気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ガガガブックス

迷宮殺しの後日譚~追放された最強の探索者、引退してダンジョン教習所の教官になったら教え子たちに崇拝される~

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「――誰の生徒に手を出したのか、教えてやろう」

 

モンスターの巣窟として恐れられていたダンジョン。

主人公のレクトはそこに挑み続け、いくつものダンジョンを踏破した「迷宮殺し」と呼ばれる探索者だった。

しかし……ダンジョンに眠る資源に目を付けた貴族によって、探索者資格を剥奪されることになってしまって。

「迷宮殺し」としての活動時も、貴族の思惑によって決められた服装と仮面によって素顔は隠されていたため、レクト自身について知っている者はほとんどいない。

 

そうやって迷宮殺しを追いやった公爵は、それで満足して別の工作に勤しみ始めるわけですが。

レクト=迷宮殺しという事を知っている、探索者協会会長の娘であるミーシャは自分たち協会の枠を超えてレクト追放を決めた貴族に憤りを示してくれて。探索者を鍛える教習所の仕事を紹介してくれることにもなって。

ダンジョンを踏破出来る実力は有れど、レクト自身の素質からそのビルドはかなりピーキーなものになっていて。

表向きの実績もない探索者なので、侮られたりもする場面もありましたが。実力を示して、少しずつ生徒たちに認められていくことも出来て。

 

一方、最強の探索者であるレクトの引退を敏感に感じ取ったダンジョンは、今までよりも活動を活性化させてモンスターを増加させるなどの動きを見せて。

そこにはダンジョンで陰謀めぐらせる輩の働きかけもあったみたいですけど。

そういったトラブルに生徒が巻き込まれたとき、最前線に飛び込んで生徒を助けた後に、裏で工作していた面々も叩きに行ったのは痛快でした。
でも、引退直後からダンジョンの活性化がするくらい顕著な反応を示すんだったら、やっぱり公爵達の迷宮殺し追放は大分早まってるでしょ……やってるよ。


元将軍のアンデッドナイト5

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「的外れだな。誇りなき者に、生きる者たちはついていかぬ。死者を愚弄し、都合よく操ることしかできぬ貴様らには永遠にわかるまい。俺の夢は、二百年も前に果たされた。だからこそ、それを穢す貴様らを斬るのだ」

 

聖都を離れ、王都を目指すランベール。

『笛吹き悪魔』の幹部・八賢者を順調に削っているわけですが、彼らの計画はかなり大規模で……ランベールが居合わせなかった都市でも、奇妙な魔術師集団に貴族の私兵団や名高い冒険者ギルドが壊滅させられたりしていた模様。

彼の狙いが国家転覆であれば、レギオス王国内の戦力を削った今という好機を逃すはずが無いと目的地を王都に定めて。

 

最も目立つ容姿で現代の常識に疎く、愚直すぎるランベールは道中でトラブルに出くわすこともしばしばあって。

そんな中で魔銀が高騰している話や、王都近くのパーシリス伯爵領以降の足取りが追えないという話を聞いて、ついでに足を運ぶことに。

実際そこには『笛吹き悪魔』の協力者である魔術師ドマが君臨する暗黒街が存在していたりしたわけです。

 

強力な術士がいるとは言え、領内にそんな爆弾みたいな場所を抱えつつも排除できずにいる、という点で伯爵の統治能力に心配材料はありました。

ランベールはより怪しい暗黒街の調査へ乗り込んでいくことに。妙な出会いをした伯爵家の養女シャルルが、暗黒街について詳しかったり、そこを気にしていた彼女が行方不明になったりしたのも、怪しい要素ではありましたね。

気になる要素はありつつも、敵対者を蹴散らすことを躊躇するようなランベールではなく。暗黒街で三すくみを繰り広げている組織を一つ潰したり、ドマに繋がる場所に踏み込んでいき蹂躙したりとさすがのひと言。

元将軍のアンデッドナイト4

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「……正義を盾に非道を繰り返し、是非と問われれば答えに躊躇う私を笑うか」

「笑いはせぬ。善人を殺しながら躊躇いなく正義を語る者がいれば、それは傲慢にほかならぬだろう」

(略)

「それが悩み抜いた果ての答えであり、積み上げて来た死体の重みを背負い続けているのであれば、既に遠い過去に屍の身となったこの俺に、貴様らを裁く権利などありはしないだろう」

 

前回の騒動において、異端審問官の介入を受けたランベール。

禁忌を扱う『笛吹き悪魔』のような勢力に対抗するために、禁忌に手を出した陣営みたいですが。……スポンサーが別の悪役みたいなもんだよなぁ……。

『人食い鬼の大森林』と呼ばれる森の奥地で、アンデッドと洗脳した人間を配下に置いていた魔術師を殺す際、洗脳された配下は解除すれば復帰することも出来ただろうに、もろともに「救済」したりする過激な面があって。

 

ランベールが情報屋にあたっても「狂犬」とか言われてましたしねぇ。

彼は異端審問会を見極めるために、飼い主であるゼベダイ枢機卿に会おうと聖都ハインスティアを訪れることに。

『笛吹き悪魔』への対抗勢力であるのも確かだから、彼らが大規模な行動をとるのであれば、『笛吹き悪魔』とも対峙できるだろうという考えはあったようですが。

アンデッドの身で異端審問官を見定めようとするの、覚悟決まってるなぁ。そんな彼の強大さに気づきながら、迷いの中で必要性を訴えた四大聖柱のヨハンも良いキャラしてました。

 

この作品、悪役は相応の報いを受けますが、善人もまぁそれなりに死んでいくんですよね……。

まぁ他の四大聖柱、最初に語ったみたいにまだ助けられる可能性のある存在も諸共に排除したりしたし。教会批判を行っている貴族の動きを鈍らせるために、末端を拷問して処刑するようなことまでしていたし。飼い主のゼベダイもヨハンほど覚悟決まってはなかったしで、報いを受ける側だったんですが……。

順調に『笛吹き悪魔』の八賢者を削っていたランベールですが、今回の敵は……予想外のところから刺されましたねぇ。

元将軍のアンデッドナイト3

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「……お前は俺のやり口を甘い、ぬるま湯にいたのだろうと、そう言ったな」

(略)

「地獄で有ろうとも理想を貫ける力を持った剣士であれとの、陛下との約束があるのでな。……そこには統一という名の侵略行為への反感を減らす意味合いもあったのだが、俺の指針で有り、誇りであった」

 

ランベールがアンデッドナイトとして復活する三年前、『笛吹き悪魔』の暗躍は続いており……辺境のラガール子爵家に接触し、赤字が出ていた鉱山をもらい受ける契約を取り付けた。

ラガール子爵は、1巻で罪を暴かれたおーぼっく伯爵が『笛吹き悪魔』についたという事を知っており、悪魔陣営の方が勝ち馬だと判断して与することになったようですけど。

 

まぁ、そういう後ろ暗い側に与したのを抜きにしても、無能と評価される領主だったとか。領民を奴隷のように使って賃金削減して運用しても鉱山で赤字出したりしたみたいですし。

不審な噂を聞きつけたランベールが調査の為に乗り込んでいったわけですが。

……王国も全く無能という訳ではなく、監察兵団『不死鳥の瞳』という部隊を動かしていたのは良かったですね。

まぁ不死鳥の瞳の隊長の実力も、当然ですがランベールに及ぶものではなく、『笛吹き悪魔』の実力者クラスには敵いそうになかったので、ランベールが居合わせていなかったら行方不明者が増えていた可能性があるよな……と思うと心配になる。

 

手がかりを求めてラガール子爵のところに正面から乗り込んで行ったり、ランベール、調査とかも出来ないわけではなさそうですけど、敵の強大さを知ってるから敵地に踏み込むの躊躇いませんよねぇ……。

今回、敵の拠点への潜入にあたって不死鳥の瞳の面々も同行させたりもしてましたが。

敵の下っ端を見逃すかどうか、という問題にあたって「大義を通し、国も守る。それを為すために、我々は徒成す者どもより遥か高みに立たねばならぬ」というランベールの指針は結構好きです。……まぁ、それはそれとして今回ランベール力加減や判断ミスで、情報源を取り逃がしたりもしてるんですが……。



元将軍のアンデッドナイト2

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「兵に敬意を払わぬ将は、長続きせぬぞ。道理を通さず小手先で凌ぐ者は、結局のところ、いつか躓く」

 

『笛吹き悪魔』とつるんでいた貴族を叩き、直ぐにその街を離れたランベール。

彼は、『迷い人の大森林』と呼ばれる危険地帯を横断して、冒険者が集う都市バライラを目指していた。

道中、盲目の吟遊詩人と出くわしたり、首なしアンデッド馬を従えたりもしていました。

統一戦争時代においても希少であった、魔金を使って作られたランベールの鎧はとてつもなく重く、当時も並みの馬では潰れてしまう代物だった。

そこで同種であるアンデッド馬を活用しようと考えるの、なんというか「使える物は使う」精神で逞しいな。

 

アンデッド馬の存在などもあって、森の中の状況は混とんとしていたようですけど。

バライラ所属のギルド『踊る剣』の冒険者たちは、そんな中で穢れを祓うユニコーンの角を求めて森に入って。

……裏ギルドの襲撃を受けたり、別勢力である戦神ロビンフッドまで介入してくることになって、かなりややこしくなってましたが。

さらにそのタイミングでランベールがやってきて、『踊る剣』の命を救うことに繋がったわけです。

 

そこで縁が出来て『踊る剣』が依頼を受けていた、バライラ領主のモンド伯爵の顔合わせの場に同行することも出来て。

「バライラが『笛吹き悪魔』に狙われている」という警告だけして、去っていったのは潔いというか。私兵の実力は期待できないし、冒険者ギルドの形態も隙になり得る、としっかりと弱点指摘していくあたりは良い目をしてましたね……。

『踊る剣』のマスターであるユノスとは方針の違いが明確で、そのあたりもあって即座に離れて行ったのはあると思いますが。ランベール、裏切りによって殺されたけれど騎士の誇りは保ち続けているの良いですよねぇ。

 

実際ユノスの品性は下劣であって、その報いを受けることになったわけですからね……。二百年前からの因縁が多く残ってるのもあるけど、それ以外にも悪人が多くてよくもまぁ国としての形保ってるなぁというか。統一から二百年も続くと、どうしたって腐敗が進むか……みたいな悲しさはある。



元将軍のアンデッドナイト

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「レギオス王国、四魔将の一角、ランベール・ドラクロワだ。かつて主君を裏切り、ゆえに斬られ、妄執のままに地獄の底から蘇った。国の平穏と義憤、そして受けた恩義を返すため、貴様を斬らせてもらう」

 

四百年以上戦争が繰り広げられていたウォーリミア大陸西部。

レギオス王国が二つの国を支配下に置いたことで優位に立ち……後に八国統一戦争と語られる通り、かの王国が覇者となって西部をまとめ上げたわけです。

レギオス王国の王オーレリアの下でその快進撃を支えたのが四魔将と呼ばれる将軍だった。

農民の生まれだったランベールは多くの戦果を挙げたことで異例の出世を遂げ……レギオス王国一の英雄となったものの、それを疎まれた結果、戦争の決着を見届ける前に排除されてしまった。

 

その後悔の念は長く現世に残り続け……禁忌とされる魔術の研究を行う外道組織『笛吹き悪魔』の死霊術によって、アンデッドナイトとして復活することになるわけです。

彼は不思議と強く前世の記憶と意思を残しており、邪法で自らを蘇生させた術士を切り捨て、今の世界を見るために旅を始めることに。

ランベール、自罰的に過ぎるというか。裏切りを警戒されて王の命令を受けて親友に斬られたのが最期であった、というのもあるでしょうけど。王の為に命を差し出す覚悟はあったが、その忠心を信じてもらえなかったのは悲しく、未練によって蘇ったことすらも女々しく感じる人物で。

 

ただ、未練がましくはあるけれど、戦争がどうなったのか決着だけでも知りたいと踏み出したわけですが。

彼が復活を遂げたのは統一戦争から二百年後の未来で、統一戦争時代の記憶が伝承の中で薄らいで、間違った伝わり方をしたりもしている状況で。

とは言えさすがに将軍位でありつつ、戦争終盤に裏切りを働いたとされる人物ランベールの名は忌むべきものとして伝わっていたわけですが。そんな時代でも、ランベールと名乗り続けるのは逞しいというか。……丁度良い偽名を思いつかなかった、とはありましたが。名乗る時に「大罪人ランベール」みたいにするからなぁ……。

当事者が居ない今になって弁解しても意味ないだろうし、ノイズになるかもしれないけれど、そう自称するのはあまりにも報われないな……って気にはなった。

 

そんな彼は二百年前から妄執を継いでいた危険な術士の研究所を見つけたり、『笛吹き悪魔』と結託した貴族の手先を蹴散らすことになったりしていくわけです。長く続いた戦乱の時代で英雄になったランベールの実力は、二百年後の未来においては隔絶していて。並みの実力者は軽くあしらえるし、二百年前の亡霊相手にしても勝利を掴めるので、バトル周りは安定してて良かったですね。

処刑された賢者はリッチに転生して侵略戦争を始める2

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「これが最善ではないことは知っている。しかし、必ずやり遂げる。犠牲者の命を背負って私は進んでいるのだから」

 

世界平和のために、主に人類を蹂躙していたドワイト。

そのことで、亜人種であるエルフが接触してきて……人類に敵対するのであれば、亜人の我々を助けてもらえないか、ということでしたが。

あくまで目先の敵を蹴散らしているだけで、進んで亜人を保護はしないというスタンスを示しつつも、彼らが恭順するのであれは庇護すると宣言。

 

そして実際に敵対していた国を滅ぼしに行くんだから、迅速果断というか。

エルフの族長になった、ドワイトの生前を知る友人が、リッチに変貌してしまった彼を見てもドワイトであると気づいてくれたのは良かったですねぇ。

 

世界が魔王という悪を許さず、奇跡を介して帝国の装備開発を助けたり。

聖杖国に新たな聖女を誕生させたりと、善を良しとする上位存在の気配をうっすらと感じますが、ただ力だけが与えられている感じっぽいですかねぇ。

だからどちらかというと神様が力を託している、というよりは悪側に天秤が傾いたから適当に反対の更に重石を置いてバランスをとっているシステマチックな面が強く感じられますが……実際のところどうなんでしょうね。

魔王に対抗して勇者が誕生していますけど、ドワイトの魔王も実際自称ですからねぇ。直接介入してくる上位存在はいなそうですけども。
蹂躙は続き敵は弱まり、一方でドワイト側の戦力は拡充されて行ってる状況で、次なる介入はもっと規模が大きくなる可能性もあるよなぁと思いましたが、どうなるやら。



処刑された賢者はリッチに転生して侵略戦争を始める

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「ですが私は、自らの選んだ道を進み続けます。世界平和を実現するためならば、どこまでも堕ちていきましょう」

 

賢者ドワイト・ハーヴェルト。

彼は女勇者クレア・バトンとともに、人類の敵である「魔王」を打ち倒した英雄となった。……しかし、巨悪である魔王がいる間は人類は強力できたものの……魔王が消えたことで、人類同士の争いが勃発することに。

そんななかで英雄と称えられる勇者と賢者に生きていられては困る国王が、彼らに汚名を着せて処刑したわけです。

 

死者の谷に打ち捨てられたドワイトは、そこの瘴気を吸収しリッチとして復活することになって。

女勇者クレアは、あらぬ疑いで処刑されるときも自らの犠牲で世界が平穏になるのであれば、と自らの死を受け入れて。その高潔さをドワイトは認めていたようですが……だからこそ、それが踏みにじられたのが許せなかった。

勇者の理想は正しくも、やり方が間違っていた。だから、元従者としてその遺志を継いで世界に平和を齎そうとドワイトは動き始めることに。

 

それがかつての魔王が君臨していた時には人類間の争いは落ち着いていた、という観点から、ドワイトは自分が新たな魔王として存在を示して世界を平定しようとしたわけです。

自らの力で配下を生み出したり、かつての魔王に使えていた四天王が向こうから接触してきたりして、少しずつ勢力を拡大して敵は徹底的に潰していって。

世界が「魔王」に対抗するための存在として生み出した「新たな勇者」すらも蹂躙したドワイトは、どんな未来を掴むのか気になるところ。

世界最強の魔王ですが誰も討伐しにきてくれないので、勇者育成機関に潜入することにしました。2

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「僕はさ、学長の手のひらの上で踊りたくはないと思っていたんだけど」

(略)

「学長の思うままに動いてみるのも面白いかもしれない。もしかしたら、僕の退屈を紛らわせるための余興が始まるかもしれないからね」

 

BOOK☆WALKER読み放題で読了。期間限定タイトルで12月31日まで。
テオドールとしていつも通り学園生活を送っているルシファー。

圧倒的な実力を持つ彼に「貴様の言うことは信用ならんのだ!」と言える講師は偉い。……うっかり事故として首を刎ねてやろうか、とか思われてましたけど、

事情を知らないものからすれば、変わらない日常。

しかしエルフの連続失踪事件が起きているなかで、リズが連日登校しなかったりと不安材料は増えていく一方で。

 

そんな中テオドールに、ピアナというエルフの少女が接触してきて。

ここしばらく彼の出る授業に乗り込んできていた彼女は、才気あふれる彼に憧れて近づこうとしていたようで。

初心な少女を面白がって、彼なりに可愛がるテオドールは手が早いというか……そりゃあ第三夫人までいるわ、みたいな変な納得があった。

 

でも実力を信用してるとは言え妻のレナが調査に行ったきり音信不通な状態で、新しい女囲うのどうかと思うよ。魔神らしいといえばそうかもしれない。

実際レナも情報収集したうえでリズを保護して帰還するんだから、危険はなかったわけですが。

ピアナちゃん可愛くて好きですけどね。書籍加筆の新キャラだったらしくてこちらで読めてラッキー。

 

そうやってテオドールたちが調査する一方で、黒幕の動きも加速して。

失踪事件を聞きつけてやってきたエルフの女王すら利用する学長は恐ろしい。最悪の場合、彼の進退など諸々を賭けて解決する案もあったようですが。

好奇心で介入したテオドールの存在によって、それよりはマシな結末にたどり着けたのは良かった。……まだまだ問題山積ではありますが。

WEB版でいう第1章が今回で完結。次はどんな問題に遭遇するんですかね……。

世界最強の魔王ですが誰も討伐しにきてくれないので、勇者育成機関に潜入することにしました。

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「文句があるならいつでも僕を倒しに来なよ。別に正々堂々じゃなくていい。闇討ちでも暗殺でも、なんでもいいから出来るものならやってみろ。少しは楽しませてくれることを期待しているよ。以上」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで1231日まで。

先代を打破し魔王に就任してから1500年ほどを生きたルシファーは、暇を持て余していた。500年くらい前までは天使や勇者と行った、彼を倒さんとする者どもがやってきたのにそれが途絶えたからだそうですが……。むしろよく500年耐えたな。

少なくとも3人の奥さんが居て、夫婦間の仲は良好ってこともあって外に目を向けなくても良かったのはあるでしょうけど。

 

まぁ、ルシファーの能力は飛び抜けていて、討伐に来た勇者を鼻息1つだとかにらみつけるだけで殺してしまうほどだとか。そりゃあ人間も、ルシファーから攻めてこないのであれば触れたくもなくなるってものでしょう。誰だって絶対爆発する罠にハマりたくはない。

暇な魔王様は、ちょっと今の勇者育成機関はどうなってるのか見にいってみようと思い立ってましたが……先述の通り、何も対処しなければ死者を量産する事になってしまうわけで。

 

奥さんたちと相談しながら、人間に変身して能力の多くを封印することで対応することに。

既婚者なので隙あらばイチャつくし、全年齢レーベルだから本番の描写こそないけど、これからするぜ! ってシーンはちらほら入ってますね。自由。

そうやって枷を付けてなお、育成機関に入学するような生徒を圧倒出来る力量があるって言うんだから、恐ろしい。竜族とかも容易くあしらってましたし。

それだけの力があったら噂になってそうなものなのに誰も知らない。おまけに常識にも疎いとなれば疑う人が出てくるのは当然ですが。ルシファー、最悪は故郷に帰ればいいから無敵なんだよなぁ……。

 

1巻は、ルシファーが一念発起して人の国に行くよーって流れの中で、キャラ紹介とか世界観紹介をして、不審な事件の調査を行っている所で終了。

事件は結構根が深そうで、ルシファーがこのタイミングで動いたのも運命の様に思えてくる。1冊でまとまってないのでちょっとそこは物足りませんが、要素としては面白くなりそうなもの詰め込んでるので、今後に期待。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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