気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

オーバーラップ文庫

一生働きたくない俺が、クラスメイトの大人気アイドルに懐かれたら 腹ぺこ美少女との半同棲生活が始まりました2 国民的美少女と夏の思い出を作ることになりました

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「……そんなに俺と一緒にいたいのか?」

(略)

「――――うん。ずっと一緒にいたい」

 

国民的アイドル、ミルフィーユスターズの3人と不思議な関係を構築することになった主人公の凛太郎。

実は玲は過去に彼と会った事があり、当時から好意を抱いていたこともあって、彼にアプローチをかけているようです。

他のミアやカノンとの関係も、わりに良好ではありますけど。凛太郎は、だからこそ一線を超えてしまって、彼女達の夢に陰りを落とすことが無いように自制しようと努めているのが偉いですよね。

そうやって尊重してくれる彼だからこそ、ヒロイン達のアプローチも止まないのですけど。

 

アイドル3人だけではなくクラスの陽キャグループの一員、二階堂さんの方も彼に気があるみたいですし。

実際凛太郎、家事出来るし気遣いもしてくれるしでお買い得物件ではありますけど。

彼女に好意を持っている柿原って男子の存在も知っていたり、微妙に嬉しくない気持ちになってしまうのも……まぁ、分からないでもない。

玲とのデートを二階堂に目撃されてしまって、弁明しにいった所で二階堂の友人男子2人と遭遇。そこでの縁でプールに誘われる事になってしまう、と凛太郎君は別に悪くないけど、ややこしいイベントに巻き込まれ続けてるんですよね……。

 

二階堂たちの関係を目撃したことで、自分の憧れていた青春に関してモヤモヤする気持ちを抱いたりもしたようですけど。

「……じゃあ、私と青春しよう」と言ってくれる玲の存在が本当にありがたい。

凛太郎の気持ちも結構玲に近づきつつあると思うんですが、終盤に別のヒロインの方が積極的に動き始めて、さてはてどうなることやら。

一生働きたくない俺が、クラスメイトの大人気アイドルに懐かれたら 腹ぺこ美少女との半同棲生活が始まりました 腹ぺこ美少女との半同棲生活が始まりました

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「本心で思ってる?」

「思ってるって。俺は玲を尊敬している。そんな奴の場所の一つになれたってのは、結構嬉しいもんだ」

 

専業主夫を目指す高校生の志藤凛太郎。

彼はその夢に向けて貯金しつつ、家事の習熟に務めていた。

ある時、クラスメイトの現役アイドル乙咲玲と遭遇。空腹で倒れそうになっている彼女を見かねて、家に連れ帰り手料理を振る舞ったところいたく感動されて……。

忙しい両親の下に生まれた少女は、実のところ温もりに飢えていた。そんな状況で食べた凛太朗のご飯が美味しかったから、と懐かれてしまうことに。

 

働いて稼いでる少女が出資者となって、凛太朗が彼女を満足させるご飯を作る。

彼の夢を否定せず認めてくれて、手料理も褒めてくれる少女のことは凛太朗もまんざらではないようで。

この2人の関係だけで言うならば、中々理想的な状況ではありましたね。

ただし問題になるのは、玲が人気アイドルでなおかつ今も夢に向かって走っている真っ最中だと言う事。

そんなタイミングで同年代の男子の家に入り浸っているなんていうのは、その夢を潰すスキャンダルとして十分すぎる。

地の文で凛太朗は「結局はビビったんだ」と言っていますが、リスクを認識してそれに対策を取れるのは偉いですよ。

一線を引いて距離を保とうとした凛太朗に対して、ばれにくい環境を作ってしまえばいいんでしょう? とガンガン外堀を埋めていく玲の関係は見てる分には愉快でしたね。

 

玲とユニットを組んでる他2人とも親しくなれて、他人からすると羨ましがられるポイントがどんどん溜まっていきますが。

夢に向かって走るアイドルも、オフの時は悩むことだってあるし。凛太朗が専業主夫という夢を抱くようになったのも、家庭環境の問題があるし。

今は収まりがよい状態になっていますけど、クラスメイトには秘密にしてる縁でもあるわけで、これからが大変そうだなぁとも思いました。

イラストも可愛かったし、今後に期待したいシリーズ。……とか言って積んでる間に2巻出たんですが。

魔王と勇者の戦いの裏で1~ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です~

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「ま、神ならざる身なんで何でもかんでもは無理だ。できる範囲を可能な限りでいこう」

 

伯爵家の次男として生まれたヴェルナー。

彼は異世界で生きた記憶がある転生者で、さらにこの世界は生前プレイしたことのあるゲーム世界だった。

とは言え、現実になったことで差異も生じている模様。容量などの原因でゲームではイベントのない街以外は描写されなかったけど、彼の生家を始め、登場しなかった街や貴族などが存在していた。

 

ゲームのストーリーは、タイトルにもありますが魔王が復活したので、勇者が世界中を回って討伐するという王道ファンタジー。しかし、魔王軍もただやられるだけではなく、勇者が国を空けている間に、王都を襲撃し甚大な被害を出すなんてイベントも用意されていた。

それを知っているからこそ、ヴェルナーの目標は「死にたくない」となり……王都襲撃イベントが起きても生き延びられるように、努力を続けた。

 

学園に通っている間に、ゲームの主人公である勇者マゼルとは親友と呼べる関係になっていたようです。

WEBだとこの親友になった状態のエピソードが基本なんですが、書き下ろしの番外編「王立学園~勇者と貴族たち~」がヴェルナーとマゼルの学園時代を描いていて、書籍化して嬉しかったポイントの1つですね。

自分がいかに生き延びるか、に焦点を置いていたヴェルナーは大臣の息子って立場もあって学園では一歩引いた立場で。それもあって入学初期の勇者には近づかなかったそうですが……それでも、その地位故に見過ごせないものには手を出す辺り、根が善良ですなー。

 

そしてついに、ゲームスタートを知らせるイベント、魔物暴走が開始。

まだこの世界の人々が魔王復活に気付いていないせいで、国の戦力が削られる負けイベントみたいなもの。勇者が魔物を操っていた魔族を倒したことで、これで壊滅まではいかないそうですが。

これで壊滅的打撃を受けた騎士を自由に動かせなくなり、勇者パーティーが少数精鋭で大陸各地を回る羽目になるんだよな、みたいに「そこはゲームだから」で納得しそうな部分に理由付けをしてるのが面白いです。

他にもこの世界の貴族の派閥とか、特殊な爵位があるところとか。情報開示が多めかなぁと思うんですが、こういう演出大好物なので楽しかったですねー。

 

魔物暴走に貴族の義務として出兵する事になったヴェルナーは、つまりは蹴散らされる側だった。だから彼は生き延びるために短い間で出来る準備を整え、適切な指示を与えた。

それはゲームイベントや地球の歴史などの様々な知識があったからできた事で、犠牲こそ出たものの、本来は死ぬはずだった人を生き延びさせる事も出来た。

 

この影響はかなり大きいと思うんですよね。番外編で描かれてましたが、当初勇者への接触を控えていたのは、物語開始前にゲームストーリーを知っている自分からの情報提供で状況が変わってしまうのを恐れていたから、というのが理由の一つだったようですが。

序盤のイベントから盤面ひっくり返してると、どんどん予想外が増えて生きそうな予感。まぁ、それもまた彼が生き延びようとした結果で、それで救われた人が増えてるんだから良い変化なんですけどね。

 

自分の実力が勇者パーティーについていける領域にはないとヴェルナーは自覚していて、それはおそらく確かなんでしょう。

でも、彼の影響はかなり大きくて序盤のイベントでも展開が変わりましたし……ヴェルナー自身は、自分の評価が低い感じがしますが。

いずれ王都襲撃があるのが分かっているから、その時生き延びる為に全力で視野が狭くなりがちなのかな。でも、ヴェルナー結構この世界に染まっているというか。なんだかんだで、伯爵家の息子として相応しい振る舞いをしっかりできてると思うんですよね。

 

ウェリーザ砦絡みで演習をしていた時のエピソードが加筆されていて、とある村の危機を救ったりしてたんですが。そこで、胃が痛くなりながらでも、責務を全うできるのは評価高い。

1巻ではゲームのメインヒロインは登場するんですが、その相手は当然ゲーム主人公のマゼルなわけで。後書きでも語られているように、ヴェルナーに対する正ヒロインは1巻では登場しません。その分もあってか、女性キャラ追加する形での加筆されてて挿絵までもらっててびっくりしました。

正ヒロインのイラストも堪能したいので是非とも続いてほしいですねぇ。

美少女と距離を置く方法2 ぼっちとクールと恋敵、キスとヤキモチと修学旅行

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「だって……遠くだと寂しいじゃないですか」

 

サブタイトルと表紙で、察しの良い人は大体何が起きるか分かりそうな雰囲気。

どストレートにそのまま出されてきますけど。それが良いんですよね……。

付き合い始めたけれど、それを周囲には隠している簾と理華。

絶対に隠すと決めているわけでも無いけれど、わざわざ公表するような事でもなくて。

簾の交友範囲が狭いこともあって、二人の交際は現状ではバレていなかった。

 

そんな折に、修学旅行の時期となって。                                 

簾は実行委員会に所属していたので、準備に駆り出されることに。

珍しいな、と正直思いましたけど。去年は掲示委員会に入って、年中忙しかったから、イベント1回で終わるのに方針を切り替えた、と語られていて、ブレなさに感心してしまった。

連絡事項の都合上、男女1名ずつ選出されることになっていて。去年も同じクラスだった(簾は忘れていたけど)女子が、なぜか簾に近づいてきて。

 

一緒に委員会の仕事をしている場面とかを、理華も見ることがあって。

ヤキモチを焼いているのが、可愛かったですね。読者目線だから言えることですけど。

当の二人は、まだまだ恋愛初心者で。対応を誤って、ギクシャクしたりしてしまう事も。

それぞれの友人が気にかけて励ましてくれたり、外から見ていた分気付けたこともあった筈でそれが出来なかったな、なんて反省までしていて。

それだけ親身になってくれるのは得難い縁だと思うので、大事にするといいですよ。

 

最終的には、収まるべきところに収まるので安心してお読みください。

イチャイチャも含有してるし、特に自分の「好き」がどんどん大きくなって御しきれない理華が可愛かったですね。

美少女と距離を置く方法1 クールな美少女に、俺のぼっちライフがおびやかされているんだが

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「……はい、よくわかりました」

「……そうですか」

 

一人でいる事を好み、友人をほとんど作らず高校生活を送っていた楠葉簾。

ある日彼は、美少女が告白されている場面に居合わせてしまって。最初は隠れてやり過ごそうとしたものの、振られた男子が無理やり迫ろうとしたのを見かねて、少女を助けることに。

男子が逃げて少女に気づかれた後、名乗りもせずに去って行く当たりが、彼の蠱毒主義も極まってる感はありましたが。

 

助けられた美少女・橘理華も、一筋縄ではないかないと言うか。

翌日には簾のことを突き止めて、助けられた分のお礼を受け取ってほしいとやってくることに。

そのお礼の件が落着し、もう会うことも無いだろうと思っていたのに、どうしてか二人はそれからもあちこちで顔を合わせる事に。

 

知らない相手だと記憶に残っていないこととかありますけど、一度知ってしまうと思わず視線が向いちゃうとかありますよね。

まぁそういうの抜きにしても、簾と理華の二人は趣味や行動パターンが似通っていたみたいなので、遭遇イベントはどこかで発生したでしょうけど。

……実際途中で明らかになってましたが、過去にも近くに居た場面があったようですし。

 

簾が一人を好んでいるために、距離を取ろうとしていましたけど。

それでも根っこの人の良さは隠せなかったというか。人を気遣える、優しい子ではあるんですよね。

理華との交流が増える中で、彼の心境にも変化があって。いい感じに話がまとまったのは何よりでした。

「もし、ひとりよりもふたりの方が楽しいって思ったとしたら」。

ずっと一人だった彼が、そう言えるようになって。相手もそれを望んでくれる。これほど良い関係もないでしょう。

意識してからは、割と早かったと言いますか。1巻で告白イベントまでやっていたりテンポが良い作品ですね。


アガートラムは蒼穹を撃つ 三日月学園機関甲冑部の軌跡

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「必ず届く、この蒼穹に!」

 

ラノベニュースオンラインアワード201912月アンケートで、「総合部門」、「新作部門」、「新作総合部門」、「熱かった部門」の4冠達成していたのを見て購入。

……アンケート結果出た後に買って、その後積読の山に埋もれたんですが。

 

空を飛ぶ鎧「アガートラム」が開発された、近未来。

簡単に空が楽しめるようになり、アガートラムを纏って空で競い合う機関甲冑競技も存在して。

高校2年生の松原優は、幼馴染の少女・高坂凪に指示を出すヘッドクォーターとして、全国大会に挑んだものの準優勝で終わり……

 

次回以降の雪辱を誓うものの、レギュレーションが変更されて個人戦部門が廃止。

それによって、ギリギリの人数でやっていたこともあり、人数不足に陥ってしまい……

かつて選手だった遊が、選手として復帰する事に。ブランクはあるし、当時もエースと言う訳ではなかった。

そもそも。凪の才能に及ばないと、諦めてしまったから、選手の道を諦めた過去があって。

 

そんな彼が再び空に立つために。仲間たちと飛ぶために。

時に協力し時にぶつかり合い、先へ進もうとする部活もの。

すれ違う時は徹底的と言うか。遊が進むためには、凪に迫らなければと焦りまくっている辺りは、若者らしいなぁと思ってみてました。

 

試合の時とか熱くなるところもあるけれど、知識が豊富で色々と考えすぎてしまう面もあって。アクセルとブレーキを上手く切り替えられずに、どこにも進めないような状態になっていたのが、多少は改善されたかな、という感じ。

「俺は、お前を嫌いになる」みたいに、微妙にズレてるのは相変わらずでしたけど。

それでも、物語開始時点よりはマシな場所に立てたんじゃないですかね……

 

レギュレーション変更前の、最後の決勝。足りなくなった部員を確保するためのアレコレ。

特訓パートに、ライバルとのやり取りに規定変更後の大会。

1冊でかなりイベント詰め込んでて、濃度高めで熱い作品でした。



異世界迷宮の最深部を目指そう13

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「よし! これから臨死体験を繰り返してもらうよ! たぶん、これが一番早いと思う!」

「ちょっと聞いただけで帰りたくなってきたんだが……」

 

ジークと別れた後のライナーの物語。

フーズヤースに残った彼は、ラスティアラの密命を受けて、『ティアラ様の血』を集めることに。もっとも、エピソード開始時点でほぼ終了していて、最後の一人を確保しに行く所まで到達していたんですが。

 

フェーデルトは相変わらず暗躍しているし、ラスティアラも目的を定めて暴走しているようなものだし、おっかないにも程がある。

さらには、ライナーの前にティアラを名乗る少女が現れ、彼を揺さぶる。復活を望んでいない事、力をラスティアラではなくライナーに継承してほしい等々。

活動時間に制限がある中でライナーに特訓を付けてくれたりして、実際にそれは成果を挙げていましたが。

 

読みながらずっと「ライナー、よく胃に穴開かないな……」と思っていました。うん、強くなってそれでも上が居て。振り回されまくっている彼には、もっと幸せになってほしいと思いました。

P112ページの「どうして、あんなになるまで放っておいたんだ」と言う台詞は、うん本当にね……としか言えない。

ラスティアラ主導の再誕の儀式。想定通り横やりが入り、トラブルが大きくなり、想定外の介入も生じて。よくまぁ、渡り切ったものです。

想いは通じて、そして継がれた。なんかすごく最終回、みたいな感じですが。ノスフィーを筆頭にまだ障害は多く、むしろこれからこそが、残った謎を解き明かす核心に迫るエピソードだそうで。どうしてでしょうね、今から怖い。


そして黄昏の終末世界1

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「安易な正義に絆されて逃げるなということだ。戦うために剣を持ったなら、それに服う全ての罪は、目を逸らさずに被るべきだ」

 

1巻の記事作成忘れてたので、あわてて書いてます。

公式サイトのあらすじ見たら、大分詐欺っぽい感じで笑ってしまった。

あのあらすじ読んでからだと、序章の温度差にびっくりするのでは。

日本で高校生として過ごしている東雲冬夜。

 

しかし、それはあくまで仮の姿で……実は異国の騎士と言う経歴を持ち、主君の仇を探していた。

そんな彼が、仇の一人を打破したときに、手に入れた時計。それによって彼は、彼が知らなかった世界の裏側に足を踏み入れる事になる。

 

刻の黄昏。

普通の人には認識できない世界へ切り替わる現象。その中にはケ物やベイガンといった、人に仇なす存在が跋扈する世界。

まぁ、ベイガンのほうはそうそう出てこないみたいですが。それらの危機に対処している集団の一員と東雲は接触。

どんどんと深みにはまっていくわけですが。彼がいたから助けられた命もあるわけで。

 

復讐だけが生きがいと言う訳ではなく、普通に学校生活を過ごしているあたり、掴み切れないキャラですねぇ。

サクラメントと言う、強力な武器を所有していながら、常時所持せず不覚を取っている辺りもうちょっと危機意識を持て、と思わなくはない。
これからに期待って感じですが、2巻で面白さ増したと感じたので、このまま上がり調子で行ってほしい所です。


そして黄昏の終末世界2

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「……やはり、私たちは報いを受けるべきなのでしょうね」

「当然だ。なにもないでは済まされない。誰も、納得はできないのだ」

 

2年ぶりの新刊―。ちょい内容忘れてたので1巻も読み直してきました。

序章が、東雲が復讐に生きる男だっていう事を改めて突き付けられて、本編との温度差に震えた。

その内の1人は、罪の重さを自覚し、今わの際にあっても相手を気遣える持ち主だった。……そんな相手が、戦禍を生み出したというのが、辛いなぁ。

 

同じ作者さんの『異世界魔法は遅れてる!』と同じ世界。

水明が所属しているのと同じような、裏側で繰り広げられている戦い。それを認識できる人も少ないみたいですけどねー。

サクラメントと言う強力な武器を持ってなお、9位だっていうソード・オブ・ソードの4位につけてる初美の父上は一体何なんだ。

 

あと、後半でしれっと名前出てた「イブニングフォール」って水明だろ! 変なところで接点あるな。なにしてんだ彼。いや確かに『異世界魔法は~』の方でサクラメントの持ち主にあったことあるとか言ってましたが。

水明が辛くも撃退したっぽい『魔に堕ちた十人』を超える存在と謳われてるとか、ゼルヴァ―ナの騎士も凄まじいですね。よくもまぁ、それを敵に回そうと思ったものです。

 

仇の存在を探るため、御姫の吸精症を隠すためと言う目的があって、シスカ日本支社に協力する事になった東雲。

表向きの理由としては、御姫のためとか言っているせいで、こうよくある巻き込まれ主人公系のようになってますが。

刻の黄昏を知らなかっただけで、彼は地獄を見て戦争を経験している、歴戦の猛者なわけで。まぁ、社長たちからすれば幸運この上ない話ですよね。

戦力が足りないところに鬼札が加わったわけですし。

しかし東雲の言動は、危ういというか、正直喋りすぎじゃない? みたいな気もしますけど。

 

ゼルヴァ―ナの騎士であることを明かすつもりは当面なさそうで、自分のサクラメントも伏せようとしてますが……知識があることとか、明け透けすぎてちょっと笑ってしまった。

変にとぼけて説明パートが長引くより、サクサク進行してくれて助かりましたけど。

 

組織の実働部隊に、クラスメイトの古道いつきが居て。彼は突然チームに加わることになった東雲に対して不満を隠そうとせず、無茶な試しもやってましたが。

サクラメントを遣わず、魔術で誤魔化しているとはいえ、一般人居る場所で剣を奮うとか。若いなぁ、って感じがしました。終盤、新しい敵が現れた時には協力出来てて、今後が楽しみな状態にはなってました。

しかし古道の剣を知ってる恭介の謎は深まりました……

あと、あるキャラの秘密が表紙や挿絵でモロバレしてるのはちょいとどうなんだと思ったり。3巻はもうちょい早めに出てくれると嬉しいですねー。



異世界魔法は遅れてる!9

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「行くんだ。君の理想を示すために。それがひいては、ぼくたちの正しさを証明することになる。自分の我が儘でしか動いていない神格なんて、全部吹っ飛ばしてきちゃいなさい」

 
2年ぶりの新刊。WEBの方では該当部分アップし終わってましたし、随分刊行まで間空いたなぁ、という印象。正直もうでないかと思ってた……ので、続いてくれたのは素直にうれしいですねー。

プロローグでは、瑞樹に憑依していた中身とアルシュナの会話。

当然のように使命を刷り込むとか書いてあって怖いなぁ。

水明の存在も能力もアルシュナが知り、警戒しているのがどう影響をするのか。

 

話題にあがっていた水明は、初美や異世界の女子たちと帰還。

消えた彼を探し回っていた弟子に叱られてましたが。それもまた少女だったわけで。

連れて帰ってきたのは全員女子だろう、と初美の父親に見抜かれてましたし。その時にぽろっと出てきた水明父のエピソードもまた凄まじいというか。

えーっと、八鍵家の宿命なんですかね、アレ。

 

水明に対する周囲からの評価には笑いますねぇ。

あれだけの事できるのに、中の下とか言ってやがったのか……

まぁ、彼の周囲を見ると彼以上の化け物がボロボロ出てくるので、物差し歪むのも無理はないとも思いますけど。

異世界組は地球の文化を満喫していて楽しそうでしたし、わりと息抜き回だった感じ。

水明の弟子も異世界に向かう事になって、戦力増強できましたしね。

……なんか最後、面倒そうなのに目を付けられて、厄介事も一緒に持って帰る事になりそうですけど。



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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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