「君の人生じゃ 気の向くまま生きてみなさい」
ブラック企業に勤め、同僚との関係は良好ではあった主人公。
一方で父親や上司からはかなり厳しい暴力を振るわれたりもしていたようですが、それを乗り越えた体の頑丈さが自慢だった。
しかしある日ついに亡くなってしまい……異世界の神々によって、その魂を拾い上げられることに。
その神々は魔法の存在する世界から来ていたが、魔力の消費に供給が追い付かなくなってきているとかで。
地球には魔力は存在するけど使用されていないから、転生者を招くことでパイプをつなぎ魔力をもらうことにしているとか。
神々が用意した少年の肉体に転生するような形ですが、ある程度成長した姿のため街中で突如現れると目立つからスタート地点は森の中。
知識を補ってくれる説明書をつけてくれているし、そもそも転生前の時に主人公が望んだ方向のボーナスをくれたりと割と気前がいい。
与えられた説明書では、身分的に平民の孤児になるから身分差には寛容な国に送り込んでるし、最初は森だけど地図もあげるから安全な街に行ってね、と描かれていた。
一方で、魔力を送るパイプを作れればいいから、異世界で生きてくれれば問題ないので使命とかもないから、自由に生きてくれてよいと言ってくれてもいたんですよね。
だからと言ってそのまま3年間森の中に生活拠点を作って過ごすとは思わなかったでしょうけど。自由だなぁ……。
スライム研究に面白さを見出し、気ままに過ごしていたある日、初めての現地住人と遭遇。
貴族と護衛みたいでしたが、負傷した人も交じっていて。長らく人と話していなかったことで口ごもりつつではありながら、助けようと動けるあたりはお人よしです。
そんな彼だからこそ、助けられた側の人々からも好印象を抱かれて、外の世界へとつながるきっかけになったんでしょうけど。