気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ソード・ワールド

ソード・ワールド・ノベル 混沌の夜明けⅠ

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「わたし自身が行きたがっているのです。『混沌の地』を見たがっているのです。自分のしらないものを」

 

たしかTRPGにはまった後、イエサブあたりでセット買いしたハズ。

今では2.5までアップデートされたソード・ワールド世界ですが、2.02.5は同世界の別大陸舞台。無印と2.0は色々と変更が入ってたんいたはず。

リプレイなどで描かれてこなかった、西の「ケイオスランド」。混沌の地を舞台とするノベルだそうです。

 

アレクラスト大陸のはるか西にある未踏の地を探索せよ。

事実上の追放に等しい指令を、騎士プライア・ウルグは受諾して。

元冒険者で王に気に入られている存在が邪魔と思う勢力の横やりではありましたが。

プライア自身は知らない場所に赴く、それ自体に興味を持っていて。

 

神官や魔術師なども幸いにして参加はしていましたが。

植民を進めるため囚人を積み「恩赦」というあたりに、危うさがあると言いますか。

プライアと罪人をまとめて追放できればそれでよし、という思惑が透けてる。

騎士たちと船員と囚人とでバラバラになってしまって、成功する未来が見えないな……


ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ3

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GM/将軍「(にっかりと微笑んで)で、どっちがいいかね?」

 

列車リプレイ、完結巻。

敵の最終兵器、ドリル付き列車という見た目愉快な代物が登場して。

プレイヤーが何気なく言った、ドリルモグラ号という仮称が通ったのには笑った。いやまぁ、都度「蛮族の秘密兵器」とか言うのもアレだから何らかの呼称は必要ですけどね。

取り急ぎ追いかけられる戦力として、対処を依頼されて。

 

ただ敵も逃げるだけじゃなくて、道中で襲撃をしたりトンネルにバリケードを作ったりしていて。

追いかける事を優先したものの、流石にトンネル塞がれて長射程の武器据えられては対処するほかなく。

テオの妹は可愛かったし、アシュトンの兄貴は飄々としてて嫌いになれませんね。魅力的なNPCとの交流もありつつ、壁を目指して。

 

カーチェイスならぬトレインチェイスをやったり、このリプレイならではの要素で盛り上げてくれた感じで良かった。

敵側がどんだけドリル好きなんだよ……とは思いましたけど。まぁ、ネタとしては美味しい。

ジュジュ え。マジでこいつがいいとこ持ってちゃうの? リプレイ的に大丈夫?

GM しょうがないだろ! そうなっちゃいそうなんだから!

って会話が笑えました。

 



ソード・ワールド2.5 ルールブックⅢ

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さあ、英雄的な冒険を始めましょう!

 

人間として普通に到達できる上限、15レベルまでのデータが掲載されているルールブック。

リプレイ、サーペントシリーズとかで高レベルの描写見た事はありますが。

出来る事多すぎて、プレイヤーの申告忘れが生じるレベルらしいですからねー。        

「メテオ・ストライク」とか「コール・ゴッド」とか滅多に見られない技能のデータが乗ってて、規模のデカさに笑う。

 

また、2.5Verのライダー技能、アルケミスト技能が追加されてます。

新種族「ティエンス」、「レプラカーン」のデータも追加。

新ルルブ・サプリ出るごとに種族増えてる印象。それだけラクシア世界が多種多様ってことですけど。

わりとこの世界も何でもありだよなーと思ってます。       

 

構造物破ルールも掲載されてました。

「何もかも壊す必要はありませんよ?」とコラムが二回入ってたぐらいですから、扱い間違えると大変なんだろうなぁ……

エッセンスとしてたまーに取り入れると楽しい、ぐらいのさじ加減が良し。乱発は良くない、と明記されてますし。

 

あとはワールドセクションでアルフレイム大陸のランドール地方について。

大破局後も戦争を継続している地方とか、厄介事の匂いしかしない……

そこに商機を見出して、中立を謳う国なんかもあるみたいですけどね。

ネタの宝庫ではあるでしょう。アンデッドの王が支配する死者の王国まであるとかで、おっかない事この上なさそうですが。



ソード・ワールド 蛮王の烙印 古の冒険者と捨てられた姫騎士

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「……我らのクソッタレな未来に」

「乾杯!」

 

ソード・ワールド世界を、デザイナーがノベライズするという事で。

ドラゴンノベルス初ですね。他にも気になってるのはあるんですが……積読の山が……

帯では、「世界を救って300年、目覚めたら戦乱の世でした。――なので、ぶっ潰します」とか書かれていますけど。

そこまで力づくってキャラでも無かったですね。

 

ソード・ワールド世界で300年と言うと、文明を破壊した蛮族の大侵攻〈大破局〉があった時期なわけで。

さすがに300年たってからの蘇生という事で、記憶に怪しい所もあるようですけど。

魔動機文明時代の話が聞ける生き証人ってかなり貴重なのでは。

 

元は超越者っぽい雰囲気で、蛮族の首領を打ち倒すプロローグが描かれていましたが。

今の世界には、勇者としての側面ではなく、「破壊の魔王」としう悪名が残っているようです。

本人、その辺りの記憶がないみたいですが。蘇生した事もあって穢れがたまり角が生え、守りの剣に不快感を覚えるレベル。限界の4点まで溜まってる辺りヤバい。

 

仕事を任されて、ある街を目指す小国の姫君。

けれど彼女は、実家から疎まれているため、手勢も少なく魔王だろうと頼る状況に陥っていて。

綱渡りしているようでエルヴィンを見出し、彼の協力を得て、目的を達成しているあたりは運が強いというか。当初の印象より強かで、愉快なパーティーになりそうですね。


ソード・ワールド2.5 ルールブックⅡ

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「振るうことのない力こそ、最も強い」

 

レベル10まで対応した各種データが掲載されたルルブ。

新種族である樹人「メリア」のデータが追加されています。

ほかにもじっくり作成で「リルドラケン」、「グラスランナー」のPCを作る際の項目なども掲載。

 

フェアリーテイマー、エンハンサー、バードの技能が追加。

コンジャラーでゴーレムやアンデッドを作成・使役するルール等も増えてます。

6レベルで種族特性も強化されますし、このレベルになるとまた出来る事増えて楽しいんだろうなぁ。

初期作成で何回かしかやったことないのですよ。

 

ワールドセクションのデータも色々追加されていて、細かい設定が読んでいて楽しいです。

プレイヤーが自由に設定していい、アルフレイム大陸南西にある、ケルディオン大陸が追加されていたのには笑った。

公式設定との解離が気になる場合とか、完全自由にしていい大陸とか。キャンペーンシナリオとかのネタによさそうですねー。

 

エネミーデータは流し読み程度。

ですが、ザーレィドルンの解説パートはちょっと泣けた。それぞれ違うシリーズを統合するために研究者たちが頭を突き合わせて、まずまずの完成度だったのに、「単にくっつけただけ」という揶揄が付きまとったとか。苦労と評価のギャップを嘆いた記録も残されているとか、相当嘆きが深い……


ソード・ワールド2.5リプレイ 水の都の夢みる勇者3

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『カイルバーン。改めて質問です。人生とは、何ですか?』

 

「第七話 一射必中のモーレス」、「第八話 竜の血は強すぎる」、「第九話 あなたがあなたに気づく日」の3話を収録。

第一部最終章、とあらすじには書かれていましたね。

最後の方にGMが第二部の予定もあるみたいなこと書いてましたし、彼らの今後にも期待。

 

ニコが抜けた分を補うために、新しい仲間が参戦。

神官枠かと思いきや、プリースト技能持ってるけどメインはシューター。

まぁ、GMの采配で回復アイテム渡されてたので、それを活用する前提の技能構成にしていたようですけど。

 

アイリスから依頼を持ち込まれて、彼らが倒した魔将のダイアナ。

彼女の使っていた研究所の調査に行ったら襲撃されて、犯人の捜索に出たら別の魔将と遭遇したり。

カイルバーンの秘密が明らかになり、因縁の対決をしたりしてました。

あそこで倒す以外の選択肢を探す当たりが、彼ららしいですねー。

そして最後は、最終章に相応しい総力戦。各地を巡り、これまでに出会った人々の協力をフェローという形で得ての決戦で中々見ごたえがありました。

やっぱりリプレイ読んでるとTRPGしたくなりますねー。



ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ2

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ジュジュ ねえねえ。部品売っちゃうよりさ、ザーレィの砲塔があったら〈鋼の水牛号〉に取り付けられないかな?

テオ なにそれかっこいいな!

 

正直その発想はなかった。

こういう予想外の提案が出てくるあたりもTRPGの面白さですよね。

それを受け入れるGMの度量の深さ、浪漫を優先されるプレイヤーが楽しそうな所がうまくかみ合っててナイス。

冒頭でそんな話していたので、最後の展開には笑った。三巻も楽しみだ。

 

第四話~第六話を収録。

元はルルブⅢより前に出る予定だったようですが、GMの体調不良につき遅れてしまったとのこと。執筆できる程度に回復されたようで何よりです。

要所要所でGMの「本当はこうだけど、今回はこう処理しよう」とか例外事項についてちゃんと断りが入ってるのは親切設計。

 

今回の見どころはやはり四話のロマンで列車砲爆誕か!? の場面と、五話の特殊な奈落の魔域でしょうか。

魔剣の迷宮よりさらに自由度増したような。そんなのもアリかーって感じですね。

その影響を受ける事になった神官様は、えーっと、強く生きて欲しい。




ソード・ワールド2.5リプレイ 水の都の夢みる勇者2

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ラティ え?

ニコ ん、なにか問題でも?

カイルバーン この人、お金を借りているくせにお金を貸している!?

一同 (爆笑)

 

第四話「海底に射す光」、第五話「夜の目たちの夜想曲」、第六話「聖ニクラウスの墓」の三話収録。

護衛として雇われて、豪華客船に乗り込んで船旅へ。

まぁ、ソード・ワールドで船旅なんかプレイヤーがしたら、そりゃあ襲われますよね……って感じですが。

海底のダンジョンに挑んだり、踊り子を助けたりしてましたが。

 

ここでも300年前の勇者と魔神の因縁が関係してきて。

魔神と蛮族が手を組んだ奈落連合軍とかも出てきてますしねぇ。

うっかり抵抗失敗してラブソングの影響を受けてるニコとフィディックの場面に挿絵ついてたのには笑った。

昔の知り合いだとしても、護衛の依頼優先で考えるニコの思考回路とかも嫌いじゃないです。

 

他のメンバーとの交流も楽しかっただけに、ニコが離脱してしまうのは残念でならない。

リアルも大事ですからね、仕事の都合となると無理も言えませんが。

そのため今回はニコに焦点を当てたキャンペーンになっていて。参加できる間に出来る範囲での決着を、というGMの采配は素敵だと思います。

3巻出るとして、戦闘バランス的に新キャラ加入かなー。どういう展開になるのかそれはそれで楽しみです。


ソード・ワールド2.5ショートストーリーズ 呪いと祝福の大地

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「そっか……息子も冒険者の道を選んだんだな」

 

2.5にアップデートしたソード・ワールド世界。

アルフレイム大陸の冒険者や時には蛮族の生活の様子が描かれています。

新米が旅立ち、先達が引退を決めて。

そうした冒険者たちを日々見ている受付嬢の話があって。

 

10の視点からなる物語は多くが煌めいていました。

中にはアルフレイム大陸の、蛮族の厳しさに犠牲になる物が居て、落伍する冒険者もいて、と世知辛いエピソードもありましたが。

それも含めて、いい味出していました。

 

特に気に入ったのは「コカトリスの丸焼き」、「手旗信号士ジャックの完璧から程遠い日」ですかねぇ。

「コカトリスの丸焼き」は料理に情熱を燃やす神官と出会った冒険者たちの馬鹿みたいな冒険の話。未知に挑む姿は中々に愉快でした。

「手旗信号士~」は鉄道が発達した世界には確かに必要な役職だろうなぁ、とも。

今回描かれた一場面は、決して珍しいものではないだろうと予想ができてしまうあたりも物悲しい。




ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ!

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ジュジュ 今回はMP温存だし……ジュジュも銭投げるし!

GM 平目だから6ゾロじゃないと当たらないと思うけど。

ジュジュ うん。でもほら、1ガメルで136の確率で当たるガチャを回してると思えば。

テオ すっごい当たりそう!

 

ソード・ワールド2.5リプレイ第2弾。

ベーテGMの楽しいノリのリプレイでした。来月発売予定のルールブックⅡのデータを採用して、新種族やバード技能なども採用されてましたね。

メリアという植物的な特徴を持つ人族。短命種と長命種とか違いがあるとかなんとか。

今回のリプレイにのPCは短命種ゆえに「短い人生楽しまなきゃ損」とわりかし享楽胃的というか。その場のノリで動いてましたが。

・・・というかこのパーティー割と、4人とも誰かがノリで動いて他のメンバーがツッコミを入れるという流れだったような。

出目もありましたが、エネミーデータ抜けないまま戦闘に突入する事もあって、セージもっと上げよ? みたいな気分になりました。怖い。

 

タイトルに「トレイン」とあるように、アルフレイム大陸の特徴、魔動列車を上手く生かした設定になっていた感じですねぇ。

それぞれの目的で列車に乗り込んだメンバーが、冒険者として行動する事になって。

一風変わった支部に所属して、蛮族と戦ったりする、と。

ノリで誤魔化されそうになりますけど、PC1人は故郷の村が滅んで家族と離れ離れになったりと重い設定ぶち込まれてるんですよねぇ。

 

先月発売の「水の都~」リプレイは、続きは好評だったら、みたいな雰囲気でしたが。

こっちは続刊確定ですかね。最後新しい謎をぶち込んできましたし。

というかルルブⅡもまだ出てないのに、ルルブⅢの情報も軽く放り込まれていて油断ならない。

フェローで参加しているNPCの動きも中々愉快でしたねぇ。出目が良く活躍してると思いきや、戦闘時に一手遅れる場面があったり。

NPC無双になりすぎない良い調整になってるのではないかと。

軽快なノリで一気に読めるリプレイだったので、続きが楽しみですねぇ。


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