気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

グループSNE

異世界武器ペディア ウェポンストーリーズ

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しかし、それでいいのです。片手持ちのフレイルは、そもそもが後世の創作ではないかと言われている武器――すなわち、存在そのものがファンタジーな浪漫武器です。

なればこそ、ファンタジー世界では協力無比な武器として存在感を放っていて欲しいもの。

 

グループSNEのメンバーによる共同著作で、同社刊行のTRPG『ソードワールド2.5』の世界をベースに、ファンタジー世界における武器について語られています。

例えばソード、両手持ちの武器、二刀流。アックス、メイスにスピア、弓や銃器などなど。

武器種を取り上げて、それを扱う冒険者たちのSSが掲載されたのちに、解説パートが載っている、という構成ですね。

 

その武器の概要や、ファンタジー世界における特徴。

実際の歴史ではこう使われたけど、ファンタジー世界なら別の回答があってもいいよね、と発想を否定しない形なの良いですね。

解説パート、4Pくらいの簡単なものなので入門編としては結構よさげなのでは。元のコンセプト的にも、武器うんちくの資料本というよりも、ファンタジー作品を楽しむ際に、イメージを膨らませ想像力を補うことに重点をおいてるそうですし。

 

小説パートだと、代用武器として借りたメイスの使いやすさに笑顔を浮かべる冒険者だったり、船上での戦いになり遠距離武器がなく活躍できずにしょげてるところとかは笑えたし、銃器のSSで登場した使い手がいろんな意味で怖かったり、エピソードごとに個性が出てて良かった。



異世界冒険ガイド きみならどうする!? 町での冒険

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「アンタの仕事はマニュアル通りだが、粘り強さは悪くない。次も来るなら、今度は搦手を教えてやるぜ」

 

グループSNEから刊行されていることもあって、「ソードワールド」の世界的な特徴が強いですけど。

この本の狙いはあくまでタイトルにある『異世界冒険ガイド』です。

テーマは「街での冒険(シティ・アドベンチャー)」。冒険者として活動している以上、様々な依頼を受けて活動していくことになるでしょう。

その中で、街中での活動をする際にどうしていったらいいのか。それを章ごとのゲームブック形式で紹介していく作品ですね。

 

例えば、街中で人質を取った暴漢が現れた時にどう対応するべきか。事件の調査をするとき、誰の伝手を頼るのか。あるいは調査する場所がスラム街だったらどうするか。

そういったシチュエーションが20個用意され、それぞれに4つの選択肢が用意されています。

そして、その選択を行った結果どうなるのかが描かれて、章の最後には簡単な解説が挟まっている、と。

 

BADENDに直行するルートもあったりして、割と面白かったですね。

「死者の蘇生について」とか墓地や下水道についての解説とか、ネタの一つとして参考にもなりましたし。

複数人の書き手による共同執筆らしく、どの章を誰が担当したのかはあとがきにて触れられているので気になる方はそちらも要チェック。

異世界冒険ガイド きみならどうする!? はじめての冒険

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冒険者の格言に、「いいゴブリンは、死んだゴブリンだけだ」というものがあり、シビアに冒険をするならば、危険な因子は確実に排除することです。

 

『ソード・ワールド2.5』の世界を下敷きとした、ゲームブック風のファンタジー解説本。

はじめての冒険とあるように、冒険者になったばかりの「きみ」が仲間と出会い、様々な冒険をしていくことになる話。

 

冒険者の宿で出会った人物のうち誰とパーティーを組むのか、そしてその後どんな依頼を受けるのか。

ダンジョンに行ったときに気を付けることや、聞き耳を立てるときや罠があるかもしれないときにどうするのか。

色々なシチュエーションとそれに合わせた選択肢が用意されていて、選んだあとのSSが掲載された後に、簡単な解説パートが載っている形ですね。

 

章も解説も短くまとまっていて、サブタイトルにある通り『はじめての冒険』に出る人には参考になるのでは。

「ファンタジー世界で衛兵が頼れるかどうか」に、有能にしすぎるとPCの活躍が無くなっちゃうとか書いてあったのがあるあるでなんかクスっと来た。


ソード・ワールド2.5リプレイ 魔域×脱出

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リタ 切実だ。急ごう。

ナディーン 自分は人々を守るために冒険者になったのですから、イヤとは言いません。

カール これはまさに「失われた場所を取り戻す」冒険だな。俺に相応しいってことだ。

 

ソード・ワールドのリプレイ。

今回のテーマは、タイトルにある通り魔領からの脱出。

その為に必用となるのが……パズルを解く事で!?

要するにTRPGと謎解きを混ぜた感じのリプレイですね。謎解きは楽しい要素だけれど、悩みすぎると時間を浪費する結果にもなりかねない。

 

あくまでアクセントであって、メインに据えるものではない……と前書きで語りられてはいましたが。

上手く処理できるのなら、それはそれで魅力的なんですよねぇ。異世界ファンタジーである関係で、言葉関連のネタは取り入れにくく図解系がメイン。

 

6月下旬に刊行されたサプリ『キャラクタービルディングブック』を元にキャラを作ったリプレイでもあるそうで。『CBB』も面白そうではあるんですよねぇ。

ソード・ワールドのサプリはほとんど追えてないので、興味はある。

あと今回電子版を購入したんですが、ページ内リンクを駆使してて、ちょっと楽しかった。

 

舞台はブルライト地方の港湾都市ハ―ヴェス。『ソード・ワールド2.5リプレイトライ 継承される物語』でも登場した街。

冒険者3人が、学院に荷物を運ぶ簡単な依頼を受けて足を運んでみたら、魔域が発生し閉じ込められて。

各所にパズルが現れて道を塞いでいる。おまけに、学院内の序列によって難易度が変わるオマケ付きで、教授たちも内部には居るけれど頼れない。

 

あくまで知識量とかではなく、学内の序列が影響しているため、外部の冒険者に解決を依頼。パズルに挑んだり、魔物と戦ったりする流れ。

正直パズルはろくに解けませんでしたが。こういうの苦手なんですよねぇ。楽しかったですけど。

単巻でまとまってるリプレイなので、「TRPG×謎解き」に興味ある人の入り口としてはいいかも。ギミック活用してるので、初心者から一歩進んだ人向けかな?

ソード・ワールド2.5リプレイ 10ガメルの心臓2

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ハロルド そこは違う。私は復讐など望みません。

 

各々の願いを胸に、アナンに足を踏み入れた冒険者たち。

願いを叶えるバルザナーの秘密、メネンデスの真実。レティシアの父や、リードの抱えていた後悔。

PC達の設定を拾い、上手くシナリオに組み込みつつ、アナンの背景を描写してました。2巻完結で、手に取りやすいリプレイになったんじゃないですかね。

 

4人はたまたま道が交わっただけの関係で。願いと、事情については明かしてたり、伏せていたり。読者の視点だと、多くが開示されているモノではありますが。

シナリオとロールプレイで、いい感じに演出していましたねー。

ハロルドの性別に気付いているPC、気づいていないPCが居たりするのも、事情知ってるとニヤニヤ出来ましたし。

主の生存を伏せ続けたハロルドはお見事。味方すら欺いてましたからね……

 

魔女の事情が明かされるシーンとか、ちょっと唐突かなぁと思わなくはなかったですけど。

バルザナーは、本当に願いを叶えてくれるのか。そして、真実だったとして、全員の願いがかなえられるのか。1人しか叶えられないとしたら、誰のものを選ぶか。

迷いながらも前に進み、彼らなりの答えを出した。全体的には楽しいリプレイでした。


ソード・ワールド2.5ショートストーリーズ 冒険者ギルドへようこそ!

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「我が名はサラーナ! 騎士ならざれど、誇りにかけて逃げも隠れもしません!」

 

ウルシラ地方にある、冒険者ギルド〈勇気の集い〉に所属する冒険者たちのエピソードを収録したショートストーリーズ。

ドラゴンブックから出ているソード・ワールドものですが、リプレイではないので注意。

ショートストーリーズとしては、第一弾の方が好きでしたけど、第二弾は第二弾の良さがあって楽しかったです。

 

9つの物語と、冒険者ギルド支部についての解説が収録されています。

執筆者(敬称略)は、北沢慶(2作品)、清松みゆき、ベーテ・有理・黒崎、秋田みやび(2作品)、川人忠明、河端ジュン一、田中公侍。

秋田みやび先生の2作が対になっている構成で中々好きでした。1つの物語が、別の話と繋がって違う面が見える演出が良いですよね。

 

魔神に対抗するための騎士団に所属していた少女サラーナ。

従騎士であった彼女は、蛮族の集団を見つけ討伐を小隊長に申し出たものの、管轄が違うと断られ……更には、適合試験で不合格を通り越して失格となり、住居としていた宿舎も追われる事に。

変な陳情をして疎まれたとかではなく、素質が皆無と判定されて、普通にクビになってるのが悲しみを誘いますね……

元騎士であった少女が、退職金を手に冒険者ギルドへ依頼を持ち込む短編から、作品が始まります。

 

サラーナ、表紙にも一番大きく映っている金髪の少女ですね。だから、という訳でもないでしょうが、サラーナが登場するエピソードが多いです。

他のキャラとの顔合わせや交流、一緒に依頼を受けて、少しずつ成長していく様子が筆致を変えて描かれます。

怪しい依頼人の裏を探る『人と狐のゲーム』、ねばりつく悪魔という陰口紛いに呼ばれる青年の遭遇した事件を描く『臆病者のマーチ』辺りが印象的でしたね。

 

それぞれの短編の後には、作品に関連した解説が入ってます。「騎獣と冒険者」ですとか、「アイテムの装備」ですとか。結構参考になる記述もあって、いい塩梅です。

巻末の解説によれば、多くの応援によって第二弾が実現したとのことで。リプレイも好きですが、ショートストーリーズで見え方広がるのが好きなので、第三弾にも期待したい。


ソード・ワールド 蛮王の烙印2 魔域の王と黄泉帰りし英雄

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「姫さん、俺はあんたに感謝してるんだ。俺を生き返らせ、もう一度果たしきれなかった使命をやり直させてくれたんだからな」

 

姫と共に戦う、かつての英雄の旅第2弾。

最終目標のヴェルカーの魔域にも到達してましたし、完結巻かなー。

姫の実家の事とか広げようとすればネタはありそうですが、ここで終わりでも綺麗だと思います。

 

目的地に行こうと思えば、街を蛮族が襲って。

その中に蛮王を知る者がいてエルヴィンに跪いた上に、それを街の住人に見られて。

ひと悶着起こるかと思いましたが、そうかああいうのもアリなのか。蛮族や魔神についての知識が足りんなー。

あらすじにもあるとおり、エルヴィン以外の300年前の英雄が蘇って戦場で相対する事になったりもしてましたが。

全体的にサクサク進んだ、と言いましょうか。アンデッドの軍勢とか喫緊の課題があって、それに対処しているうちにどんどん前進していくので、かなり読みやすかったです。

姫様の不器用な想いと、それを見守っている2人がなんとも言えない味わい出してて好き。

 

あとがきで実は2.5ルルブのワールドパートに、「その後」が少し書かれてると会って、引っ張り出してきましたけど、NPC紹介のページにしれっと居たのか……

購入した直後にざっと読んだだけだったので、気づかなかった……

あと、短編小説集「ショートストーリーズ」の新作刊行予定って書かれてましたし、楽しみです。


ソード・ワールド2.5リプレイ 10ガメルの心臓

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ハロルド オーガに攻撃! 1ゾロ。

リード なんの、俺に任せろ! 1ゾロ。

レティシア 私はついてくるパーティを間違えたようね。

一同 (爆笑)。

 

「アナンにはすべてがある」。

そんな噂がある絶海の孤島アナン。資格ある者の願いを叶えると言うが、たどり着けるものは多くない。

主を失ったルーンフォーク、ハロルドも噂を聞き島へと乗り込んだ一人であった。

ハロルドは、たどり着いた岸辺で謎の女性から、問われる。「あなたを突き動かす意志はなんですか」。

質問に答えた事でハロルドには、物理的に変化が生じてました。いや、まさか10ガメルの心臓ってそういう意味とは思わないじゃないですか。ちょっとびっくりした。

 

そして、島の住人にすげなく扱われ、受け入れてもらうために依頼を受けて。

そこで同じように依頼を受けたリルドラケンとレプラカーンに遭遇。暫定的にパーティを組んで行動を始めて。途中で更に、ナイトメアも加わっていましたけれど。

 

それぞれに心に秘めた願いがあってアナンまでやって来ているわけで。

協力はするけれど、全てを明かしたわけじゃない、仲良しこよしじゃないパーティーのやり取りが楽しかったですね。

序と、1章~3章が収録されていて、それぞれの事情は小説風に短く描かれていたので、読者はPCの背景を知れるので、ロールプレイの軸を見れた感じがして満足。

アナンにとって異邦人である彼らは、事件に振り回され続けている状況ですが。さて、最後に願いを叶える事ができるやら。続きを期待して待ちたい。


ソード・ワールド2.5リプレイトライ 継承される物語

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ディクス わははは! ありえる!(笑)

ジューン 偽書がいっぱい。情熱がいっぱい(笑)。

グース 偽書、外典が大量にある遺跡! ああ、あるだろうなあ!(笑)

モーレンジ そんな無茶な!(笑)。

 

第一話「呪われし熱狂の宴」。GM:秋田みやび。

第二話「最強の魔動機兵を求めて」。GM:北沢慶。

第三話「夢のアリーナ」。GM:清松みゆき。

第四話「回せ冒険者! パパを求めて」。GM:笠竜海。

以上、四話を収録した単巻完結の、リレー形式のリプレイ。

 

バージョンアップした事もあるし、GMをやるのは楽しいよ! ゆるくてもいいんだよ! と見本を示すキャンペーン。

アルフレイム大陸で魔動機文明の遺跡を探索する、新人冒険者たちのリプレイなんですが……いやぁ、楽しかったですね。

 

自由極振りな感じで。『トリプルクラウン』は傑作ながら、三題の制約もあったので、今回はお題抜きでもっととっつき易い部分を描こうという趣旨だったと思うのですが。

GM達がそれぞれの「好き」を盛り込んで、自分たちでハードルを上げて行ったような。

かつて開催されていた偽書舞う祭典、魔動機兵●●ドゥーム……ここまでなんでもアリなのを公式でやってくれると、敷居が下がる想いですね。

新人冒険者のチームが、各々冒険を満喫しているのが感じられて良かったです。

 


ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ3

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GM/将軍「(にっかりと微笑んで)で、どっちがいいかね?」

 

列車リプレイ、完結巻。

敵の最終兵器、ドリル付き列車という見た目愉快な代物が登場して。

プレイヤーが何気なく言った、ドリルモグラ号という仮称が通ったのには笑った。いやまぁ、都度「蛮族の秘密兵器」とか言うのもアレだから何らかの呼称は必要ですけどね。

取り急ぎ追いかけられる戦力として、対処を依頼されて。

 

ただ敵も逃げるだけじゃなくて、道中で襲撃をしたりトンネルにバリケードを作ったりしていて。

追いかける事を優先したものの、流石にトンネル塞がれて長射程の武器据えられては対処するほかなく。

テオの妹は可愛かったし、アシュトンの兄貴は飄々としてて嫌いになれませんね。魅力的なNPCとの交流もありつつ、壁を目指して。

 

カーチェイスならぬトレインチェイスをやったり、このリプレイならではの要素で盛り上げてくれた感じで良かった。

敵側がどんだけドリル好きなんだよ……とは思いましたけど。まぁ、ネタとしては美味しい。

ジュジュ え。マジでこいつがいいとこ持ってちゃうの? リプレイ的に大丈夫?

GM しょうがないだろ! そうなっちゃいそうなんだから!

って会話が笑えました。

 



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ちゃか

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