気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

エンターブレイン単行本

ブラッディ・メアリは支配する

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「ええ、私らしく、私らしくやるわ! 合理的に敵をからし、贅沢に生を養い、美しく咲き誇るの!」

 

キャステリア王国西部の統括官という重責を務めていた、エドワード・ウェールズ辺境伯。

国の地位以外にも、秘密結社“混沌花”の大幹部としての顔も持っており、表でも裏でも通じる力を持った個人であったが……。

彼の死期が近づいたことで、彼に押さえつけられていた諸々の問題が吹き上がり、領地は荒れるものと予想されていた。

しかし、エドワード・ウェールズの娘メアリは、秘密結社の幹部としての彼が生み出した最高傑作であり……死の間際に「お前らしく咲きなさい」と彼女の枷を解き放つ遺言を残した。

 

メアリからも「恩人寄りの、敵(あるいは、敵寄りの、恩人)」と評される、複雑な親子関係ではあったようですが。

自由を得たメアリは、父の死によって動き出した輩を蹂躙して、自らの存在を周囲に知らしめるべく動き始めるわけです。

秘密結社らしく人体実験もしていたようで、メアリは魔法植物である血薔薇を宿していて、それを駆使して戦い……敵を蹂躙していって。

 

好き放題暴れまわってかなりの損害を暴れまわった敵には与えていましたが、メアリ自身はまだ十五歳の娘でもあって。

エドワードが偉大だったこともあってか、それまで彼の陰に隠されていたように思えるメアリを侮る人は多く……探りを入れるスパイが潜り込んでいたり、妨害工作なんかも多々行われていましたが。そんな小手先の工作で敗れるような女傑ではない、と呼んでる途中から信頼できるほど強さを見せつけてくれたのは良かったですね。

生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい6

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「そうじゃないかとは、思ってたんですよ……」

 

ダンジョンを巡る迷宮都市の騒動は、5巻までで終わりを迎えたわけですが。

WEBで『生き残り錬金術師と森の深淵』として描かれた外伝に加筆する形で刊行されることになった、後日譚でもある第6巻。

ジークと喧嘩して魔の森へと家出してしまったマリエラ。

 

ジークも事情があったんだと言い訳してましたが……イルミナリアまで一緒になって、割と勝手なコトしてたので、怒られるのも当然。

マリエラと仲良しのエミリーやシェリーという少女に「行動が遅い」とか「マリエラをあそこまで怒らせるなんて調子乗りすぎ」とか言われてますしね。

 

今住んでる「木漏れ日」から家出したマリエラは、「実家に帰らせていただきます」とサラマンダーの力を借りて師匠のフレイジージャがいる場所に行こうとしていたわけです。

魔物除けポーションや惑わせの魔法陣があって、そもそも魔の森で暮らしていた経験もあるので森を渡ることは一応可能ではありつつ、溜まっていたお金を使って戦闘可能な人員として黒鉄輸送隊を護衛に雇っていたのは偉い。

 

そうして師匠に会いに行った先で、マリエラたちは不思議な空間に迷い込んでしまい……。

黒鉄輸送隊の過去だったり、フレイジージャが抱えていた秘密とかについて知る事になるわけです。

マリエラじゃないですけど、正確な「仮死の魔法陣」についての情報を持っていたり、他にも様々な真実を知っていたりするあたり、薄々察していた部分はあるので、あまり驚きはなかったですね。

フレイジージャ自身の目的達成にはどれだけ時間がかかるのか、と思っていましたが。マリエラが彼女らしい視点で回答を見出していたのはお見事。

生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい5

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「人間ってのはとても自由で、同時にとても不自由だ。どこにだって行けるし、何にだってなれるのに、居場所も自分の限界も自分で決めちまう。だからね、ロブ。難しいとか、できないとか、自分はこれくらいなんだとか、そんなふうに自分の限界を自分で定めちゃいけないよ。覚えておきな、ロブ。できると思ってやってみりゃ、意外と何とかなるもんさ」

 

かつてこの地域を護った精霊エンダルジア。

しかし彼女は迷宮の主に食われ、消えかけていた。このまま放置したら地脈も魔物に抑えられてしまい、これまで二百年の間かろうじて続いていた迷宮都市の防衛線も破綻する。

この地域に人が住むことはできなくなるだろう、とフレイジージャも言っていました。

わずかな時間で希望を掴むために、それぞれの戦場へと挑むことになるわけです。

 

アグウィナス家のロバートが治療部隊に参加していましたが……ニーレンバーグと合わさって、ちょっとマッド寄りだけど確かに人を救う方法を編み出していたのは、かつての新薬開発とかに比べたら健全でよかったですね。……周囲の一般技師の方々ドン引きでしたけど。

治療の現場で戦い続け、かつての自分の行いに心が苛まれつつも、出来る範囲で救い続けたのは立派だったと思います。

 

最前線に踏み込んだのは、戦闘能力のないマリエラもまた同様で。

現場で随時必要なポーションを錬成して、対応する。それは速度重視だからというのもありましたが、最後の場面で必要になるだろうポーションを錬成するための経験値がまだ足りてないから、同時に目的を達成するための綱渡りでもあって。

おそらく足りるだろうと思っていたけど、ギリギリ足りない状況になってましたしね……危なかった。

 

成果を上げたことでマリエラにも注目があつまってましたが……積極的に弟子を取ることで「師匠は弟子に経験値を分け与える」という知れ渡った情報を利用して、傍からは価値を失ったように見せたり。

ダンジョンという大問題が解決したからこそ、政治的なやり取りが必要になってきてましたが。逞しく乗り切ってくれそうな人が多いのは良いですね。

マリエラ、スパルタな師匠に鍛えられたのと、なんだかんだ言いつつ出来る方なので弟子たちから不評なの納得しかないな……がんばれ新米師匠……。

錬金術師のハンドメイド~フリマやってるだけなのに伝説な扱いされてました~

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「可愛かったですよ?」

「可愛ければすべて許されるわけじゃないよ!」

 

地球上にダンジョンが現れた世界。

ポーションをはじめとしたダンジョン由来の特殊なアイテムや素材を求め、ダンジョンに挑む者は探索者と呼ばれた。

モンスターがダンジョン外に出てくる『氾濫』などの危険性もあり、いくつもの都市が滅びたりもしているそうで、それに抗う力を求めている側面もあるみたいです。

ダンジョンに積極的に挑む攻略系ギルドと呼ばれる集まりも生まれ、それを支援する商業系ギルドなんかもあって……というのが探索者のメインストリーム。

 

しかし、主人公の女子高生・蒼唯はそういった流れに興味がなかった。

性格的にも身体能力にも探索者としてダンジョン探索には不向きだった、というのもありますが。

元より裁縫が趣味で、錬金術師というジョブを得たことでそれを駆使したモノづくりにハマって、自分が好きなように「可愛い」要素を詰め込んだアイテムを作っていったわけです。

 

クマやライオン、シャチをあしらったファンシーな鞄を製作難易度の高い『時空鞄』にしたり。新発見したスキルを猫のワッペンに付与してみたり。

どこまでもエンジョイ勢で、攻略ギルドや探索者で誰が有名かとかには疎いけど、製作に関しては手を抜かないタイプなの良いですよね。

趣味の一環なので宣伝もしないタイプでしたが、その実力から固定客がついていて。蒼唯のスタンスを尊重してくれる人ばかりだったのは幸いでした。

ただその製作物によって後押しされて、それまで攻略されていなかったレイドボスを攻略するギルドが出たり、今まで見つかっていなかったスキルが発見されたり。

ダンジョンブレイクで滅びた都市が再生される、なんてトンデモが発生して、いよいよ彼女の存在を隠しておくことも出来なくなってきたわけですが。

趣味に合わなければ、政府からの依頼だろうと断る方針を貫くの、自由すぎるな……。まぁ、そんな彼女だからこそ、あれだけの事を成したともいえるので、変わらず居て欲しいですね。

推しにささげるダンジョングルメ 最強探索者VTuberになる5

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「誰ですかその迷惑をかけている不届き者は」

「お前じゃい! うちの事務所、キミの影響で業界トップの仲間入りしちゃったんだよ!? 本当にどうすんの!? ねぇ答えてよアメリカの英雄!」

「いやもうマジすんませんした」

 

アメリカに現れたドラゴンを討伐し、その際に大統領相手に演説ぶったことで、アメリカの英雄として注目を集めることになったボタン。

彼が所属している事務所だから、と所属メンバーの登録者数もうなぎ上り。彼とコラボしたことある個人勢、海月ジェリーまで影響が及んでいるの、正直ちょっと笑った。

ボタンという例外のバフを受けてるだけで、自分の実力でつかんだものではないのもあって、複雑な感情を抱く羽目になった四谷って言う先輩もいましたが……まぁ、彼女はボタンのボイス原稿に関与してるので、はい。

 

四谷先輩「探索者のスキルツリー、配信者ってジョブだと基本的に適用されないんだよ?」みたいな下りとか、テンポよいやり取りしてたので、またコラボで登場してほしいですねー。

事務所の酒飲み枠でもあったらしくで、料理コラボでちょっと勢い余って変な酔い方して、またちょっと炎上の種提供してたのはアレでしたが……。

それで炊き上がった連中の中でも悪質な奴を法的に叩くための作業として、女性Vとのオフコラボ強化月間にするとか言い始めるのが、ボタンクオリティでしたね。

火種にガソリンかけたり、地雷原でタップダンスするような事平気でするよなぁ。

 

同期も先輩方もそのオフコラボにノリノリで協力してくれてるのは良かった。

外野がワイワイ言おうが、当人たちが楽しく活動できてるのが一番ですからね。……ボタン自身がトンデモびっくり箱すぎるから、うっかり差し出されたものを食べたらダンジョンのの不思議パワー由来の美容品で度肝抜かれたりすることになったりもするんですが。

迷惑ガチ恋勢あぶり出しキャンペーンの中で、ちょっと変化も生じていって。WEB版のここからの展開が好き、というか。天目先輩が推しなので書籍化そこまで進んでほしいなーと思いますね。

6巻の刊行予定もあるけれど、完全書下ろしになるらしいので、どんなエピソードが飛び出してくるのか楽しみですね。

生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい4

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「物事には、どんなに悲劇的なことだって、何かしら意味やいい面があるんだ。それが見えているかいないかの違いでね。確かに近すぎて見えないことはあるけれど、折角こんなに遠くまで来ることができたんだ。いいところをたくさん見つけて、今のこの時間を楽しめばいい」

 

ジヤの行動によって、リンクスが命を落としてしまって。

親しい人物の死に際に居合わせて、自分のポーションで助けることも出来ず……。

マリエラは、迷宮を斃す覚悟を決めてレオンハルト将軍の下に赴き、これまで隠れてポーション提供をしていたが、自分が錬金術師だと名乗り出ることになったわけですが。

前向きな決意ではなく、後悔からの行動だったこともあって……思いつめて、ジメジメした状態に陥っていたわけです。

 

そんな空気を、「仮死の魔法陣」から目覚めたマリエラの師匠フレイジージャがやってきて、吹っ飛ばしてくれたのは良かったですね。

懐かしい人物と再会して、変わらぬ師匠の振る舞いに久しぶりにマリエラも笑えてましたし。涙を流して泣き言を零すことも出来たわけです。

「みんなちょっとずつ悪いんだよ」とマリエラだけのせいではない、と彼女を立ち直らせてくれたのはお見事。

その後将軍たちとの交渉の時も、マリエラというカードをどう扱うのか探ったり、年長者らしい老獪さを見せる場面もあって、その顔の時は頼れる師匠であったんですが。

 

……酒呑んでふざけたおしてる場面も多々あって、マリエラも大変だったんだろうなぁ……という気持ちになった。

まだ特級作れるようになってないのを見て、マリエラを鍛えるパートではふざけ倒してたからなぁ。そんな師匠に対抗するために、「もー!」ってなってる時の方が燃えて、マリエラは伸びるんだよ、っていう考えがあるみたいでしたけどね。

 

あと少し見え方変わったのは、妄執に囚われて禁術に手を出したロバート君。

変革の中で「アグウィナス家の娘」として、囮になる覚悟すら決めていた妹のキャロラインを心配して動いてたし。ポーションの市販を急激に進めると問題が多すぎることとか、なんだかんだ優秀な部分もあるんだなぁ……と思いました。抜けてる部分もそこそこありましたけど。



生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい3

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「それが、命を救われるということだろう?」

 

アグウィナス家のロバートが禁忌に手を染めてまで作っていた「新薬」。

その真実が明らかになったことで、彼は病気療養の建前で隔離され……妹のキャロラインが家を継ぐことになって。元から予定されていた婚約話も解消し、新たな婚約者を探すことに。

 

事件の真相に、禁術のこととかポーション周りのこととか。マリエラという錬金術師の存在とか。表に出せない情報が多すぎて……。

マリエラの店である「木漏れ日」にニーレンバーグ治療技師の出張診療所を設けることで、キャロラインとマリエラが今まで通り交流できるし、女子2人の虫よけも出来るって言う解決策を持って来たウェイスハルト氏は結構なやり手だと思います。

……当代唯一の錬金術師であるマリエラを高く見積もりすぎている部分もありますが、結果的にうまく回ってるからヨシ!

 

マリエラからのポーション供給もあって、想定よりも深く成長していたダンジョン攻略も着実に進んでいた。

……けれど、何もかもが上手くいくわけでもなくて。討伐部隊が最前線から撤退する事態になるほど苦戦する事態になったりもしてましたし。

一番の問題は、黒鉄輸送隊が新たに購入した奴隷の内の一人、ジヤですよね……。

タイミングも悪く、よい奴隷が居なかったが契約で口を封じられて御者を務められそうな人物として買われたわけですが。犯罪奴隷であり、奴隷になってからも不満を貯め続けた、性根が腐り切った輩で。

ずっと不満を貯めていたジヤが、それを爆発させたことで……人死にが出る事態になってしまったのが悲しい。

生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい2

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「私は、街で静かに暮らしたいです。ここで暮らしながらポーションを提供する方法を一緒に考えてほしいです」

 

薬師としての資格を取り、家を買い『木漏れ日』という店を開いたマリエラとジーク。

概ね穏やかな暮らしをしていたわけですが……ここがエンダルジア王国が滅び、その後に生まれた迷宮を攻略するための土地である以上、現時点で地脈と契約している唯一の錬金術師であるマリエラが無関係で居続けるのも難しく。

 

黒鉄輸送隊のマルローとディックは、迷宮都市攻略を指揮する辺境伯家とも繋がりがあって。

最前線で戦っていたレオンハルト将軍が、バジリスクの石化の呪を受けてしまい……その解呪の為にマリエラがポーションを修めたことで、錬金術師としての彼女の顔が知られてしまうことに。

バレる前に魔法契約を結んでいたのは、ラッキーでしたねぇ。

地下にある大水道を使って黒鉄輸送隊に渡すことで、資材の搬入と搬出まで、ポーションの出所がバレないように工夫してるのは感心してしまった。

地下大水道にはスライムが湧いていて危険だけど、マリエラが関わっていれば魔物除けポーションが制限なく使えるから通行可能って言うのも、良い工夫だと思います。

 

エンダルジア王国の生き残りの人々も、迷宮攻略のためにできるだけの事はしていたんですよね。

アグウィナス家が代表となりポーションの管理をしていたようですが、大規模な保管庫を作り、ポーションの劣化を最低限にする工夫をしたり。複数の錬金術師が仮死の魔法陣を使ってでも、未来に希望を残そうとした。

 

……しかし、魔法陣というのは少しでもズレがあると望んだとおりの効果は発揮されないため、多くの錬金術師が道半ばで死んでいったそうです。

今のアグウィナス家には、純正のポーションを納品できる環境が無く……200年の中で妄執に囚われていたのが、なんとも虚しい。

アグウィナス家の全員が歪んでいたわけでもなく、誇りを持ち、錬金術師としてポーションを作ることが叶わなくとも、薬師としての業を修めたキャロラインという娘もいて、マリエラと親しくなっていたりと、希望が無いわけでもないんですけどねぇ。

生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい1

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(こわい。こわい。こわい。こんなところで、ひとりぼっちで、しにたくない)

 

巻頭がカラー口絵どころではなく、作中のシーンから一部切り抜いたカラー漫画になっててびっくり。

主人公の少女マリエラは、エンダルジア王国という魔の森と険しい山に囲まれた小国で暮らす孤児だった。幸い師匠を得て錬金術師としての腕を磨き、自分一人生活できる程度の糧は稼ぐことが出来た。

しかしある日、スタンピードと呼ばれる魔の森から魔物が溢れる災害が勃発し……マリエラは師匠から作らされた「仮死の魔法陣」を使うことで、どうにか生き延びようとした。

 

「死の危険がなくなったら蘇生させる」仮死の魔法陣は正しく機能したんですが……慌てていたこともあり、密室でランタンの火をつけた状態で起動したせいで、室内の酸素がなくなり……扉が朽ち、新鮮な酸素が供給されるまでマリエラは復活することができなかった。

その期間、実に二百年。エンダルジア王国は滅びていたし、跡地には新たな迷宮都市が誕生していた。

 

錬金術師としてのスタートラインに立つためには、錬金術師の師匠を持ち、地脈と契約する必要がある。

しかし、一度滅亡して魔物の領域と化したことで新たな錬金術師が生まれることはなかった。そのせいで、ポーションの価値はうなぎ上り。

今の時代に自分の価値がどれほどか分からないマリエラは、自分に逆らわない情報提供役として奴隷を一人買うことにして。その奴隷ジークにポーション与えて、人らしい扱いをしたことでちゃんと主を守ろうって意識を持つようになったのは良し。

マリエラもジークも脇が甘い部分があるので、そこを指摘してくれるリンクスの存在は貴重だ……。最初に出会った黒鉄輸送隊の人々が、信頼できる人だったのもありがたい。

バスタード・ソードマン5

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「ん? なぁモングレルさん、これ……何を運んでるんだ? 袋?」

「なんだよわからないのか? ああ、初めて見るのか、こういうのは」

(略)

「ギルドマンの戦死者だ。俺たちハルぺリアから徴兵された、シルバー以上の連中……国を守るために死んでいった、勇者たちだよ」

 

敵国とのハーフであるため、厳しい目で見られることもあるモングレル。

それでもハルぺリア人としての愛国心はあって。生まれ故郷を踏みにじられるのは我慢ならないと思っていた。

そして戦争時、ギルドマンは徴兵され……シルバーランク以上は前線での戦闘要員、ブロンズ以下は後方での補給などを担当することになるそうで。これこそが、モングレルがベテランブロンズであり続けている原因なんですよねぇ……。

 

今回はついに戦争が起きることとなったわけですが。

滅ぼされたモングレルの故郷、シュトルーベは敵国サングレールからすると最も侵攻しやすい場所だったため、年一でモングレルが破壊活動を行っていてもそこからの攻めを諦めて切れてないとか。それを考えると『亡霊』の功績はかなり大きいな……。

後方で補給のサポートやってたのに、補給線を破壊しに来た敵国の兵士と戦う羽目になってるあたりついてない。ギフト持ちの相手が早々に撤退を選んでくれたのは、ラッキーでしたが。

 

想定よりも早く今回の戦争は終わりましたが……それでも国同士がぶつかっていれば、死者は当然出てくるわけで……。

アルテミスや若木の杖の、モングレルの友人たちは無事でしたが。バカ騒ぎしてる男仲間の多い大地の盾や、収穫の剣からは死者は負傷による引退者がでてるそうで。空しいねぇ……。

モングレルの、戦争は虚しいしクソだけど、だからこそそこで頑張って戦った人へは敬意を払うべき、という考えは結構好きですね



プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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