気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

カクヨム

悪人面したB級冒険者 主人公とその幼馴染たちのパパになる

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(前略)自分の立ち位置もこの先のストーリーもわからない場合はどうするべきか?

なんて、答えは簡単だ。

己の心に従って思うままに行動する(行き当たりばったり)。

たとえこの先、主人公に関わったことにより俺が死ぬようなシナリオが待っていようとも、俺がこの子達を助けない理由にはならない。

 

『ブライトファンタジー』というゲームの世界に転生した主人公のグレイ。

しかし彼は購入後ゲームを積んでいたため、知っていることと言えば選択によってルート分岐してヒロイン選択できるタイプのRPGで、世界の名前がブライト、ゲーム主人公のデフォルトネームがイスカである、みたいな断片的なものだった。

だから自分が主人公以外のモブに転生したんだなぁ、という事くらいしか分からないまま生きてきて……その悪人面からチンピラと誤解されたりもしつつ、B級冒険者というそこそこの腕を得るまでに至った。

 

ゲームのシナリオを知らないから、彼はこの世界で普通に生きて来たわけですが……。

ある日、孤児が花を売りに来たことから縁が出来て、ゲーム主人公のイスカや彼と親しくしている子供達を保護することになるわけです。

前世日本人らしい甘さは子供たちに向けるけれど、B級になるまで戦い抜いてきた経験もあって敵の命を奪うことに躊躇いはない。結構割り切っているというか、ラインがハッキリしているタイプで良いですね。

 

ソロ冒険者として活動していたグレイでしたが、子ども達と一緒に暮らすためパーティハウスの購入を決めて。

子供達がかなりストレートにグレイの事を慕っていて、微笑ましくて良いですね。

断片情報を見るに、スラム暮らししていた孤児たちはそれぞれ事情を抱えていて……グレイが介入しないゲーム本編においては、悪意によってバラバラになったり、闇堕ちしたりしていったようですし、今みたいに笑い合える関係になったのは良かったですね。

隣国がなんか勇者を選んだとか言い始めたけど、それが他国の孤児院から攫ってきた子を祭り上げたもので。グレイが保護した子供の1人を聖女として攫おうと魔の手を伸ばしてきたりもしてましたが。

身内となった子供達を守るために障害を排除していくパパが強くて格好良かったですよ。

すべてはこの世界を楽しむために2 元やりこみゲーマーは英雄の育て方を知り尽くしている

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「ええ、もちろんです。いつかこの世界の果てまで全てを見て回ることが夢なんです」

 

相変わらずランク上げに精力的に取り組んでいるセージ。

ラングドン領で研究所の所長となったり、彼の知識を信じてくれるルシールとの付き合いも続いていて。

ルシールも彼を信じて賭博師のレベル上げをした結果、勇者に就くことに成功していましたし。セージ自身も上級の精霊士となったりだとか、成長を続けています。

研究所長として色々作成したものは雇い主のラングドン家が消費してくれるし、素材や関連書物も用意してくれるし、ランク上げフリークなセージからするととてもありがたい環境だった模様。

 

学院にある書物を読みたいセージは、第三学園の入学試験を受けることになり王都へ。

そこで知人の冒険者、ヤナと再会して……彼女の前で、神の言語とされる「漢字・ひらがな・カタカナ」が混じった……要するに日本語で書かれた本を読んでしまった事で、知識の豊富さを改めて示すことになったりしてましたが。

うっかりが過ぎる。……いやまぁ、終盤には勇者のなり方とかも世話になった人になら教えても良いか、って考えになってますしそこまで隠す気も無かった感じはしますが。

 

親しい人と良い関係を築きつつ、やりたい事をやっていたセージでしたが……。

神霊亀がラングドン領に近づいている、という情報が入ってきて。彼もいずれやって来るだろうと想定して、鍛冶師のガルフや孤児院出身の服飾師ティアナとかに装備を作ってもらったりとかしてたみたいですが。

セージの想定よりも早くやってくることになって。ただ、その分小型だったのは救いか。彼が知識を身内に惜しみなく広げていたおかげで、神霊亀と戦うときに手助けしてくれる人もいたわけですし、彼一人ではできなかったでしょうから無事に決着がついて良かったです。

異世界帰りの勇者は、ダンジョンが出現した現実世界で、インフルエンサーになって金を稼ぎます!2

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「もう充分に稼いだから、このまま引退しても問題ないし」

「それは、日本政府が許さないんじゃないかな?」

(略)

「それは向こうの都合ですし、俺は俺がやりたいように生きていくので」

 

良二が倒した『黄金のドラゴン』と同時に現れた富士樹海ダンジョン。

異世界でダンジョンを制覇した彼でも見たことがない新天地ではあったものの、出てくるモンスターの法則などは守られていた。

とは言え、上野公園ダンジョンでは951階層以降に出現するReスライムという、スライム種の中でも最強格のモンスターが1層から登場するなど、かなり危険な構成となっていて。

 

良二の教えを受けたイザベラ達でも油断すればすぐに殺されてしまう、というくらいヤバい存在で。あの黄金ドラゴンもボスとかではなく、ただの門番的存在だったのではなんて良二が零していたほど。様子見とは言え、1000層以上あるダンジョンを踏破しているような彼が、157層で一時撤退を選んでたりとなんかこのダンジョンだけ異質では……?

 

良二の特訓にちゃんと金を払って、自力で前に進もうとする善良の冒険者も当然多く存在するんですが。

……今回もまた、良二を見限った親族だったり、元幼馴染で勝手に婚約者を自称した佳代子だったりが暴走を始めたりもして。彼らを唆して金だけ奪って罪に問われる前に逃げる自称コンサルタントも登場したり。彼らの行動によって、良二を誹謗中傷したりたかろうとする流れが出来たり……人間の愚かさなんかも同時に見せつけられていくわけです。
結局排除するならもっと早い段階で出来たんじゃないかな……という感はある。基本路線として向こうに一線を超えさせて、法の範囲で常識的に対応しようとした結果ではありますけども。



ゲーム世界転生<ダン活>~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を<はじめから>プレイする~11

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「ゼフィルスがそこまで推すから決めたのよ。そこのところ、よく覚えていてね」

 

上級職が少ないリアル「ダン活」の世界。

だからこそ上級職に転職できる「上級転職チケット」の価値は計り知れず……原則として販売が禁止されていた。ただ、まったく売らないのも不満が溜まっていくから、国が特別な催しなどに合わせてオークションで出品したりするとか。

エデンメンバーもゼフィルス基準で上級転職が間近に迫っていて、だからこそオークションに出品されるチケットが欲しいという意見が出たりもしてましたが。

 

ボス周回が出来る分他よりも有利なのもあってゼフィルスはそれを却下。ただ、妖怪1足りないが悪さをしている中で、エデン内でも意見が色々と会って。まぁ最悪の場合、ゼフィルスがギルド結成前に隠し宝箱から見つけた個人所有のチケットを供与するという事で決着。

解決方法が見つかったから、という訳でもないでしょうけど。その後無事にチケットはドロップして。

 

エデンの1軍メンバー、盾役シエラ、ヒーラーにラナ、索敵にカルア、アタッカーにエステル、遊撃でゼフィルス……そしてバックアップの生産職のハンナがまず上級職に就くことに。

相変わらず知識を隠すつもりが無くて、曾祖母が『盾姫』に就いていたシエラでも知らないジョブについて欲しい、と言われて。ゼフィルスが推すのだから、と受け入れたシエラは良い子ですねぇ。……ちゃんとアピールもしてるのに、ゼフィルスにはさっぱり届いてませんが。

 

未発見のジョブを含む高位職への上級転職を、エデンメンバー全員が果たしたことを受けて、学園長が頭抱えることになったりしてましたが。

勇者の齎す情報を活かして、現状を変えていくつもりはあるけれど、そうでなくても転職制度が始まったりとかのタイミングで、要するにこれ以上は無理という事でいったんは学園長たちだけで秘匿することになっていましたが。

……そうやって上層部が保留しているうちにゼフィルスはもっとすごい勢いで駆け抜けていくだろう信頼がある。

 

まぁ、試運転でダンジョンに潜ったエデンメンバーが楽しそうだったから良いんじゃないですかね! 読者的にはハッピー。

番外編は、ニーコやカイリ、別ギルドながらゼフィルスの影響を多大に受けているマリー先輩たちの話で、外野から見てる方がやっぱりゼフィルスの破壊力凄いなぁと思うばかりでした。

電子限定特典が、ハンナ目線で「学園どころか世界初!? 上級生産職ってそんなにいないの!?」で、タイトルからして内容がよくわかる、良い話でしたね……。



水魔法ぐらいしか取り柄がないけど現代知識があれば充分だよね?

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「お金で主君を裏切るような人間は信用できないでしょう。私は今の主を裏切るつもりはありません。お引き取り下さいませ」

 

仕事に打ち込んでいた女性が亡くなり……魔法が存在する世界へ転生し、スラムの孤児・フリムとして生きていくことに。

フリムは魔法で水を出すことが出来たので、スラムを取り仕切るマフィアの下っ端パキスにこき使わる日々。パキス、フリムに殴る蹴るの暴行加えて無理やり働かせるし、儲けちょろまかしてるし、そのくせパキス自身もそんな頭良くないから騙されもしている。

頼っちゃダメな人すぎるんですが……寄る辺なく前世知識を取り戻す前のフリムは彼に頼るほかなかった。

 

でも、前世の記憶を取り戻してからは、パキスに頼っていてはダメだと奮起。少しずつ水を販売している先での交流の中で知識を増やし、マフィアの親分に直々に売り込むことにして……成功。

お金の数え方の効率化したり、賭場を綺麗にしたり。拳戦という新しい賭け事を提案したりと、親分に目を掛けられるだけの貢献を積んでいくことになります。

パキスの部下やってるよりはマシな生活できるようになりましたが。……そもそもがスラムのマフィアのところなので、流血沙汰や人死になんかも身近で、最高とはいいがたい場所でしたが。

それでもフリムは出来る範囲で住みよくしようと努力して、実際に少しずつ結果を出していたのは良かったですね。

 

ただ、マフィアの親分ドゥッガには貴族とのつながりもあって。フリムの水魔法を使った高圧洗浄機を模した掃除が価値を見出されて、貴族の領域で仕事をする羽目になったりもするわけです。

精霊と人がともに歩んできた王国故に、特別な精霊の加護を得たものが王位に就くという特殊なシステムがある国らしいですが。先王が病で倒れてから、王位をめぐる争いが起きて……多くの命が失われた果てに、後ろ盾のない王子が精霊に見出されて即位することになったとか。

 

そんな流れもあってまだ国王は国を掌握できておらず、不穏分子も多数いる状態。そんな中で王宮でまで仕事をすることになったフリムは、そういう争いに巻き込まれてしまったり……スラムに居た自分が、水魔法の才能を持っていた背景についても知っていくことになるわけです。

フリムに価値を見出している人が多くいますが、誰を頼っても争いの火種になりうる。かなり危うい中で、それでも覚悟を決めて道を定めてましたが。どうか平穏な未来を掴み取れるようになってほしいものですねぇ……。


辺境の魔法薬師~自由気ままな異世界ものづくり日記~2

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「大変ありがたいお言葉ですが、ユリウスは我がハイネ辺境伯領で育てることに決まっております。これは我が母、マーガレットからの遺言です。ハイネ辺境伯家でユリウスを立派な魔法薬師にしてほしい、と……」

 

祖父母が毒に倒れたという知らせを受けて、急ぎ王都に駆けつけたユリウスたち。

ユリウスは、叶うならば救いたいと祖母の研究室にまで入り、そこの素材を使って万能薬まで用意していましたが……時すでに遅し。

正確には、ユリウスたちに知らせが届いた時にはもう亡くなっていたそうです。

高名な魔法薬師であった祖母の命を奪ったのは、彼女の薬という守りが亡くなった状態で王族を狙うつもりではないか、と懸念したユリウスはそれを以前領地で縁のできた王女クロエに託すことに。

 

……実際、それが活きる場面が来てしまったので、そこはファインプレーでした。

そういうのを託せる信頼があるのと、交友が続いているのはまぁ良いですけど。

クロエ、王族用の隠し通路を仲が良いとはいえ、婚約者でもない相手に教えたり、城の隠し通路を探したりするのはどうかと思うよ。

監視役がいるのを知った上で、妹と王女に頼まれたからとはいえ、流されて他にも隠し通路があるのではないか、と探してしまうユリウスにも問題がある。隠し通路の気付いたとしても誤魔化して「いやぁ見つかりませんでしたね」と誤魔化す努力をしなさいよ……。

 

秘密通路の中に嫌な予感がしないとしても、王族……というか王城の秘密を暴いた形になって、関係悪化する可能性も大いにあるんじゃないのか……? と一部展開には首をかしげることしきりではありました。

隠し通路の先で伝承に謳われる聖竜の卵とか見つけちゃってるし。魔力を与える親のような役割をユリウスが担うことになっているし。「選ばれし者しかふ化させられない」という伝承がちゃんと残っていて、ユリウスに託してくれたのは良かったですけど……歯車一つズレてたらヤバかったよなぁ、という気がしてる。



辺境の魔法薬師~自由気ままな異世界ものづくり日記~

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「他の魔法薬師が作った回復薬はもっとひどいそうですよ。上級回復薬に関していえば、服用してもよくて半数が生き残れるかどうか。その点、前辺境伯夫人のマーガレット様が作った上級回復薬なら、死ぬほどの苦しみを味わいますが、死ぬことはありません」

(略)

「おい、だれか止めろ!」

 

VRゲームで魔法薬を作る生産職として遊ぶことに没頭していた主人公。

その生産への意欲を異世界の女神に買われ、ゲーム時代の知識と技術を持ったまま彼女の世界に招かれることに。

転生ものではあるんですけど、「ゲーム時代のアイテムは異世界でも再現可能」、「異世界で死んだら、向こうでの記憶を失って元通りの生活に戻る」といった前提条件が提示されたこともあって、主人公は割と軽く転生を了承。

 

そしてスペンサー王国の北を守るハイネ辺境伯家の三男ユリウスとして生まれた彼は、7歳になったころから魔法薬の再現を目指そうとするわけです。

幸いにも祖母が高名な魔法薬師であったわけですが……その生産風景は、ゲーム時代の知識があるユリウスからすると、えぐみが出るし回復の効果も薄れていくようなもので。

この世界では回復薬は飲むのを多くの人が嫌がるくらい苦くてえぐく、何だったら飲んでもそこから生き残れるかは運否天賦みたいな部分があるとかで。

 

基本最悪だけど、そのなかでも生存確率が高いから高名とされているあたり、女神様が異世界から応援を要請したくなる気持ちも分かる。

ユリウスも初手は祖母に「魔法薬の改善はできないのですか」と提案していましたけど……過去になにがしかの事件があったのか、祖母は「家を潰したくないのなら、新しい魔法薬を作ってはいけない」と意見を封殺する判断を下して。

絶対に魔法薬を作るな、と約束までさせてきましたが……女神様との約束や、ゲーム自体の知識・技術のあるユリウスは止まるつもりは無くて。

 

こっそりと薬草を採取したり、スキルを駆使して初級の魔法薬を再現。

一番使用する頻度の高い辺境伯家の騎士団で、実験を行うことに。これまでの薬のひどさに辟易していた彼等は、ユリウスの協力者となって口をつぐんでくれたり、素材採取を手伝ってくれたりすることになります。

……まぁさすがにトップのライオネルはユリウスの父、辺境伯への報告をしないわけにもいかなかったみたいですけど。祖母と違って父は、何かあった時にユリウスを庇うためにも事情は説明しなさいと言ってくれるのは良かったですね。

 

魔法薬を作るのが一番楽しいみたいですけど、兄バカでもあるユリウスは妹の要望を兼ねあるためにプラネタリウム的な魔道具を作ったり、ぬいぐるみを作ってみたりと魔法薬以外にも生産活動に勤しんでいくわけです。どんどん風呂敷広げていくなぁ……という気はしましたが。



もふもふと楽しむ無人島のんびり開拓ライフ~VRMMOでぼっちを満喫するはずが、全プレイヤーに注目されているみたいです~4

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「精霊の加護とはなんだ?」

「え? 精霊の加護もらうとバフかかるじゃん。今日、光の精霊と樹の精霊のバフもらってアンデッド楽に倒せたぞ」

 

相変わらず離島プレイを気ままに送っているショウと、それを視聴しているミオン。

島の探索範囲も順調に広がっていて……ついに、ルピがやってきたエリアにまで踏み込めるようになったのは感慨深い。

結構な場所から落ちて来たっぽいですけど、無事だったのはマナガルムだからこそか。既に亡くなっていたルピの母の亡きがらとも対面して、しっかり埋葬できたのは良かったか。

ルピがショウに懐いて、母の牙を持って行って良いよと言わんばかりに持ってくるの良いですね。

 

フェアリーの女王、スウィーを連れているから色々とフォローされているのもありますが。

未発見だった精霊にバフを貰う「精霊の加護」を発見したり。初のスキルレベルの上限突破でワールドアナウンス発生させたり。島の探索を進めた結果、転移魔方陣を発見して。そこから現れた竜族との交流が発生したり。相変わらず独自路線を突き進んでますねぇ。

 

他のプレイヤー達が新しいワールドクエストとか、突如現れた異種族との交流に沸いている中で、竜族とグッドコミュニケーションしてるの、なんか笑える。

なんなら挨拶のつもりで送ったお菓子を、竜族の「お姫様」と呼ばれる人物が気に入って、最初に出会った竜族のアージェンタから手紙が来たり、調達のために飛んできたりしてるのコミカルですよね。

【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう3

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「……とりあえず、まずは“力”ですわね」

ぽそりとその結論を口にした。

「うん、そうですわ! このまま穂乃花様がブラックシェルに留まるにしろ他のクランを探すにしろ、“力”はあって損はありませんもの! 穂乃花様にいま最優先で必要なのは力! 力あれば憂いなしですわ!」

 

ダンジョン崩壊騒ぎを解決したことで、三億円とか言う超高額のスパチャを貰ってしまったカリン。

リスナーの気持ちとして一部を貰いつつ、渋谷の復興基金とかダンジョン崩壊対策積立基金への寄付をしたりしているの、真冬のアドバイスもあるんでしょうけど賢い。

……カリン、戦闘勘は飛びぬけているし問題解決のための眼力もあるので、回転早くなるタイミングもあるっぽいですけど。巻末の書下ろしによれば学力的な意味ではアホの子らしいのが……はい。まぁ、ある意味予想通りというか、期待を裏切らないというか。

 

もちもちたまご先生の描き下ろしイラスト原画が、そろそろ自宅に届くことになったカリン。家宝というべきそのイラストを保存するため、ダンジョン素材と「神匠」スキルを駆使して、ミサイルでも破壊できない額縁を作る配信をするとか相変わらず独自路線を突っ走ってますねぇ。

性能テストの為にモンスター相手に額縁ぶつけたり、炎にさらしたりしてるの笑っちゃった。下層モンスター相手に無双してなお無傷なの面白い。

 

そんな風に自由気ままにダンジョンを楽しんでいたら、下層でパーティーメンバーを置き去りにしていく外道集団を目撃し、残された一人を助け出したわけですが。

それが「神匠」スキル持ちの30レベルしかない少女・穂乃花で。彼女はブラックなクランにこき使われてボロボロになっていたわけですが……同じ「神匠」持ちであるカリンに出会ったことで、才能を開花させることに。

……下層モンスター素材を加工させながら、完璧に守り切ったカリンのスペックどうなってるんだ本当に。

才能開花させて大はしゃぎしてる穂乃花と、通話越しに背中を押す穂乃花の友人とそれを見守るカリン。姦しいとかじゃなくて「バーサーカーしかいない配信」とか言われる有様になってるのが笑えて好きです。

 

カリンが暴走はじめそうなところに、真冬の働きかけもあったみたいですが、警察組織が速攻で対策を打ちに動いてくれたのは良かったですね。

あとはカリンが「お優雅」と称した、突飛な行動をしているお嬢様であるのに対し。

由緒正しい家柄に生まれ、武術を修めた光姫という一般的にイメージするお嬢様配信者と鉢合わせる事態もあったりして。

……光姫様、カリンファンすぎる一方でとんでもない爆弾抱えていたし。影狼のお嬢様特訓を目撃してしまったりとか、この巻で登場したキャラとは思えないほどの濃い印象残していったの愉快ですね。

影狼の特訓目撃して逃げるところの挿絵がツボです。光姫の眼とか、がなんか良い味だしてる。光姫も才能あるみたいですけどレベル900らしいですし、逃げた彼女に追いついている影狼、レベル1000の面目躍如というか。カリンにボコされたのが例外すぎるんだよな……。

母をたずねて、異世界に。~実はこっちが故郷らしいので、再開した家族と幸せになります~2

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「だがなスイ。『さすがあの人の息子だ』なんて言わねえぞ。これは……こんなすげえことは、当たり前に出来るもんじゃねえ。確かにお前はあの人の血を継いじゃいるだろうが、だからってそれが、俺たちを助けた理由にはならんだろう? 俺たちは他ならないお前に救われたんだ。お前が来てくれたから、お前がここに来ると決めたから救われたんだ、スイ」

 

地球で父子家庭で過ごしていた翠は、家事に精通していた。

なんというか流石現代日本人というか。料理にも結構こだわりがあって、科学が発展した世界で学んだ基礎とかもあって、母ヴィオラと幼なじみのカレンからも好評だった。

危険地帯の森の奥でも、翠の結界で家は守られているし、変異種だろうと蹴散らせる実力者しかいないからなハタノ家……。

 

ただ変異種がなんとかなるとは言っても、純粋な距離や森の中を進む大変さっていうのはあって。近くにあるシデラ村(実際には街と呼べる規模がある)までは5日程度かかる模様。……とはいえ不眠不休で三日で済むとか言ってる当たり、カレンもトンデモですが。

ヴィオラの魔力を感知したスイの両親と知己がある竜族ジ・リズがやってきて、空から運んでくれることになったのはありがたい。

ちなみに竜であっても変異種を相手取れるものは限られるそうですね。

カレンとヴィオラにショコラという、異世界屈指の実力者に囲まれているのと、住んでる場所のせいもあってか「ものの常識がまったくわかっとらんぞ」とジ・リズにスイが突っ込まれてるの笑っちゃった。

 

ジ・リズのお陰で短期間で街へ移動できたスイは、異世界で初めて家族以外の人と接することになるわけです。……人に会う前に竜に合ってる当たりスイもなかなかのトンデモ経験してますが。

突如街に竜がやってきたシデラ村の人々も大変だよな……。まぁ、なんだかんだ強かな人も多いし、スイの両親の事を知ってる人もいて、スイの知らない異世界で過ごした父の話を聞けたのは、彼からしても嬉しかったことでしょう。

短いながらも良い時間を過ごせたことで、彼らの危機を知ったスイが駆けつけるのにも納得がいきますし。

家族との交流の一環であった料理パートも後々に影響してくるのが良かったですね。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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