気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

クオリディアコード

どうでもいい世界なんて クオリディア・コード

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「その……、なんて言えばいいのかしら。……言葉に困るけどあんたってシンプルに外道ね」

「言葉に困ってなさそうだなぁ……」

 

シェアワールド「クオリディア・コード」の千葉編。

ここでも描かれているのは戦闘科の他の科にある温度差で。

戦闘科がアンノウン1体倒して得られるポイントが、生産科では新規取引先10件開拓と評価にも結構違いが。

 

最も戦闘科でも中に序列は出来ているようですけど。

現状、最前線につっこむ戦闘科の面子でアンノウンは大体処理で来ていて。

狙撃班に所属していると、群れからはぐれた相手をチマチマ狩ることになって、ポイントが上がりにくいとか。

実際千種霞も、狙撃手だったけれど成績が低迷していたため、生産科に出向という形で厄介払いされてますしねぇ。

 

生産科の様子も描かれていましたが、こっちにはこっちの問題がありそうですけどね……

よくもこんなチグハグな状態で運営出来てるな、防衛都市。

さてはて、現状だと全体的に噛み合ってない感じですが。ここからどうやってアニメの状態まで変化していくんですかね。

ちょっと楽しみですが、次でるのはいつになるやら……



いつか世界を救うために2 クオリディア・コード

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「うん。それじゃあ」

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「――今日も、世界を救おっか」

 

巻頭から笑った。

事故により住居が壊れたため、シノと懇親を深めようと舞姫が部屋を訪れてきて。

「駄目……かな?」――駄目に決まっている。な場面とか。

ここで追い返すのもマズイと室内へ招き入れた後のドタバタ具合とか。

途中で四天王が乱入してきて、変な共感によって事情を呑み込んでくれたのは何と言ったらいいやら。他の四天王の変態性に感謝する事があろうとは。

 

そして、すっかり騙されてました。

シノは実は女子であった、という衝撃の事実。

他のキャラクターたちも結構驚いてましたねぇ。

あと今回笑ったのは、前回ストーカーをする側だったシノが、される側に回っているあたりでしょうか。

 

暗殺者と序列1位の戦いが改めて描かれていたのも良かったです。

シノがこの任務に迷いがあるのは何度も描かれていて。

だからこそ、最後躊躇ってしまったのも納得ができる。

 

そして、怪しかったほたるも行動を起こして。

彼女の世界、破壊力は無いけれど工作員としてはこの上ないほど強力ですな……

戦闘能力はなくとも、舞姫を良い所まで追い詰めてましたし。

ただまぁ、油断が過ぎたというか……シノが覚醒して、舞姫側についたためにあっさり蹴散らされてましたがね。

 

 

そんな世界は壊してしまえ クオリディア・コード

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俺か、それとも世界か。

どちらかが狂っている。

「そんな世界は――」

 

謎の敵アンノウンの襲撃によって崩壊した世界を描く、クオリディア・コードシリーズ。

さがら総による東京編です。

人類を愛しすぎている傲岸不遜な男、朱雀壱弥。

外見に騙され朱雀に告白し……叩き潰された後朱雀担当として扱われるようになった哀れな少女鵜飼つぐみ。

その二人に、都市次席からある依頼が持ち込まれて。

 

朱雀のキャラが、中々見ない造形で笑ってしまう。

ここまでポジティブなクズは中々いないぞ。あそこまで人の心を前向きに叩き潰せるものなのか……

愛しているから、信じているから。たとえ今弱音を吐いていようと、這いつくばっていようと、死力を尽くし立ち上がってくれると信じているから――叩きのめせる。

この程度は、乗り越えられるだろう。戦う者なのだから、と。

この人類愛は怖いな……

 

防衛都市、というからには防衛行動をとることがあるわけです。

つまり、アンノウンとの戦闘がどうしたって行われるということで。

発現した「世界」の方向性によって、少年少女は戦闘科、工科、補給科などの科に分けられる。

 

その中では戦闘科が、都市防衛のエース、花形として人気を集めているわけですが……

最後まで読んでかなり歪な世界になっているなぁ、と思いました。

ついてこれないものをふるい落とし……それを見ないふりをして亡霊と呼んだ。

戦闘科には、傲慢なプライドが芽生えていた。不要なものをまとめた不適格者リストなんてものも作られた。

 

……アンノウンによってではなく、人の手で滅びそうな勢いすら感じましたが。

鷹匠の企みで、都市の暗部を知った朱雀がどう行動を起こすのか。

彼の事だからまた突飛なことを始めそうですなぁ。カナリアに是非とも頑張って止めて欲しい所ですが……朱雀の性格が頑強すぎるから無理かもな……

 

そんな世界は壊してしまえ ‐クオリディア・コード‐ (MF文庫J)
さがら総(Speakeasy)
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-10-23
 

いつか世界を救うために クオリディア・コード

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「物事は全て観察から始まる」

 

時は西暦2049年。

正体不明の敵アンノウンの襲撃を受けた人類は、それでも生き残っていた。

子供たちが、独自の能力に目覚め戦う力を得たことによって。

クオリディア・コードと題したこのシリーズは、複数の作家による同じ世界観を描く物語。

橘公司の担当は、神奈川にある防衛都市。

 

主人公たちは四課という、表に出せない裏仕事を担当する部署に属していて。

新たに与えられた任務が、神奈川の序列一位である少女を暗殺すること。

けれど、伊達に一位を名乗っていないというか、彼女はかなり強力な力を持っていて。

暗殺者の方も、大体の相手だったら殺せそうな力持ってるんですが、勘で避けるからな……

 

人間である以上、どこかに隙があるはずだとそれを探そうとするんですが……

情報取得のための手段が、覗き・盗撮・ストーカー・住居侵入と犯罪のオンパレードでギリギリどころか普通にアウトな感じがしますね。

言い訳の余地はない。

 

でも、暗殺しようとしているんだから、そのための手段を選ばないというのは間違っていない。確かにシノはプロフェッショナルですよね。

問題はこの都市に変態が多すぎたところでしょうか。

どの手段をとっても、より精通している者が現れて茶々入れてくる時点で色々とおかしい。

なんでゴミ漁りしながら意気投合してる感じ出してるんだよ……

 

闇の世界で生きる者と、表舞台で輝いている相手と対比が上手くできていて。

凄く格好良く描くことも不可能じゃないこの状況で、凄まじく残念で笑える世界を作り出すあたりはさすがです。

 
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