それでもぼくは――
君にさよならを言わないと、決めた。
幽霊が見える症になった少年のお話、第二弾。
娘を愛する幽霊小梅さんの話。
在る少女の「生霊」のお話。
そして、去っていった彼らが戻って来るお盆の時期のお話。
三編が掲載されております。
全体的に読みやすい作品ではありますね。
小梅さんのエピソードはかつて住んでいた場所から動けぬ地縛霊になってしまった彼女が、二十年の時が経った今、娘がどうしているのか知りたいと願い。
何とも不器用過ぎる感じはしましたなぁ。
話を聞いて、娘を探しに行く明も明ですけど。その行動力は凄いと思うけど、傍から見ていると中々の不審者だと思うので、もうちょっと周囲見てもいいんじゃなかろうか。
警察に連れて行かれかけてましたが……そう思われても仕方ない感じですしね……
全体的にこう上手く回るだろうか、って匂いはしますが。まぁ、全てが上手くいく、優しい世界だという事でしょう。
幽霊たちが、未練を解消できるなんて救いが与えられているんですし。