ハロルド そこは違う。私は復讐など望みません。
各々の願いを胸に、アナンに足を踏み入れた冒険者たち。
願いを叶えるバルザナーの秘密、メネンデスの真実。レティシアの父や、リードの抱えていた後悔。
PC達の設定を拾い、上手くシナリオに組み込みつつ、アナンの背景を描写してました。2巻完結で、手に取りやすいリプレイになったんじゃないですかね。
4人はたまたま道が交わっただけの関係で。願いと、事情については明かしてたり、伏せていたり。読者の視点だと、多くが開示されているモノではありますが。
シナリオとロールプレイで、いい感じに演出していましたねー。
ハロルドの性別に気付いているPC、気づいていないPCが居たりするのも、事情知ってるとニヤニヤ出来ましたし。
主の生存を伏せ続けたハロルドはお見事。味方すら欺いてましたからね……
魔女の事情が明かされるシーンとか、ちょっと唐突かなぁと思わなくはなかったですけど。
バルザナーは、本当に願いを叶えてくれるのか。そして、真実だったとして、全員の願いがかなえられるのか。1人しか叶えられないとしたら、誰のものを選ぶか。
迷いながらも前に進み、彼らなりの答えを出した。全体的には楽しいリプレイでした。