気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ガガガ文庫

弱キャラ友崎くん2

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「――日南を倒してみたいんだよね」

 

一歩ずつ友崎くんの学生生活は変化していって。

これまで会話がほとんどなかったクラスメイトとの交流も増えていくわけです。

日南からの課題も達成出来たり出来なかったり、思わぬ情報を得て困惑して不調になったりとなかなか順調な道のりとも言えませんが。

今回の目玉イベントは、生徒会選挙。

 

学校でも特に注目されている日南が参加するのは当然として、さらにみみみこと七海みなみも立候補して。

日南の提案としては、みみみの推薦者として参加することで対人能力の向上を図ろうという計画だったわけですが……。

他の友人に既に頼んでいたことと、「頼りないから」とバッサリ切られてしまって。推薦人として活動は出来なかったものの、対日南で苦戦しているみみみに助言するブレーン役として協力することになって。

 

みみみ達と友崎なりに出来ることはしていましたが……日南は、そのあたりも読み取った上で、自分の強さを押し出してきて。

「日南を倒してみたい」と協力の理由付けとして友崎が口走ってましたが、そのハードルの高さを実感することになるエピソードでもありましたねぇ。

まぁ日南はできること多いですけど、選挙後のみみみへの対応のようにできないこともあるわけで。みみみも良い友人がいて、良かったですねぇ。



弱キャラ友崎くん1

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「俺はなあ!! 負けたのに言い訳して努力をしない人間も嫌いだ!! アタファミのことを馬鹿にするやつも嫌いだ!! けどなあ!! それよりなによりもなあ!!」

(中略)

「てめえで努力もしねえで人の努力を笑う人間が、いっっっっっちばん! 嫌いなんだよ!!」

 

人生はクソゲーという主張を持つ主人公、友崎文也。

学校では陰キャでどもりがちな彼は、とあるオンラインゲームでランキング1位を保持しているゲーマーでもあった。

ある日そのゲームのランク2位と対戦し、経験の差で勝利したものの2位の努力の軌跡を感じ取ったわけですが……。

試合終了後のチャットでオフ会に誘われて、ゲーマーとしての興味もあり参加することを決定。

 

そしていざ足を運んでみたら、そこにいたのは同じ学校に通う人気者の少女・日南葵だった。

彼女は彼女で、自分に勝利した1位のゲーマーに興味があったけれど、その実同じ学校の陰キャが来て、お互いに失望したようですが。

友崎くんのダメな部分を日南が指摘し、言われっぱなしで終われなかった友崎が噛みついて。その結果として、「人生は神ゲー」と主張する日南のレッスンを友崎が受けていくことになるわけです。

 

友崎、実際思考がネガティブによる時もあるし、日南が序盤から正論パンチとばしてくるのでうわー、ってなる場面もありますが。

実際正論だし、そのレッスンを受けた結果として友崎くんの日常も明るくなり始めて、結果出してるのが偉い。

日南の「人生は神ゲー体感コース」のレッスンと、友崎がとある人物に課した「アタファミ特訓コース」がどっちも結局覚えゲーで、似た者同士だからなんだかんだかみ合ったのかなぁと思うなどしました。



貘 獣の夢と眠り姫

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「……じゃあ………………悪夢を見ないで済む方法、教えてください」

(略)

「俺を、〈獏〉にしてください。いつか、あの〈獣の夢〉を、俺が狩り殺せる日がくるまで――」

 

電気を用いた電信技術ではなく、夢を介した夢信技術が発展した世界。

夢信技術は電信とは違い五感を伝えることが出来るため優れており、作中世界では広がっていったようですが。

夢信機という機械が無ければ「睡眠とは非生産的な時間、ロスになる」とか作中でいわれてて、いや睡眠という休息くらいはちゃんと取らせてよ……と思わなくはなかった。

まぁそういう異質な技術が発展・普及したSF世界らしさは良かったですけど、どうしても序盤は説明が多くなりがちでしたね。

 

電信の世界ではコンピューターウイルスという問題がつきものですが、夢信にもまた悪意による産物「悪夢(ノイズ)」が生じる状況で。

主人公たちはその悪夢に対処する「獏」と呼ばれる民間組織で働いていた。

過去に大規模なトラブルが起きて現場の人員の多くが精神をおかしくしたり、粛清も行われた結果……今、現場で動くのは新たに招かれた学生3人。

 

その大規模事件以来眠り続ける姉を見守るトウヤ。遠距離からサポートするウルカに、前線で戦うヨミ。そうやってスリーマンセルで対処していたわけですけど。

ある時、「すべてに裏切られた」という少女メイアが現れ、仲間に加わることに。そのやり口は乱暴で、フォーマンセル化した初戦は上手く作用せず。

一緒に出掛けたりして仲良くなって、メイアの抱えている秘密に踏み込んでいくことになるわけですが。

亜隠シノブというメイアを連れてきた商人が、まぁややこしい振る舞いをしてて苦手度高かったですけど。あのエンディングに至るには必要だったのでなんとも言い難い。

気になるところもありつつ、総合的には面白かったと言えます。

高嶺さん、君のこと好きらしいよ2

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「――それじゃダメなんだ」

(略)

「俺は女性の扱いがうまくなりたいわけじゃなくて、高嶺サキを大事にしたいんだ」

 

2人の性格が変にかみ合ったせいで手こずりましたけど、ついにお付き合いをすることになった高嶺さんと間島君。

しかし付き合い始めたからといって、そう簡単に間島君の堅物さとかが薄れるはずもなく。

むしろ彼女を大事にしたいからこそ入念に準備をしてデートに臨もうとかするんですが。

 

……予定していた季節節のタルトに使われている果物が変わっていただけで長考状態に突入したり、雨が降り始めたことでも「詰めの甘さをあげつらわれている」とか思うのは生真面目すぎる……。

もうちょっと臨機応変に対応して生きてもいいのよ、とか思いますけど。それができたら堅物風紀お化けは誕生してないだろうなぁっていうのもわかる。

 

雨に濡れて体調を崩した彼を、高嶺さんがお見舞いに来るエピソードとかもありましたし。次につながっていってるのは良いですけどね。

彼女を大事にしたくて、でもどうしたらよいのかわからない。どっかで見たことあるような恋愛本を手に取ったり迷走をしつつも、友人を頼る選択できたのは良かった。

友人を交えての海デート、なんか砂の城作ってるタイミングもありましたが、おおむね楽しそうでしたしね。

 

空手に打ち込んでいた時代の間島君を知る後輩女子が接触してきたり、とかもありましたが。

うーん、クルミちゃんデザインは好きなんですが、今回はちょっと魅力が薄かったというか。キャラ紹介で「崇拝していた」って書かれているのに嘘がないのは笑っちゃった。

クルミちゃんと相対して、それに負けずにハッキリと自分の気持ちを伝えられた高嶺ちゃんがとても良かったですね……。


高嶺さん、君のこと好きらしいよ

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「……まあ、そういう難しいことは置い、とい、て」

(略)

「今大事なのって、正しい正しくない以前にケンゴがどうしたいかじゃねえの?」

 

ミステリアスな美少女として、学校でも話題な高嶺サキ。

何かと噂の絶えない彼女は告白されることも多く、良く思わない女子も居た。だからか、流れる噂の中には彼女がパパ活してる、みたいな誹謗中傷まで含まれていて。

噂されるほどミステリアスでもなく、実際は臆病の虫を飼っている彼女は上手くやり返すことが出来なかった。

でも、彼女の通う学校には堅物で風紀オバケなんていわれるような、鬼の風紀委員長・間島ケンゴがいて。

 

彼の目の届くところで不穏な行動をとれば即座に飛んでくるし、校則と言う武器を手に違反者をガンガン指摘していくのは、なるほど風紀オバケと納得してしまった。

でも、そんな彼もまた学生なんですよね。

鬼の風紀委員長の目が光っていては安らげないだろうと、一人で昼食をとる少しずれた気遣いを見せたり。一方で、ずっと明かせなかった片思いを続けていたり。

お互いに好意を寄せているのに、堅物で鈍感な間島君と、臆病で更に好きな人相手だとテンパってしまう高嶺さんでは中々進展しませんが。

 

それでも諦めずにアピールを続ける高嶺さんが健気で可愛いです。

彼女が好意を持つきっかけになったエピソードも、どこまでも真面目な間島君ならではの味がありますし、お似合いだと思います。

高嶺さんに言い寄る男の中には困った連中も多いみたいですが、間島君ならなんとか捌いてくれそうな信頼もありますし。
 

 

明日の世界で星は煌めく

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「ダメじゃありません。私が行きたいから行くんです。もう決めたんです。帆乃夏に選択権はないですから」

 
BOOK☆WALKER読み放題で読了。期間限定タイトルで5月31日まで。
父親が魔術師を自称していること、住居がお化け屋敷にしか見えない外観をしていること。

そのため同級生から魔女と笑って虐められていた少女、南戸由貴。高校に進学したけれど……いじめた側の生徒も同じ学校、同じクラスに居て始業式の日から速攻で「いつも通り」の振る舞いをしてきた。

中学校時代までは耐えてきた。なぜなら、逃げれば大嫌いなモノに負けを認めることになるから。だけどその時の由貴は思わず泣きそうになってしまい、逃げてしまった。

 

家に帰ったら、仕事でしばらく家を空けるという父の置手紙と入学祝としてペンギンのストラップが残されていた。

相談できる相手も居ない為、翌日は学校にいった辺り真面目ですね……。でも、その時には既に異変が発生していた。端的に言ってしまうと全国各地でゾンビパニックが発生したんですね。

 

タイミングに多少のずれはあり、由貴たちの住んでる街では普通に生徒たちが登校していましたが、ネットに動画が出回りスマホを持っている学生はそれを目にしていたようです。

まぁ、それを本当と思っている人もいなかったようですが……その油断が命取り。学校にゾンビが現れ、次々に学校関係者が襲われゾンビの仲間入りをしていく中、由貴の託されたストラップが輝き、巨大化。

 

彼女は辛くも難を逃れることに成功します。そして別の場所に隠されていた父の手紙を発見。父が魔術師というのが真実だったことなどを知り、魔術を一人で学びゾンビに溢れた世界を生き延びていくことになります。

 

コンビニなどから無事な資材を回収していたある日、ゾンビに襲われて銃で奮闘している少女を発見。見捨てられずに助けてみたら、それはかつて友人になったものの転校して離れ離れになった友人・帆乃夏だった。

ひとまず父の残した結界によって安全が確保されている家まで招き、彼女がどうやって生き延び、どうしてここにいるのかなどの情報交換をして。

 

帆乃夏は目的があるため行動していて、友人に無理に助力を頼むような自分勝手な真似はしたくないと一人で街を去ろうとしますが……。

そんな彼女だからこそ、友人として放っておけないとついていくことを決意。崩壊した世界を少女2人が旅して、時に戦ったりしていくポストアポカリプスなお話ですね。

ひとまず荒廃した世界を生き延びてましたが、最後に出てきた情報が結構気になるところ。

ホラー女優が天才子役に転生しました~今度こそハリウッドを目指します!~2

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「わたし、たのしくなってきちゃいました」

「は?」

こんな最高に燃えるシチュエーション、そうそうないよね。

 

ホラー女優、桐王鶫。彼女の存在は、あちこちに影響を与えていたようで。

つぐみの友達となった珠里阿の母親も、共演した経験があったり、比べられたりして散々だった様子。

一度ついた悪いイメージを払しょくするのは大変だから、と娘に厳しく「いい子」であるように指導したり、良いものを与えていけば良く育つだろうという考えで、効率よく接しすぎていたようで……。

 

それ故に、珠里阿ちゃんは寂しさを覚えていて。自分が悪い子になってしまった時、錯乱してしまうくらいには、縛られていた。

そんな彼女の問題をつぐみは体当たりで解決してましたが。今度は美海ちゃんとギクシャクしてしまって……と子役たちが抱えている問題が連鎖して向き合っていく展開になるのは上手いと思いました。

ぶつかり合いながらも問題を超えて行って、彼女達は成長していますが……小学生くらいの子たちが対峙するにはどれも重いなぁ、とは思いました。家族とのすれ違い、才能の差などなど。

既に子役として働いている彼女達にたいしての妥協も無いって事で、信頼できる描写ですけどね。

 

合間にドラマなどの演技パートも入っていて、作品としての魅力が更に深まったように感じる2巻でしたね。

しかし、亡くなって大分時間がたつのに爪痕が残っている辺り、桐王鶫って本人の自覚よりもはるかにレベルの高い女優だったんじゃなかろうか。

天上の四隅に張り付けるとか言ってるし。特に「鶫」の影響を受けてる……と言うか妄信の粋に到達してそうな女優さんからは「CGなしで空を飛べた」とか言われるとか、えぇ……。

 

母親と過去の縁がある珠里阿ちゃんが女友達3人のなかでも、つぐみのライバル枠になるのかと思っていましたが。そこには凛ちゃんが入ってきそうな雰囲気ですね。

ますます変化していきそうな状況に、続きが楽しみになりました。3巻出て欲しいなぁ。

ホラー女優が天才子役に転生しました~今度こそハリウッドを目指します!~

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「そんなおもしろそうな役、やらないなんてもったいないです」

 

悪役ばかりを演じると、役者自身にそういうイメージがついて嫌われかねない。だから、敬遠する人もいるようですが。

貧乏育ちで家庭にも問題を抱えていた桐王鶫は、悪役でも「面白そう」と手を挙げる気概を持ったホラー女優で、ハリウッドを目指す夢もあったが……事故で死亡。

 

気が付いた時には、令和の時代に転生。なんの因果か名前は同じ「つぐみ」で……裕福かつ愛情にあふれた家庭に生まれ、今世でも女優になりたいと願うように。

とある事故に巻き込まれ入院した結果、記憶を取り戻したようですし引き続きついてない。ただ、ハーフ美少女という容姿の強みに、前世の経験を覚えた状態。更に、かつて努力を重ねて習得した技術を扱える天性の才覚があって……役者になるべき子って感じが強いです。

 

両親も突然女優になりたいと言い出した娘を、全力でサポートしてくれてるのはいいですけど……事務所を新設したり、子役オーディションにコネでねじ込んだり色々と無茶してますよね。

まぁオーディションの方は元々、女優の子供たちを取る出来レース的な側面があった所に殴り込んだ形で、不快感はないですけどね。それどころ、監督を筆頭に関係者の思惑をぶち壊して実力を見せてくれたのも面白かった。

 

前世の「鶫」の影響を強く受けている現役関係者たちのエピソード。そして今世の「つぐみ」が出会った同年代の子役たちが抱えている事情。それらに加えて、出演作品の描写など。情報が多いですが、かなり丁寧に描いてくれたという印象です。

 

亡くなってしまった「鶫」の影は年長者たちだけではなく、つぐみ自身にも影響を与えていて。前世は夢こそあったけれど貧乏・家族と問題を抱えていて、両親から与えられる愛を上手く実感できてなかったりするんですよね。

つぐみが仲良くなった子役仲間も、それぞれに影を抱えていてハラハラする部分もありますが、どうか幸せになってほしいなと願わずには居られません。

 

千歳くんはラムネ瓶のなか1

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「美しく在りたいんだ。あの日見た月のように

いつか本で読んだ、ふたの開かないラムネの瓶に沈んだビー玉みたいに」

 

このラノ2021文庫部門1位の作品。

それを切っ掛けに買ってはいたんですが、積んでて……最近読みました。

1位をとってもおかしくない面白さはありましたが、同時に「正論」がうるさく感じてしまうような場面もあって、これが人気でるんだという驚きも感じましたね。

 

綺麗処の女子と一緒に俗に言う「リア充」グループに所属する千歳朔。

彼は、学園裏サイトとかで悪口を書かれまくってる常連で。彼の傍にいる女子はもう餌食になってる、とまで言われてるとか。

目立っている分の苦労もあって、他のグループから絡まれたりとかもしてました。さらには担任から無茶ぶりもされて。

 

学級委員の仕事に引きこもりを連れ出すのは含まれないと思うんだよなぁ……。でも、朔はそれを引き受けて、暴言を吐かれながらも繰り返し訪問して。

閉じこもっていたクラスメイトを引っ張り出したのはお見事でした。山崎君、風評を鵜呑みにして当人たちに直接ぶつけてたのは正直いい気分しなかったですけど。

たるんだ身体を戻すためのトレーニングを実践して、トラウマの克服にも挑戦して、なんとか好感度トントン位にはなったかな……。

 

千歳は、リア充グループに属してるだけはあるというか。彼なりの理想があって、それに向かって迷いなく進んでいく軸を感じるので、結構好きな主人公ですね。

真面目一辺倒だけじゃなくて、時に無茶も出来るしノリも良い。女性陣も可愛いキャラが多いんですが、それぞれに見せてる顔が違って、どのシーンも楽しかったです。


……山崎君を引っ張り出すときにラフメイカーやってたのは無茶が過ぎると思いましたが。ちゃんとお母さんに断りを入れたのは偉いね。問題はそこじゃねーんだわ。

荒療治にも程がありますけど、結果的には良い結末に辿り着いてるから、めでたしめでたしで締めてもいいんじゃないでしょうか。
イラストで言うと、優空とか悠月が好きですねー。とりあえず悠月が表紙になってる2巻を早めに読みたいところ。


カクリヨの短い歌3

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「責任、というものがね、自分で勝手に感じているだけかもしれないけど、僕を縛っているような気がするんだ」


BOOK☆WALKER読み放題にて読了。

六歌澪の内1人が辞め、4人が死んで。

残った1人は、基本的に引き籠っていて、組織の旗振り役を務めるような人ではなかった。

そんな中で黄川田が地位を得て、仕事に忙殺されているのはなんというかご愁傷様と言うほかない。

 

力を持ったトップが一度にまとめて消えた事で、穏健派寄りになったそうですが。

亡くなった彼らに心酔していたりして、忠義を示そうとする勢力も残っていて。

明瓦くんは、そんな忠義者を焚き付けて真晴にぶつけることで、歌詠みたちを「共倒れ」させようと目論んでますが。

 

一人戦国時代は健在で。今回もまぁ暴れ回っていて中々に愉快でした。

ただやられるばかりではなく、一矢報いた歌詠みがいたのにはびっくり。条件が難しい歌だったようですけど、見事に当てたな……。

 

歌詠みを滅ぼしたいけど、歌は使いたくない。明瓦の葛藤は、青臭くて結構好きですけど。真晴と完道がいる時代にそれを成すのは無理なんじゃないかな……という想いが強くなるエピソードでありました。

あの二人、以心伝心に過ぎるというか。何となく通じ合ってる部分が強い。

通じ合っているという意味で言えば、椿市と振根の幼馴染二人も結構好き。歌の代償が残っているので、今後は結構大変そうですけど、平穏に過ごしてほしい。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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