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「承知しました。その依頼であれば承ります」

(略)

「いいえ、俺の力が誰かの安全な生活を守るために使えるなら光栄です」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで831日まで。

タイトル通りですね。主人公のフィーンは、孤児院時代からの幼馴染の少女アルフィーネと一緒に冒険者として活動し、白金等級という最高クラスに最年少で到達。

そして貴族から持ち込まれた依頼で魔竜を討伐し、アルフィーネは剣聖として貴族に列されることになったようです。

彼女に比べると剣の才能がないフィーンは、彼女が剣聖となってからもしばらくは傍にいたようですが……傲慢過ぎる彼女の振る舞いに堪えかねて、ついに縁を切る事に。

 

これまで彼女からもらってきたものを全て置いていくから、としっかりと別れを告げて辺境に。

そして髪を染めて、フリックと言う偽名で新たに冒険者生活を始めることにしたわけですが。そこで彼の秘めた魔力量が膨大だということが発覚。

現地の領主家令嬢でありながら冒険者としても活動しているノエリアとの縁が出来、彼女に魔術を教えてもらってみれば、強力な火力を発揮。

制御法を学ばなくては、とノエリアとの絡みが増えていくことに。娘に悪い虫が近づいたと彼女の父は面白くなさそうですけど、フリックの実力は認めるので領主としては立派。

かつて起きた『大襲来』という異変によって多くの命が失われたから、と次にしっかり備えてましたしね。

……まぁ問題は、彼の目が行き届いてない部分があったというか、情報の漏れが生じていた事と、新たに起きた異変ではその備えを超えてくる異常な存在が居た事なんですが。

フリックがこの地を訪れて、色々と学んでなかったら危なかったですね。

 

心機一転のフリックと彼に惹かれてるノエリアの方は、まぁ普通に読めるんですが。

これまでずーっと「フィーン」を虐げてきたアルフィーネが、彼が出ていってしまってから自分の行いを反省して、謝罪するために探し回ったりしてるのはあまりにも遅すぎるんだよなぁ……。

横暴な彼女でも魅力的に思う輩はいるようで、貴族が工作をしてましたが……なんというかどっちにも味方したくないなぁ、というか。あまり心惹かれないエピソードに文面割かれてるのがうーん。

アルフィーネ、フィーンを探し続けてますしこれからもこの両視点で描かれてくんだろうなぁ。