気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

シソ

最強陰陽師の異世界転生記~下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが~

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「かの世界での最後の戦いで、ぼくは大きく力を失った。今生での肉体は未だ童のそれ。かつて無双を誇った陰陽師は見る影もない――――だが、ぼくはこの異世界で、あの頃のぼくを越えよう。百万の妖を従え、神すらも恐れたかつてのぼくを」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

ストアで見てみたら、Mノベルスから5巻まで出た後、モンスター文庫から新装版として刊行されてるみたいですね。ノベルスの1巻と25巻、文庫版とでイラストレーターが変更されてるのも珍しい……だろうか。途中から変更されてる例もそこそこあるか。

 

最強の陰陽師として名をはせていたハルヨシ。

しかし、個の力に頼り過ぎていた彼は謀略と裏切りによって全てを失い、殺されてしまうことになった。

最期の瞬間に転生の呪いを使ったハルヨシは……気付けば異世界に転生していた。

魔法が存在する世界でハルヨシの転生体であるセイカは、魔力がないため兄からいじめを受けたりしてましたが。

 

前世の陰陽術の知識と、それに必要な呪力は所持していたこともあって、セイカはそこまで気にしてませんでしたね。

直接的な攻撃には式神で仕返しするし、それを避けて私物を隠すような小さな嫌がらせをしてくるのは鷹揚に構えてるし。修行時代に本気で殺しに来た兄弟子たちに比べたらかわいいものだ、とか思っているの物騒過ぎて笑った。

 

ハルヨシ時代は力を求めすぎて策で死んだため、今世ではその悪辣さを身に着けようと考えてましたけど。

……殺しに来た兄弟子たち相手を、呪い殺してる辺り前世においても割と才能あった感はあるけどなぁ。

今生では、認められていなかった才能を示すためにわざと魔物を呼び寄せてみたりして、計算高くなってる部分もありそうですが。

 

それはそれとして妾腹であることと、本来通うはずじゃなかった学園への切符を手に入れた辺りは優秀でしたけど、不足も多いんですよねぇ。

入学試験の実技における要綱とか把握してなかったし。前世からして個の力を追求しすぎていたからか、自分から仲良くなろうとしたことのないコミュ障な自分に気付いたりしてたし。

 

今世に伝わる伝承、勇者を狙った魔族の暗躍があるし。学園にスパイが潜り込んでいて、上層部もそれを察してるようですし。陰謀の種尽きない場所に踏み込んでいますし。

パワーで解決できる問題に関しては強いけど、謀の部分はまだ弱くて今後どうなるやら。

甘えたい幼馴染は「なんでも言うコト聞く券」を持って、キスをしたいと迫ってくる

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「でも、いつまでも我慢できないです。私だって、彼氏とイチャイチャしてみたいです」

(略)

「なので涼太くん、私の言うこと聞いてくれませんか」

 

タイトル通りラブコメ。

幼馴染の少女、日比谷沙由。彼女はわりとアプローチしてたみたいですけど主人公の涼太はかなり鈍くて……。

しびれを切らした彼女が持ち出してきたのが、幼少期に渡された「なんでも言うコト聞く券」だった。

 

しかも初手頼み込んでくるのが「付き合いたい」じゃなくて「結婚したい」なあたり、大分煮詰まってたんだな……みたいな感じがする。

流石に学生の身ですぐに結婚できる甲斐性はないと断るけれど、その場の流れで涼太君も実は幼馴染が好きだったと発覚して。

晴れて恋人関係になったわけですが……それ以降も折に触れ何でも言うコト聞く券を持ち出して迫る少女がとても強い。彼氏がヘタレすぎるともいう。

 

結婚を前提に、自分以外見られなくなるくらい好きにさせようとしてくるし。

付き合ってすぐの会話が「子供たくさん欲しい」だから、その勢いを見ているとむしろ今までどうして付き合ってなかったんだ、みたいな気分にもなる。

付き合い始めてからはグイグイ来る彼女と、ラインは守りたい彼氏って感じで微笑ましいんですが。

 

アウトドアが趣味で外泊が多く、沙由と相性の悪い涼太の妹とか。涼太と友人づきあいをしている、沙由がやたら嫉妬することになる少女だとかも登場するんですが……。

沙由・涼太間のつながりが強いので、サブヒロインとしてみるにも味気ない。沙由の嫉妬深さを見ると、ただ通りすがりの美女に道案内しただけでもイベント発生しそうだしなぁ……。

あと、プロローグと付き合いだす時に、「券」を片手にかなり踏み込んだお願いをしてましたけど、本編ではあまり活用されてなかったのは惜しい。

最強の鑑定士って誰のこと?~満腹ごはんで異世界生活~3

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「……んー、この子、飼いたいって言ったら、アリ―さん怒るかな?」

「怒るより前に、どこで見つけてきたって怒鳴られるに100ゴルド」

 

2巻にて悠利のアドバイスによって、パティシエとしてお店で腕を発揮できるようになったルシア。

スイーツバイキングはかなり好評なようで、客入りが落ち着いてからいこうと思っていたみたいですが、一向に衰えないどころか評判が広まってむしろ増えてるようだったから、思い立ってやってきたとかで。

 

隠れ甘いもの好きなブルックが、他のメンバーのサポートを得つつ堪能してたり、女性陣も満喫してたりで微笑ましかったですねぇ。若いうちにたくさんお食べ……。年取るとバイキング系でも、なかなか量食べられなくなるんですよねぇって世知辛い感情が湧いた。

 

今回のポイントとしては、悠利が特殊なスライムを拾って従魔として登録する事になったのがあげられますよね。

最初は子犬と思って拾ったけど、変身能力のある高位の存在だった上に変異種とか言う稀少さマシマシのスライムでしたけど。ルークス可愛いからいっか!

最強の鑑定士って誰のこと?~満腹ごはんで異世界生活~2

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「けどな、毎度毎度やらかすのは勘弁しろ」

「……なるべく考慮します」

 

悠利の料理にメンバーがどんどん骨抜きにされてる感じがしますねぇ。

彼、料理のバリエーションが豊富だし、女性親族との付き合いでいろんな知識を身に着けてるので、その辺の情報をぽろっと零したりしてるし。

 

ここはスキルやジョブがある分、それに縛られてしまうこともある世界で。

料理の技能を持つ料理人が腕を振るう店で、製菓技能を得た娘は活躍の場を逃していて……悠利がパティシエと評して、鑑定したら職業「パティシエ」って出てましたが。

やけにこの世界、食材の名称とかに地球世界との共通項が多いですけど、知られていなかった職業を悠利が見いだしたとかなると、彼の最上位鑑定スキルがなんか作用してないか……とか穿って見ちゃいますね。

 

まぁ、そうやって「一芸特化の職人である」という武器を手に入れた事で、活躍できるようになったので、良い事なんですけどね。

人気が出た後、人気が出過ぎて大変と言ってる人に、「スイーツバイキングはどうですか?」とか提案してるし。この世界の食文化を大分変えてってるよなぁ、悠利。

鑑定スキル駆使してカレー調合できるスパイス見つけて、食べたいからパン屋と協力してカレーパン作ったり。錬金窯という特殊なアイテムを使って、調味料作ったり。悠利が好き勝手してますけど、生き生きはしてるからいいかな……。

最強の鑑定士って誰のこと?~満腹ごはんで異世界生活~

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「僕はこういうのが大好きなんです。むしろ、好きなことをして居候させてもらえるなんて、嬉しいです」

「……そうか」

「はい、そうなんです」


 BOOK☆WALKER読み放題にて読了。

どちらかと言えば家庭的・女性的に属するだろう、料理や裁縫など家事の類が好きな男子高校生・悠利が主人公。作中では「乙男(おとめん)」と表現されてますが……近頃はあまり聞かない表現な様な気も。度々念押しされるのでちょっとくどくは感じた。

 

悠利は気が付いたら異世界のダンジョンの中にいた。

異常に高い幸運のステータスと、鑑定能力の最上位スキルを持った状態で。

右も左も分からないところを、トレジャーハンター養成所のような活動をしている《深紅の山猫》に保護されることになって……。

そこで悠利が趣味を活かして、メンバーの胃袋を掴んだり衣服の修繕をしたり各種フォローをすることで、生活の基盤を整えます。

 

悠利自身が冒険をすることはなく、他の人達に料理を振る舞って楽しんでく、ご飯ものラノベですね。

幸運ステータスが影響したのか、悠利の能力を利用しようと考えたりするような人ではなく、彼の事を尊重してくれる人々と最初に出会えたのは彼にとっても幸運だったことでしょう。

悠利自身はあまり頓着してませんが、食事環境の改善など様々な恩恵を《深紅の山猫》のメンバーも受け取ってますからね。受け取るばっかりじゃなくて、お礼の品を持って来たり彼らなりのお返しもあるのでウィンウィンの関係になってるのは良し。

窓際の天才軍師 左遷先で楽しようとしたら救国の英雄に祭り上げられました

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「戦争はするしかないでしょう。そのうえで、まともに戦わずに済む方法を考えますよ」

(略)

「まったく戦わないのは無理ですが、双方の犠牲が最小限に住んで、戦争を終わらせる方法を取ります」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで331日まで。

異世界転生の際に「卓越した知性」という特殊技能を授けられた主人公ハルト。

初期はそれをまとめた本を出したりしていたようですけど、識字率の問題もあって広まらず。

閑職である地方の書記官に潜り込んで、ダラダラと自堕落な生活をしていたものの……上司が無能で、敵の挑発に乗ってしまい戦闘状態に入ってしまったのが誤算で。

 

街の防衛隊長に残った少女に、せめて人々の命だけでも助けたいと懇願されて、逃避行の為に動き始めて。

魔術はあるけれどそこまで利便性が高くない世界で、銃火器を作り出して対抗するって言うのは厄介だなぁ。

ただ主人公が知識チートで秀でているのはいいですけど、敵キャラに格があるのが少ないというか。周囲に想定が甘いキャラが多いので、そこはちょっと残念に思いましたね。

 

救国の英雄と祭り上げられたからには、軍に入って協力してくれるだろうと甘い計算をする宰相とか。

難攻不落の城砦を打ち破れば戦争が終わると信じ切っていた考えが甘い姫様とか。

夢のような話に乗って戦争に踏み切る王子と、彼を焚き付けた調子が良い書記官とか。どうにも、ねぇ。最悪のパターンを考えるくらいの事はしてほしい。

そういう意味では、帝国皇太子が主人公の才覚を認めて招き入れようとしたあたりとか、わざと内側の反乱分子を決起させて叩き潰してる辺りとかは良かったですけどねー。

美少女と距離を置く方法2 ぼっちとクールと恋敵、キスとヤキモチと修学旅行

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「だって……遠くだと寂しいじゃないですか」

 

サブタイトルと表紙で、察しの良い人は大体何が起きるか分かりそうな雰囲気。

どストレートにそのまま出されてきますけど。それが良いんですよね……。

付き合い始めたけれど、それを周囲には隠している簾と理華。

絶対に隠すと決めているわけでも無いけれど、わざわざ公表するような事でもなくて。

簾の交友範囲が狭いこともあって、二人の交際は現状ではバレていなかった。

 

そんな折に、修学旅行の時期となって。                                 

簾は実行委員会に所属していたので、準備に駆り出されることに。

珍しいな、と正直思いましたけど。去年は掲示委員会に入って、年中忙しかったから、イベント1回で終わるのに方針を切り替えた、と語られていて、ブレなさに感心してしまった。

連絡事項の都合上、男女1名ずつ選出されることになっていて。去年も同じクラスだった(簾は忘れていたけど)女子が、なぜか簾に近づいてきて。

 

一緒に委員会の仕事をしている場面とかを、理華も見ることがあって。

ヤキモチを焼いているのが、可愛かったですね。読者目線だから言えることですけど。

当の二人は、まだまだ恋愛初心者で。対応を誤って、ギクシャクしたりしてしまう事も。

それぞれの友人が気にかけて励ましてくれたり、外から見ていた分気付けたこともあった筈でそれが出来なかったな、なんて反省までしていて。

それだけ親身になってくれるのは得難い縁だと思うので、大事にするといいですよ。

 

最終的には、収まるべきところに収まるので安心してお読みください。

イチャイチャも含有してるし、特に自分の「好き」がどんどん大きくなって御しきれない理華が可愛かったですね。

美少女と距離を置く方法1 クールな美少女に、俺のぼっちライフがおびやかされているんだが

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「……はい、よくわかりました」

「……そうですか」

 

一人でいる事を好み、友人をほとんど作らず高校生活を送っていた楠葉簾。

ある日彼は、美少女が告白されている場面に居合わせてしまって。最初は隠れてやり過ごそうとしたものの、振られた男子が無理やり迫ろうとしたのを見かねて、少女を助けることに。

男子が逃げて少女に気づかれた後、名乗りもせずに去って行く当たりが、彼の蠱毒主義も極まってる感はありましたが。

 

助けられた美少女・橘理華も、一筋縄ではないかないと言うか。

翌日には簾のことを突き止めて、助けられた分のお礼を受け取ってほしいとやってくることに。

そのお礼の件が落着し、もう会うことも無いだろうと思っていたのに、どうしてか二人はそれからもあちこちで顔を合わせる事に。

 

知らない相手だと記憶に残っていないこととかありますけど、一度知ってしまうと思わず視線が向いちゃうとかありますよね。

まぁそういうの抜きにしても、簾と理華の二人は趣味や行動パターンが似通っていたみたいなので、遭遇イベントはどこかで発生したでしょうけど。

……実際途中で明らかになってましたが、過去にも近くに居た場面があったようですし。

 

簾が一人を好んでいるために、距離を取ろうとしていましたけど。

それでも根っこの人の良さは隠せなかったというか。人を気遣える、優しい子ではあるんですよね。

理華との交流が増える中で、彼の心境にも変化があって。いい感じに話がまとまったのは何よりでした。

「もし、ひとりよりもふたりの方が楽しいって思ったとしたら」。

ずっと一人だった彼が、そう言えるようになって。相手もそれを望んでくれる。これほど良い関係もないでしょう。

意識してからは、割と早かったと言いますか。1巻で告白イベントまでやっていたりテンポが良い作品ですね。


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