気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

カドカワBOOKS

魔術師クノンは見えている8

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「でも造魔学は医学の側面もある。

学んだことは無駄にならないから、心行くまで学んでおきなさい。

私のように後悔しないためにもね」

 

世間では禁忌とされている、命を作る学問・造魔学。

魔術を素材を駆使して人間の部位を作るというもので、極めれば命の想像も可能なようですが。

人工の血液や骨格、皮膚や筋繊維とかを作る学問でもあるので、医学とか人体とかについても知識が必要になるそうで。魔術で目を作る事が目標のクノンの糧になっているのは良いですね。

入れ込みすぎるとロジーみたいに倫理観が損なわれていくので、禁忌扱いも間違ってはないみたいですけど。

 

造魔の知識を得たクノンが、基礎的な技術を組み合わせて魔道具作ってるのはお見事でしたけど。

それによってロジーの方も刺激を受けて、トンデモ製作物創り出しそうだからちょっとだけでも角の立たないようにしたいとカイユから相談されていたのは笑った。

なんか結果的にロジーと開発品バトルすることになっていたのも面白かった。ロジーは短期間でさすがの完成度のもの持ってきてましたし。

クノンも、造魔学で学んだ技術を生かして生活に役立つもの作ってるのが良き。

 

教皇アーチルドが、色々と言い訳を整えてディラシックまでやってきてましたが。ちゃんとトップとしての仕事をしつつ娘を安じる父親としての時間も大事にしてるのが面白かった。そして教皇だからこそ知っている、クラヴィス先生の来歴とかも出て来てましたが。

国を相手取れる魔女グレイ・ルーヴァの弟子なだけはあるというか。トンデモ情報の宝庫だな、ここは……。

 

裏でそんな情報開示がありつつ、クノンは自分から声をかけて遠征に赴くことに。

行き先は、諸々あってミリカが先に開拓を始めている、クノンに与えられる予定の土地なわけですが……ミリカはミリカで頑張りすぎというか、想定外の助力によって予想以上に発展してたのは、まぁ良し! ここで手間取って政敵に付け込まれる弱みになるよりは良いとしましょう。


左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました

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「他人を思いやる、か……どうやるんだ」

「あなたは悲しきモンスターですか……」

(略)

「知らないものは仕方ないだろ。俺の二度の人生には、まったく必要のないものだったんだよ」

 

主人公のジークは転生者。サブタイトルにもある通り、元々エリートではあったみたいです。2度目の人生でもその才覚を存分に発揮。

国一番の学院で、過去最高に優秀な生徒が揃ったと呼ばれる世代のライバルを寄せ付けず、三年間首席を独走。錬金術師としても、他の生徒が10級の試験に挑むかどうかという時期に5級の試験に最速で合格したりしていたようです。

 

……しかし彼は、コミュニケーション能力が決定的に欠けていた。

在学中も他人と交流はしないし、卒業パーティーも時間の無駄と切り捨てた。

それだけではなく、自分よりも能力低い相手にきつく当たることも多々あって……

端的に言えば彼には味方と呼べる存在がほとんど作れなかった。

前世も、出世争いに負けたライバルに恨まれて刺されたらしいですし。2周目も、政治的権力を持つ家の子息をこき下ろした結果、仕事を奪われ他のチームへの合流も拒否されて、左遷されることに。

 

馬鹿は死ななきゃ治らない、とは言いますがジークは死んでも治らなかったタイプの馬鹿なんですよねぇ……。

いやまぁ、自信に満ち溢れた性格と言動の人物で、その行動に見合った才能も確かにあるみたいですけど。敵作り過ぎたのが良くない。

本部長が彼の師匠であり母のような存在でもあって。実際のところ、手を尽くせばジークを留め置く事は可能だったみたいですけど。

ジークへの妨害工作を跳ね返すだけの労力と比べれば、彼を留め置くメリットは重くなかった、とのこと。一応、裏の思惑として「あちこちに喧嘩売り過ぎたから、一回反省してこい」と環境をガラッと変えようとしたというのもあるみたいでしたけどね。

 

そしてジークは挫折して……使い魔の猫、ヘレンに窘められて少し自分を見直すことに。

会話中に厳しい言葉が出そうになって、使い魔とコソコソ会議を始める不審者になったりする場面も見受けられますが、割と改善頑張っているとは思います。

どうしてそれを早い段階にできなかったんだ……という気持ちはありますが。一回死んだ上で、もう一度失敗する位じゃないと彼の性根は叩き直せなかったってことなんでしょう。

そこでジークとは真逆の善性に溢れた新人錬金術師のエーリカや、レオノーラ。同窓であり、ジークに対して呆れつつも交流を続けてくれたアデーレとかの交流を通じてほんのちょっと真人間にはなってきたかな、という感じですね。

廃れかけの支部の評判改善にも(アドバイスもらいながら)務めてますし、頑張ってもらいたいところ。



目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい16

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「偽善で何か悪いことがあるか? 俺は俺の心の安寧のためにお前を助けようと思ってるだけだ。世のため人のためじゃない、他でもない俺だけのためにな。それを誰かに批判される筋合いはないね。お前自身にもな」

 

セレナと一線を越えたことで、彼女の親族に挨拶にいくため帝都を訪れることになったヒロ達。

まぁそれ以外にも、仮にも帝国貴族が連邦に寝返ろうとする反逆行為があり……貴族を切り捨てたり、そのまま連邦との戦闘に流れ込んだ結果、連邦の秘匿していた少女を保護することになったりしたので、色々と事情が重なった結果ではありますけど。

 

ヒロイン達の間で協定が結ばれていて、セレナとの関係が変わったことについてクリスに一報が入って……即座に駆けつけたのは愛ですねぇ……。

直球で好意を伝え続けている子ですからね……「私も同じ薬を打ったらいいですか」とまで言うくらい覚悟も決まってるし、ヒロも覚悟を決めてもろて……。

ヒロを巡ってバチバチやってるの、見てる分には面白いのはまぁそうなんですけど。エルマとか酒の肴にしてますし。

でも、セレナと交流してる時にクリスが乗り込んできたって話を聞いた皇女殿下まで乗り込んできて、ノリノリで茶化してくるのはなんだかなぁ。ヒロ達が直近で遭遇した苦労、皇帝の勅令を受けた結果起きてるんですが。

……いやまぁ、茶化しをいれつつもちゃんと宥めたりもしてるし、貴族の流儀に疎いヒロに序列を定めておくことの必要性を説いてくれたし。保護した連邦の名無しの少女と対話しネーヴェという名前を送ったりと、ちゃんと仕事もしてはいるんですけど。

 

そのネーヴェ、連邦で生体パーツのように扱われていた機密を知る存在で……ヒロが保護して、帝国の技術で快復する道筋が経ったわけですけど。

まさか帝都でまで派手に狙われるとは、というか。相変わらずヒロの悪運吸い寄せ力は凄いですねぇ……。ヒロに守られた事でネーヴェがちょっと強火の想いを抱くことになってるし、そのうち刺されるぞ。普通に近接戦闘できるから刺すの難しいけど。

サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごとⅪ

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「自分の力を信じないで、他人の力に頼った奴に……負ける気はないのですよ!」

 

ネイガル監獄の脱獄囚、モニカが前回ダリルを捕まえていましたが、各地で捜査は進み着実に捕まっていったようです。

それでもなお逃げ続けているものが2人いて……そのうちの一人が、ルイスと因縁のある「風の手の魔術師」アドルフ・ファロンであった、と。

 

ルイスにとって心配材料ではあるものの……脱獄囚が大半捕まったことで、厳重に守られていた監獄の結界が破壊されたことが議題にあがることになって。

結界の専門家であるルイスは、国内の重要施設の結界の見直しに従事することに。そのため、アドルフが逃げ続けている中で、家族の元を離れる必要が生じたわけですけど。

かつて誤ったものの、そこから魔法兵団で勤め上げてきたオーエンが留守を任されているの、良いですよね……。

ちゃんと積み上げ続けていたオーエンと、他責を続けていたアドルフとで対比があって良かったです。

 

無詠唱魔術の使い手として知れ渡っている沈黙の魔女のモニカですが……計算に長けた彼女は、多くの魔術式を生み出して「教本に乗ってる基礎魔術の三割に影響を与えている」とか「彼女の研究成果によって何度も教本が書き換えられて、教員泣かせだ」とか言われている周囲のリアクションがあったのはちょっと面白かった。

そういった学術的な才能もあるけど、これまであまり表舞台には出てこなかったモニカ。それは無詠唱魔術を身に付けたほどの人見知りなモニカらしいですが。

「黒い聖杯」を披露したことで、それの正しい使い方を伝えることも兼ねて外に出るようになっているとか。成長を感じる……。

 

砲弾の魔術師の弟子が持って来た、講演会における術式解説の仕事を引き受けたのですが。

そうやって外に出始めていた彼女がそれを受け入れることに。クレスバーン魔法大学で行われるもので。

ハイオーン侯爵領にあることでシリルが登場したり、交友関係のある茨の魔女ラウルも登場したりして。……先代の茨の魔女メリッサも登場してましたが……そりゃ史上最短でクビになった七賢人になるよ……という嫌な納得がある。七賢人こんなのばっかりか。

 

封じられた魔道具を目的にアドルフが大学にやってきて、ルイスを狙った戦いにモニカも巻き込まれることになっているのは笑った。

ルイス、なんだかんだもモニカを認めているんですよね……。無詠唱魔術でどんな状況にも即時対応できるし、速度も命中率も巧み。しかし、身体能力と反射神経はとんでもなく低い。残しておくと嫌だけど、倒しやすいから狙われるって言うのは良くわかりますねぇ。

アドルフ、敵としては格の低い部分はありますけど、あちこちに噛みついていたから因縁のある人が多く、だからこそそれらが跳ね返ってやられることになったのは因果応報ですよね……。

黄金の経験値8 特定災害生物「魔王」大戦アウトブレイク

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「なにか、勘違いしているようだけど」

(略)

「大陸を滅ぼすだけなら、別に混沌とかは必要ない。わたしひとりで十分だ」

 

楽しく暗躍しているレア達「マグナメルム」一派。

大陸を混沌に導いた結果、第四回イベント「大陸大戦」においては運営の協力者として参戦することに。ま、もとより黒幕ムーブをやっていたので、今までとやってることはあんま変わらないですけどね。

 

今回の協力に関する報酬として、運営から「マグナメルム」という名称使用権を貰えたのが一番うれしいポイントなのでは。

あとはブランが暴れまわる中で必要な魂を集めて、「真祖吸血鬼」に至ってマグナメルムの戦力がまだ一段と底上げされることにもなってましたね……。

災厄級そろい踏みなマグナメルムの策略に踊らされるプレイヤー諸君は本当にご愁傷様です……。

 

一般プレイヤー達もイベント期間の経験値アップ&デスペナ変更のボーナスを楽しもうとはしていますが。

大陸全土を巻き込む戦争で、協力する勢力を個々で決めて貢献するために行動する仕組み。ただし、その勢力についてシステム的に保証されるようなものもないから、秘密にして動くプレイヤー……つまりは、スパイ活動を働く輩も出るだろう事が推測されていて。

交流用の専用SNSも設置されていたものの、活動は今までよりも穏やかだった。

……まぁ、それは、大陸大戦の火種となった出来事に関わったメンバーが多くいるクラン「シュピーゲルフェルテ」がクランで設置したSNSで意見交換をしてて、公式の方に顔を出していなかったから、って言う理由もありますけど。

 

レア達みたいに災厄級に至っているプレイヤーこそいませんが、独自路線を突っ走ってる人々ってのは各地に居るんですよね。

ウェルスにレアが派遣した聖女アマーリエが人気を集めまくっていて……教会や国でそのものではなく、彼女自身を信奉しているようなプレイヤーも増えているし。

この世界で生きているNPC達も、自分たちなりに犠牲を減らそうと足掻きはするんですよねぇ。いろんな思惑が渦巻いていて楽しい。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい15

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「その、半ば諦めているのはどうなんです? もっとこう、覇気を持って逆境を跳ね返すとかそういう心持ちでいるべきなのでは?」

(略)

「今までの経験上、避けようと思って避けられるもんじゃないし……最初からそういうものだと覚悟を決めておけば、とりあえずパニックに陥ることだけは避けられる」

 

リーメイプライムコロニーでの騒動に区切りがついたので、次なる目的地に向かうヒロ達。

毎日イチャイチャしてはいるけれど、毎日が自由な傭兵だからこそ、ある程度規則だった生活が必要だと考えてルーティーンを決めているあたり、ヒロが「変に真面目」と評される部分出てますなぁ。まぁ不規則な寄りは全然良いですけど。

 

次の目的地となったのは、クリーオン星系。

帝国と連邦の係争宙域となっており……傭兵として稼げる場所であるそうですが。

大国が争うエリアだと、実入りが大きい分危険性も高いので、わざわざ踏み込まなくても稼げるヒロはあまり近寄るつもりのなかった場所。しかし、皇帝陛下直々の勅令が下ったことで、嫌々ながら足を延ばした、と。

そして案の定そこでセレナと再会することになるんだから、ある意味で実家のような安心感がある。

 

そこで幅を利かせている貴族が、ヒロとセレナによって帝国上層部から叱責された過去のあるイクサーマル伯爵で……そんな火種燻ってるところに爆弾放り込むようなことするなよ、皇帝……。

ヒロが内心で皇帝マジ許せねぇって言ってるのも無理はない。

……けど、まさに皇帝は爆弾放り込むことで状況を劇的に動かしたかったっぽいんですよね。効果的ではあるけど、その爆弾、感情があるのであまり不機嫌になるような事するの良くないと思うよ……。

 

ヒロ、この世界を模したゲームの知識があるのもあって、宙賊に対して的確な分析とかも出来て頼りになるのも確かですけどね。

傭兵ギルドの職員が「これまでになかった分析のアプローチ」とか言ってましたし。

そうやって不満はありつつちゃんと仕事はしていたわけですが……イクサーマル伯爵が大人しくしているはずもなく。

 

ヒロはずっと警戒していたものの、周囲の賛同は得られず。結局、突き抜けた馬鹿だった馬鹿の行動に巻き込まれていたのでご愁傷様というかなんというか。

サイオニックパワーを駆使して敵を蹴散らしてたのは痛快でしたが……危うい場面もあって。クギが来てくれてたのはありがたかったですねぇ。仲間を守ってくれたりしてましたし、頼もしい。

口絵にもなってますがトラブルの果てに、ついにセレナとの関係が進展するようなことにもなってましたねぇ。セレナの執念、凄いなぁ。今回は、事件に巻き込まれた結果ではありますけど、ヒロが受け入れて良いと思えるくらいの関係を築くまでアピール続けたのはセレナですし、はい。この後、また大変そうですけどね、ヒロ。



勇者の孫の旅先チート~最強の船に乗って商売したら千の伝説が出来ました~

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「このシャングリラ号で世界を見て回りたいんです。いろんな国へ行って、世界がどうなっているかを見たいなって。それが祖父の遺言でもあります」

 

パル村という、100人程度が暮らすのどかな村で、祖父と2人で生活していた少年レニー。

彼の祖父コウスケは伝説の名工とも言われる鍛冶師だったが……実は、異世界からやってきた人間で。

「勇者」の固有ジョブを与えられていたというコウスケは、村が魔族に襲われた際に孫と村人を守るために戦い死亡。最後の戦いに臨む前に、レニーにステータスを見る方法を教え……レニーに「世界を見てこい」と言い残して。

 

そしてレニーは祖父の葬儀などが終わった後、祖父の遺言を守って村の外に踏み出す決意をして。

ステータスを確かめた見たところ、レニーは船を召喚するスキルを持った固有ジョブ「船長」を持っていた。走行距離などに応じて、どんどん召喚できる船は豪華になっていくことも判明して……。

 

最初は手漕ぎボートだったけど、成長して魔導エンジンが搭載されたタイプになったり。カラー口絵にも出てますけど、クルーザー規模の船まで召喚できるようにサクサク成長していってるのでテンポよいですね。

一般的なボートよりも凄い速度が出るので、重要な情報を抱えた騎士を運ぶのに重宝されたり。速度と積載量がある船を自在に呼べることで、商売にも使えるって言う発想は当然出てきたりして。

 

成人が16歳の世界でレニー君はまだ子供とされる13歳ながら、祖父の遺志を受けて外の世界に出ていて……。レニー君の持つ能力が高いのと、擦れてない純粋さがあって、出会うお姉さま方にとても良く気に入られて可愛がられてるんですよねぇ。

悪用することだって来そうなレニーの能力ですが、彼の「世界を見たい」って言う夢を否定せず力を貸してくれる人に出会ってるのが良かったですね。

おっさん異世界で最強になる~物理特化の覚醒者~

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「私はソウシさまとずっと一緒に居ます。他のパーティになんて行きません」

「え? ああ、もちろん俺としてもその方がありがたいよ。大丈夫、フレイニルが嫌と言うまで一緒にいるから」

「嫌なんて一生言いません。だからずっと一緒です」

 

社畜リーマンだったソウシ。

彼は気が付いたら異世界で目覚め……そこで彼は、特殊なスキルに目覚めた。
スキルに目覚めた人々は覚醒者と呼ばれ、ギルドに加入し冒険者として活動する義務を負うとか。

なにも分からないまま呆然としていたソウシにギルドの事教えてくれた人が「どこぞの村から『覚醒』して追い出されたんじゃろ」的なことを言ってたり。貴族であっても家を出る必要があったりするみたいですから、覚醒者の義務はかなり重く……一方で厄介な物でもある模様。

 

多くは1525歳の間で覚醒するなかで、アラフォーリーマンだったソウシが覚醒したのは稀有な事例で。

この世界の常識に疎いし、年齢差もあったりしてソウシはソロで活動を開始。

彼なりに安全マージンをとりつつもダンジョンに挑み続けて。メインはソロではあれど、他の冒険者と多少の交流をしながら自分を鍛え、実績を積み上げていくことに。

ソウシは最初の拠点であったトルソンの町近くである程度鍛えて、別の町に移ることにして。そこでもトレーニングとダンジョン探索を続け、上を目指す「冒険者らしい冒険者」としての活動を続けていたわけですが。

 

そこでソウシは明らかに出自が良さそうで……しかし、覚醒した為に冒険者になっただろう少女フレイニルと遭遇。

困っていた彼女を助けるためにパーティを組んで、フレイニルを鍛えていったら妙に懐かれてしまって。……懐かれた通り越して軽く依存に踏み込んでそうですけど。

異世界でいつまでも一人きりなのもソウシにとっても良くないし、縁が出来るのは悪いことでは……ないんじゃないかなぁ。多分。




薬売りの聖女~冤罪で追放された薬師は、辺境の地で幸せをつかむ~2

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「折れないでいてくれて、がんばってくれて、ありがとな」

「……何、それ」

「だってそのおかげで、オレは森でクナに助けてもらえたんだ。クナが調合した中級ポーションが、オレを救ってくれたんだよ。だから――ありがとう、クナ」

 

クナが追放されたことで誤魔化すのにも限界が来ていたドルフ。

そんな彼が素直に反省するはずもなく……薬草を大量にぶち込んで煮詰めたものを新ポーションと銘打って売り出すとかやってる当たり、懲りないなぁ。

知識も半端だから違う草が混じって、中毒症状まで発生してましたしね……。その欺瞞がバレて逃亡のために死の森に踏み込み……「クナを捕まえれば薬屋として再起できる」という歪んだ欲と、自身も中毒症状に襲われてハイになっていた精神状況だったとはいえ、死の森を渡ってウェスの町近くまでたどり着いていた行動力だけは凄い。

 

領主一家相手にも同じ欺瞞を続けようとしたのも神経太いなぁと思いましたけど。……その欺瞞が明らかになって、クナの為に怒ってくれる友人がいるのが救いか。

クナ、ウェスに来てから食事の美味しさにも目覚めて、目をキラキラさせながら串焼き食べてる挿絵とか実に可愛かったですねぇ。

そんな感じで、クナには良い思いだけしてほしかったものですけど、中々難しい。

 

兄ドルフの愚かな行動に苦しめられてきたし、アコ村は自分を追放した良い思い出の無い場所ではあるけれど。

魔法薬師としての誇りを持つクナは、そこに病人がいるのであれば必要な薬を作ると決めていて。

……ただ、それでも「効能には問題ないけれど、不味い」ポーションを作ってみたり。ドルフとクナの薬を区別するために使っていた「黄色い蓋のポーション」でアコ村に持って行ったり、クナも領主一家もちゃんと手は差し伸べるけど、報復もしてたのが良かった。

 

元々ウェスで薬屋をやっている「恵みの葉」の店主とはクナはどうにも相性が悪く……クナの納品したポーションに文句をつけてくる一幕もありましたが、実力で黙らせていたのはちょっと痛快でした。

まぁでも「恵みの葉」の店主も一度は詐欺呼ばわりしたけれど、実力を認めてからは至らない部分を認めてたのは良かった。このあたりがいつまでも同じこと続けようとしたドルフとは違う点で、最後の丸くなった店主は結構好きですよ。


薬売りの聖女~冤罪で追放された薬師は、辺境の地で幸せをつかむ~1

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「……死んで堪るか」

(略)

「こんなところで、死んで堪るか」

 

主人公の少女クナは、イシア国という小国の中でも辺境に在り最果ての村と呼ばれるアコ村で魔法薬師をしていた。

兄のドルフと一緒に祖母から継いだ薬屋を営んでいたが、兄ドルフの薬は効果てきめんなのに、クナの作るモノは効かないと村人たちから迫害されまくっていた。

最後には冤罪を着せられて村を追い出され……彼女は、死の森と呼ばれる危険地帯に放り出されてしまうことになって。

 

これまで心無い言葉を多数浴びせられ、ひどい扱いを受けて来たクナは自分に自信が無く……兄も追放を止めなかったことで、絶望して一度は死を受け入れそうになっていました。

ただ、元々クナは死の森でマデリに拾われた捨て子であり……唯一優しくしてくれたマデリの言葉を思い出したことでクナは、生きる決意をしたわけです。

武器を持った冒険者でも無茶すると死にかける場所で、実際クナは死にかけた青年を発見して、治療まですることになってましたけど。そんなところを渡り歩く知識があるのは凄まじい。

 

クナ、自己評価が低すぎるのと、アコ村っていうまともな市場が形成されていないような環境で育ったからか、報酬周りで不当に安くし過ぎている感があるのは、追々改善した方がよさそうだとは思いましたけど。

「ありがとう」なんて短い感謝の言葉すらアコ村では与えられなかった彼女の事を認めてくれる人が見つかったのは良かったですねぇ……。感謝されて涙してしまう位、限界だったクナが幸せになって欲しいと思います。

薬師としての修行を放り投げた癖に、クナが自分の後継者だという祖母の遺言を自分だけが聞いていたのをいいことに搾取しまくってた兄ドルフは、これまで通りが維持できず遠からず破綻しそうなので、せいぜい派手に散ってくれ……。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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