気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

シャングリラ・フロンティア

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ エキスパンションパス16

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「クライマックスの覚悟は出来たか? ミーティアス!」

「…いいね 来なよ! 倒すなら それに勝たなきゃ意味がないと思ってた!」

 

応援として駆けつけたFPS側で、優勝に貢献してのけたケイは流石のプロゲーマーというか。彼は彼でFPS大会に乗り込んだ上で格ゲーハシゴするわけで、シルヴィのスタミナが凄いと評価してましたけど、彼は彼で凄いですよね……。

エンジン全開で全力で挑むカスプリ相手に、テンション上がって本気で来いと煽るリアルミーティアス。

カスプリ式の断風とかコミカライズで絵がついてより分かりやすくなってて、迫力バッチリで良かったですね。

 

全一相手に、コスプレした無名の相手がこれを繰り広げていると思うと、会場大盛り上がりだろうなぁと思うのですよ。

実際、エクストララウンドに繋がるまでの合間での歓声とかすごかったですからね……。

ヒーローの超必殺技を耐えてNPCを救って、その上で自分の超必殺技をぶつけるとか本当に劇的すぎますし。

 

エクストララウンド、WEBだと一時対比してコーヒーブレイク挟む小ネタがあってあれはあれでクスッと笑えて好きだったんですが。コミカライズの方はかなりテンポよくまとめてくれてて、勢いよく楽しめるコミカライズ版も好きだなぁ。

そうやって外道衆が奮闘して稼いだ時間で、ついにケイがシルヴィと戦う舞台が整って。そこで「俺は今日君に勝つよ」と格好良く決めていたの、良かったですね。

外道衆に応援を頼んだ以上、それだけの結果は掴まないとっていう歪んだ信頼関係も好きです。実際、2人のアドバイスと作戦とが刺さって1ラウンド目取れてましたし。

……その後、怒りの全一にボコボコにされたんですけど……。

 

巻末SSは『突撃! 深みの晩ごはん』。格ゲーが熱すぎてうっかり忘れてましたが、そういえばシャンフロ本編では「深海でクターニッドと握手!」してるところでしたね。あくまでEXへのヒントを求めていたわけで、準備が完璧とも言えず……食糧問題が発生したプレイヤー達の反応について。笑えた。

エキスパンションパスSSは『三匹の子ぶた共VS 識別名「おおかみ」』。外道三人衆、新たなクソゲーに挑む回なんですが……本当にクソゲーのネタ尽きなくて楽しませてもらってます。

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ エキスパンションパス15

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「一撃当てたら一人前だの! そんな勝手なノルマなんざ興味はねぇ!!」

「俺の望みはただ一つ…!!」

「ブチのめす(Kick your ass)!!」

 

悪人RPを全うし、バグじみた挙動すら利用してプロゲーマーを蹴散らしたノーネームことペンシルゴン。

次の相手につけたコードネームは「遠距離恋愛」。……実際、恋人との交流を優先して情報収集を怠っていたので、まったく間違ってないのが乾いた笑いを誘う。

「対策は考え済み」と言いつつ、恋人の前でヴィランプレイに準じることが出来ず、本領発揮できずに蹴散らされることになってました。

興が乗りすぎて、ケイが来るまでの時間稼ぎをするため敢えて渡すはずだった1ラウンドで勝利を拾ってるペンシルゴンもペンシルゴンなので、なんというかこう……お互いにツッコミどころが多い。

 

シルヴィアもケイがいないことについて察しをつけつつ、それはそれとして本気で蹴散らしに来るプロだから怖い。

急いで試合片付けちゃったから、とマイクパフォーマンスでゲージバーストの解説とかしてペンシルゴンも時間稼ごうとはしてましたけど。

流石に全一というか、ペンシルゴンは1ラウンドも取れずに敗北。その動きを見て、彼女の琴線を刺激することになるライバルキャラ、カースドプリズンを使用することを決意したサンラクでしたが……。

 

意識に時間稼ぎがあった影響もあってか、1ラウンド目はあっさり取られてしまって。

勝つ気0の舐めプレイをしていたことを察されて、シルヴィアからも退屈と思われてしまってましたし。その態度を受けて、吹っ切れてテンションが上がってからは良い試合できるようになってて良かったですね。

多少の遊びが入ったとはいえ、プロ相手にラウンドを取得してる当たりサンラクも見事な腕を持ってますよね……。プロゲーマーのケイが応援を頼むだけの事はある。

 

書き下ろしSSは「髪切った? って言っておけば大体何とかなる」。

永久が友人の百ちゃんの髪型に触発されて、自分も変えようかなとか言い出して。自分モデルのアバター使ってるのを活かして、ゲーム世界でファッションショーみたいなことをしてましたが、判定員が外道3人衆の2人だったらそりゃああいう反応になるだろうなぁと言いますか。納得。

というかしれっと「ユナイト・ラウンズ」でかつてペンシルゴンが行った圧政について触れられてましたが、なにしてるんだホント……。

 

エキスパンションパスSSは「STAY UP LATE HERO!」。

シルヴィアがせっかく日本にいるんだから、とシャンフロにログインした時のエピソードについて描かれてましたね。彼女のスペックの高さを感じられるSSになっていました。



シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ エキスパンションパス14

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「お前の出番は俺らが必ず作ってやるから 思いっきり暴れてこい」

 

GGC当日。ケイは別ゲーの応援に駆り出されてしまって、他のメンバーで時間稼ぎをしようとしたけど、シルヴィが3番手に来ると言うアクシデントも発生

「難易度ハードがベリーハードになっただけ」とサンラクは言っていましたが。

なんだかんだ真面目に約束を果たそうとしているサンラク、良いですね。……ガスマスク姿だったり、パンプキンヘッドになっていたりで微妙に締まらないですけど。

 

シャンフロシステム、作中世界の技術の数世代先を行くようなものなんですが、自動翻訳システムバベルとか言うものまで登場して。神ゲーでもクソゲーでも、「ゲームを楽しむ」というのがシリーズの根底にあって、そのためのハードルは割と排除されがち。読みやすくて良いですよね。

シルヴィが全一ではあれど、他のメンバーもプロゲーマーなわけで、侮れる相手ではない。そんなメンバーを相手に時間稼ぎしなくてはならなくて……。

夏目氏とかもプロながら自分の上位互換のようなタイプと戦う羽目になったり、慣れないロールプレイに戸惑ったりしていました。

 

アレを見てからのペンシルゴンことノーネームがノリノリで悪役RPして暴れまわってたの、ギャップが凄いな。お似合いではあるけど。

司会も思わず「……ヤバ」とか零してる、徹底したRPでヴィランキャラをやりきってプロに自分の試合をさせずに倒したのは本当にお見事というか。芸術的ですらあった。

 

巻末SSは『怪異! サードレマの白布お化け』。なんか心当たりしかないタイトルだな、と思いましたが。それを調査しているのがNPCなあたりがこのゲームの自由度高いなぁ。

エキスパンションパスSSが『それが彼のユニークでもなんでもない日常』。サンラクにゲームギフトを贈った上で対戦をしたカッツォ。プロに2勝してから7敗した上で最後に1勝を得ているサンラクのセンスは凄い。

対策をしっかり練って過去に伝説になった人物相手でも勝利を掴むカッツォも、ちゃんとプロゲーマーしてて良かったですよね。

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ エキスパンションパス13

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「……でも 勝つ気なんだろ?」

「当然」

 

ケイに誘われて米のプロゲーマーと戦うことになったサンラク。

その準備段階のエピソードが中心に語られるわけですが……彼がライバル視している王者シルヴィアとサンラクのプレイスタイルは似ているものの、サンラク自身が「俺より早いし、真似できるのも一部だけ」と認める極まりっぷり。

これまでのケイの戦績も「081分」と負け越し。それでも勝とうと足掻く姿は結構好きです。

 

そうやって相談と特訓をしている裏で、息抜きと称して『シャングリラ・フロンティア』へのログインして、ヤバそうなボス撃退チャレンジしてる辺り、バチバチ戦うプロってわけではないけど、サンラクも最高にゲーマーしてますよねぇ。

日本でしかプレイできないのもあって、噂のシルヴィアもまたシャンフロプレイして楽しんでるの、メンタル強すぎて笑う。さすが全一。

 

米国チームのキャラの濃さも笑えるポイントではありますが……ここにきて、笑えないイベントが発生。

スポンサーからの命令でイベント内で行われている別ゲーの欠員補充としてケイが派遣されることになったとかで。格ゲーチームの方はケイがシルヴィアに勝ちたかったから、とは言え彼の友人から補充してるのに別ゲーの方ではプロのケイを引っ張って来るとかスポンサーから介入されるのはさぁ……。

まぁ、格ゲーの方は新作のエキシビジョンなのに対し、別ゲーは世界大会決勝だから重要度で秤にかけたという部分はあるでしょうが。

ケイが一番シルヴィアと戦いたがっているのに、それが難しいかもしれない。だからこそ、そのハードルを越えてやろうと外道2人がケイをたきつけるの面白かったですね。

 

巻末SSは「混沌闇鍋―終焉の使者―」。味覚完全再現したVRゲームで、闇鍋作ろうぜ!! とか言うアホみたいなゲームですが、実際存在したらいろんな意味でネタになりそうで、面白そう。外道3人衆らしいプレイ風景になってましたけど、コンセプト的に絶対似た風景あちこちで見られるやつでしょ、これ。

 

エキスパンションパスSSは「ナニモンでもない」。

パッケージ的には子供向けな、独自設定のモンスターを連れ歩き、成長させていくゲーム。なお事前評価は高かったものの、発売直後に赤点にまで下落したクソゲーマー垂涎の作品だそうです。

なんだかんだいつもの外道3人衆のクソゲープレイSSでしたが、よくもまぁここまでクソゲーのネタ尽きないな、っていっそ感心しちゃった。

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ エキスパンションパス12

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「お…お前!! 怖くないのかよ! なんでこんなわけわかんない状況で…笑ってられるんだ…!?」

「まぁ強いて言えば 未知を楽しむ開拓者魂ってやつか 俺たちはそうやって前に進んできた それだけさ」

 

ルストやモルド達とユニークモンスターにつながるシナリオを見つけようとしたサンラクは、まさかの直通EXシナリオで海底都市に到達。

そこで出会った魚人のアラバから、実際にはルルイアスは単なる「海底にある都市」ではなく、クターニッドの能力によってさまざまなものが「反転」した都市だと明かされて。

いやはや、ウェザエモンは単純な個という戦力でしたし、リュカオーンは「夜」という環境に適応したギミックモンスターって感じでしたが……。

クターニッドの能力の規模感は本当に大きくて、絵で見ると驚かされますねぇ。

 

多くのものが逆さまになった世界で、それを活用して強力なモンスターを討ち取ったりサンラクが相変わらずゲーマーとして楽しそうで何より。

多くのNPCが同行していることや、予期せずシナリオに参加してしまったサイガ-0と連絡が取れなかったりと不安材料もありますが、長期に及ぶシナリオだからそれぞれの予定を最初に確認取ったり、ちゃんと足並みそろえようとしてるのは偉い。

 

合間に挿入されているシャンフロ攻略掲示板で、ペンシルゴンとかが持っている『神秘』解説入ってたのは地味に嬉しいポイント。

設定が豊富だからユニークシナリオ関連はともかく、サブ要素の全容が明らかになるものってあまりないんですけど、断片だけでも面白い。アーカヌムが言うだろう台詞の掲載もされてたし。こういう設定開示好きなんだよなぁ。

 

さて、そうやってシャンフロを満喫しているゲーム世界と並行で、カッツォから誘われてサンラクはゲーム大会に出場することになって。

プロゲーマーな彼のチームメンバーが各々の事情で参加できなくなり、外道三人衆の仲間を頼った展開は、実力への信頼を感じさせて良い。リアルでも狂人呼ばわりしたりもしてますが、まぁあれはサンラクがネタに走ったのがあるからな……。

ゲーム『シャングリラ・フロンティア』も面白いですけど、リアル側だったり別ゲーも挟みつつ展開していくことで、より作品そのものが面白くなってると思ってるので私は好きですねー。WEBGGC編がそもそも好きで、期待できる導入になってるってのもありますが。

 

書下ろし小説は『通りすがりの風来坊』。エムルの兄弟姉妹の内、新キャラがサンラクと遭遇する話でしたが、凄い自由な兎だなぁ……と思いました。はい。

エキスパンションパス特典SSは『ラビッツおつかい奔走録』。タイトル通り、ラビッツでお使いをすることになったエムルに同行することにしたサンラク。ユニークシナリオを発生させたことで、ラビッツに滞在できる権利を得た彼ですが……。

ラビッツを一時的に訪問するだけなら、他のプレイヤーでも可能で。ラビッツのあちこちを訪問する過程で、他プレイヤーには会いたくないと無駄に難易度上がってたのは笑った。

それ抜きにしてもラビッツを東奔西走する必要のある、普通に大変なクエストっぽかったですけどね……。

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ エキスパンションパス11

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私には私のプレイする理由がある!!

「全力でサンラクさんに協力させて頂きます!!」

 

導師アーカヌムによる「神秘」取得の演出、割と凝ってて好きですねぇ。

「愚者」が選出されたときのセリフとかこだわり感じるし、ライブラリにはぜひともこのあたりのセリフも含めたWikiを作成してもらって……。

サンラクと一緒にリュカオーンを倒して、良い経験になったと喜んだ一方、黒狼に執着している姉に話すと面倒なことになりそうだと浮き沈みしてるサイガ-0が、見ている分には面白かったです。

 

アタックホルダーの称号を得て最前線をひた走るサイガ-0からしても驚きの速度で、レベル99まで駆け抜けたサンラク。

彼のゲーム風景見ているだけでも面白いですけど、シャンフロの世界は広大で読者目線では見えないイベントがたくさんあるんだろうなぁ、と考えるだけでも面白い。

97話ではオイカッツォ、98でペンシルゴンのウェザエモン攻略後の2人がそれぞれ奮起するエピソードが入ったりしてましたし。

リアルの方でも魚臣がイベントにサンラク達を招こうとしたりしてますし、作中の世界で面白そうな出来事が多すぎるんですよねぇ。ここに生きるゲーマーたち、やりたいゲームが多すぎるっていう嬉しい悲鳴をいつも上げてそう。

 

フィフティシアに到着したサンラクは無事にルスト達と合流し、ユニークシナリオを受注することに成功しますが。

うっかりパーティー解消を忘れていたせいで、秋津茜やサイガ-0も同行することになって。さらに、予期せぬ展開に巻き込まれて……と止まると死ぬマグロか何かかなってくらい激動のシャンフロライフを送ってますよね、サンラク。

 

巻末のSSは「片手間の暇つぶしこそよりよく燃える」。

カッツォに「サンラクって紙とかボドゲのクソゲーやらないの?」って聞かれてクソゲートークする話。すらすらとネタ出てくるあたり、知識は豊富だな……。

エキスパンションパスSSは「分かり合うことは斯くも困難」。

プレイヤーが3体の怪物と100人の人間に分かれ、それぞれの目的のために戦う103人マッチを行うゲーム『ストライアングル・フォー・サバイバル』。

サンラク履修済みという点である意味信頼がおけるクソゲーで、アプデでクソ度を上げていったブツのようですが。どうも最近実施されたアップデートの評判は今までと異なるようで……外道3人衆が物は試しと乗り込む話。外道衆の外道っぷりが良く表れていて笑った。

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ エキスパンションパス10

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「…成程 称号「最大火力」の「切り札」か…」

「そんな魅力的な誘いに 乗らない奴はいないでしょう」

「決まりだレイ氏 俺達の勝利「それ」に賭けよう!」

 

リュカオーンとの戦闘を描く「大志の灯火を抱いて」編413を収録。

動物園クランとはいえクラン単位の戦力が蹴散らされた後に、たった2人で挑戦しようって言うんだから中々無茶です。

しかし「最大火力」という称号持ちのサイガ-0は当然良い装備を整えた上で実戦経験を積んでますし、サンラクもPS飛び抜けてますからね。

サンラクがヘイトを受け持ち回避盾を行い、隙を見てレイ氏が攻撃を当てるという連携は即席ながらかなり上手くいっていました。

 

しかし知恵あるモンスターであるリュカオーンは、伊達に「七つの最強種」と呼ばれていないというか。

ワンパターンな攻撃を仕掛けることでプレイヤーを罠にかけようとして来たりするので油断できません。

全部の攻撃を避けられるわけでもなく、サンラクはインベントリアを活用して生き延びてますが……どうしたって2人では限界もあって。

そこに体育会系少女な秋津茜が合流。エムルとシークルゥというNPC戦力も連れて来てくれたのはありがたかったですね。まぁ、NPCは蘇生できないのでリスクも上がったわけですが。

 

初起動された朱雀もメカメカしくて、地味ながら良い活躍してくれましたし。

サンラクは制限付きで装備できないため、本格的な稼働はまだまだ先になるんですが、その未来が今から楽しみになる描かれ方で良かった。

ボス相手に切り札を切って畳みかけていく流れも格好いいし、度々言ってますがコミカライズ難しそうと思っていた作品を、これでもかってくらい素敵に描いてくれてるのが楽しい。

格好いいシーンも良いし、サンラクへの特別報酬で「アップデート」するシーンのコミカルな感じも味がありますよねぇ。頭だけな最強種、わりと可愛い。

 

巻末SSは変わり種商品を仕入れてくる兎ピーツとサンラクのやりとりを描く「今日のおすすめ商品は?」。うーん、相変わらずのピーツ……。

エキスパンションパスSSは「近未来の沙汰も金次第」。サンラクがまた癖の強いゲームに挑んでいく話なんですが。相変わらずゲームの仕様を見抜くのが上手いというか、楽しんでやってるのが伝わってくるのが良かった。

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~9 エキスパンションパス

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「やるからには… 「全力で楽しむ」と」

「勝てる勝てないじゃなくて 今この瞬間このゲームを全力で楽しみましょう」

 

そう言えば「ネフィリム・ホロウ」編やってましたね、ってスタート。

この漫画は『シャングリラ・フロンティア』でお間違いないですよ! ってキャッチコピーつけなきゃ……という冗談はさておき。

絶対王者として君臨するルスト相手に、情報盛り盛りの機体を持ち込んで見事勝利をおさめたサンラク。

 

ルストは再戦を希望しますが、サンラクの今のメインゲームはシャンフロで、ログイン頻度を落とそうとしたところで失言してしまったこともあって、熱烈に引き留められることに。

まぁ、ただ情報を貰おうとするだけじゃなくて、しっかりと対価になり得るネタを用意する辺りはマナーが良いゲーマーで、好感度○。

ルストの新ネフィリム披露までの流れも、コミカライズアレンジ入ってテンポよく進んでましたね。

 

そこで交わした約束を果たすために、まだ到達してない街へ足を運ぶ必要が出てきたサンラクが、助力を求めた相手がサイガ-0で……。

驚きのあまり一回ログアウトしてしまう玲が可愛いですねー。漫画でヒロイン度上がってる感じがする。

一緒にいる時間を惜しんで普段使わないルートを玲が選択した結果迷って、別クランのユニークモンスター挑戦風景を目撃する事になるわけですから、何がどう転ぶか分かりませんなー。

 

あとはついに秋津茜のアバターが登場。コミックでの描写少ないですけど、元気さは良く伝わってきますねぇ。陽の者だ……。

シャンフロ人気投票で、サンラクとエムルがワンツー決めてたり、オイカッツォが登場頻度に劣るキャラに順位負けてたり、37位に乱数の女神入っていたり中々愉快なランキングでした。

 

巻末SSは「激闘! トキシックイーグル」。サンラクがユニークシナリオで挑んだ闘技場で屈指の挑戦回数を誇る害鳥との戦闘風景で……相性最悪だとここまでなるんだなぁ、と他人事なので笑えた。自分でやってたらキレる。

エキスパンションパスSSは「あいつが頭から地面に突き刺さり、あいつはNPCと融合し、そして俺が宇宙へ旅立ったお話。」……シャンフロ読者なら、コレで通じるだろっていう熱い信頼を感じますね……いや実際わかるんですけど。

バグを見つけて嬉々としてそれを利用してた外道3人衆のいつものノリが最高でしたね。

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~8 エキスパンションパス

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「楽しかったなぁ 

『シャングリラ・フロンティア』 最っ高だ……!!」

 

蠍相手に稼ぎを続けようとしたサンラクでしたが、運営が実施したリアルタイムアップデート「一部モンスターの行動パターンを修正」により、予定の修正を迫られることに。

でも、こうやって修正が入ったからこそ燃えるのが彼と言うか。タイミングよく「こうすれば行けるかも」なんてアイデアが浮かんでしまったらそりゃあ実験するでしょう。

実際ある程度は上手くいってる辺り、仕様の隙を突くのが上手い。

 

ただ、特異個体である金色の蠍と対峙してしまったので、完全に予定通りとはいかなかった模様。

予定外の強敵と出会って、ゲーマーとして引けないと思うあたりもサンラクですよねぇ。クソゲー愛好家と言う変わった癖がありますが、ゲームに真剣なの結構好きです。……度々外道に堕ちますけど。

使えるものをすべて使い環境まで活かして、夜を徹した戦いを制したのはお見事でした。

 

ヴィラックは無事に古匠となり規格外エーテルリアクターを修理してくれましたが、サンラクは呪いのせいで念願の装備を扱えず。他2人だけが楽しむのは許し難いと雲隠れを決めるまでの速度が早くて笑った。

そしてその鬱憤をサンラクは別ゲーで発散させようとするわけですが。

 

この作品、表題のシャングリラ・フロンティア以外にもゲームがいくつも出て来て、それぞれに世界観・キャラメイクが多くてコミカライズが決まった時に、絵にするの大変そうだよなぁって本当に驚いたのを久しぶりに思い出しました。

後半ほぼネフィリム・ホロウっていう別ゲー満喫してて吹いた。このコミカライズは『シャングリラ・フロンティア』で間違いないですからね! ここで出会ったルストとモルドも、結構重要な働きをしていくキャラになりますし。

 

巻末描き下ろしは『なぜ、教授は電脳世界において魔法少女となったのか(十文字以上、二十文字以下で答えよ)』。……タイトルから面白いのは卑怯では?

そしてタイトルからある程度雰囲気が掴めてしまうのもずるい。大体想像通りです、とだけ。

 

エキスパンションパスのSSは「勇者○○と仲間たちの冒険譚」。

勇者が魔王を討伐するというオーソドックスなRPG。ただし、プレイアブルキャラクターは勇者ではなくその仲間。そんなゲームをプレイする事になった外道三人衆の話。

いつも通りのノリが楽しいですね。

キャラクター解説はアラミースでしたが、キャッツェリア存亡の危機に陥った理由があまりにもあんまりで笑ってしまった。1回で学んでくれ……。

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~7 エキスパンションパス

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「通常だったらそれなりに厄介な敵だったんだろうけど」

「悪いね 俺らのパーティーアタッカーしかいないんだ」

 

56話~65話までを収録。

インベントリアを活用した高レベル素材ゲットを目論み、見事成し遂げたサンラク。

しかし針だけはゲット出来ておらず……それを掴もうとするも失敗。乱数に祈り乱数に敗れた男……。メンタル回復のためにビィラックに素材自慢に行くとか、流石の外道っぷり。

でも、ビィラックが期待通りの反応してくれるからいじりたくなるのも分かる……。

 

ラビッツだけじゃなくて、ケット・シーの剣聖とかいうレアキャラまで遭遇してるあたり、なんだかんだサンラクって引きがいいですよね……。

ユニーククエストやりたくても出来ない人多いだろうし。そもそもヴァイスアッシュと会ったのサンラクが初っぽいですし。

彼の舎弟であり最強種の一角、墓守のウェザエモンを打倒した存在は、プレイヤーのみならずNPCとしても捨て置けない存在であるとか、結構重要な情報もちらほら。

 

外道3人衆の残り2人がサンラクに怪しさ満載のメールを送って来て、サンラクが無視。接触してきた考察クランのトップに逆に売り払うとか。2人は2人で行動を予測して追いかけてくるとか、この殴りに殴り合ってる関係が癖になる。

 

巻末描き下ろしSSは「水晶の野に棲まう者達」。カーター・リックマンとか言う御仁による、水晶群蠍の生態記録からスタートするSSですが……この記録自体が貴重と言うかよくもまぁNPCがここまで調べたなって感じ。外道衆は今日も外道。

 

エキスパンションパスSSは「人は不必要な努力にこそ最大の価値を見出す」。クソゲーハンターを自称するサンラクではあるけれど、シャンフロに手を出したように良ゲー神ゲーをプレイできないわけじゃない。

クソゲニウムは足りてたから、たまたま他の栄養素取りに行ったら沼にハマったサンラク君のお話でした。業が深い。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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