「――日南を倒してみたいんだよね」
一歩ずつ友崎くんの学生生活は変化していって。
これまで会話がほとんどなかったクラスメイトとの交流も増えていくわけです。
日南からの課題も達成出来たり出来なかったり、思わぬ情報を得て困惑して不調になったりとなかなか順調な道のりとも言えませんが。
今回の目玉イベントは、生徒会選挙。
学校でも特に注目されている日南が参加するのは当然として、さらにみみみこと七海みなみも立候補して。
日南の提案としては、みみみの推薦者として参加することで対人能力の向上を図ろうという計画だったわけですが……。
他の友人に既に頼んでいたことと、「頼りないから」とバッサリ切られてしまって。推薦人として活動は出来なかったものの、対日南で苦戦しているみみみに助言するブレーン役として協力することになって。
みみみ達と友崎なりに出来ることはしていましたが……日南は、そのあたりも読み取った上で、自分の強さを押し出してきて。
「日南を倒してみたい」と協力の理由付けとして友崎が口走ってましたが、そのハードルの高さを実感することになるエピソードでもありましたねぇ。
まぁ日南はできること多いですけど、選挙後のみみみへの対応のようにできないこともあるわけで。みみみも良い友人がいて、良かったですねぇ。