気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

カクヨム

新米魔女の異世界お気楽旅~異世界に堕ちた元アラフォー社畜は魔女の弟子を名乗り第二の人生を謳歌する~1

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「そうそうリディ、私にも弟子ができたのよ」

「えっ? 弟子ってあの弟子ですか?」

「あの弟子って何よ。弟子といえば師弟の弟子のことよ」

「はぁ、本当に年月というのは残酷ですね」

 

主人公のエリーは、本名を伊能英莉という日本人女性。

ブラック労働をしているOLだったけれど、ある日気が付いたら異世界に舞い込んでいて。

そんな彼女を、世界に4人しかいない魔女の一人である「願いの魔女」が保護して、弟子として鍛えてくれることに。

賢者の石と呼ばれるものを摂取した結果、長く生きられるようになった結果、300年も修行し続けていたみたいですけど……その果てに彼女は5人目の魔女として覚醒。

 

魔女になるというのは、世界の意思じみた何者から認定されることで誕生するとか。

さらに師匠が「願いの魔女」と言われているように、功績を積み上げた魔女には称号というか二つ名を授けられることにもなっていて。

エリーは300年森の屋敷に引きこもって師匠と暮らしていたわけですけど、このままなら「ぐうたらの魔女」とかになってしまうよと言われて、渋々旅立つことに。

 

願いの魔女である師匠はエルフである千年以上生きているって話ですし、種族的に長生きな人もいるみたいです。

また、魔女に至れるのは稀有でも「願いの魔女」に弟子入りしてその教えを胸に外の世界に帰っていった弟子で言えば100人以上いるとか。

エリーは特に目的もなく、森を出て一番近くの町に足を運んだわけですが。

冒険者ギルドのギルドマスターが、エリーにとっての弟で死であるエルフのアーヴルで、話が早くすんだのは良かったですね……。

 

良い宿を紹介してもらう事も出来たし。紹介されるだけあって宿の主は、エリーが何かを隠していることを速攻で見抜く眼力の持ち主だったり、有能な人が多いのは安心できる。

エリー、魔女に至っただけあってスペックは飛びぬけていて。最悪彼女が本気になれば大抵の事態は解決できるわけですけど。

 

宿の主人の奥さんが抱えている問題を治療する薬を、エリー自身が作るのではなく才能のあった娘ニーナを弟子に迎え鍛えることで、あくまで助力に留めたのは「願いの魔女」の弟子らしさが見えて良かったですね。

……それはそれとして300年引きこもっていただけのことはあるというか。エリーと街で再会したかつての弟弟子・妹弟子が「何してるんだ……」って反応になるあたり、何したんだエリー。いや、なにもしてないからこその反応か。

剣聖悪役令嬢、異世界から追放される 勇者や聖女より皆様のほうが、私の強さをわかっていますわね!

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「ですから――おかえりなさいませ、お嬢様。また一緒に頑張りましょうね」

 

帝国にある公爵家の令嬢だったアーデルハイト。

彼女は幼少期に『剣聖』と呼ばれる人物に才能を見出され、次代の剣聖となった。

人類と魔族との間では争いがあり……魔王に対抗できる聖剣を振るえる勇者が誕生し、まだ発展途上な勇者のお守り役をアーデルハイトは任じられることに。

しかし、勇者はパーティーメンバーの聖女や魔法使いに手を出す女好きで。オマケに聖女も勇者寄り……どころか、積極的に邪魔な存在を排除にかかるタイプで。

魔王討伐に至る道の半ばも半ばで、アーデルハイトという戦力を切り捨てるあたり目先の利益しか見えてない感じがプンプンするというか。

こんな勇者パーティーに願いを託すしかない異世界の方々には同情するわ……。

 

聖女のたくらみによって死に瀕したアーデルハイドでしたが……彼女は気が付いたら、ダンジョンの存在する地球世界に迷い込んでいた。

武装した状態だったために警官から事情聴取を受けることになって、アーデルハイドは異世界なんてわかるはずもなく、曖昧な返答をする警官に対して貴族らしい反応を返したことで、「捜査に非協力的」と思われてしまうことに。

そんな彼女を助けたのが2年ほど前、自分と同じように聖女のたくらみによって殺されたと思っていた侍女クリスティーナだった。

 

クリスティーナのまたアーデルハイドみたいに異世界から迷い込んでいて。

彼女達にとっての異世界で生活の拠点を得るため……つまりは、各種身分証の発行だったり、拠点の契約などをするための戸籍のために魔法を使って偽造工作とかはしてましたけど。

そうやって足場を作ったあとは、ちゃんと働いて賃金得ているの偉い。

クリスティーナは、異世界から迷い込んだ際の恩恵かなぜか「全ての言語が理解できる」状態だったそうで、それを活かして通訳のアルバイトと……「薄い本」を書くクリエイターとして生活してたみたいです。

食い扶持が倍になっても一時的ならしのげる程度の貯蓄を2年で作ってるの有能ですよね。

 

アーデルハイドはクリスティーナの協力が得られるとは言え……元々公爵家の令嬢だし、剣聖としての振る舞いが板につきすぎていて……。

現代で普通に働こうとしたらアーデルハイドに向いている仕事は少ない。ただ、作中の世界には運よくダンジョンと言うものがあって、アーデルハイドは配信を行う探索者として活動を開始。

ダンジョン内の敵は、アーデルハイドが知っているものが多く。そもそも戦いの中で生きて来た人物なこともあってか、素手でも時間をかければオーガを倒せるというアーデルハイドの強さは多くのリスナーを引き付けるものだったわけです。

 

これまで努力を続けて来たけど、聖女の謀略で全てを失ったアーデルハイドの目的、稼いだあとは隠居生活を送るになってしまっていたので、もうそれが叶って欲しいと願うばかりなんですが。

……なーんかダンジョン奥で、アーデルハイドが聖女の魔力を感じ取ったりしてましたし。そもそもアーデルハイドとクリスティーナが異世界を渡っていることを考えると、まだ聖女に悩まされそうなのは……お疲れ様です。


糸を紡ぐ転生者

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「はい、もし探しているのなら、元気で生きていることを知らせてあげたいと思いまして。もちろん捨てられていた可能性の方が高いのですが」

 

主人公のエディは、森で拾われた孤児。

七歳になった時に行われる祝福の儀で、女神様からステータスを授かることになっている世界で、彼が得たのは「糸」と呼ばれるこれまでの記録にないスキルだった。

孤児院の仲間たちとパーティーを組んで冒険者になろうとしていたところだったみたいですけど……「糸」というスキルは生産向きだろう、とパーティーから追放されることに。

 

パーティーメンバーの少女メアリーに好かれているエディの事に嫉妬していたアレン君が、町長の息子のユルゲンと組んで追放劇を実行に移したみたいですが。

息子がドラ息子なだけならまだマシでしたけど、町長も冒険者ギルドのギルドマスターもユルゲン側で、職権乱用してエディの登録妨害したりしてるの最悪~。

……まぁ小物過ぎて、かなり早い段階で悪事がバレて捕まる事態に陥ってたんですけど……。

 

ちなみにエディ君、ステータスを授かる時に記憶を取り戻した転生者で。

さらにはステータスを見られるようになったことで判明したんですが、彼はヴァルハーレン大公家に連なる身であることも判明。

エディを追放したパーティーメンバーとは違い、どこまでも味方してくれたハーフエルフのシスター・マルグリットからいろいろと教わり、スキルの使い方を研究した上で、エディは大公領を目指すことに。

「糸」のスキル、魔力が必要とは言え一度材料や糸そのものを取り込んでしまえば、触れることで自由に操れるし、再生産も出来るというかなり汎用性高いスキルだったのは良いですよね。

……まぁ職人のレギンさんが過去に知り合った人物が、「金属を取り込んで合金化する」という、エディと似たタイプのスキルを持っていたみたいですけど、魔力量が少なく使いこなせず絶望して死んだという話もありましたし、有用だけどエディ程使いこなせる人が居なかったんだろうなぁ……と言う部分はありました。

 

貴重な糸や布を生産できることもあって、商人ギルドに登録したことで身分証を得て動けるようになったのは良かったですけど。

エディ君に良くしてくれる人も多いんですけど、彼をないがしろにする愚か者もそれなりに居て。馬鹿の方がとことん馬鹿なんだよなぁ……そういうのを引き当てるエディ君はお疲れ様です。

 

ちなみにヴァルハーレン大公家の方々、幼少期に襲撃にあって見失ってしまったエディ君の事探し回ってはいたようですけど。

彼らの領地は王国の北方にあり……彼が過ごしたモトリーク辺境伯領の町コラビは王国の南方にある場所で。巻頭にある地図で見ると王国と同じくらい広い「魔の森」と呼ばれる魔獣たちの領域で接しているみたいですけど。赤子が通り抜けていると考えるのは流石に荒唐無稽すぎる。

その上、ある程度秘匿した上で、見逃しが無いように各領地を探し回っていたとするならば、そりゃ見つかりませんなぁ……。

 


怠惰の魔女スピーシィ 魔剣の少年と虚栄の塔

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「恨んではいないですよ? 本当に、嘘ではないです」

(略)

「――ただ、好奇心がそそられます」

(略)

「私を見捨てた国が私に救いを求めるため、どんな狂態を晒すのでしょう?」

 

グラストール王国の当代の王のかつての婚約者であったが、20年前に婚約破棄の上で追放されることになったスピーシィ。

本土から離れた追放島ゼライドという場所に追いやられたものの、スピーシィはその島を制圧して自分が過ごしやすいように改造して、追放されたわりには割と自由気ままに生きていたようです。

そんなある日、彼女の下に「王都に戻って欲しい」という願いを伝えに来たのが暗部の類に所属するだろう少年クロ。

 

あからさまな冤罪で追放した令嬢に20年も経ってから戻って来いという指示を伝えに言った上、抵抗されるなら力づくで連れてこいと命じられたクロ少年はお疲れ様です。

まぁスピーシィも大人しくついていくような性格じゃなくて、クロを返り討ちにするんですけど。その上で、「彼の主の命令だから」ではなく興味本位とか好奇心の類で王都に赴くことになったわけです。

 

わざわざスピーシィを呼び寄せることになったのは、近ごろ王都付近で蔓延している『停滞の病』の解決を命じるため。

……という名目で、またしてもスピーシィに悪しき魔女としてのレッテルを張って処罰するためだったっぽいですけど。

スピーシィ、20年たっても現役な護符の雛型作ったり魔術関連の才能は飛びぬけているんですよねぇ。王都の魔術師たちが解明できなかった謎、割と早い段階で解き明かしていましたし。

 

……ただ幼少期のスピーシィは、魔術に傾倒しすぎている部分があって。

そんな彼女が既定路線で王妃になっては本格的に国が亡ぶ、と彼女を蹴落とすことにしたのが現王妃のプリシアだって言うんだから凄まじい行動力。

幼少期のスピーシィを取り巻く状況はかなり特殊だったため、王子とスピーシィの実家が手を出しにくい状況があった。それだけではなく、グラストール王国は長く続いてきたせいで色んな柵が出来てしまって、誰も彼もが足踏みしてしまっていた。

そんな雁字搦めな状況をバッサリ断ち切って、改善に踏み出したのは尊いですよ。

……問題なのはその苛烈な炎の如き覚悟を見たことで、スピーシィが感化されてプリシアにちょっかい出しまくることになったことですが。おいたわしやプリシラ妃……。

プリシア妃、婚約破棄して地位を得てからもそれにふさわしい振る舞いを続けようとする軸が彼女の中にあって、なかなかに好感持てるキャラでしたね。

 

スピーシィも良い性格してて、見てて面白いキャラではありますけど。

プリシアの影響を受けてかちょっとマシになった部分は有れど、自身の心に素直すぎる振る舞いをする暴走特急なのに変わりはないので、こう……ちょっと遠くで見守って居たいかなぁ……みたいな。

振り回された方々はお疲れ様です。でも、頼られるだけの事はあるというか問題解決までのルート爆速で駆けて行ったのはお見事でした。

転生程度で胸の穴は埋まらない

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「まあ、そうは言っても、普通は実家の貴族家や信仰上の理由でなかなか好きには生きられないんだけど。でも、異世界人の君はそれがない。……もしかしたら君はこの世界で最も自由なアデプトなのかもしれないね」

 

両親双方が浮気をして家庭が崩壊。それぞれから要らない子として扱われることになった主人公のコノエ。

死んでしまっては体面が悪いからか、家政婦を雇ってコノエの世話をさせる程度のことはしていたみたいですが……新しい家族の下に父も母も行ってしまって、1人だけ元の家に残されて叱責以外の会話をしない家政婦に食事を与えられてきた。

同級生は両親の居ない彼をあざ笑ったし、教師も厄介者扱いをした。コノエは他者との交流が苦手なまま育ち二十代の若さで病に倒れ、そのまま死んだ。

 

そんな彼は、転生して異世界で目覚めることに。

邪神が超巨大なダンジョンを作って魔物や病が蔓延しやすい環境を作ってしまった世界。異世界の人々もダンジョン攻略のために奮闘しているみたいですが……人々が暮らす惑星の表面積よりも数倍はあるだろう広大さで、攻略は難航。

転移魔術もあるけど使い手は貴重だから、異世界から魂を呼び寄せて車でも飛行機でも量産可能な技術を教えてもらおうと試みているとか。

ただ、異世界から魂を引っ張って来るのに目的とするものをピンポイントで引っ張れる精度はなく、それなりの数の「無関係な人」も巻き込まれることになるとか。

そうやって引っ張ってこられた転生者たちには、異世界の神様が加護を授けてくれることになっていた。

 

他の転生者たちが交流しつつ加護を定めていく中、迷っていたコノエはある教官に目を付けられて、極めればアデプトと言う生命の限界まで到達できる生命魔法の加護を進められて。

邪神の脅威に抗い、無辜の民を守る。ただ一つの義務を守れば、何をしても許される。金も名誉も女も、なんでも思いのままにできるという「自由」を与えられる。

コノエは、惚れ薬を与えてでも愛してくれる誰かが居るなら……なんてちょっとした欲から教官の提案に乗り……まぁまぁ地獄を見る羽目になったわけです。

邪神という脅威に晒され、ダンジョン攻略が停滞しているとはいえ、それでもなお滅ばずに最後の一線で踏みとどまっている人々が居る世界の「生命の限界」、到達点であるアデプトの座が軽いはずもなく。

 

コノエ自身の適性も相まって、実に二十五年もの研鑽を積まなければコノエはアデプトにはなれなかった。

そしてアデプトとなって第一歩を踏み出したことで……彼は、邪神と戦い続けている世界の現実を見ることになるわけです。

どれだけ踏みとどまっているとはいえ、犠牲が出ない戦いなんてなく。為政者の目線では大を守るために小を切り捨てる判断は下さねばならない。

どうしようもない判断ではある。それを飲み込める人ばかりではないし……足掻く人もいる。その足掻く様に光を見る人だって、居る。

奴隷ハーレム目的でアデプト修行を始めたとは思えない、とんでもない戦いを1回目から経験することになってましたが。……コノエが、少し我を示せるようになったのは良かったと思います。


不死を求める者、これを道士と呼ぶ2

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「高弟だからと言って、修行を怠けている師兄に、怖気づくはずがないでしょ」

 

外弟子から内弟子への昇進を果たしたコウ。

外弟子教育に熱心ではなかったツェン長老が、その役目を解かれることになりましたが虚礼堂を負われるほどの失点ではなかったため、むしろ内弟子になったコウとの接点が出来てしまったのは……なんだかなぁ。

 

内弟子になったことで師事する長老を選ばなくてはならなくなったが、それには一年の猶予がある。しかし、コウが興味がある武術関連を担当するシャンシー長老は内弟子の枠がいっぱいで……。

彼は、宝具作りの名匠であるミンや練丹術の大家であるモンに、素材を提供して技術を見せてもらったり知識を享受する生活を送ることに。

その一方で、内弟子のなかでは先輩が新人を教育する習慣があって。外弟子時代もやっていましたがコウが色々と教える側に回って。

彼を敵視するユウロンは健在だしさらに不真面目な高弟とつるんだりして、自分がやりたいようにふるまうのが上手いですね、ユウロン。修行が雑で、第六階梯にも至ってないのは怠けすぎですが。

 

ツェン長老から相性が悪そうな内弟子がコウの下につけられたりもしてましたが。

実力で黙らせた上で、まともな指導を受けられずに燻っていたユウロンにつけられた新弟子にも指導をして、若手の中でコウの味方してくれる人員が増えて行ってる感じがして良かったですね。

新弟子は内弟子からの教育機関を終えたら、長老か高弟の直弟子になるか、内弟子がつくる部会に参加する必要があって。必要人数の要件を満たせず消えそうな部会にコウと、彼に教えられた新弟子たちとでまとめて入って実質乗っ取ってたのはちょっと笑った。

 

 

仙人たちの修行場所である虚礼堂、国の管理下にはないということですが。ユウロン達みたいな地元名家の子息子女を内弟子にしていたり、どうしたってつながりは切れないし。

妖魔が出た際に討伐依頼が来たら人員を派遣する事はしたり、道士たち思った以上に俗なんですよねぇ。

ミン長老とかは後輩への指導より作品作りに集中したいタイプで、自身の技術向上に熱心な分、馬鹿な高弟みたいに絡んできたりしないのは良いですけど。真面目に修行しているタイプが世俗を離れて行ってしまうから俗な高弟とかが蔓延っていくんだろうなぁ……。

そんな中でコウは自分の不足に気付けば、それを磨くために修行するし。過去の失敗から後輩の指導にも熱心なので、コウの教えを受けたハオシュエンとかが良い流れを継いでくれれば良いですね……。

無双ゲーに転生したと思ったら、どうやらここはハードな鬱ゲーだったらしい~聖剣を抱きし最凶少女の蹂躙無双譚~2

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「ふふっ、人生を楽しむ秘訣は自分の機嫌を自分で取るころだもん。人生には凪もあれば嵐もあるけれど、小さな幸せを見つけられるゆとりがあればそうそう不機嫌には鳴らないと思うよ? 人間って言うご機嫌な生き物はね」

 

聖剣を持った勇士たちを育てるガレリオ魔法学園。

しかしそこは既に魔族に則られた人間牧場と化していて……。

人類の希望である勇者が倒れた後、勇者の資格持ちとして現れたシャロンですが、好きに暴れたいだけで別に「正義の味方」じゃないんですよねぇ。

 

シャロンが明確に有利なのは、敵にそこまで疑われていないこと。

一応魔族のカルラが監視役として傍に置かれていますけど、シャロンが演技スキルカンストさせてる事もあって、現状魔族は踊らされてるんですよね。

 

さらにはゲーム世界転生だと把握しているモニカと早い段階で知り合うことも出来て。シャロンの性格や、彼女が魔族側に被害出しまくってることで動きが変わっていることで、モニカの原作知識はそのまま流用できるものでもないですけど。

敵の武器についてとかの情報アドバンテージがあるのはありがたい。……まぁ、そもそもシャロン聖剣について知らないうちから魔族ぶっ殺しまくってる、トンデモ少女なので知識が不足したとて、どうにか乗り切った気もしますけど。

 

魔族側、バリーとナンナという生徒として潜り込ませていた人材が死んだ状況で、「学園に魔族が潜り込んでいるかも」という噂が流れ、学園内部に不穏な空気が漂うことで対処する必要に駆られたわけですが。

……その噂、シャロンがモニカを使って流したものだったので、ご愁傷様というか。

学園、教師にも魔族が盛り込んでいる敵地なわけですから、こっちからアクションを起こして敵の動きを誘うって言うのは実際理にかなってるとは思いますけどね。

 

ゲーム時代には死んでいたルートもあるキャラを、ひとまず救うことに成功したりしてますし。……シャロンの影にいる勇者の亡霊を引きずり出すための囮にされたのと、そもそもシャロンが流した噂をよりショッキングな噂で消すためとか言う側面もあったので、割とマッチポンプなんですが……。

魔族が出血を伴う事態になるとウキウキする、相変わらず刺激的な少女ですが……まぁ追いやられてる人類の希望には、なり得るのでは……劇物だけど……。

魔術漁りは選び取る2

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「ああ、勝つさ。勝たないと、またあんたはルミナ様を泣かせるだろ」

「ふむ……命を捨てると?」

「そんな風に俺を舐めて、ダンレスも返り討ちになったよ」

 

カナタはディーラスコ家に引き取られてから二年、文字も読めなかったところから貴族として最低限程度の基本的なマナーとかを教え込まれたとか。

領主であるアンドレイス家の側近であるディーラスコ家の養子として、カナタはラジェストラの子供であるセルドラ、ロノスティコ、ルミナの3人と平等に付き合うようにしていた。

 

3兄妹の仲は良いですけど……地位のある家ではよくある話として、継承争いがあるとギスギスすることも多くなるとか。

実際今の王家では後継者争いが加速していて、命には代えられないと継承権を放棄する王子・王女も出てきているとか。実際、今の王太子と敵対していた第三王子とかも死んでるらしいですしね……。

アンドレイス家は長兄セルドラが問題なければ継いだかもしれないが……彼はある苦手分野の習得を先送りにし続けていて。それをロノスティコに指摘されて、仲良し兄妹の間がどうなるか……という問題が浮上しても「皆様、形は違えど家族思いですよ」と言えるのが良いですよね、カナタ。

 

アンドレイスの領地で行われるパーティーが行われる時期で、王族も、王族の護衛として宮廷魔術師もやってくる。

そんな中で、自家の不安材料が発覚したとは言えパーティーを中止には出来ない。

実際、暗躍しまくってる奴もいてロノスティコ襲撃されてましたしね……。争いあう相手だとしても弟を助けに駆けだせるセルドラ、良い子ですよね。まだ青いけど成長の余地がある。

長兄・次兄の襲撃すら本命への「探り」であって……それを見つけたことで手を伸ばしてきた黒幕に、カナタがしっかりと反撃してくれたのは痛快でしたね。

ラジェストラはそういった探りが出る事を想定した上でカナタを迎え入れていた……もっと言えば、本命を守るための囮にするつもりだったという話ですが。

……まぁ、貴族らしいっちゃらしいのでは。脳の一部に「利用するために連れて来た」って考えが抜けず、カナタの進言を無視したのはかつてカナタがぶちのめした傲慢な貴族ダルトンに被ってましたが。全てが終わった後、考えを改める柔軟さが残っていたのでヨシ。

カリグラファーの美文字異世界生活~コレクションと文字魔法で日常生活無双?~2

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「落としたりなくしたりした物が戻るのは、戻るべくして戻ってきたってだけだよ」

「え……?」

「『そこに在るべきだから在る』って思うんだ。俺は。物品も、人も」

……そうであって欲しいと思う。何もかも、必要だから今そこに在るって思いたい。

 

食堂での手伝いを続けながら、趣味を楽しんで生きてるタクト。

地球の知識で紅茶を使ったケーキを作ったりしてましが……この世界では、紅茶は貴族のものという認識で使い方が周知されておらず、驚かれることになったりもして。

なんだかんだ異世界に居場所が出来てはいるけれど、下手に生活できている分、常識的な部分の差異とかには気付きにくいか。

 

……事情を知っている周囲の人々も「他国の貴族」説を認識してるせいで、なかなか齟齬に気付きにくい環境でもあるしな……。

知識の貴重さとか、金銭感覚のズレとかもあって衛兵たちの警戒……というか、警護段階が引き上げられて、家族経営なタクトの食堂の近くに兵の宿舎兼避難所を建ててまで、近くに衛兵がいる状況を創り出してるの、本気すぎて笑った。

いやまぁ、他国の貴族って言うのは間違った情報ですけど、魔法の使い方が巧みで知識が豊富という点で貴重な人材っていうのは間違いないですからね。

 

宿舎設営、タクトの警護って言うのは目的の一つであるみたいですけど。……シュリィーレの街、広大なうえ冬になると雪も降って街の往来も難しくなる環境で。

過去にもタクトの働いている食堂で雪で宿舎へ帰還できず、一時避難させてもらった衛兵さんとかいるみたいですし。必要な設備投資ではあったみたいですけどね。

シュリィーレ、直轄地ということもあってか貴族も結構来訪する街ではあるみたいで……そういう「何か」を抱えた相手とバッタリ遭遇する辺りタクトの引きは凄まじいですねぇ。

教会にある司書室でも、なんか隠された部屋発見して、長年探されて居たっぽい蔵書発見したりしてるし。

 

タクトが今回新しく知り合ったのが、神話にこだわりがありそうな人だと思ったら最高位の聖神司祭セインで。

この街で衛兵やっているライリクスさんの兄であったとか。なんか変わった御仁らしいみたいですけど、タクト流の神話の解釈が刺さって評価されてるの笑った。

タクト君、この世界の成人年齢である25歳になって。成人であることが条件である、魔法士一等位検定を受けることになったりとかもして。

 

その検定で変な奴に目を付けられたりしてたのは、タクトの腕ならそりゃそうなるか……って感じ。良い人も多いですけど、成人の儀の時未だに噛みついてきたミトカみたいに、相容れない相手もいますよねぇ……。

タクト発案の身分証入れ、商人タセリームと契約して販売してましたが……タセリームが、タクトに断りを入れずに勝手に増産しようとしていて、信用を失ったことで契約破棄に至ったりもしてましたし。
タクト、自分の軸がちゃんとあって切り捨てる時はバッサリ行ったの、ちょっと痛快でしたけどね。

カリグラファーの美文字異世界生活~コレクションと文字魔法で日常生活無双?~

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「そうだ。誰もおまえの幸福を優先してはくれない。おまえ自身の幸福は、おまえが護るべきたったひとつのものだ」

 

文字を美しく見せる手法、カリグラフィー。

それに幼少期に憧れて、カリグラファーになりたがった少年・鈴谷拓斗。

しかし中学に入って両親が亡くなり……父方の祖父母に引き取られた。その祖父は書道家でもあって、書道を習ったりとかもしていたようです。

成人してカリグラファーを仕事にしつつも、それだけで食べていけるほどの腕が無かったのでカルチャースクールの講師をやったりして……祖父母が亡くなってからも、ひとりでなんとか暮らしていける状況は作った。

家族が居ない寂しさをペンやインクといったカリグラフィー用のコレクションで、心を慰めていたわけですが。

 

そんなある日……彼は気が付いたら異世界の森の中に居た。

最初に森の中で目覚めて最初に言ったのが「さよなら俺のコレクション達」だったあたり、相当なコレクターというか、趣味を仕事にしてきた人だったんだなぁ……というか。それだけ心の癒しになってたんだな、と言うのが伝わってくる。

彼は27歳だったはずが、異世界に来たら19歳になっていて。この世界では25歳が成人扱いになっているとかで、子供扱いを受けることに。

最初に森にあった小屋で出会った人ガイハックとミアレッラという夫婦に保護してもらえることになって。そこの食堂の手伝いをしたりしつつ、タクトはこの異世界に少しずつ馴染んでいくことになるわけです。

 

成人年齢の違いとか。この異世界には魔獣とか魔法が存在する事とか。

タクトが使える『文字魔法』はかなり効果が高く……それゆえに狙われやすいという話が合ったりだとかもして。

ガイハックさん達を筆頭に良い人ばっかりなんですけど、タクトの力をあてにしてバカな行動をとる輩も、人が多いとどうしたっているんですよね。

 

はじめて会った時にガイハックは毒持ちの魔獣に襲われて、タクトが魔法でそれを癒したことで目を付けた医者ガンゼールや、彼を慕う子供ミトカに絡まれたりしてましたし。

一方の事情だけを押し付けてくる輩、苦手だなぁ。タクトがしっかりとそういう勝手な要望断ってくれる子で良かった。

……まぁ医者のガンゼール、かつて医療事故起こしたくせにそれを付与魔法師の責任と主張したせいで、街に居る人から依頼を受けられなくなったとかいう御仁なので、関係持たないのが正解なんですが。むしろなんでまだ医者できててるのよ感。

一度失敗してから真面目にやってたらしいですけど……今回タクトに絡んできた一件で、性根が変わってなかったと明らかになって追及されることになったのは、まぁ良かったか。

 

ガイハック夫妻と養子縁組して異世界に迎え入れられて。

他国で作られた電球を地球の知識と魔法を駆使して動くようにした結果、商人との縁が出来たり。この世界の身分証を入れるケースを作ったら、その綺麗さとかで注目を集めたり。

まぁ身分証ケースは物珍しさだけじゃなく、タクトが同年代の女子から注目されていたりするのもあって人気で始めた見たいですねぇ。

魔法の使い方が巧みだから衛兵からも注目されているの、無理はない。……一般市民が持つレベルの知識じゃないから「他国の貴族だろう」と目されて、周囲に問題がないか警戒することになってたのは……必要なんだろうけど、違うんだよなぁ……お疲れ様です、という気持ちになった。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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