「たとえ最後の一兵になろうとも、自らの兵を信じ続ける。それが我々皇族のすべき役目なのだ。自らの民を、自らの兵を信じず、人の上には立つことは出来ん。結果はその後の事なのだ」
絵師が変更。
鵜飼沙樹さん本当にどうしたんですかねー。やっぱり仕事抱えすぎたんだろうか。
兵数に勝るリジアからの侵略。クロムは策を尽くし相手の兵を削り、グラウスタンディアのにとって優位になるように進めていきます。
本当にクロムが有能すぎてなぁ。他の皇国七聖も活躍はしてるんですけどねぇ。
「リジアの頭脳を信じている」からこその策。こちらの策略が見透かされることを踏まえて裏をかく。
敵がさらに一歩進んで、裏側を読んで行動したとしても、対応できるように手は打っていたようですけど。
リジアの上層部は大分腐ってましたけど、その中で、必死に手を尽くして、祖国のために働いていたのに、もくろみ通り動かされていたっていうのは中々痛いだろうなぁ。
それによって失ってしまった者もあるわけだし。
ただ、リジアは今回の件で、貴重な人材を失ったけれど、それ以上に腐った人材をうまく減らせたとも見えます。
その上でさらに、有能な若手は生き残ったし、クロムの手を知ったから、次の侵攻があったら対応してくるでしょうね。
そう考えると厄介な相手を活かしてしまったな、というところですが。
クロムが手を休めず、リジアの軍事拠点を責めようとしているようですが、今度はいったいどんな奇策を用いてくるんでしょうか。
2巻から合間で描かれている他国の様子が気になります。
ラトルグ国のコウソンとレイリンの話。
彼女たちが主人公でも、一本ストーリ―を作れそうな感じが。
わざわざ状況を描いているっていうことは、その内クロムたちとかかわってくるんだろうなぁ。
ジルバ皇がダガットに見せた呪い。
それを見てなんか思いっきり箍が外れたみたいにダガット奮起してましたけど。
一体彼は踏み込んでしまった先で何を見たんですかね。
あのあたりが、グラウスタンディアの内憂とならなければいいんですが……難しいかな。