気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

クロニクル・レギオン

クロニクル・レギオン7 過去と未来と

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「はい。くわしいことはまたあとで。今はとにかく――わたくしたちの未来の為に、戦っていただきたいと思います」

「承知した」

 

シリーズ完結巻。

まだまだ続けられそうではありましたが、区切りとしてはいい感じではないかと。

照姫の暴走を鎮め、皇城に君臨した征継達。

衛青将軍も協力してくれて、陣営は更に強力になっていましたが、これまでの庇護者であるカエサルがそれらの行動を見逃してくれるはずもなく。

 

あちらも戦力を整えて、皇都に向けて進軍を開始して。

まぁ、志緒理たちも手をこまねいているはずがなく、大英帝国側の協力を得たりと根回しを進めていた辺りは流石。

カエサルもただやられるだけではなく、やり返してくるあたり厄介な御仁ではあります。

 

そしてカエサルが引っ張り出したローマの切り札、ジェベとブルータスという二人の復活者。

因縁の対決と、対応が困難な武勲とで征継も一度は倒れしまってましたが。

これまでの積み重ねもあって、何とか復活。……まぁ、当然のようにやることはやってたんだなぁ、という感じではありますが。

予想外の事がありながらも、目的を達成した志緒理達の奮闘にはただただ感心するばかりです。


クロニクル・レギオン6 覇権のゆくえ

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「オレが衛青将軍の立場なら、もっと手段を選ばずに成り上がってみせるぞ」

 

積読消化―。

というか消化はしていたんですが、「読んだけど感想書いていない山」に埋もれてたんですよね。

……俺の部屋、本の山ばっかりだな……もうちょっと整理したいとは思っているんですが中々時間が。

 

閑話休題。

照姫の行動によって混乱している状況。

衛青将軍がローマ帝国から離れ、皇城を制圧。女皇を従えて実験を握ったり。

カエサルが呼び寄せた正体不明の英雄がリチャード獅子心王を打倒したりと、各地で騒動の種がつきません。

 

衛青将軍の行動は志緒理たちにとっても青天の霹靂ではありましたが。

そこで驚きながらも足を止めず、対策をきちんととれる辺り主人公たちの陣営は厚いですねぇ。

照姫は、その立場故に仕方ない部分はありましたが、頼れる側近とかいなかったからなぁ……

 

不利な状況に陥った中で、志緒理はまた命を削る決断を下して。

ここで迷わない辺りが彼女の覚悟を物語っていますけど。状況を鑑み、諦めないための一手として、自ら代償を背負うって言うのは、中々重いなぁ。

それを補佐するために、征嗣たちが尽力しているのでしょうけど。


クロニクル・レギオン5 騒乱の皇都

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「(前略)使えるべき主も、友も、愛する相手も、俺のそばに今いる人間だけでいい」

 

征継の記憶を取り戻すため、皇都への訪問を決意して。

一方で、女皇照姫も歪み切った果てに、災厄の英雄を召喚してしまい。どんどん坂を転がり落ちていってる感じがしますなぁ。

それを志緒理がいいように煽るもんだから、照姫も哀れな。彼女の置かれた状況とかを考えると、多少同情します。

 

征継の方は、ようやく神君と対面し、記憶を取り返すための方策について話を聞けてましたが。

同時に、記憶を取り戻さない方が良いんじゃないか、という意見まで聞いて。

多少の迷いを感じてはいましたが、周囲の女性たちからの言葉もあり、自分の立ち位置を定めた様子。

 

……彼自身がそれで納得するのはいいんですけど。それはそれとして、種明かしを期待していた分ちょっと残念ではあります。

何かの機会に明かされるのを待ちましょう。ちょうど、あちこちで復活者たちが動き出してますし。

予想外の人の裏切りなんかも発生していますし、次回以降盛り上がってきそうですね。今回はそのための仕込み、という感じでもう一押し何か欲しかったところでもありますが。

次に期待してます。


クロニクル・レギオン4 英雄集結

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「だが、そこは心配しなくてもいい気がするぞ」

「なんじゃと」

「自慢にならんが、カエサルほど人生を謳歌する甲斐性、俺にはなさそうだからな。国を興すことにも、出世や栄達にも興味はない。いくさをしろと命じられれば、もちろん全力で戦う程度の勤労精神はある方だと思うが――まあ、そこまでだな」

 

大体においてラノベのイラストは女性率高いものですが。

……男性陣の温泉シーンのイラストをカラーでドンと口絵に持ってくるあたりはさすがと言いますか。

女性陣の温泉シーンのイラストの裏側ではありますが……温度差が激しいというか、男性側が復活者ばかりだから濃いなぁ……

 

今回は、それほど大きな動きはなかった印象です。

主人公が本気でレギオン率いたわけでもないですしね。彼が今回力を入れていたのは、1巻から行っていたミスコンの方だって言うんですから。

何やってるんだ主人公……さすがだ、もっとやれ。

 

霊液補給の儀も三人から出来るようになって、それぞれシチュエーションを工夫していますが。

立夏が先日知った割には大胆に接触してくるなぁ、と言いますか。

味方側のヒロインは今のところこの三人だけですが、今後ヒロイン増えるとして、そのキャラはちょっと苦戦しそう。

まぁ、征継がかなり器大きいからその辺な何とかするか。

 

次回以降に向けての伏線が多かった気がしますね。

現在奉られている皇国の姫、照姫の様子や、箱根の地を巡る志緒理と征継の策が描かれて。

初音が自分の軍勢を率いて一人戦いに挑む場面があったり、謎のレギオンの影があったりもしました。

そして復活者たちの交流もあり、大物が接触して来たりもありますし。次回あたりで大きく動くと面白くなってきそうですけどね。



クロニクル・レギオン3 皇国の志士たち

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「あなたは――私の敬愛する土方公のいわば名代。あの御方の武運も引き継いだと思えば、さらに勝機は増すでしょう。それに借り物のブキ、結構ではありませんか。わざわざ自前でそろえるより、必要な時だけ借りる方が合理的です」
「たしかに、その方が身軽だな」

リチャード一世から辛くも駿河を守った征継。
けれど、敵の攻め手は止まらず、名古屋が陥落。
敗けてはいないけれど、状況が好転しませんねぇ。
ジリ貧ってきっとこういう事なんじゃないかと。
1つ1つの戦闘はしのいでも全体としては敗け込んでいるので、爽快さはちょっと足りないかなぁ。

追い込まれている状況だからか、ヒロイン増加が早い……
まぁ、割とちょろそうだった立夏からもエネルギー補給させてもらってますしね。
新キャラが登場したり、皇帝と征継が対面したりなどとイベントは色々発生していましたが。
今回の目玉はやっぱり、黒王子との対決でしょうか。
箱根を舞台としてぶつかり合う二者の戦いは、楽しかったです。

征継も、二つ目の武勲を見出したり、過去の記憶をわずかに取り戻したりと順調に力を増しているようですし。
姫様の方が、正体に迫るヒントを得たりしましたが。
歴史系あまり詳しくないので、本編での正解発表を待ちます。
ネットで検索すると、答え出している人とかはやはりいるようですけどねぇ。
まだまだ、皇国を取り巻く状況は油断できない状況ですし、何とかしのいで、盛大な活躍をしてもらいたいものです。


クロニクル・レギオン2 王子と獅子王

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「一か八かの賭けになりますが、このままでもどうせ終わりになるんです。何か大きな花火でも打ち上げて、あの方の木を惹いてみせましょう」

前回の大英帝国の侵攻を退けた征継たち。
けれど、包囲されている状況であることには変わりなく。
敵の根回しも周到で、援軍も見込めない状況。
だって言うのに、敵側にはレギオンを呼べる、高名な増援が来るんだから、たまったもんじゃないですよね……
まぁ、初音が橘一族に伝わる銘を継ぐことに成功して、こちらも戦力を獲得しているんですがね。
戦闘経験のある敵と、初めて手にしたばかりの初音とでは比較できないものがありますが。

前はヒロインが皇女だけでしたが、征継の正体が復活者であることを初音が知って、距離を詰めてきた印象。
活気のある娘だと思っていましたが、最後の征継との会話は中々いい距離感になっていたんじゃないかなぁ。
それを見て焦っている皇女殿下がかわいかったので、あのまま突っ走ってもらいたいところ。
立夏さんもちょっと意識している節がありますし、3巻は立夏ヒロインとなるんでしょうか。

1巻と敵に包囲されて、攻撃を受けて、それを退けるっていう構図が変わっていないのが痛いかなぁ。
征継たちの奮闘ぶりは嫌いじゃないんですけど、このままワンパターンにならないか心配。
他の作品に比べて、盛り上がりに欠ける印象になってるのがちょっと惜しい。


クロニクル・レギオン 軍団襲来

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「例はまた早いでしょう。姫に使えるための力があると、俺はまだお見せしていない」
「いいんです。征継さまがこの後もレギオンを得ることができなかったとしても、すごくうれしい――私にとって狩りある一言でした」

帯には『皇女は少年と出会い、反逆を決意した――!!』なんて書いてありますが。
その前から、着々と準備を進めている、いい性格のお姫様なんですよね。
特殊な立場にある祖父に似通った容姿を得たために、周囲からの評価が宜しくなく、他国に人質として留学という名目で赴いていたこともある。
そうした経験やら知識を生かした強かな性格をしているんですよね。
一方で、恋愛ごとというか異性に対しては初心なところもあるようで。
いやまぁ、征継がさばさばした割にはしれっと女性全般を愛らしく思う御仁だと行ってしまうようなキャラだっていうのも影響してると思いますが。

SD文庫から出てる『カンピオーネ』は神殺しと、神の戦いを描く話でした。
今回の作品は、古代の英雄が復活し、超常の力を扱うようになり、世界情勢がかなりあちこち書き換わっている20世紀末が舞台。
蘇ったカエサルが東方ローマ帝国建立して盛り上がってるみたいだし。
同じように蘇った復活者たちが、その格に応じて従える魔導の巨兵『レギオン』。
ファンタジーと戦記をうまく混ぜて、話を展開している感じがありますね。

今回は世界観説明が中心のようでしたね。
最初っからカエサルというビッグネームが明らかになっていたり、黒騎士卿と因縁が生じていたりと敵方がかなり強力な陣営となっていますが。
主人公の征継は、肝心の記憶を失っていて。
だから、真の能力を発揮できず、かなり綱渡りをしているような状態です。
その真名が何なのかは結構気になるところですが。とりあえず、『土方』出ないことは確定で、『橘家にかつていた復活者の凄い銘』でもないと思うんですがねー。
随分引っ張るから、それが正体かと思っていたんですが、初音がぽろっと名前零してましたし。
まさかあんな零れ落ちたようなのが正体ではないと思いたいとことですが。演出的に。

雰囲気は結構いい感じでしたよ。
これまでの作品と似た感じで、カンピオーネみたいな薀蓄系に発展していきそうなところも。
なんだかんだでカンピオーネの神様薀蓄、結構好きなんですよ。
丈月城作品が好きなら読んで損はないんじゃないかと。


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