「長いものは、ただ巻かれやすいだけなの。本当に巻かれるべきなのは太いもの……(略)」
「太いものってなんなのかな?」
「それは……自分にとっての……インスピレーションをもたらす人。私を……新しく生まれ変わらせてくれる人」
「つまりは……ここのみんなのような人」
冒頭の引用は、間に地の文入ったりしてるんですが、ちょっと抜粋していたりします。
ドMな浅野のくだりはちょっと置いておきたかった。
人生相談とその回答はおおよそいつも通りのテンション。
回答者3人が仲を深めて、更に一人加わったこともあり、そのやりとりも安定してきてますね。
ただまぁ、人生相談部分についての文句はないんですが・・・
生徒会長が好きになれないといいますか。つまらない方向に舵を切っちゃったなぁ、という感じ。
この手の学園コメディを書くんだったら、恋愛要素入れてラブコメにするのはまぁ許容範囲としても、下手にシリアス入れると面白みが薄れてくると思うんですが。
ストーリー要素が入ってきて、生徒会の不正を暴くべく行動をする、という感じですね。
生徒会長、よくこれで会長に鳴れたなぁ、といいますか。
副会長集団も、なにやってるんですか、といいますか。
第一新聞部の部長もそうでしたけど、このシリーズの敵役には、魅力が足りない。
ただただ不条理なだけで、それに反発する主人公たちに共感を覚えるんじゃなくて、微妙に萎える。
コメディ一択突っ走ってくれた方が面白かったと個人的には思います。
それが無理なら、とっとと生徒会長を打倒してください。ウザったいので。
あとは、相談員の4人はまだ何とか許容できるんですが・・・
第2新聞部の彩香も相当だよなぁ・・・自分の目的の為に周囲を振り回している。
自分が部費を取材費に使い込んだんだったら、自分で補てんしろよ。
親戚だからって都合よく後輩に押し付けるなよ。
身内にそういう行動を起こすってことは、結局周囲にも同じようにしている可能性があるってことで、生徒会長からの圧力もあるだろうけど、彩香の行動が実を結んでいる感じがしないのは結局のところ自業自得なのでは。
部費を取材費につぎ込むくらいなら、もう手段選ばずに行動すればいいのに。
最後の決断はちょっと納得が出来なかったなぁ。生徒会長いつまで出張るの?
このシリーズは、人生相談をしているパートと、赤松と梨乃の交流だけで良いような。
コミュニケーションを覚えて、第2新聞部の面々と交流を深めるごとに、梨乃の可愛さは増大しているように思います。
元々外観はよく、告白もされていたそうですけど、こうやって友人が出来てきたなら、周囲への当たりも変わって、再評価されたりしてるんじゃないのかなー、とか思ったり。
次の巻次第では、購読停止も視野に入れようと思ってます。