気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ガガガ文庫

人生 第5章

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「長いものは、ただ巻かれやすいだけなの。本当に巻かれるべきなのは太いもの……(略)」
「太いものってなんなのかな?」
「それは……自分にとっての……インスピレーションをもたらす人。私を……新しく生まれ変わらせてくれる人」
「つまりは……ここのみんなのような人」


冒頭の引用は、間に地の文入ったりしてるんですが、ちょっと抜粋していたりします。
ドMな浅野のくだりはちょっと置いておきたかった。

人生相談とその回答はおおよそいつも通りのテンション。
回答者3人が仲を深めて、更に一人加わったこともあり、そのやりとりも安定してきてますね。

ただまぁ、人生相談部分についての文句はないんですが・・・
生徒会長が好きになれないといいますか。つまらない方向に舵を切っちゃったなぁ、という感じ。
この手の学園コメディを書くんだったら、恋愛要素入れてラブコメにするのはまぁ許容範囲としても、下手にシリアス入れると面白みが薄れてくると思うんですが。 

ストーリー要素が入ってきて、生徒会の不正を暴くべく行動をする、という感じですね。
生徒会長、よくこれで会長に鳴れたなぁ、といいますか。
副会長集団も、なにやってるんですか、といいますか。
第一新聞部の部長もそうでしたけど、このシリーズの敵役には、魅力が足りない。
ただただ不条理なだけで、それに反発する主人公たちに共感を覚えるんじゃなくて、微妙に萎える。
コメディ一択突っ走ってくれた方が面白かったと個人的には思います。
それが無理なら、とっとと生徒会長を打倒してください。ウザったいので。

あとは、相談員の4人はまだ何とか許容できるんですが・・・
第2新聞部の彩香も相当だよなぁ・・・自分の目的の為に周囲を振り回している。
自分が部費を取材費に使い込んだんだったら、自分で補てんしろよ。
親戚だからって都合よく後輩に押し付けるなよ。
身内にそういう行動を起こすってことは、結局周囲にも同じようにしている可能性があるってことで、生徒会長からの圧力もあるだろうけど、彩香の行動が実を結んでいる感じがしないのは結局のところ自業自得なのでは。
部費を取材費につぎ込むくらいなら、もう手段選ばずに行動すればいいのに。
最後の決断はちょっと納得が出来なかったなぁ。生徒会長いつまで出張るの?

このシリーズは、人生相談をしているパートと、赤松と梨乃の交流だけで良いような。
コミュニケーションを覚えて、第2新聞部の面々と交流を深めるごとに、梨乃の可愛さは増大しているように思います。
元々外観はよく、告白もされていたそうですけど、こうやって友人が出来てきたなら、周囲への当たりも変わって、再評価されたりしてるんじゃないのかなー、とか思ったり。
次の巻次第では、購読停止も視野に入れようと思ってます。

人生 第5章 (ガガガ文庫)
川岸 殴魚
小学館
2013-05-17

人生 第4章

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Fumi's Answer
「リア充爆発しろ」は祈りではなく、呪いです。
あて先は神様ではなく、悪魔との契約を。


なんちゃって人生相談学園コメディ、第4弾。
冒頭は、おまけの質問の回答が個人的にツボったので。 
要約すると「リア充爆発しろと何度願ってもかなわない。神は私を見捨てたのでしょうか」という感じのもの。 

文化祭が近づいてきて、それの準備をしたり、いつも通り相談をしていくお話。
出し物の「リアル人生ゲーム」は、世知辛すぎて、ある意味でやってみたいかもしれない。
しかし、物語途中で、出し物が決定するなら、あらすじに盛り込まなくても良かったのでは。
まぁ、そこまでネタバレって話でもないですけどねぇ。

第二新聞部側の、メインキャラクターは結構いいキャラが揃っていますけど。
反対というか、敵側というか、まぁ、障害要因のキャラたちが、なかなか下衆というか。
第一新聞部の部長も、かなりのナルシストでうざったかったですけど。
今回の生徒会長さんも中々のキャラでしたかね。悪い意味で。
この手の学園コメディでは、もうギャグ一辺倒で行った方がいいと思うんですけどね。
2巻の第一新聞部程度だったら、まだ、ネタの範疇だと思いますけれど。
今回の生徒会長要素はちょっと、微妙なもんだと思いますね。

前回は相談の方が微妙なものだったんですけど、今回では取り返していました。
相談ネタが盛り返して来たら、なぜかシリアス要素入ってきたんですけどね。
もうちょっとゆるく読める作品でいてほしいなぁ。

学園祭準備に関係して知り合った、美術部のキャラが途中から相談にも参加します。
芸術系というか、帯だと爆発系? なんていわれていますが。
キャンバスの前で性格が変わる類の、芸術変人。
こういう変化は結構いいと思うんですけど、生徒会長問題はどこに着地するのかなぁ。

人生 第4章 (ガガガ文庫)
川岸 殴魚
小学館
2012-12-18

人生 第3章

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「すべてはおまえの心のあり方次第だとは思わないか? この現状に危機感を持つのか、それとも安穏と流されるのか、それは勇樹、お前の心構えひとつ。心が代われば世界が変わる。そうは思わないのか!」


合宿が終わり、早々に夏休み明けに突入しております。
まぁ、部活でそれも人生相談をしないといけないとなると、早々に学校始まってもらわないと困るわけですけどね。
再会したと思ったら、相談BOXの炎上という事件が発生。
まぁ、ゆるいコメディ、そんな重要な空気にもなりませんけどね。

しかし、箱が燃えたなら周辺の壁にも焼けた跡があるでしょうし、先生がまったく気が付かないはずもないんですけどね。写真撮っている場合ではない。
早々に申告して、対応してもらわないことには、むしろなんで申告しなかったのか、と第二新聞部の立場を悪くすると思うんですけどねぇ。

今回は前回までと違て、ちょっと移動が挟まっているというか。
 商店街にフィールドが動いているんですよね。
それで、ちょっと相談の切れ味が悪くなっていたというか、テンポが微妙になってた感じが。
学校からあまり動かずに、学生の相談に打乱打らと決着付け続けているスタンスの方がいいんじゃないかなぁ。
 
今回は、まぁ、作風的にたいしたことないオチが待っているんだろうな、って思いましたが、本当にどうしようもなくて。おい、先生それでいいのか。
どうしようもないなぁ、と予想通りで笑えはするんですけど、今回はちょっとパッとしなかったかなぁ。

人生 第3章 (ガガガ文庫)
川岸 殴魚
小学館
2012-08-21

人生 第2章

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「人生を輝かせてくれるのは夢だけではありません。人生を輝かせてくれるのは人です。
 大切な人と過ごした時間が人生を輝かせるのです。(後略)」


作中に登場する質問を公募している辺りは愉快ですね。
しかし、帯と作中に「俺ガイル」の渡航さんからの質問が乗っているのはどういうことだ。
いや、面白いですけどね。なにしてるんですが、っていうツッコミを入れたくなるのはきっと間違っていない。

部長の思いつきで合宿しようぜ、となったわけなんですが。
三者三様の理由で断られてしまう主人公。
それでも部長は、合宿を諦めきれず、主人公にどうにかするように指示をすると。

前半は、質問に答えつつ、それぞれの合宿に行けない理由を解消していくお話。
途中からは、無事に問題を解決し、合宿に着ました、という話。

第二新聞部の相談コーナーが好評だから、と第一新聞部でもパクって同様のコーナーが展開されます。
しかし、この浅野は好きになれる要素が全く見当たらないようなキャラですね。
バトルものだったら、ヒロインを徹底的にいたぶって、調子に乗った末に主人公に痛めつけられるか、逃げ出したところに真の黒幕が現れて「君は少しやりすぎた」とか言って処分されるタイプじゃないかと。
どうして第一新聞部のメンバーはこんなのを部長にしているんだろうか。
金か、金が悪いのか。
女子の体操着を盗んでいる疑惑がかけられている、ナルシストが部長になるためにはいったいいくら必要なんでしょうかね・・・しかも、体操着盗難疑惑は、確実に実行しているし。
学校側とかの対応が必要なレベルの変態と言えるんじゃないだろうか。

最終的には、第一新聞部と第二新聞部の相談メンバーがそれぞれ「いかに適切な答えを返せるか」という勝負に。
ネット配信して、コメントの多さで勝敗を決めるっていうけど、よくこんな配信に人を集めたな。
こんなというとアレだけど、人生相談対決なんて配信を見る人はそんなに多くないと思うんだが。
そして浅野は金の使い方が間違っている。
一日で代理人を(買収して)使えてくるとか、そんなんじゃなくて、勝ちたいなら、サクラを大量に雇って、コメント操作するべきだったんじゃないだろうか。
その場合、ネット配信っていう匿名性が高い状態なんだから、露見させるのも、攻略するのもほぼ不可能状態で、目的を完遂できただろうに。
もし、その手を打たれた場合は・・・都合よく誰かがハッカー能力を発揮して、情報操作するとかそういう展開になったんですかね・・・ラノベ的にはよくありそうな展開ですが。
って、なんで俺はあの嫌味な第一新聞部を勝たせようと意見を出しているのか。
ざまあみろ、の一言で片せばいい話なんですが、少し気になって。
まぁ、この手のコメディタッチの話にこういうツッコミ入れても仕方ないですけどね。

そして主人公は、結構ムッツリっていうか。
DAICHIさんいったい何やっているんですが。あんな派手な工作していたら、管理人さんに気付かれて罰金化されそうな気がしますけど。
その執念は買うけど、そこまで手を入れてい行くんだったらもう少し偽装工作にも手を入れようよ・・・と思わないではない。

前と同じノリで、相談者の3人と主人公が少しずつ仲良くなっていってるのはいい感じ。
ま、それなりに楽しんでます。

人生 第2章 (ガガガ文庫)
川岸 殴魚
小学館
2012-04-18



 

人生

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「思うようにならないから、人は努力するし、助け合うし、夢を見るんじゃないかなって」


第二新聞部に所属する主人公は、部長から、新企画を任される。
それは、寄せられた悩みにこたえる人生相談コーナー。
理系女子、文系女子、体育会系女子を回答者に招き、主人公が進行役となって、相談を進めていく。
……お悩み相談、っていうかお悩み遭難になりそうな議論が巻き起こっている相談コーナーですけどね。

人生相談って言っても、学校の部活の一コーナーでしかないので、「なに部に入ろうか迷っています」とか「人と仲良くなるにはどうしたら良いでしょうか」とか、そういう悩みが多く寄せられています。
というか、第二新聞部っていう、存続ギリギリの5人、しかもうち三人は幽霊っていう状態の部活で、これだけの相談を集めているっていうのはすごいんじゃないでしょうか。
普通は、そんなすぐに相談とか出てこなくて、月に一件あればいい方さ……みたいな話になりそうですが。
まぁ、そこは学園コメディだから、という事で納得しておきましょうか。

帯見ればわかると思いますけど、悩みに真面目に答えるのではなく、どこかずれた感性を持つ3人が、それぞれ頓珍漢というか、暴投っぽい回答をだし、それについて話し合うっていう内容。

ずれているといっても、理系女子の梨乃は単純に、コミュニケーション慣れしていないっていうのも大きいと思うんですよね。自分の興味ある分野の話で饒舌になったりするぐらいで。
ただ、体育会系代表は、一から十まで根性論みたいな勢いで、たまに大丈夫かって思います。あの人ブレーキとか搭載していないんじゃないだろうか。
ふみは、落ち着いているようでいて、ちょっと妄想激しいというか、考えてみたんですけど~からが長いし、結果ダメだし、どうなんだろう。
しかしこの3人の、あっちこっちバラバラに飛んで行ってる質問を、当たり障りなくまとめているあたり主人公も只者じゃない感じが。いや、嘘はついてないけど、よくまとめたなぁ、という感じが割とツボ。
あと、あまり親しくなかった女子をしれっと名前呼びしているあたり、油断ならないというか。

急に重大な事件が起きたり、重要な相談が寄せられたりするわけではなく、最初から最後までこのノリです。
ただまぁ、たまにはこういうゆるーいノリのラノベを読むのもいいかなぁ、と思います。
個人的には結構気に入りましたよ。


殺戮のマトリクスエッジ

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「質問か。確かに、それも言葉だ」
「なら、お前は人間だ」


電脳都市、トーキョー・ルルイエ。
ここは人体と電脳を融合させ、いつでもどこでもパソコンを使用できるようにした世界。
人体に対する機械との融合 
都市型の設備と合わせて使うことで、常時使用することが可能になり、日常生活の行動も「コマンド」 と呼ばれる選択肢によって、選ぶことができる。

どの国家にも属することのない、電脳都市。
電脳を取り入れる手術を受け入れれば、だれでも市民になることができ、様々な恩恵を受けることができる。
ただし、この年には一つの噂がある。
人が持つ電脳を狙って喰らう化け物が居る、と。
ホラーと呼ばれる存在が公にはなっていないものの存在し、それを退治する掃除屋も存在する。

クトゥルフとパラノイアを混ぜたような世界と言いますか。
 埋め込まれた電脳が「幸福ですか?」と聞いてきても俺は驚かないぞ、と思いましたけど。
どっちの色が強いのかといえば、電脳で管理されただけに、パラノイア的な世界だったりするのかなぁ、と思ったり。
まぁ、クトゥルフもパラノイアも、何となくしか知らないので、印象でしかないんですけど。

掃除屋としてホラーと対峙している主人公は、世にも珍しいソロの掃除屋。
危険性やら対策の手間の問題から、通常はチームを作って行動するものだというのに。
そして、ある日、ホラーを倒した現場で、銀髪の少女を拾う。
そこから運命は回りだし、都市の真実を突きつけられることに。

まぁ、はたから見ていると、大体わかるよなぁ、という感じでしたけど。
ソロで活動している主人公には隠し事があるんですが、それも結構早い段階で分かるものですし、最後のシーンまで明らかにしないからといって特に驚きはない。
都市の事情としても、これは裏にこういう側面有りそうだよなぁ、とか思っていたら、実際ありましたし。

ネタもキャラもストーリもそこまで悪くはないと思います。
ただ、見せ方がちょっと微妙で、全体失速させている感じ。
楽しくは読んだので、2巻でるようなら買いますねー。


ガガガ文庫 感想 一覧

感想まとめ記事。
著者名アイウエオ順。続きを読む
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