委員長が……なんか怜のお悩み相談コーナーにハマって沼に沈んでいってるの、面白かったですな。

 

あとはとあるリスナーについての話。

ガチ恋ネキと……駄馬が登場していましたが。どっちもキャラが濃いなぁ!! 特に駄馬!! お前!! イベントで執事連れたお嬢様が居たって話はありましたが。予想していなかったです。

リスナー側の濃い2人が交友あるの、良いですねぇ。怜の影響を受けてちょっと前向きになったガチ恋ネキ、重いもの抱えてそうですけど。そんな彼女のことをしっかり見て、支えてくれる人もいるのが良い塩梅でした。

アラサーがVTuberになった話。5

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「ははっ、やっぱ俺はお前らが――あんだーらいぶが世界一好きだぜ」

「もちろん僕も」

「私もですよ」

 

妹の雫ちゃんの友人、十六夜真嬢の家族不仲騒動。

畳……じゃなくて柊先輩の行動と、その影響力も上手く作用していい感じにまとまったみたいですが。

燃えそうな話題に燃料投下したい人々は、いつもの祭り会場として神坂怜を延焼させたりしてたりしたそうで。なーぜか登録者数が減っていく始末。

 

所属企業もさすがに問題視して、偽情報の流布に対して対策をとっていくよ、って声明が出されたりもして、同情票で逆に人数が増えたり、相変わらず変な動き方してるな彼のチャンネルは。

声という自分の強みを生かす一環としてASMR配信なんかにも挑戦してましたが……。なんか間違った方向に学習して、氷カットしたりとかし始めてるの、迷走……というほどでもないけど、やっぱりなんかズレてますよねぇ。

狙ってないところで質の良い台詞提供してて、訓練された視聴者には刺さってたみたいですけどね。

 

今回も書下ろしのエピソードが充実。

初回は負傷により万全な状態で提供できなかった、柊の3Dお披露目配信。

その直前に、休業中だった他箱のVTuberが、V名義のアカウントで休業中に遊んでいたという話を、リーク系配信者などに取りざたされて。そこから同じように「配信外で遊んでいた」という悪印象を植え付けようと、あんだーらいぶの他のメンバーのプレイ履歴まで発掘してきたりして。よくもまぁ人の粗探しにそこまで熱意注げるもんだ、と呆れるばかりですが。

火種を提供することになるから、と参加自粛を表明しようか、なんて話も出てきてしまって。神坂怜が、放ってはおけぬと動いたのは熱かった。

 

これまでだったら彼が別のネタで炎上して、話題逸らしを図ろうとするムーブしたりしてましたが。今回それを察した人々に釘を刺されて。

その上で彼が見出した解決方法が、これまで縁のあった人々に助けてもらうって形で実現していたのは良かったですね。

……新キャラ、犬神狂衣という例の蠱毒箱からデビューした狂犬を手懐けてたりしてたり。たまたま葵さんと会った場面を月・太陽コンビに目撃されたり。女性関係も相変わらずだったりして、本当にもう……って感じでしたが。

それでも、楽しそうに活動続けているのがなによりですね。挿絵だと、黒子やってる朝比奈先輩が逆立ち支えるときに目が「><」ってなってる絵が可愛くて好きでした。



推しにささげるダンジョングルメ 最強探索者VTuberになる2

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「んー、これは個人的なツボというか、性癖みたいな話になるんですけど、男女問わず知ってるライバーさんが、赤スパとかで殴られてるのを観ると大変気分が良くなるんですよね。特に喜ばれるより、戸惑われたり遠慮した莉してる姿の方が高ポイント」

「なんで今その話しました?」

 

相変わらずVTuber活動を続けている主人公。

前回の騒動で助けた子猫、名づけ前に暫定で「子猫君」と呼んでいたら名前と認識してしまったために、「コネッコ」と少しだけ改変を掛けて名付けたとか。

ボタンの事大好きで名前呼ばれたら鳴くし、駆け寄ってくるし、服の中に入ろうとする甘えん坊に育っているとかで。可愛いですよね、甘えん坊な猫。

 

事務所の先輩、常夏サンとのオフコラボを開催。

恒例となりつつあるダンジョン由来の料理でもてなすことに。雷火相手に実施した時に、超高額食材を持ち出してきた関係もあって、先輩サイドから金額に制限をつけられることに。

そこで持ってきたのが、ダンジョン食材でもメジャーなオーク肉。ダンジョン食材全般に言えるけど、リスクとコストが釣り合ってないので、結果的に高額になってる部分もあるそうです。

 

常夏サンとのコラボや、解禁された外部とのコラボの中で、ボタンが探索者として上澄みも上澄みであるというのが、改めて示されたわけですけど。

アマチュア探索者だと、トップアスリートレベルの身体能力はあるけれど、ダンジョンではそのレベルでもアマチュアでしかないという現実だったり。

超大規模攻撃する霊体の敵を苦戦することなく蹴散らしたり。これまでの積み重ねで、資産には余裕があるので、コラボ相手を驚かす超高額の買い物をしてみたり。

 

ボタン、何しても周囲を驚愕させるびっくり箱みたいなところありますよね……傍から見ている分には楽しいですけど、周囲でリアクションする側の人々はそりゃ大変だろうな……。ボタンのスペックを見ると彼の相手をしている玉木さん、マジで胃に穴が開くレベルで心労が絶えないのでは。お疲れ様です……。

探索者としての活動風景の動画を挙げたことで、注目を集めに集めてチャンネル登録者数が爆増し、探索者向けのチャンネルのほかにVTuber活動を行っているサブチャンネルを開設することにしたりもしてましたが。

……そりゃそうなるわなーというか。登録者数という実績が出来たことで、外部コラボにも積極的になって第一目標だったコラボ実現できたのは良かった。その後、次の目標を見つけてはいましたが。目を付けられた人は……頑張ってくださいね!

宇宙戦争掲示板-1人なんかおかしいのがいるけど-

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『あれが欲しい。なんとしても欲しい。絶対に欲しい。あれさえ奪えれば、人類は黄金よりも価値ある時間を手に入れられる。技術を手に入れられる。勝利と平穏を手に入れられるのだ。だから行こう戦友諸君。妻を守れ。子を守れ。親を守れ。隣人を守れ。そして罪なき人々を、人類を守るのだ。軍人の本懐を遂げに行こう』

 

作中全編掲示板回、という一風変わった作品。

WEB時代から読んでいて好きだったんですが、まさかの書籍化に驚きました。

タイトルにある通り、人類が宇宙に進出した未来……人類初となる異星人との遭遇を果たしたわけですが、通称タコと呼ばれる「ガル星人」は、初手から攻撃を仕掛けてきて。

技術が発展していたガル星人相手に人類はかなりボコボコにされて。重要惑星の失陥、艦隊の敗北。母星であるセントラルまで敵の艦隊が迫って、絶体絶命の状況だったそうですが。

 

……そんな戦乱の時代に登場したのが、「特務大尉」。

田舎と呼ばれるような辺境の惑星で、のんびり暮らしていたものの……ガル星人の襲撃を受け、民兵として戦争に参加。人類のスペックを超過した身体能力、超能力じみた勘などを最大限に活かして、人類の逆転に寄与した英雄。

人類よりも発展した技術を持つガル星人の戦艦に、部下10名を連れて潜入して奪取した上で、勘で操縦したりするし。

載っているロボも、人類の限界をあまりに超過しているために、有人での試験を行えないくらいのスペックがあるし。

特務大尉自身も、他の軍人が武装しないと勝てないガル星人相手に、素手で殴って頭破裂させるとか、様々な伝説を打ち立てている傑物。

 

……宇宙まで進出している未来の時代に、アナログの紙媒体メインで情報を得ていたり。

様々な実績を挙げている反面、常識を超えた行動をとるため「軍人」としての枠には当てはまらない存在なので、勲章も多いけど賞罰も多い扱いに困る存在ではあるようです。

ガル星人の思惑を超えられる唯一と言ってよい存在であり、排除は出来ないけれど規律に従うべき軍人としては困った枠。……その折り合いをつけるため、というわけでもないでしょうけど。

「形式上は銃殺した」という扱いで、書類上でだけ死亡記録作ってるのはちょっと笑っちゃったな。形式大事にしすぎて、ダミーを射殺するだけなのにちゃんと勲章のシール作って貼ってるらしいのがなお笑える。

 

多方面の常識を破壊して混乱させまくってる人物であるんですが、おおむね好意的にとらえられており、そんな一般モブたちが特務を称える掲示板が作中で描写されている感じになりますね。

英雄的快進撃の代償に悲鳴を上げている技術部とか、新兵器開発部とか兵站部とかもありますけど……まぁ最終的に勝利につながるので……。

Dジェネシス09 ダンジョンが出来てから3年

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「悪いな、世界。俺たちにとっては、世界の安全保障よりも、身近に生きてる人たちの命の方が大事なんだ」

 

「森の主」や「収納庫」のスキルの関係で、元の職場を離れてJDAに移ることになった佐山。鳴瀬が案内してきたことで、お騒がせパーティーこと主人公たちの関係を察知されて、同僚の女性陣に目を付けられたりもしてました。

……その後、ダンジョン農法についての話を丸投げされそうになってたり、今後も忙しそうですけど、その分の実入りはいいはずなので、まぁ……。

 

無茶なスケジュールで対応することになった、ステータス見える君の横流しが案の定発生したっぽくて、株価の変動が見られたり。

ダンジョン農法とか、それを気に食わない勢力が反対運動を起こそうと工作員を動かしていたり。

「マイニング」スキルでダンジョンから任意の鉱物をドロップさせられる、というのを悪用して核兵器の燃料になる鉱物をつくろうとする工作員が動いていたり。今回はそういう裏工作エピソードが多かった印象があります。

 

ワイズマン協賛でニューヨークで開催された、ステータス測定のイベント。

多くの探索者が参加して、パーティー結成みたいな新コマンドでスキル削除が発見されたり、なかなか面白い発見もあったかなぁという感じで楽しかったですね。

工作員が放射性物質作成のためにダンジョン入りした、という情報がリークされて。該当の階層に駆けつけられる人員としてDパワーズの2人に依頼が行ったわけですが。

敵が先行していたこともあって、結果的には製作に成功されてしまって。……なんかファンタジー金属生成とか言う、面白イベントが発生したりもしてましたけど。

その対策の為にダンつくちゃんと交渉を図ろう、とするあたりがあまりにもDパワーズというか。より大きな被害が出るのは避けられたものの、今後に関わるトリガーがいくつか引かれることになって。

……田中さんしかり、日本側で工作担当している人とか、ある程度の地位にいる方々は頭が痛い事かと思いますが、頑張って下さい……。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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