気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

コロナ・コミックス

本好きの下剋上 第四部 貴族院の図書館を救いたい!7

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「けれどわたくしの奇策で大した苦労もせずに こんな穴だらけの連携で勝つのは エーレンフェストにとって最悪の勝ち方です」

 

採寸を終え、他領の妨害も乗り越え、無事にシュヴァルツとヴァイスを図書館に送り届けることに成功したローゼマイン。

これでもう魔術具の守りもあって一安心、とローゼマインは胸をなでおろしていましたが。

「王族の魔術の主」という地位は彼女の想像よりも重く……。他領が動いた結果、仲裁にアナスタージウス王子がやってきた上に、一番絡んできた相手が大領地のダンケルフェルガーだったというのが面倒極まりない状況に。

 

ダンケルフェルガーの寮監ルーフェンの提案により、エーレンフェストが魔術具を守れるだけの力があるかを示すためにディッターを行うことになって。

ディッターを行う会場の広さとか、ダンケルフェルガーの誘導に釣られるエーレンフェストの騎士や、地面を掛けてくる襲撃準備態勢とか、コミカライズでより分かりやすくなっていて良かった。

フェルディナンドの薫陶を受けたローゼマインの作戦によって、なんとか勝利を得ていましたが……弱さを実感しているのが、領主候補生のローゼマインだけというのが良くはないですよね……。

それはそれとして、混乱して「なんですか」連呼してるユーディットは可愛かったです。

 

31話がダンケルフェルガーの食堂で、ディッターについて語り合っていたりするのも、他所の寮の様子とか見られて良かった。外伝収録のエピソードとかも盛り込んで再構成してくれてるの良いですねー。

描き下ろし番外編が「ルーフェンの指導」で、コミックで見た時に31話から続けて楽しめるのも良かった。

SSは「寮での留守番」。寮に残ったヴィルフリートが、なにも分からない状態で困惑を続けている様が良く分かった。お疲れ。

本好きの下剋上 第四部 貴族院の図書館を救いたい!6

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「ジルヴェスター様ではなくフェルディナンド坊ちゃまになればよいのですよ

 坊ちゃまは姫様の神殿長のお仕事を手伝ってくださっているのでしょう?」

 

図書館大好きすぎて、図書委員になりたいと熱意を見せすぎたせいでソランジュ先生に協力を申し出て断られたローゼマイン。

本好きで、それを原動力に動いて結果的に多くの問題を解決していくのがローゼマインの魅力ではありますが。このあたりの流れは、原作の時からなーんか他のエピソードより苦手なんですよねぇ。

「図書委員」という理解しやすい用語があることで、ローゼマインの暴走がより近く感じられてしまうからだろうか。

 

リヒャルダが嗜めて良い方向にもっていってくれたのは良かったですけど。

そこからソランジュ先生をお茶会に誘うことになって、中央の貴族を相手にしたお茶会の練習を出来ることになったりしたのも良かった。

シュヴァルツとヴァイスの着替えについての話し合いも出来ましたしね。

音楽の先生のお茶会で、誘われてもいないのに紛れ込んでいたアナスタージウス王子、本当に好き勝手動いているなぁ……。

ローゼマインも図書館絡むと暴走しますけど、それにしたってなぁという感じはある。

 

採寸に赴くために2匹と両手を繋いでいるローゼマインの「きゅっ」ってコマが可愛くて好き。その直後に王族の魔術具を動かすことになるから警戒態勢になって、ひと固まりになって動く場面になって他所の貴族たちのざわめきも聞こえてくるので、緊迫感高まっていくわけですが。

噂になったことで武装した領地に待ち構えられる結果になってしまって。対応するために祝福を与えるシーンとか見られたのは嬉しい。厄介ごとやってきたのは頭痛いですが。

 

番外編コミックは「リーゼレータの決意」。シュミルが好きなリーゼレータ、ローゼマインがシュミルに似ていることに気付いてから、ときおりお耳が生えて見えるとか言ってて、側仕えらしく主張しない性格ですけど、結構面白い子ですよね……。

シュヴァルツとヴァイスのしっぽが衣装に隠されていたことに気付いて、今回の衣装ではそれを主張するように変更しようと決意してましたし。

SSは「音楽の先生方のお茶会」。ロジーナ視点で、貴族院でエーレンフェストの楽師として過ごしているエピソードだったり、お茶会で演奏しているときの彼女の胸中とかが分かるエピソードで良かった。

本好きの下剋上 第四部 貴族院の図書館を救いたい!5

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「フィリーネ 他領に詳細を伝える必要はありません 曖昧にしておけばよいのですが決して嘘を言ってはなりません」

「信用を得ることから始めなければ 敵を欺くことさえできませんから」

 

色々と話題にあがる行いをしていることで、第二王子から声を掛けられることになったローゼマイン。

面倒くさいと思いつつも、「魔獣を模した騎獣で教師に襲い掛かった」なんていう変な噂に関しては明確に否定しないわけにもいかず。

双方の言い分が違うから講義の後にでも確認しよう、という流れになったのにいざ講義後になったら去っていく王子はあまりにも王子らしい傲慢さではありますなぁ。

王子に侍る女性の争いの片りんも見えてそれに関与したくないから、とパパっと逃げるのが彼女らしい。

 

同学年で一緒に実技に参加する中で、ヴィルフリートが進展具合の差とかに驚愕する場面もあったり。

来年に向けた参考書づくりの中で、先達たちと受ける講義内容の差が生じている気付きがあったり。フィリーネにハルトムートが助言するシーン、彼らしさが見えて地味に好きですねぇ。

騎獣の講義に参加したヒルシュール先生、普通の貴族からは奇異に見えるレッサーバスを受け入れられる形に変化させていたの凄いですよねぇ。変人だけど腕は確かなんだよな……。

 

シュタープの実技で一瞬歩みを合わせるのを考えてましたけど、図書館第一! と突っ走るあたりが実にローゼマイン……。

その後の「ローゼマインがすべての講義に合格してしまった」という食堂の空気の重さよ……。講義を終える=図書館、というのがローゼマイン方程式ですけど。正確には社交がスタートする証明でもあって。話し合いをすることになっていたのは良かったですね。

その後の旧ヴェローニカ派の子どもたちの話し合いもそうですけど、ローゼマイン目線では見えない交流も重要なんだなよぁ、というのが良くわかるので。

 

巻末番外編は「楽しみな朝」。図書館通いが楽しみすぎて早起きして神に祈りを捧げているローゼマインは、でしょうねとしか言えない感じではあった。

SSは「ローゼマインの講義終了」。ヴィルフリート視点で、彼女が講義を最速で終えたということを彼の側近と話しているシーン。

ローゼマインの社交開始に合わせて、話題にして良いものがどこまでかという打ち合わせをすると決めたのもここでの話し合いがあったから、とのことで。良い話し合いではありましたね。

本好きの下剋上 第四部 貴族院の図書館を救いたい!4

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「なんてすばらしいのでしょう…」

「幸せ過ぎて泣きそうです 神に感謝しなければ…」

 

コミカライズで絵がついて、シュバルツとヴァイスの可愛さが強調されてて良かったですね。これはなるほどリーゼレータ達が惹かれるのも分かる。

そして装飾に凝った扉を潜って図書館へ。貴族院、つまりは貴族が使う場所とあってこういう細かいところにもこだわりを感じるのが良いですね。

 

これまで起動していなかった貴重な魔術具であるシュヴァルツとヴァイスが動いていることで、驚いているモブ学生なんかもしっかり描かれていました。

図書館にお熱で暴走しまくりなのは、不安しかないなぁ……という感じですが。

新たな目標を前に燃えるローゼマインが挑むのは、領主候補生向けの宮廷作法の授業。ハンネローレとかわかるキャラもいましたけど、他領地の候補生の姿見えるのいいですねぇ。

ピリッとした緊張感が漂う時、表情を隠すのが貴族とは言え多くが冷や汗かいてるのも、分かりやすくて良い感じ。

 

ヒルシュールが魔術具目当てで協力を申し出てくれたことも、ローゼマインの爆速合格を後押しした要因なんですよねぇ。エーレンフェスト的には恨めしいのでは。

まぁ、反発しているフラウレルム先生の担当の授業でもフォロー入れてくれる確約とれたから、乗らない選択肢もないですが。

「神の意志」の採取とかも楽しく読めて良かったですね。あとは奉納舞で、華やかな踊りにドキッとした後、技量の足りてない王子の踊りを見てスンって表情になってるローゼマインが面白かったです。

 

巻末番外編のコミックは「秘密の相談」。リーゼレータが側仕え見習いたちとの交流で、シュヴァルツとヴァイスの魅力について布教する話。小説本編の巻末SSで見たことある話でしたが、衣装の話し合いが本当に楽しそうで良かった。

書き下ろしSSは『ローゼマイン様の側近として』。ハルトムート視点で、ローゼマインの祝福を間近で見たことでまたテンション上がっていましたね……。

ヒロイン? 聖女? いいえ、オールワークスメイドです(誇)! @COMIC3

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「メイドたるもの ご主人様を守るのは当然の嗜みです♪」

 

ゲームヒロインであるはずのメロディが、何も知らずルトルバーグ邸へと戻ったころ夜会会場では危険なイベントが発生していて。

魔王に体を乗っ取られ、封印解放のために動いている青年ビュークの凶行。

正史であれば既に忘れられていた銀の対策武器や魔法を開発しているあたり、転生チート組の王太子たちも出来る範囲で手は打っていたようですけど。

 

さすがに魔王には及ばず、蹴散らされるのみかと思いきや。

最初に切られたルシアナはなぜか負傷しておらず……逆に彼女を斬りつけた魔王の剣の方にヒビが入り始めて。

それはメロディがルシアナのドレスに、聖女の力を全力で用いた魔法をかけていたから、という事件現場にいないのに多大な影響与えててなかなか愉快。

 

会場に居ない聖女の力の残滓を振り払えず、いったいどんな願いが込められているのか探った魔王がメイド狂いメロディの願いでさらに混乱させられたりしてるのもあって、一気にコメディ色強くなるんですよねぇ。ちょっと前までわりとシリアスしてたはずなのに。

 

かろうじて逃げた魔王は、死にかけていた犬を新たな依り代にして。

その状態でルシアナの秘密を探りに行ったところで、メロディと鉢合わせてしまうんだから運がないというか。

……まぁ、メイド狂いのメロディが聖女の力に目覚めていたからこそ、魔王に憎しみをもって対峙する形にならず平穏無事に終わったのは、何が幸いするかわからないものですが。

 

転生令嬢のアンネマリーが、ゲームとは違う形で登場したルシアナに同じ転生者ではないかと疑いを向けてきたりしたものの空振り。

自分たちが改善のために打ってきた手の一つである定期馬車によって、運命が変わった可能性に気が付いて今後を憂いていましたが……。シナリオ崩壊してる原因全部、裏でメイド満喫してるメロディのせいだよ……。

地の文で思いっきり突っ込まれてるの笑っちゃった。

 


ヒロイン? 聖女? いいえ、オールワークスメイドです(誇)! @COMIC2

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「おじょっ…うさまじゃなくてルシ…」

「メ…いえセシリア様」

「「同性カップルダンス」を始めます!」

「さあ私と踊ってくださいな」

 

「お嬢様のエスコート役が決まってなくて」のシーンのメロディと、彼女の友人であるマックスとのやりとりが微笑ましくて可愛かったですね。

友誼によって助力してくれることになったのは良かったですけど……メイドが突然宰相閣下の息子を連れてきたら、そりゃあルトルバーグ一家もびっくりするよ。

赤面しつつ困惑してるルシアナも可愛いんですよねぇ。うっかり挨拶を噛んじゃってるシーンとかも特に。

メロディとルシアナの周囲は概ね良い関係を築いていて、全体的に可愛くて和むんですよねぇ。

 

一方で転生者であるところの、王太子と侯爵令嬢ですが。

前世で幼馴染だったこともあって距離は近いものの恋愛関係ではなく、しかしヒロインやゲームシナリオに関係する相談ができるのは2人だけ。

一緒にいる時間が多いこともあって、事情を知らないマックスから「どうして正式に婚約しないんだい?」とか言われてるのは、正直笑った。

万能メイド魔法でメロディが無双しているのもまた面白いんですけど、こっちの転生者コンビのやりとりもコミカルさを増してて楽しいですよねー。若干のくどさはあるけど。

 

メロディ、スペックは高くて大体の事に対処できますけど、知人に誘われてパーティーに同行することにしてみたら、うっかりお嬢様と会場でバッタリする羽目になったりするので、抜けてますよねぇ。

人前で変装用の魔法披露しちゃうし、それによってレクトに気付きを与えてしまったりするし。ちなみに巻末SSは「オールワークスメイド・ポーラと天使のドレス」で、レクト付きのメイドであるポーラが裏方作業をしてるエピソードでした。

気付いたのがメイドにヘタレ呼びされるレクトだったのは、まだ良かったかなぁ。真面目な彼は、板挟みになって悩む羽目になってましたけども。

ヒロイン? 聖女? いいえ、オールワークスメイドです(誇)! @COMIC1

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「わあ! ありがとうございますお嬢様! 私 今日から頑張ります!」

 

とある乙女ゲーム世界のヒロインに転生した少女が主人公。

彼女は前世において「メイド」にものすごく憧れていたメイド狂いだった。今世では、母一人子一人でつつましく暮らしていたんですが、メイドが実在する世界だったのでいつか就職してやると子供心に頑張っていて。

流行り病で母が亡くなった時に、自分の出生の秘密について明かされたりもしましたが……彼女は、父を頼るのではなく自力でメイドになる道を選んで。

 

オマケにその時の決意がきっかけで、ゲーム終盤のイベントであるはずの能力覚醒を果たして。

その力でもってゲーム本編ではヒロイン、聖女として活躍するハズなのですが……メイド狂いなセレスティは、この力を活かせば『世界一素敵なメイドも夢ではない!』と暴走を始めることになるわけです。

名前でばれるかもと、メイドになった時にメロディと名前を変える機転はきくのに、あちこち抜けてるから、その内バレそうなんだよなぁ。

 

まぁそもそもゲームをプレイしてなくて、ゲーム世界だと気付いてなかったりストーリー知識がないというのもありますけど。……知ってても、メイドとして裏方から対処する道を探した気がするので、あまりルートは変わらない気もする。

彼女は夢に驀進出来て幸せだし、その出会いによって寂れた屋敷に住まう令嬢一人を救う事にも繋がるし、良い未来を呼び寄せてるのが良いですね。

 

セレスティがゲーム知識がない分、ほかにも転生者がいて「ヒロインが現れないと、こういう風に大変になるのに!」と困惑する枠のキャラが居るので、読者目線だと情報もしっかり出てくるので満足感はある。

 

原作も笑えて好きなんですけど、コミカライズの絵も好みで良かった。

序盤の「わたし頑張ったんだからね!」のドヤ顔とかルシアナが可愛いんですよ。

直後メロディの圧に押されてホールドアップしてるところとか、元々コミカルな作品ですけど、コミカライズでそれがより面白く演出されてる感じがしましたね。

打撃系鬼っ娘が征く配信道 @COMIC1

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「……今楽しい?」

「うん! 楽しいよ!」

 

若くして両親を事故で亡くし、しばらくは親戚の家に引き取られてそこで育ったが……。

大所帯だったため早々に一人暮らしをスタートし、バイトを複数掛け持ちして働き続けていた21歳フリーターの菜々香。

彼女は休みなしで20時間労働とか言うブラックも真っ青な労働をケロッとこなしてしまう、特殊な身体能力の持ち主だった。

フルダイブ型のVRMMOをプレイして、自身の本来のスペックを発揮できずにもどかしさを覚えるくらい。

 

そんな菜々香でしたが、バイト先が立て続けに潰れてしまい手持ち無沙汰だったところに、幼馴染から連絡を貰って。

プロゲーマーをしている彼女に誘われて、VRMMOを始めることになる話なわけです。

ゲームしながら配信活動を行っていくんですが、コメントとのやり取りの描き方はコミカライズならではの視覚的わかりやすさがあって良かったかなぁ。

全体的に流れが淡泊と言うか。基本スペックでごり押ししていく主人公の快進撃が作品の魅力なんですが、その勢いに物足りなさを感じてしまったのは残念だった。

本好きの下剋上 第四部 貴族院の図書館を救いたい!3

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「わたくしのお母様はすごいのですよ」

「貴族としての利益を確保し 上級貴族に相応しい社会貢献をして さらに自分の趣味にも妥協しないのです」

「わたくしは心からお手本にしたいと思っています」

 

実技を終えて寮に戻ってきたローゼマインを出迎えるアンゲリカ。

うーんこれは確かに、「主から仕事を得られず思いつめた美少女」の図ではありますね。

でもよくわかってるローゼマインには通じず。コルネリウスと目で会話してるシーン、結構好きです。

 

騎士見習いに囲まれて勉強してるアンゲリカのどよーんとした感じと、追い込まれている一年生ズの緊迫感がとても凄い。

ローゼマインの言葉を聞いて、一年生が一斉にヴィルフリートの方を見た瞬間とか、感情を隠すのが基本の貴族らしからぬ反応ではありますが。それだけ圧を感じてたんだなぁ。

そりゃフィリーネもローデリヒも、講義は受けるけど点数足りてるなら合格にしてくれって言うよ。先輩方が温かく出迎えてくれたのも納得。

 

騎獣服ローゼマインも可愛いですねー。レッサーバスが特殊なため、滅多に見られない恰好ですし新鮮。

後は圧縮講座で、先生方がいろんなことを言うので生徒たちがみんな「ぽかん…」ってしてるシーンも割と好きです。圧縮の場面だとローゼマインの新しい魔力圧縮方の脳内イメージが、コミカル過ぎて吹いた。

その後事情を聴きに乗り込んでいたヒルシュールの剣幕に、アンゲリカとコルネリウスが即座に反応してるのが経験が生きてていいですよね。

 

巻末の番外編コミックは「ご褒美のデザート」。ローゼマインが最速合格の褒美に約束した1品プラスしたデザートを、1年生たちが堪能する話。ローゼマインの提供するカトルカールは冬の子供部屋でも貴重で、それを食べてる子達の幸せそうな顔が良かった。

書き下ろしSSは「主には見せない裏側」でレオノーレ視点で、タイトルの通りローゼマインからは見えない側近たちの交流のエピソードですね。

1年生でローゼマインと親しくない子からは、彼女の図書館への暴走で影響が及ぶことに不満を抱かれているとか。それをフィリーネから聞いた面々が対処法を相談したり、図書館での護衛方法やフィリーネの教育についての打ち合わせをしていたり、こういう情報が補足されてくエピソード好きだなぁ。

本好きの下剋上 第四部 貴族院の図書館を救いたい!2

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「貴族ならばその時の利を考えて感情を隠し 敵と手を組むことも出来なければなりません そう教わりませんでしたか?」

「まったく誰も彼も器の小さいこと」

 

転移陣のシーンがコミックになると、ブワッと沸き上がった光とぐにゃりと視界が歪んで、ローゼマインが支えられてるのも納得。

あれ慣れないと気分悪くなりそうですね、ホント。

そうして切り替わった先で出迎えてくれるコルネリウスとアンゲリカが良いなぁ。貴族院の寮の広さとかも絵になるとより分かりやすくて好き。

 

多目的ホールもワイワイ楽しそうですし。エーレンフェストの全学年いるから人数多そうに見えるけど、70人もいなくて大領地だと倍の150人超えてくるところもあるとかで、格差感じるなぁ。

エーレンフェストは美味しい料理があるからなお賑やかなのかもしれませんが、大領地の寮となるとまた色々と大変そう。

 

エーレンフェスト内の派閥争いによって、隅に追いやられている旧ヴェローニカ派の生徒たち。派閥とはこういうもの、で止まらず彼らを味方につけようとする辺りがローゼマインですよね。

しっかり利益を与えて、上手く動かしているので中々貴族らしくなった感じがあります。……まぁ図書館関連で暴走もするので、周囲を振り回したりもするので差し引きトントン説もある。王子への挨拶直後、ローゼマインだけニコニコで周囲がどんより状態なので、負担も増えてはいますが。お疲れコルネリウス……。

 

巻末のコミック番外編は「コルネリウスの決意」。ローゼマインが眠っていた時期の彼が家族会議に参加したり、側近入りを望むハルトムートとバチバチやりあったりする話。

書き下ろしSSが「見送りの後」。フェルディナンド視点で、タイトル通りローゼマインを見送った後の話。彼は仕事溜まってるし、ヴィルフリートには辛口の言葉しか言えないからって速攻で立ち去った様で、うーん相変わらずだなぁというほかない。

先に退出したエルヴィーラから、目覚めたばかりのローゼマインを送り出すことはやはり心配だと言われて、返答してましたが。

ローゼマインに伝わってない部分でもやっぱり色々思惑があるんですよねぇ。フェルディナンド以外にもジルヴェスターのものとかもあったようです。それでも第一はこれ以上の弱みを作らない事ではあったようですけど。
そういう考え全部ぶっ壊して駆け抜けるのがさすがローゼマイン……。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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