気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

カクヨム

サムライ転移~お侍さんは異世界でもあんまり変わらない~

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『命か誇りを選ぶのであれば、命を捨てることに微塵の躊躇いも持ってはならん。そのことさえ忘れなければ、武士はただ情熱を傾けて生きるのみ。何も恐れることはない。周囲に心乱されず、ただ只管に我が道を往け』

 

主人公の黒須元親は、領地を治める武家の三男として生まれ、過酷な修行で何度も死に瀕しながらも、鍛錬を辞めなかった生粋の武人。

大きな戦もなく泰平の世に向かっている時流に反するような、あまりにも苛烈な生き様を貫いてきたわけですが。家族が、その苛烈さが珠に傷と言いつつも受け入れているのは良かったですね。

 

全方位に喧嘩を売るような狂犬ってわけでも……そんなにはなくて。彼には彼の理想とする武士の姿、領地を治める家の者としての覚悟って言うのはあるんですよね。

自身が守る対象である、自家の百姓を殴った武士を諫めに行ったりしますし。諫めに行った(首を獲りに行った)なあたり、過激なのは間違いありませんが。

そんな彼は修行の旅にでることとなり……十年。武者修行をやり遂げたという達成感はないが、全力で戦うことも出来ない退屈さも感じていた。

 

そんな中で、不意に彼は魔法があり、異種族が存在する異世界に迷い込むことになるわけです。

異変を感じつつも考えて答えが出るものではない、と見切りをつけて森の中で過ごしてるのが強い。フラフラと森の中を歩いていたら、巨人に襲われピンチになってる現地人と遭遇し、救助することとなって。

冒険者だという彼等にこの世界の常識を教わる一方、黒須が彼等を鍛えるという形で良い縁が出来たのはありがたい。

黒須が冒険者たちのパーティーに加入して、メンバーやパーティーリーダーを尊重する態度を見せてるのも偉い。……ただまぁ、身内を侮辱されたら噴火するので扱いの難しい人物であるのも間違いはないんですけどね……。

 

黒須が迷い込んだ魔の森に隣接する、ファラス王国最西端にあるアンギラ辺境伯領。

あまり冒険者を重視してこなかった王国貴族が多い中で、当代当主は魔の森に隣接しているという点を活用し、冒険者を優遇するように動いていた。

それは結構うまくいっていたようですが……国の端にあるってことはつまり、他国と接してるんですよね……。

隣国オルクス帝国との関係は良くなく、整備された街道を荒らすと言った嫌がらせじみた工作はあったとか。この度、本格的に攻め入り村を一つ滅ぼすなんて真似をしてきて。

当代の辺境伯は領地改革に励んでいる有能な存在みたいですが、次代候補である息子たちには不安が残るんだよなぁ……。

おっさん異世界で最強になる~物理特化の覚醒者~3

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「Cランク冒険者のソウシと申します。この度の一件に関しましては、冒険者としての義務を果たしたにすぎません。しかし結果としてこの町が難を逃れたというのであれば私としても嬉しく思います」

 

異世界に迷い込み冒険者となったソウシ。

当人がハーレム作ろう!って意気込んてるわけではないですけど、めぐりあわせもあってパーティーメンバーも専属職員も綺麗な女性で揃っていて。

多少の嫉妬されるのは……まぁ、止む無しって感じではありますが。今回『黄昏の眷属』を撃破したことで街の英雄となったことで、ある程度は抑えられるんじゃないですかねぇ。

 

評価が上がる事はともかく、偉業を成したことで否応なく有力者とのやり取りが発生する事を、ソウシは煩わしく思っていて。ダンジョンに行ける時間が減る事を憂いてるんだから、彼らしいというかなんというか。

最初のパーティーメンバーであるフレイニルが元公爵令嬢である、っていうことであまり近づきたくないっていう理由も有りますけど。

町の領主である伯爵から指名依頼を受けたと思ったら、新しいダンジョンを発見するし。そこの奥で喋るモンスターと遭遇。

 

「最古の摂理」に従っているという吸血鬼ライラノーラ。

人間にとっては協力的な立場である、という彼女ですが……ダンジョンのルールに則した存在でもあって、ダンジョンボスと同じように戦うことで報酬が得られるが、負ければ命を失う。協力的とは……? まぁダンジョンと同じと言えば同じか。

「彷徨する迷宮」という伝承にもある存在だそうで、サクッと踏破したソウシ達はお見事。不滅の存在らしく、また会うだろうみたいなこと言ってましたけど。実際ソウシの悪運を思うと絶対にまた会うだろうみたいな信頼もある。

王家から召喚状を渡されて王都に向かったら向かったで色々とイベント発生してましたからねぇ……。

魔術漁りは選び取る3

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「それは野心ではないかね?」

「違います。届かせたい相手がいるだけです。悪名が届けばみんなが悲しむ」

 

ついに魔術学院へ入学することとなったカナタ。

宮廷魔術師第二位でもあるヘルメスが学院長を務めていて、ヘルメスが失伝魔術の刻印者だったりを保護してくれてるため、刻印者であるルミナやその側近であるカナタにとってはありがたい場所ではあるんですが。

カナタ、ルミナを守るためとはいえ宮廷魔術師だったデナイアルを殺してるので、学院にとって危険かどうかを見定めるために、学院長と教師に囲まれて審判を受ける羽目になったりもしてました。

 

そんな場所で「譲れない一線を越えたので戦った。勝てないだろうけど、仮に学院長相手で、勝てないとしても立ち向かう」と偽りなく宣言できるカナタ、戦場メンタルすぎる。覚悟決まりすぎ。

同時に、母に厳しく指導を受けたから、ちゃんと合格できるのかを心配していたり、入学保証を受けた時に喜んだりする、年相応の部分もあるんですよねぇ。

 

女たらしなんて変な噂を流されたりしてましたけど、それを特級クラスの同級生を決闘でボコボコにすることでその実力によって黙らせたのはお見事。

他国で聖女と祭り上げられていたため、対人関係に難がありまくるエイミーに絡まれることになったりしてましたけど。

エイミー、自分の至らない部分を知ってからちゃんと反省して改善しようと努められるだけ、まだまだ未来があるんですけどね。

 

態度を改めたエイミーから、ちょっとした仕事を持ち掛けられて受けることにしたカナタ達。

その結果、裏社会で行われている決闘場に乗り込んで戦うことになったわけですが……。

闘技場周りのアレコレがWEBからは違う展開になっていて驚きましたねぇ。

 

カナタ、潜伏する際にも戦場メンタル発揮して「戦いの中に殺しがあるのは当たり前じゃないですか」とか言って、裏闘技場の関係者を黙らせてたの、シリアス場面なのに笑っちゃった。

今の血なまぐさくなった裏闘技場に思う所があった相手だ、というのを加味してもそこから味方に引き込んでいってるんだから、女たらしっていうか人たらしだよな……。そう考えると学院で流れていた最初の噂もあながち間違ってないのでは……? って気もする。

ニセ勇者、ホンモノになる

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俺のチャートは完璧だ。

完封できるはず。

「安心しろ。俺たちなら倒せる」

ガバらなければな!

 

サブタイトル「~鬱ゲー世界の極悪勇者に転生したので、最強の“先代勇者”として原作知識で無双したら【大人気キャラ】になってしまった~」。

ダークファンタジー要素の強いエロゲ世界に転生してしまった主人公。

彼が転生したのはゲーム世界の主人公ではなく……神童と言われ傲慢に育ってしまい、ゲーム主人公に打ち倒され、その傲慢さの報いともいうべき破滅の運命をたどるエルミカという悪役ポジションだった。

 

エルミカはゲーム知識を基に、傲慢な原作キャラにはならないように反省し、自身を鍛え上げることに。

ゲーム知識で効率的なレベリングしているのを、他のキャラから異常なほど鍛錬に打ち込んでいると思われ、逆に尊敬されるようになっていったんですよね。

伝説の勇者の剣は資格あるものにしか抜けず、当然エルミカには扱えない。ゲーム的には主人公専用装備なわけです。装備条件を満たしていないとステータスが低下するみたいなんですが……それを活用して、効果的なトレーニングできるぜ! とかやってるのゲーマーすぎるな……。

 

エルミカは原作知識を生かして悲劇を回避しようと、色々画策しているんですが。

彼の行動によってゲーム本来のルートとは違う展開になっていくんですよねぇ。

悲劇を回避しようと動いてはいるものの、イベントの起こる時期を厳密に把握していなかったり。未来を知っているためにいくつか過程をすっ飛ばしたりすることで、不審に思われたりして、オリジナルチャート走る羽目になってるんですよね。

自分のガバを覆せるくらいには強いんですけどね……。

 

合間に他キャラの視点があったりもして、エルミカが勇者として格好良くふるまっている姿が見られたり。

エルミカが明晰夢のように、現実世界で掲示板を覗き見て、彼自身の行動が反映された「格好いいけれど、ガバりがちなエルミカ」の評価をみることになったりして。

定期的に掲示板回が挟まって、「エルミカの言ってることの半分くらいは信じちゃダメだよ」と他キャラに評価されてるとかって言われてるの、笑っちゃうんですよね。納得できるけど!

エルミカによって救われた女性陣が想いを募らせている雰囲気があるので、責任取ってくださいねー。


蒼焔の魔女

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「いい? ずっとわたしの傍にいてね。フィオレ」

「……もう。……仕方ないね」

 

出来ちゃった婚を狙って男と付き合っていたけど、子供が出来て捨てられた母によって育児放棄されて育った主人公。

生き残るために学校にも通わず……近くにあった山に入り山菜を取り、図書館で得た知識を生かして罠を作って猟をしてサバイバルした経験があったみたいですが。

最終的に施設に保護されて、中学高校にも通った上、なんとか就職して働いていた。ただ、どうしても心は荒んだまま。

 

そんなある日、死んでしまった彼女は、異世界で目覚めることに

餓死してしまったと思しき、ガリガリに痩せた体で銀髪の幼女に、主人公の魂が宿ったような形で……彼女は自分でどうにか生き延びるしかない! と前世知識を生かしてサバイバル生活を送ることに。

めっちゃ暗殺されたっぽい死体と、馬車を発見して。そこから折れた剣を借りることにしたり。木のうろに生活拠点を作ることに成功したり。岩塩を発見したりして、幸運に恵まれたのはありつつ、半年森での生活を継続できたのは凄い。

ただ、生きていくことはできても、後ろ盾もない少女が一人で社会に復帰できる見通しはなかったわけです。

 

そんなある日、森の中でなにがしかの謀に巻き込まれ、殺されそうになっている少女・ルナリアと遭遇。

ウォーレス侯爵の三女である彼女を助けることにした主人公は、自分の名前をフィオレとすることにして。

ルナリアから魔法を教わりつう、フィオレの置かれている状況について話したりして。暗殺部隊から逃げつつ、ルナリアを探してくるだろう実家の部隊と合流するのを目的に動き始めることに。

 

フィオレは転生者としての経験値がありますけど、極限状態だからというのはあれど、ルナリアも割と強かですよねぇ。年相応の部分も、あるんですが。

危うい場面もありましたが、なんとか応援と合流できたし。フィオレを気に入ったルナリアが傍に置いておこうとしてますから、生活の拠点とか諸々の問題も解決したのは良し!

……ルナリアが暗殺されかけたことや、フィオレが森の中で見つけていた亡骸の件とかもあって、派閥闘争が激化しそうって問題はありますが。膿は出し切らないとマズいですからね……時間の問題ではあったか。

精霊樹の落とし子と飾り紐

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「もちろん、今日この場に居合わせたということが大樹様のお導きである。街に連れていこう。歩けるか、シーナ?」

 

主人公の椎名有華は、仕事からの帰宅途中異世界に迷い込んでしまって。

森の中に放り出され、魔獣に襲われて死にかけたところを、フェナという女冒険者に助けられることに。

世界樹信仰がある世界で、異世界からやってきた存在は落とし子と呼ばれてるそうですが……これまでに93の世界から落とし子がやってきた事が分かっていて。椎名と同じ地球からの来訪者だけでも現在23人いるって言うんだから、落とし子多すぎ……って感じではありますが。

 

この世界の飾り紐を腕輪のようにして、それを媒体をして発動するみたいですが。

魔法使う人と、飾り紐を作る職人とで相性が重要で……助けられたときにたまたま椎名がフェナの組み紐に触れてしまったことで、相性が良いことが分かって。

フェナからの支援を受けて椎名は職人として修行をすることになるわけです。

元々趣味として組み紐を作ったことがある椎名的には、大変ながらも楽しい環境ではあったようですけど。

 

この世界、食生活という意味では発展性がかなりあって。……要するに、日本暮らしの椎名からすると、物足りなさを覚えるもので。

色々と試行錯誤して、美味しい料理を作ってそれが親しくなった人々にも受け入れられているのが良かったですね。

フェナが貴族令嬢ながら腕に自信があって家を飛び出し、二つ名を与えられてその実力から領主からも尊重されているようですが。そのフェナのオモチャとして気に入られている椎名の存在もまた、落とし子という部分抜きにしても重視されることに。

飾り紐職人としての修行にも、料理の試作にもどうしたって出費がかさむわけですが。フェナが後見に立って出資してくれるおかげで、迷い込んだ異世界で椎名は途方にくれず済んだわけですから良かったですね。これが精霊樹様のお導きか……。

左遷の錬金術師の解決薬1

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「有効な手がないのでしたら、私が処置します」

 

セラ・ラスコットは国家錬金術師。

しかし彼女が興味があるのはポーション等の研究のみで、国家錬金術師ギルド内部での勢力争いにはさっぱり興味がなく……その結果、彼女は左遷されることになったわけです。

名目上は、冒険者ギルドが反乱を企てている疑いがあるから現地に行って内偵してこいというものにはなっていましたけど。

民間の武力組織である冒険者ギルドを、王国は良く思っておらず……一度は潰そうとして過去まであって、お互い険悪な関係である模様。

そんな関係の場所に内定にいくとか、身の危険もある仕事なわけですけれど。

 

その疑いがかかったのが、ポーションに使う素材の供給が顕著に滞っていることで。

反乱が真実だったらセラの身も危ういけれど、素材関連でのトラブルが起きていた場合、知識豊富な人材がいるのは手助けになる。

政治闘争の結果ではあるけれど、セラは知識も豊富で適任と判断されたそうですね。

現地に向かう隊商の馬車にお邪魔して、護衛の冒険者が負傷した際も、的確に処置してましたし、実際腕は良いんですよねセラ……。

 

あからさまに歓迎されていないムードでも、気にせずやるべきことに着手していましたし。

そもそも、歓迎されていないからって逃げ帰るくらいなら、錬金術師ギルドでの政治闘争ガン無視で研究に没頭とかしてないか。

道中で助けた冒険者……恩義のアウリオが、折に触れ手助けしてくれたのはありがたかったですね。

予期せず現地協力者が得られた形になるわけですし。

素材不足に困っているのは現地でも同じで、代替品の情報を示したり、魔物被害にあった人々を助けることで少しずつ彼女が認められていくのが良かったですね。

……セラ、とある異名を騎士団からつけられていましたけど、腕は本当に確かなので、はい。左遷される原因となった現地で起きていた問題、解決の道筋を見出してましたからね。実に頼もしい。

彼女の完全オリジナルポーションだけは絶対に呑みたくないですが。

転生凡人の英雄作成教室 見放された少女たち

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「前に教室作るって言っただろ? 完成したから、生徒を探しに来た」

 

主人公のエンディ・スカイグラスは転生者。

二級冒険者まではなったけれど、この世界の最上位層には叶わない。二級の階位も当人曰く「温情込みでもらったもので、実際のところ準二級くらいだ」ってことですが。

そんな彼は、小さめの教室を作り将来有望そうな生徒を鍛えようと思い立ったわけです。

目的は、指導によってえられる金銭的リターンという、実に俗物的なものではありましたが……正直に言うと向いてないよ……。

 

最初に迎えたのは、問題ある冒険者パーティーで搾取されていた記憶喪失の少女イヴ。

「誰かを助けたい」という思いだけを胸に足掻いていたけれど……彼女は、自分一人で戦う分には輝くけれど、誰かとパーティーを組んでいる時には弱体化してしまうという困って性質があって。

オマケに記憶が無いし、常識的に疎い部分もある。

才能を認めてくれたエンディに懐いて、才能を開花させていったのは良いけれど、信じすぎるきらいがあったので、ちょっと荒っぽい手段で現実を突きつけようとしたのは、必要なコトではあったでしょうけど。

その後、やるせない気持ちになってるし。結局見捨てきれないんだから、根っこの部分でひとが良いんだよなエンディ。

 

そしてイヴが卒業していったあと、エンディは魔法使いを多く輩出しているマルク・マギカ国の名家出身ながら、魔法を使えないために見捨てられた少女ムゥ・アスガルドを保護することになって。

エンディ、色々と試行錯誤していて戦闘技能の発現方法の再現とか、魔法式の改良とかしていてそれが生徒たちに刺さっていたのもあるし……。

追い込まれた状況だったところに、エンディが道を示してくれたことで前に進めたから、慕われるって言う構図が完成するんですよねぇ。

プロローグでなんか規模大きくなってるっぽいし、今後もこうやって女の子ひっかけていくんだろうなぁ(語弊)。

左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました3

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「だからな、ジーク……弟子は大切にしろ。お前は本部にいた頃だったら絶対に弟子は取っていなかった。お前が弟子を取ったのはお前の心に余裕ができたからだ。その余裕は大事なものだから絶対に手放すな」

 

支部が燃えてから数日。

素材も燃えてしまったので仕事も出来ず……抱えていた案件は状況が状況なのと、元々そんなに急ぎの仕事でもなかったので、納期を伸ばしてもらえることになって。

ジークが監督して、三人娘は資格試験の勉強をしていたもよう。支部の焼失したあとばっかりみてると気落ちするでしょうし、勉強だろうと別の事で息抜き出来てるなら良し。

 

ジークが以前作った魔剣の評判が陛下の耳にまで届いて、新作製作の依頼が本部の支部長のところにまで届いたとかで。

ただ、魔剣に興味がない支部長は製作協力の名目で一時的にジークを呼び戻すことに。

三人娘の試験日程と併せてくれたのはありがたい。一緒に向かう飛空艇の中で、ヘレンを膝にのせているアデーレの挿絵が実に可愛くて良かったですね。

試験に向かっている間に、支部を立て直すための人員を派遣してもらってたし、色々とタイミングが良かった。

 

ジークを追い落としたアウグスト、実力はそれなりにあるけれど、性格はアレで。ジークが王都にやってきてるのを見て絡みにきたりしてましたけど。

ここでジークが人の顔覚えないのが聞いて「誰だお前」になってたの笑った。

そうやって小物だけど、報復するほど無能でもないと捨て置かれている状況に甘んじておけばよかったのに。試験において不正行為をはたらく、なんて悪事を重ねてきて。

アウグスト自信を挙げるだけじゃなくて、ジークの弟子を下げる工作までしてきたことで、逆鱗に触れて叩き落されることに。
そもそもリート支部の放火にも関与している疑いがあって、証拠がなかったために踏み込めずにいたところ、弱みを見せたわけなので……増長の果てというか、自業自得の末路だなぁというか。
ただ、左遷された結果ジークは丸くなったし、良い環境を得られたのでそこだけは評価してあげてもよい。

錬金術師のハンドメイド~フリマやってるだけなのに伝説な扱いされてました~

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「可愛かったですよ?」

「可愛ければすべて許されるわけじゃないよ!」

 

地球上にダンジョンが現れた世界。

ポーションをはじめとしたダンジョン由来の特殊なアイテムや素材を求め、ダンジョンに挑む者は探索者と呼ばれた。

モンスターがダンジョン外に出てくる『氾濫』などの危険性もあり、いくつもの都市が滅びたりもしているそうで、それに抗う力を求めている側面もあるみたいです。

ダンジョンに積極的に挑む攻略系ギルドと呼ばれる集まりも生まれ、それを支援する商業系ギルドなんかもあって……というのが探索者のメインストリーム。

 

しかし、主人公の女子高生・蒼唯はそういった流れに興味がなかった。

性格的にも身体能力にも探索者としてダンジョン探索には不向きだった、というのもありますが。

元より裁縫が趣味で、錬金術師というジョブを得たことでそれを駆使したモノづくりにハマって、自分が好きなように「可愛い」要素を詰め込んだアイテムを作っていったわけです。

 

クマやライオン、シャチをあしらったファンシーな鞄を製作難易度の高い『時空鞄』にしたり。新発見したスキルを猫のワッペンに付与してみたり。

どこまでもエンジョイ勢で、攻略ギルドや探索者で誰が有名かとかには疎いけど、製作に関しては手を抜かないタイプなの良いですよね。

趣味の一環なので宣伝もしないタイプでしたが、その実力から固定客がついていて。蒼唯のスタンスを尊重してくれる人ばかりだったのは幸いでした。

ただその製作物によって後押しされて、それまで攻略されていなかったレイドボスを攻略するギルドが出たり、今まで見つかっていなかったスキルが発見されたり。

ダンジョンブレイクで滅びた都市が再生される、なんてトンデモが発生して、いよいよ彼女の存在を隠しておくことも出来なくなってきたわけですが。

趣味に合わなければ、政府からの依頼だろうと断る方針を貫くの、自由すぎるな……。まぁ、そんな彼女だからこそ、あれだけの事を成したともいえるので、変わらず居て欲しいですね。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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