気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ソード・ワールド2.0

ソード・ワールド2.0リプレイ 三眼のサーペント 上

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GM/セラフィナ ……まあよい。恥ずかしいのは、倒れることではなく、倒れた後立ち上がらないことだ。(後略)


豪快さここに極まれり、って感じですよね。
まさか三巻が出ようとは。超高レベルなもんで、参考にならなくて笑える。
いや、参考にしようと思えばできるんでしょうけど、そうそう15レベルキャラのデータなんて組んでられませんって。

しかし、15レベルともなると、処理が煩雑になって大変みたいですね。
これ、サブマス置いた方がいいんじゃないだろうか。
あっちでもこっちでも、やり忘れたことがーとかやっているからなぁ。
ゆんみたいに「補助動作チェック表」みたいなもの作っておけばいいんじゃないだろうか。
ボス戦が再生怪人とは。相変わらず楽しかったですよ。

ジュエリィ 【バーチャルタフネスⅡ】のHP上昇分は45点だよ。
バトエルデン 【ブレスⅡ】の生命力上昇を合わせて、全員のHPが51点上がっております。
GM 確認したつもりだったんだがお前らが何をいっているのか、俺にはかえってよくわからなくなったよ(笑)。 

処理が多くて、その説明に文章割いてるので、本当に何を言っているのかわからないレベルですが、間違いなく勢いはある。

ユーレリア地方にいるバトエルデンの妹から危険を知らせる手がが届いたり、伯爵の元に怪しい奴が潜り込もうとしていたり、またしても「世界の危機か」って感じですけれど。
それぐらいじゃないと、このシリーズは面白くないですよねぇ。
しかしユーレリア地方のある事件をみて「ひょっとして魔境か、ユーレリア」とか伯爵が言っていますが……15レベルのキャラが何人も常駐しているこの地方の方がやばいと思います。
「新米女神」シリーズの冒険者たちも結構なレベルになってきてますし、色々と怖い地方だよなぁ。

さてはて、うっかりリベンジマッチが行われたりしてましたけど。
再生怪人が出てきたり、変な動きがあちこちであったりと、相変わらず不穏な空気。
そして、伯爵に接近してきたシャドウの思惑も随分と危険思想走っているというか、ヤバイ空気が漂っていますが。
いつも通りの豪快さで、思いっきり吹っ飛ばして欲しいものですね。


ソード・ワールド2.0リプレイ from USA 4 魔神跳梁―デーモンランブル―

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クリフ [運命変転]でひっくり返して、6レベル以上なので出目が+1されて20!
一同 (爆笑)!!
エリヤ こ、ここで使うのか!?
ウィスト 君は本当に馬鹿だな(笑)


第九話   『Death and Cowardice』
第十話   『Black White and Platinum』
第十一話 『daemon Rumbling』

九話は、スコットが凄く残念なNPCだったなぁ、という感じで。
そういう方向で作成されたキャラみたいなので、意図通りの方向で活躍していたと言えばそうなんですが。
正直イアンも浮かばれないんじゃないかってレベル。
冒険者となった以上、ある程度の覚悟は決めていたことと思いますが。
あのイベントは本当に必要だったのかなー、みたいな。
いつもとちょっと色合い違ったように思うんですよね。

十話は、PCたちの会話の節々に登場していた、番外編のPCがNPC出てきたりと、少しずつ描かれている場所が広がってきている感じ。
クリフがあわてている、いつもと違う面見れたのは面白かった。
あそこでダイスひっくり返すとか、後先顧みないというか、ロールと面白さ優先してますね。
それを楽しんでいるので、文句もないですが。
しかし、相変わらずパーティーの前ではおおよそ変態で残念なんだが、もはやそれに慣れてきた感すらある。

十一話。
GMが想定していた「無理に近い最善のルート」がどんなものだったのかは少し気になりますね。
全てに対処するには手が足りない様になっている、とのことでしたが、PCたちは鋭い洞察力を発揮して、次善の道まではたどり着きます。
これはこれで、上手くまとまっていると思うんですがねー。

次の巻は外伝をまとめたものになる予定だそうで。
まだ手元に無いのでその内手を伸ばす予定。
懐具合と応相談ですなー。


ソード・ワールド2.0リプレイ from USA 3 竜魔争鳴―ラヴコンフリクト―

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アンセルム この子は災いを呼ぶぞ!
ウィスト ボクの親はそういって、ボクを軟禁したよ! 君だって剣を持たないという理由で迫害されて育ったんだろう! アンセルム、キミが今やっていることは、所詮お兄さんへの憎しみをその子供に転嫁しているだけだ! 君を迫害してきたヤツらと、どう違うっていうんだ! この子は、もう一人の君かもしれないんだよ!
アンセルム むっ――

卵を前にしたときの、アンセルムとウィストのRPが上手いなーと思いましたね。
GMの想定ではあそこは逆の立場になるかなーってことでしたが。
読者としては、こっちの方が楽しめたといいますか。その辺の誤差も楽しみにできるのは、TRPGの妙ですなー。
しかし、クリフが相変わらず、姫騎士萌えの変態なのに、時々格好いいから困る。

第六話 『Quarrel of a Drake and Nightmare』
第七話 『The Incubator』
第八話 『Love, Life, and Shadows』

GMが逆襲のために用意したキーワードは「卵」と「卑劣漢」。
いや、本当に卵ぶつけてくるとは思わなかったといいますか。
森のMAPで最短ルートで突っ切ったところとか、ある意味でGMとPLの信頼関係がしっかり構築されてますね。

さて、ひょんな縁で押し付けられたドレイクの卵を巡るシナリオです。
蛮族だから、生まれる前に殺してしまうのか。しかし、アンセルムがいるように、魔剣を持たないドレイクかもしれない。だったら、彼を仲間としているのに殺すのは正しいのか。葛藤をしているPCたちがなかなかいい感じでしたねー。
しかし、ドレイクとナイトメアって子供作れるんですね。いや、作ろうと思えばって話ですが、北沢さんに確認済みってことなんで公式か。
あーでも、これってウィストが人間生まれのナイトメアだからかな。 
なんのかんので人がいいから、卵を無事に孵すべく色々と手を尽くしていますし。

そして、しれっとミケがグラランとは思えない成長を遂げているんですが、どういうことなの。ナイトメアのウィストと並んでるようですけど。
まーウィストはウィストで、魔術特化で、前衛技能ないから伸ばしていないってのも……あるのかなぁ。

ついにアンセルムが竜化つかったりもしましたが。
その上でとる行動があれか。種族の誇りまで手放して、とか言われてますけどいいんですが、アンセルム。

ソード・ワールド2.0リプレイ from USA 2 姫騎士襲撃―プリンセスナイト―

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クリフ ただ、貴方が彼女達を仲間として大切に思ているのなら、せめて出ていく前に話はしておくべきでしょうね。
アンセルム そうだな……そうかもしれない。
(略)
クリフ アンセルム。近くに居ることで守れるものも、あるのですよ。……実は僕、経歴表で血縁者と死に別れていると出ていたので、その経験からこう言います。

あれ、クリフが格好いいぞ。どういうことなの。
これで普段から姫騎士言ってなければ、完璧なのに……
普段がアレだから、たまに真面目だと光るみたいなこと言っていましたが、それにしたって普段がアレだと……

第三話 『Princess Night』
第四話 『Assasin's Shadow』
第五話 『Counterstrike!』

姫騎士とタイトルにある通り、第3話、姫騎士の話です。
ベーテGMが、「姫騎士とは何か」を考えてその答えが提示される話。
……最適解を敵でだしてどーするの、みたいな展開もありましたが、それはそれで笑えたので良し。

しかし、ウィストが居なかったらこのパーティーは空中分解しているんじゃないだろうか。ドレイクのPCを混ぜたメンバーでの冒険ということで、蛮族と人族という関係についてのやり取りとか、中々面白いですね。
ナイトメアとダークナイト。ウィストが、「ああなっちゃいけないボクだから」と振り切ったところはよかったなぁ。
後ろでクリフが姫騎士姫騎士言ってなければ……

そうやって敵側で出てきた姫騎士を何とか捕えて情報を得ようと画策したり、それを仕留めに来た敵を倒したりしています。
で、功績あげてきているし、蛮族軍っていう問題もあるしで、ついに、三派閥ある街のトップ会議に連れて行かれることに。
トップが認めてくれるのはありがたい事だけれど、柵も増えて行動しにくくなるかもなーとか少し思いました。
最初にも一部引用しましたが、クリフとアンセルムが真面目に会話しているシーンは格好良かった。油相撲は酷かったけど。

ソード・ワールド2.0ノベル 堕女神ユリスの栄光

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「僕は、自由な存在だ。ドラゴンとは、本来そうあるべき生き物なんだ。誰にも縛られず、誰も縛らない。人族や蛮族と違い、僕らは常に“個”でありたい。もちろん、欲しいものや、愛すべき相手はいるけれどね」
「ハーヴリーズ……しかし、それでは……」
「だから僕は、自ら君に封印されることを望むよ。いまの僕は。望まない者たちにいいように使われているだけだ。そんなことをされるぐらいなら、君の力に包まれて、いつまでも眠っていることを選ぶ……これも、自由のひとつだよ」

ノベル版完結巻。
ユリスがすごく女神らしい活躍をしていた、だと……?
まぁ、オチで結局堕女神なところを見せて安心しましたけど。
結局、なんか「いい話」だったことにして終わったかなーという感じ。
ザウの呪いも解けなかったし、評価とか諸々含めて、大体ジェダの手柄になっていて、ザウが得たものほとんどないじゃないですか。
仲間を得たんだ、だけで3巻分の危機とぶつかっていくっていうのは、個人的には微妙。 

相変わらず、規模の大きい災害が襲ってくる展開ですね。
ザウエル達の拠点にドラゴンの大群が襲ってくる、という驚き。
これはどうしようもないかなーってところを何とか対抗しようと気合を入れるのは良いんですが。
こんな時ですら、呪われているから、勘弁してくれみたいな扱いされてるのが気に食わない。
読んでいて、爽快感が足りない。
結局、ザウエルが主人公である必要はどこまであったのだろうか、とか思ってしまう。

ユリスの元カレを自称する、竜神ハーヴリーズが現れ、ドラゴンの群れ云々以前にザウエルの周囲が動いているんですよねー。
ただ、ジェラルディンとか、アリエルが、ザウエルをユリス取られていいの、みたいな感じでけしかけているけど、この二人にそんな空気あったか?
みたいな感じで、置いて行かれている感じが凄い。

拠点の街に、ユリスカロア最後の神殿が残っていた理由とかがあったのは良いですけど。
楽しみきれなかったなぁ、という感じ。


ソード・ワールド2.0リプレイ Sweets② はりきり魔剣ははばからない!

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……というわけでビキニアーマーの乙女たちは、無傷でミノタウロスに勝利したのでした。これ、すごいね! 悲しいほどにね! いいのか、リプレイがこれで!(血涙)

GMの魂の叫びが……
出目が極端に悪かったから仕方ないね……
しかし、出目次第では、此処まで一方的な戦闘っていうのもあり得るんだなぁ。

GMの陰謀、というか引き起こされた強制イベントによって、全員が女となってしまったPC一同。
もっともそれは、PCたちだけじゃなくて、周囲の街などでも同じようで。
男に戻るというモチベーションがある二人が今回は燃えていたかなぁ。
しかしこのリプレイ、やたらと強制イベント多くないだろうか。まぁ、魔剣降らせたのはGMの想定外の方向に行って調査不十分だった部分もあるからアレですがー。

第四話 女ばかりになっていて
第五話 ビキニアーマーを着せられて
第六話 思い出の彼に再会して

の3話収録。
4話で、前回女にしてくれやがった魔剣を探しに遠出することに。
何とか魔剣を見つけたもの、随分変わったダンジョンをつくりだしているようで。
この魔剣ども、本気で制作者が責任を問て処分するべきだったんじゃないだろうか。

そして、魔剣をとりあえず手に入れたものの、男に戻す気はないという。
自分の理想なスタイルの持ち手が登場しないといけないと主張します。
持ち手の性別とスタイルにこだわるってどんな魔剣だおい。
魔剣の口から、この魔剣の出自というか、起源について触れられましたが、仲人魔剣の正体はまだ不明。他の魔剣とはちょっと違うっぽいけどどーなのかなー。

無事に男に戻って第6話。
今回もまた魔剣が大参事というか、パニックというか。
そういえば、結局おおよその方向で依頼は果たしたけれど……盗まれたバイオリンはそのままなんじゃななかろうか。
そしてまたGMの出目が輝いていた……残念な方向に。
さて、これ本当どうするんですかね。パーティー分断されちゃいましたけど。
で、黒幕の名前っぽいのが出てきましたが、ルクサーなの、ルクサーノなの、どっちなの?


ソード・ワールド2.0リプレイ Sweets① わがまま魔剣はままならない!

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ストラール 報酬が多ければたくさん寄付ができる。俺たちがしたことはどれだけ償っても償いきれない大事故だからな。だからいっぱい寄付をするんだ! 誠意とは金だー!!
ソフィ 言い切った……光の戦士が言い切った……!
GM (ストラール……涙)

随分癖の強い魔剣が登場してくるリプレイ。
笑えるといえば笑えるんですが……。
PCの一人が償いに走るロールプレイに出ているのが残念と言うか。
いや、PLは納得してやっていると思うので、それはそれでいいのかもしれませんが。
GMが面白がっているけど、申し訳なさを感じているのが微妙なところ。
遊びがあるのに、楽しさが足りなかったというか。

第一話 四つの星がまたたいて
第二話 不思議な夢に誘われて
第三話 邪念が山を食べていて

魔法文明時代に人工的に作られた石を用いた石像が中央広場におかれている地方都市アクセリナ。
そんな石像があるってことは、近くに魔法文明時代の遺跡があるのでは? と一時期冒険者でにぎわっていたそうで。
まー、それだけ集まって探しても見つからないから、今はブームが過ぎ去ったところ。
そんなある日、たまさかアクセリナの冒険者の店で出会った5人は、蛮族退治の依頼が巡り巡って、その地に眠っていた、魔導機械を起動させてしまうことに。
それで引き起こされた事件を、自分たちの責任だ、と追いかけて、解決していくという展開。

仲人やりたいから、それ用のダンジョンを作る魔剣とか、誰得なんだろうか・・・
一方で、コボルドの種の限界を突破させている暴食の魔剣とかもありましたし、何を思ってそんな効果が・・・
まぁ、強力といえば強力なんですがねぇ。
そこそこには楽しみました。


ソード・ワールド2.0リプレイ 双頭のサーペント

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GM このシリーズ名物、「強すぎるとか、鬱陶しすぎるとかでボツになっちゃた魔物のコーナー」。
マイザール ええー!?
GM いろいろいるのよね。強すぎて使えないとか、あまりに処理が面倒だとか、斬新すぎてテストを何回やっても適切なバランスが読めないとか。そういうのをあえて登場させてみようというコーナーです。

英雄の行くところ……「世界の危機」あり!?
ということで、最強15レベルPCのリプレイ第2弾。
「お前らみんなコボルドな」みたいなギミック使ったものではなく、単純に火力重視というかその強さを存分に発揮してもらおうっていうリプレイですねー。
サプリメントのデータを取り入れて、強化されたり、技能ちょっと変わったりしているPCたちは相変わらずの強さ、というかそれを通り越したおそろしさで。

「師匠はもっふもふ」、「英雄はかっちかち」、「勝つか負けるかぎっりぎり」。
の3話を収録。ただ、バラバラの話を3篇じゃなくて、1つの謎を追うキャンペーンみたいなものですね。
まぁ、追いかけるのが、謎ではなくて、世界の危機なんですが。

ジュエリィ 伯爵が信仰しているのって、キルヒアに似た別の神様じゃないかしら、と思わなくもない。
マイザール 何言ってんですか。特殊神聖魔法の効果が同じだけで、似ても似つかない別の神様ですよ(笑)。

とネタにされるくらい、フェルディナントがどうして、キルヒアのプリ―スト技能持っているのかが謎でならない。このシリーズでは、大目に見ているらしいですが、GMから「ときどきは、思い出してね。キルヒアからのお願い」とか言われてますよ、フェルディナントさん。
キルヒア、って賢神でしたよね……? 
グラスランナーのくせに、リルドラケン以外だと取りにくい流派とったりしているゆんが愉快。あのグララン、俺の知ってるグラランと違う……。

本文中に書いてありましたが「何言っているんだ」がこれほど多く出てくるリプレイも珍しいというか、これ以上ないほどピッタリな言葉だというか。
GMもいやらしい没モンスター持ってきたりして、色々と高レベルPC用に手を打っているんですが、「師匠はもっふもふ」の戦闘なんかとくに、緊張感ないなぁ、という勢いでPCが強い。
この力押しな感じが好きです。
えぇ、たとえ2話のリドルであんなことになろうとも。だからこそ力押しが面白いといいますか。


ソード・ワールド2.0リプレイ 滅びのサーペント

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バトエルデン (前略)その代わり、防御は完璧だぞ。「仲間を癒すためにも、自分は絶対に倒れない」が信条。
ジュエリィ あら不思議、気がついたら立っているのは自分だけ。
ゆん ぶらり大司教、一人旅。
マイザール 唐突に単身現れると思ったら、そんな秘密が。
バトエルデン そ、そんなことはないぞ(汗)

コンセプトが、15レベルPCを使ったリプレイ、ってことで、データがなんかすごい面白いことになっているんですけど。
フェイダン地方を舞台にしています。リプレイ「新米女神の勇者たち」の舞台にもなっている地方ですね。なので、というわけでもありませんが、ルーフェリアの大司教、バトエルデンさんがPCとして登場します。
生命力52ある神官ってどういうことなんだろう……
「新米女神~」のGMしてる秋田さんもプレイヤーとして参加しているみたいですけど、バトエルデンを「私はやらない」と他の人に投げて、自由にしていいよ、と丸投げ。なんかすごい肉体美な大司教が出来上がりました。GM公認だからと好きにやってるなぁ、と言う感じが笑える。
他のPCも中々曲者揃いというか。15レベルって怖いなぁ、という勢いですねー。
67メートル届く《飛び蹴り》ってどんな蹴りだよ、とかツッコミどころが多すぎて、もうどうでもいい気分になってくる。

PCは5人で、次の通り。どのキャラも設定が凄いというか、データが怖いというか。知力ボーナス+11ってどんな世界なのか想像もつかないんですが。
アイヤールの伯爵位を身一つで得た男、フェルディナント。
放浪のグラスランナー、ゆん・ゆん・ぽむ。
騎士位を踏み倒し資金とした"魔神学者"マイザール。
カイン・ガラの宝石と言われるナイトメアの妖精使いの女性、ジュエリィ。
前衛神官で驚異の肉体美を獲得したルーフェリアの大司教、バトエルデン。
で、この人たち11レベルのモンスターを1ダース単位でぶつけられてもしれっと倒してしまうんだよなぁ。しかも2人で。強さをアピールするための、オープニングにあった戦闘とはいえ、何を言っているのかもうわけがわからない。
フェルディナントさん、他のPCから血まみれ伯爵と呼ばれたりしているのに、「賢神キルヒア」のプリ―スト技能持ってます。しかも《魔力撃》用なんで、結構高レベル。

で、表題作の「滅びのサーペント」の他に、「お前らみんなコボルドな」が掲載。
そのタイトル通り、滅びのサーペントのPCが全員コボルドで、しかも経験点制限入って1レベルプレイ。どんなモンスターにも勝てなそうな弱さ。まぁ、1レベルスタートという制限ある以上、シナリオにギミックがあるんですけどね。


ソード・ワールド2.0リプレイ アシュラウトの無限工房

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タスク「で、でたぁぁぁ! アリッサのおっぱい斬りやぁぁ!」
アリッサ「このまま一緒に師匠を斬ってもいいっすか?」
GM「本来なら多人数に近接攻撃するには特別な《戦闘特技》がいりますが、特別に許可しましょう。ダメージどうぞ」
タスク「いや、GMホンマ勘弁してください(土下座)」

このあたりのやり取りで笑った。気心知れた中で、設定一緒に考えているからこそできる会話だよなー。
ちなみに、別バージョンで、

アリッサ GM、今すぐ師匠を全力で切っていいっすか?
GM(真剣な顔)許可しましょう。特別に追加ダメージ+一万していいですよ。
タスク いや、ホンマ待って。俺が悪かった。戦い終わったら土下座するから、ホンマ許してください。

ってのもあります。追加ダメージ一万って、何百回しねるんですか、それ。
ネタとはいえ盛ったもんだなぁ、みたいな感じが。

さておき本編について。
エイギアの工房都市、アシュラウトを舞台にしたリプレイですねー。
巻末には、アシュラウトを舞台にして遊ぶための"合成術"サプリが収録されています。
サプリ部分が100P近くあるので、3分の2くらいがリプレイ本文になりますね。

アシュラウトは、最近発見されて、入植者とかを募っている、これから発展していく街です。もともとの住人が30人前後で、最近は入植者とかも含めてようやく100人前後まできた、というところらしいです。町っていうには、まだ少ない感じですねー。
世界がもし百人の村だったらを地で行ける場所、というか。

最近まで蛮族の支配下にあったエイギア地方にて発見されたアシュラウト。魔導機械などを駆使して、なんとか侵攻を阻止し、ようやく発見された場所。
そしてこの場所には、合成術という独特の術が形成されていて、その術を用いれば、最終的には飛空船のコアすらも作れてしまう、という魔法の技術。
ま、当然コアを作るためには貴重なアイテムとか集めないといけないわけですけど。

冒険者として、街に赴き、最近開業したばかりの合成術師の手伝いをする、というシチュエーションでのリプレイ。
サプリ使ってプレイした場合は、別の新人合成術師の元に行くという感じですな。

ハイマンのお嬢様、ミザリィ。
その従僕のルーンフォーク、ディスティン。
冒険者でナイトメアのタスク。恥ずかしい二つ名がある、という経歴を振り、漆黒のスケベ野郎と呼ばれているという設定が生えてました。ロールプレイもそれにそっていて、ツッコミはいるとこまでワンセットになってましたねー。
で、そんなタスクを師匠に持つ人間のアリッサ。タスクへのツッコミ役。

素材アイテム集めて、街を発展させたり、新しい武器やらアイテムを作るっていう場所なので、スカウトとかレンジャーが多いと良いらしいですねー。
実際に4人中3人が、スカウトかレンジャーもってますからねー。

サプリ込のリプレイなので、ちょっと説明が多くなりがちというか、物語のオープニングを見せて終わり、な感じ。
その辺はちょっと物足りないかなーと思うけど、アシュラウト入門書としては上々だったんじゃないでしょうか。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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