![]()
「そうそうリディ、私にも弟子ができたのよ」
「えっ? 弟子ってあの弟子ですか?」
「あの弟子って何よ。弟子といえば師弟の弟子のことよ」
「はぁ、本当に年月というのは残酷ですね」
主人公のエリーは、本名を伊能英莉という日本人女性。
ブラック労働をしているOLだったけれど、ある日気が付いたら異世界に舞い込んでいて。
そんな彼女を、世界に4人しかいない魔女の一人である「願いの魔女」が保護して、弟子として鍛えてくれることに。
賢者の石と呼ばれるものを摂取した結果、長く生きられるようになった結果、300年も修行し続けていたみたいですけど……その果てに彼女は5人目の魔女として覚醒。
魔女になるというのは、世界の意思じみた何者から認定されることで誕生するとか。
さらに師匠が「願いの魔女」と言われているように、功績を積み上げた魔女には称号というか二つ名を授けられることにもなっていて。
エリーは300年森の屋敷に引きこもって師匠と暮らしていたわけですけど、このままなら「ぐうたらの魔女」とかになってしまうよと言われて、渋々旅立つことに。
願いの魔女である師匠はエルフである千年以上生きているって話ですし、種族的に長生きな人もいるみたいです。
また、魔女に至れるのは稀有でも「願いの魔女」に弟子入りしてその教えを胸に外の世界に帰っていった弟子で言えば100人以上いるとか。
エリーは特に目的もなく、森を出て一番近くの町に足を運んだわけですが。
冒険者ギルドのギルドマスターが、エリーにとっての弟で死であるエルフのアーヴルで、話が早くすんだのは良かったですね……。
良い宿を紹介してもらう事も出来たし。紹介されるだけあって宿の主は、エリーが何かを隠していることを速攻で見抜く眼力の持ち主だったり、有能な人が多いのは安心できる。
エリー、魔女に至っただけあってスペックは飛びぬけていて。最悪彼女が本気になれば大抵の事態は解決できるわけですけど。
宿の主人の奥さんが抱えている問題を治療する薬を、エリー自身が作るのではなく才能のあった娘ニーナを弟子に迎え鍛えることで、あくまで助力に留めたのは「願いの魔女」の弟子らしさが見えて良かったですね。
……それはそれとして300年引きこもっていただけのことはあるというか。エリーと街で再会したかつての弟弟子・妹弟子が「何してるんだ……」って反応になるあたり、何したんだエリー。いや、なにもしてないからこその反応か。