気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

サプリメント

ソード・ワールド2.0ストーリー&データブック ドラゴンレイド戦竜記

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「ああ。ここからは小細工なしだ。任せておけ。俺たちは――勝てる」
一度負けた相手を前に、気負いがない。
恐怖は、感じていた。だが、飲みこめている。覚悟が、力になる。


新しいエリア、プロセルシアを舞台に展開される新シリーズ。
少し前に刊行していたシリーズもののリプレイが立て続けに完結したため、新しく展開されていくストーリー。
ベーテさんのリプレイもそうですが、コンセプトは「ドラゴンレイド」だとかなんとか。
ま、コンセプトにもタイトルにも入っているように、キーワードは竜、ドラゴンです。

竜騎士がわんさかいる大陸。
ドラゴンを大地の守護者として考えているドラゴン信仰が浸透している。
ここでは、ドラゴンは、権力の象徴だった。力あるドラゴンに騎乗している物こそが力を持つ。
ドラゴンにのれる竜騎士は全て貴族となり、ドラゴンの格によって、爵位すら決まる。
昔は、しっかりと手順を踏んだ力ある竜騎士が多くいたようですが、最近は血縁によって継いで、「とりあえず龍に乗れる」とか「竜に乗せてもらっている」程度のなんちゃって竜騎士も増えてきているようで。
腐敗が進んでいって、けれど伝統があるから、それを撤廃するのも難しい、と。
中々面白い設定の舞台ができてるんじゃないのかなぁ、という感じです。

データ部分ばかり書いていましたが、小説も結構面白かったです。
そんな竜が中心の国において、騎竜を失った騎士の呼び名「竜殺し」。
その称号を受けたものは、呪いの烙印を受け、二度と竜に乗ることを許されず、また単身で狂い災いを成すようになった害竜に挑むことを強いられるようになる。つまり、竜殺しとは、遠回しな死刑のことである。
大概人の身で龍に挑めば死ぬ。かろうじて生き残ろうとも、また次の戦いに駆り出されるだけ。
しかも、期限も恩赦などもないっていうんだから酷い制度もあったもんだ。

竜殺しとなって、仇を探しつつ、日々を生きているガルス。
彼が、不可思議な少女と出会った時から全てが動き出していく。
皇族と顔なじみになったり、厄介ごとに巻き込まれたり。
竜こそが全てという価値観だから、失った者に対しての風当たりも強いですねー。
それまで、前線で戦っていた勇士であるというのに、竜殺しになったら嫌味をぶつけるとか。
そんなに言うんだったら、お前ら、自分で戦って来いよ、とどれだけ思ったことか。
ま、途中に出てきていたお姫様みたいに、まっとうな価値観を持った相手もいるようですし、どうにか腐敗した現状に立ち向かっていってほしい所。


ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ+データ 東京アンリミテッド

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レイジ:俺も青唯も、普通の生活を送りたかっただけだってのに……。
九段下:レイジくん、これからは日常を守るために立ち向かわなきゃいけないんだ。そのことは覚えておくといい。今は、すぐに受け入れられないかもしれないだろうがね。


新ステージとか無限の激闘とか未曾有の大戦とか帯で煽った割には物足りなかったかなぁ。
東京上空に落ちた5つのレネゲイドクリスタル。
その日から都内のUGN支部は混乱に陥って、連絡の取れなくなる支部が多発。
FHもクリスタルの確保に動き出し、あちこちで戦いが勃発するような状態になっていた。

ただ、そのクリスタルに影響を受けてオーヴァードに覚醒したキャラがPC1なんですよねー。
お約束ですが。そんなわけで、割と初心者向けな王道展開のリプレイになっていた感じが。
読者投稿NPCは笑えるところもありましたが、活用しきれているのかというと。
結局このリプレイで、5つのレネゲイドクリスタルについておおよそ回収しちゃいますしね。

割と作者の趣味で突っ走ってしまった感じがあるよなぁ。
結局PC1のシナリオロイスのヒロインのパターンとかあれ、本当に適当に提案しただけだったのか。
わざわざ性格について聞いてくるぐらいだからなんかネタ仕込んであるのかと思いきや。
なーんか、その辺が引っかかって、楽しみ切れなかった部分はあると思う。

わざわざ新ステージとか謳うんだったら、リプレイでは一つ二つ取り上げるくらいにして、いくつかは読者がいじれるような自由枠として設定したほうがよかったんじゃないのかなぁ、と思います。
悪くはない……んですが、物足りなさの方が際立つ感じで。惜しい作品だと感じました。


ソード・ワールド2.0サプリメント ウィザーズトゥーム

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韋駄天ラトクレス(小神)の格言

「己の役割に誇りを持ち、奢らず、卑下せず、勤めよ」


魔法の解説だったり、魔剣の世代についての特徴が書いてあるサプリメント。
詠唱の呪文が書いてあるものまであって、よくもまぁ、作ったものだなぁ、と。
妖精魔法なんかは、契約の組み合わせができるようになり、アレンジ要素が加わった事で、もはや別技能と化している感じもありますが。

使うあてがほぼないので、データ部分については結構流し読み。
じゃあなんで買ったんだっていうと、少し前に、SWのセッションに参加してその時に、妖精魔法のアレンジを活用したから、ですね。
こういうデータ見ていると楽しそうだなぁとか、もっとやりたいなぁ、とか欲求が沸いてきます。
中々時間が合わなくて最近リプレイ読み専門になっているんですがねー。
友人に声をかけたりして自分でもプレイしたいものです。

重点を置いて読んだのは、第三部、魔法と世界について。
この世界に生きる住人たちが、どのように魔法を認識しているのか、という部分について書かれている章ですね。
たとえば、魔導機術を習う少年たち。
彼らが、他の真語や操霊を学ぶタマゴたちに対して「詠唱を長々唱えるなんて古臭い」とか言っていたり。一方で「銃がなければ何もできない」と思っているのもいますが。
まぁそんな感じで、ある術を学んでいる人物たちからの、自分の使うモノや、他の術に対しての意識とか。
ラクシア世界に生きる住人達の意識の片鱗が見えるようで、なかなか読み応えがあります。

他には、小神を中心に8柱の神が追加されたり。
魔剣の世代について整理されたりと、参考になる設定も多くて、なかなか楽しく読みましたよ。


ソード・ワールド2.0リプレイ モンスター・ハッカーズ

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GM では、イベント表ですよってに。
ウェル (ころころ)出目8! -3で5ッス! ってこれ、さっきも見た気が……。
GM く、暗がりの道です(一同爆笑)。
リンファ まさかの-4ですの!?


また、サプリ付きのリプレイとなっています。
なんかだんだん切れ味鈍っている感じがするといいますか。
デスマスター大井という異名があるそうですが、商業作品でそれやると売れないってことからか、あまり死亡するような状況を見ていないので、なんかパッとしない人っていうイメージの方が強くなってきていてどうしようか。

特殊な構造を持つ魔剣の迷宮に入り込んでしまった冒険者たちの物語。
ここは結構独特というか、割と多くの人を飲みこんでいるようで、街とかもあるくらい。
ただ街とダンジョンでは時間の流れが違うとか特殊な要素も。
特別な部分でいえば、やっぱり特徴的なのはプティか。
他の魔物の特徴をコピーできるという特性を持つ特殊な幻獣。
そんなプティを心を通わせて一緒に戦ったり、逆に戦わせたりとしていく文化が生まれています。

このサプリでは、ダンジョンアタックをしつつプティを成長させて、街で行われているトーナメントで名を上げたり、ダンジョンから脱出するための方法を探したりしていくわけですなー。
前二つのサプリに比べてなんか、わくわくしなかったといいますか。
すこしこなれてきて、よく言えば安定しているんですけど、悪く言うとパッとしない感じ。
少し楽しみ切れなかったのは残念。


アリアンロッド2E・エスピオナージ・リプレイ+データ ハードラック・ミッション

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イレーネ:少しは疑ってはいますよ? でも、フレッチャーさんよりはトワイニングの方が信用ならないと思っています。
フレッチャー:ヒゲだから?
イレーネ:ヒゲが信用できないのではなくて、あいつが信用できないヒゲなのです。


第一話「間違われた男」
第二話「国王陛下のフレッチャー」
『エスピオナージ』追加データ

以上三部構成。
アリアンロッドでスパイもの、という一風変わったリプレイです。
サプリメントで追加された「クラスロール」を活用したものですね。
メインクラスのバリエーションを増やすデータ。クラスロールを採用することで、集団先頭に強いとか、暗殺に向いているとか、個性付けが出来るんですねー。
『スキルガイド』に収録されているデータを活用

錬金蓄音機で情報を聞いて聞き終わった後、自動的に消滅するとかお約束守っていて笑えます。
まぁ、「錬金っていえば何でもOKだと思うなよ!?(笑)」とか突っ込まれてますが。
リプレイのタイトルもそうですが、あちこちにスパイもの作品のネタが入っていたりオマージュされていたりと、参考になりそうな部分もいくつか。

舞台はエルーラン王国。
PCたちは、その国に仕えるエリートスパイだったり、ヴァンスター帝国やパリス同盟からやって来たスパイだったりします。
残りの一人は、名高いスパイと同名の冒険作家で1話のタイトル通り「間違われて」事件に巻き込まれていくんですが。

パーティー全員シーフだから、カバーリングもプロテクションも無し。
だが、その代りにインタラプトが最低4回。
スキルで回復させればさらに飛んでくるという怖ろしさ。
攻撃当たると弱いですが、回避力あるからなぁ、シーフ。中々楽しめました。


アリアンロッドRPG スキルガイド

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旧版アリアンロッドRPGのサプリメント。
タイトル通り、スキルの総まとめ。
幾つもサプリメントが出て、それぞれで追加されていると、どれ参照したものか迷うので、こういうまとめの一冊が出てくれるとありがたいですね。
ダブルクロスから入った人間なんでそっちで言うと『エフェクトアーカイブ』とかこういう類のサプリだよなーって思いながら読みましたけど。

特にデータを比較しているわけではないですが、多分いくつかは効果も変わっているんじゃないですかねー。
コンボスキルの扱いは変わっているようでしたし。
トラベルガイドでは、出自「特殊な一族」を取らないといけなかった地方クラス(ヴァイキング、ヒーラー、グラディエーター、シャーマン)が出自を選ばなくてもサポートクラスに選べるように。
まぁ、GMの采配次第ですが。
『アルディオン大陸ガイド』後の刊行なので、フォーキャスターとか、エクスマキナとかのデータもあります。

イントロダクションのところ、P10、11にあるスキルの一例として載っているイラストが可愛かった。インタラプトしているナーシアとか、弓撃ってるベネットとか。

アリアンロッドRPG エリンディル・レジェンド・ガイド

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旧版アリアンロッドのサプリメント。
エリンディル大陸における伝承をまとめた1冊。実に72編も掲載されているとか。
伝承によって世界の背景というか設定とかが掘り下げられたうえ、ネタになりそうなデータがこれでもかと追加されて夢が広がりますね。
こういう伝説を見るとそれを用いたシナリオとか考えてみたくなります。

伝説データには色々と種類がありますね。
創世の神様たちの残した遺産を取り扱ったもの。
伝承にある動物の王たちに纏わるもの。
パーソナリティとして掲載されているような人物たちが過去に成し遂げた偉業の話と、それに基づいた、あるいは類似した状況を想定したデータなどなど。
呪われた騎士が魔族を倒して呪いを解いたってエピソードがあれば『アンチカース』っていう呪いを受けている状態を表すデータが付くわけですな。
実際にレジェンドデータ使っているリプレイもありましたし、クラン=ベルの風雲児とかどこかで聞いたことあるような人物の逸話も載っていたりと中々面白い。

個人的に気に入ったのは「審判者の失意」、「防人の"しるし"」、「武芸者の矜持」、「伝説の弓術」、「ロクペルの首級術」、「陰の森の"カルロッタ"」とそのあたりですかね。

まぁ、その伝説を実際に参考するもよし、噂だとするも良し、というのは、TRPGにおけるGMの采配の自由度に委ねられているわけですが。
そしてそんなGM用に、裏設定とでも言いますが、伝説の裏事情が明かされてもいるわけで、GMセクションを読むのも中々乙です。

あとは、リプレイのデータも掲載されていますね。キャラとかストーリーの紹介とかでPCが使える実データとして何かが乗っているわけではないですが。

巻末にはキャンペーンシナリオ『第3次ギルマン戦争』の1話と2話のシナリオ、そして3話のシナリオフックが掲載されています。
3話だけがフックなのは、2話の結末で導入とか展開が代わってくるからですね。
レジェンドデータも絡んでくるシナリオになっているので、中々いい感じでした。

アリアンロッドRPG エリンディル東方ガイド

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旧版アリアンロッドのサプリメント。
東方世界について描かれています。
 
カンナギ、チューシ、バートルという3つの新しいクラスが追加されています。
東方世界舞台にしたリプレイもありましたねー。
えーっと「リプレイ・ブレイド」でしたっけ。
アレはアレで面白かった。
チューシのデータが気になっていたので、実際に参照できたのは個人的に満足。

で、新クラスの解説と、スキルが掲載されていたり、東方世界における国家や文化などの設定が記されています。
エリンディルの西方とはまた違う武器とかアイテムとかもあるので、そういったデータとかもあるんですよね。東方世界の伝説データとかもあります。
ひねり出すのは大変そうですが、こういうデータ設定も楽しそうだなーと思います。
東方世界のパーソナリティ、モンスター、ネームドエネミーなど、一冊で東方世界が全てわかる、という感じのサプリ。

巻末には東方世界を舞台にしたシナリオ『明日を取り戻せ』と『魔族の潜む山』の二本が収録されています。

アリアンロッドRPG   エリンディル東方ガイド
菊池 たけし/F.E.A.R.
富士見書房
2011-02-19

アリアンロッドRPG アイテムガイド

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旧版アリアンロッドのアイテムをまとめたサプリメント。
とはいえ、アイテムだけってわけでもなくて、スキルのデータが追加されていたりと要素としてはたくさん。
追加でアイテムを出すことになった時用のアイテムチャートとか面白いものもありましたね。
設定してなかったからダイスで決めるね、というランダム性は面白いんじゃないかと。

サプリ系はなんか表紙にノエルいること多いように思いますが。
地味にエイプリルもいるんですよねー。

で、肝心がな面アイテムですが、これは結構見やすいし、いい感じですね。
種別:格闘とか、種別:長剣とかで分類されているので参照しやすいですし。
それぞれの種別において「長剣とは」「現実の長剣」「エリンディルにおける長剣」といった3項目に関しての短い解説文が掲載されていて、雑学っていう意味で読んでいて面白いですし。
まぁ、色々とアイテムあるんだなーと言う感じで、データ部分は割と読み流しています。
リプレイとかで見覚えがある武器だけ、軽くデータ見た感じですかねー。
雷鳴の弓とかそのあたり。

ダブルクロスThe 3rd Editionリンケージマインド

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ダブルクロス3rd Editionの新サプリ。
ロイス関係を調整するサプリで「ルール&データブック」になってますね。
エフェクトを調整する「エフェクト・アーカイブ」の後に出ているので、それに準拠した形てDロイスなどを調整しているようです。
それだけじゃなくて、固定ロイスに属性という新要素が付くなど、夢が広がりますねー。

ダブルクロスは、自分が初めてプレイしたTRPGなんで思い入れがあります。
最近はちょっと時間が取れていないですけど、高校時代の友人たちとちらほらオンセしたりもしてますし。

自分の作成したキャラクターのDロイスが効果代わっていなかったり、使い勝手よくなったりしていて、結構ありがたいです。
まぁ、問題は俺一人だけ持っていてもオンセだとサプリ適用しにくいってところですかねぇ。
話のタネにはなるんで、しばらくは待つつもりでいますけれど。

今回は、巻頭のコミックがなかったのが少し残念。
割とあれいつも楽しみにしてたんですけど。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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