気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

タイキ

インフィニット・デンドログラム21 神殺し

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『――でしたら、【疫病王】が人の手で倒せると証明してみせましょうか?』

 

王国で開催されているトーナメント、レイ自身は敗退してるからクランメンバーの応援だったり、ギャンブルで儲けたり相変わらずの小王道をしてました。

2日目でビースリーが勝利して、あまり注目されてなかったルークが超級職すら下して3日目の優勝を掴んだり。デス・ピリオドは好調ですねー。

 

4日目は決闘ランカーのジュリエットが、5日目は女狐こと月夜が獲得。

そして6日目は、独特の嗅覚で強者のにおいをかぎ取ったカシミヤが乗り込んでいて優勝したわけですが

カシミヤが戦うことになったUBMは、異質な存在感を纏っており……戦闘ではなく逃走を選んでいたのが、厄介でしたねぇ。

その逃走先で、超級エンブリオ持ちのとあるマスターと遭遇したり、裏側で暗躍しているクリス・フラグメントがそのマスターに興味を示したりと、後々に響いてきそうな要素が多いですねぇ。

 

超級殺しと呼ばれるマリーも別日のトーナメントには参加していましたが……。

彼女は、隠密・暗殺特化なわけでヨーイドン形式のトーナメントは相性が悪く敗退。そんな彼女がどうして「超級殺し」と呼ばれるに至ったか、という話が出てくるわけですが。

それがサブタイトルにもなっている『神殺し』という事件で。

この「インフィニット・デンドログラム」というゲーム、管理AIとかフラグマンとか、この世界のハイエンドが関わっているゲーム世界の問題だとかもあるわけですが。

そういう存在を察知しつつ、「別グループの同類が作った箱庭なら」という仮定の話を始める【疫病王】キャンディ、ゲームの強さとは別方向の怖さがあるな……。

 

経験値効率でいえばティアンを消しまくるのが効率が良い、と疫病を蔓延させて国一つを落とした怪物。

周囲に細菌をばらまくことでマスターですら容易く近付けない死地を作っていた人物。それが王国に近づきそうだったところを、マリーが排除した、と。

なるほどこれは確かに、注目を集めるわけだ。この1件でティアンの特殊超級職「勇者」が死亡す事態になったり、事件に巻き込まれた少年が天竜王に見出されていたりするので、後々に影響が大きそうではありますね。

キャンディ、近ごろ脱獄かましてますし。この敗北を得た相手が、次に暴れたとして同排除すればいいのかは頭が痛い問題ですが。

そういう情報開示されつつ、戦争に向けて秒読みといった感じで、さてどういう展開になっていくんでしょうか。

インフィニット・デンドログラム20 砂上の狂騒曲

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「ここまでついてきてくれたあいつの、ささやかな願いすら叶えてやれなかった。そんな俺自身と【殺人姫】への憤懣は……ここで晴らす」

『エルドリッジさん』

「何より……二人が俺の勝利を信じているならば、それに応えるだけだ」

 

カルディナに滞在中のユーゴーでしたが、最近一緒に行動していた師匠が別件で同行できなくなったため、セフィロトの仲間の仕事に同行してみてはどうか、と提案されて。

デンドロ内でアルバイトをすることになったわけですが……〈超級〉は本当に誰も彼も個性が強いなぁ! と改めて思わされるエピソードでしたねぇ。

 

砂上を行く豪華客船で、黄河より盗まれたUBMの珠を回収する交渉を行うことになっていて。また【殺人姫】が現れた時の対応をユーゴーは求められたわけですが。

その船に乗り込んだのは、ユーゴ―のバイト先でもある珠の交渉に来たカルディナ陣営。複数の思惑を持って裏で動いていた〈IF〉陣営。

さらには、ドライフ皇国の政争で敗れた上で彼らの信じる正義を掲げてテロに手を染める決意をした集団や、王国で有数のPKギルドだったものの、〈超級〉に敗れ続けて凋落したゴブリン・ストリートのメンバーも出てきますし。そのどの勢力にも属さない、歴史の裏で動いていただろう存在もいるしで、混沌と呼ぶのにふさわしい。

 

IF側もエミリーに対して効果を発揮したユーゴーのスキルに対策を取って来るし、ユーゴ―が自覚していなかった地獄門の欠点なんかも今回の件で露呈。

それでも諦めず足掻き続けていたのは良かったですね。

あと、ゴブリン・ストリートのエルドリッジが思ったよりいい味出してくれてたと言いますか、準〈超級〉ではあるけれど〈超級〉に敗れ続けていた彼が、それでもついてきてくれた仲間に背中を押されて、カルディナ最強のPKに挑む展開は熱かった。

 

政争に敗れドライフ正統政府を名乗っていた集団は、どこまでも道化として蹴散らされていきましたが。

叡智の三角が作り上げた、マスター達のロマンを盛り込んだ強力な機体に搭載された「技名を音声認識にするシステム」に、ティアンの〈超級〉職が苦言を呈していたのが正直笑えた。個人戦力としては本当に突き抜けていたからこそ、ロマン機能に文句を言うのは分かる。

……でも叡智の三角ロマンを追求するマッドな集団だから、多分機能をオフにできる設定ないよ……合掌。

インフィニット・デンドログラム クロウ・レコード4

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「もう! 考えてもわからないものはわかりませんわ!

 何かしてくる前にブッ倒せばよろしいのですわ!」

 

シリーズ完結巻。というか打ち切りっぽいですが。

やってきました水着回、ということでジュリエットたちの水着カラーが収録されたたのはうれしい。可愛い。

密度濃かったガイリュウ事件の翌日、ジュリエット達は疲れが残っている中で、紫音だけピンピンしてるのは笑った。日中寝てたからね……。

 

ここで紫音のクランが、リアル使用人を巻き込んだある種の家族経営なことが発覚。

「屋敷の中同様お嬢様を支える分、給料も出ている」とのことで。紫音の実家がちゃんと通常業務外のゲームにおいてもリテラシー発揮してくれてるのはいいんですが。

それリアルマネーでクラン構成員買ってることにならんの? デンドロの規約とかしらんけど大丈夫……? みたいな気持ちにはなった。

……あの管理AI達なら、エンブリオ進化させてくれればどうでもいいというかもしれませんが。

 

ギデオンに闘技場が多いからこそ、それを生かしたイベントを見せてくれるのはうれしい。

水上戦イベントだからってゲームなんだから別に水着にならなくてもよいのに、水着必須とつけた運営は偉い。

突発イベントのわりに観客も多い当たり、この町の人々ノリがいいなぁ。今回ジュリエット達は女性限定水上戦でしたが、この分なら翌日の男子限定もそこそこ来たのかもしれない。

紫音が報酬の卵につられた結果ではありましたけど、参加グッジョブ。

 

巻末のSSは『リアル・ガールズ』。

紫音、マックス、チェルシー、ジュリエット達のリアル風景を切り取った微笑ましい日常のエピソードでした。


インフィニット・デンドログラム19 幻夢境の王

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「この戦いが絶対に勝たなければならない戦いではないとしても……そんな戦いは必ず来る。遠からず来る。絶対に勝たなければならない戦いは……くるんだ」

(略)

「だから、敗北は選ばない」

 

王国で開催される、UBMへの挑戦権を賭けたトーナメント。

レイも当然参加して、名が売れているせいで注目を集めたりもしていましたが。

ライザーの知人であるラングと戦い、決闘に寄せた強者である彼に翻弄されつつも勝利した後、より強者に叩き潰されることに。

レイだって着実に強くなってはいるんですけど、彼は困難に挑み続ける≒圧倒的強者との戦いが多いということで、いっつも苦戦してる感はありますよね。

 

修行の必要を感じ、兄から聞いたレベリングに適したエリアへと赴くことを決意するわけですが……。

なんの因果か、そこで特殊な出会いをすることになるわけです。

脱獄を企て、成功させた<IF>のゼクスとガーベラにGODとか、絶対会いたくないじゃないですか……。

レイ自身はこの3人の顔を見ても素性が分からないですけど、相手側からするとシュウのようにゼクス達と因縁のある相手に情報が伝わってしまう、という点で厄介な相手。

しかもレイ〈死兵〉持ちだから、死んでも動けますからね……。それだでも厄介なのに、実はそのエリア付近に未知の〈超級〉が居たせいで、さらに状況が混沌と化すことになるわけです。

 

夢の世界へといざなう、怠惰魔王。

中々に厄介な手合いではありましたが……またリアル側の闇が深そうなキャラが出てきましたね。BOOKWALKERの特典SSは、怠惰魔王が<超級>になる前に冥王と出会った時のエピソードで、価値観が違うけど対立するわけじゃない2人のやり取りは中々愉快でしたのでオススメ。

 

この怠惰魔王に絡んだ戦闘で、先日レイが報酬として受け取った怨念まみれの斧の来歴が明らかになりますが……腕が弾け飛んだりするの、呪いのせいじゃなくて本来の機能に基づく反動なので対処が難しく、それに加えて怨念のせいで機能制限されてるっていうんだからそりゃ扱いにくいですよね。

そんな斧に暫定の持ち主として認められたレイは流石ですが……意外と多機能な彼から、<超級>関連の情報もっと引き出してほしい気持ちがある。まぁ、制限かかってるのもあって難易度高いし、レイはあまりそういう手段取らなそうですけど。


インフィニット・デンドログラム18.King of Crime

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「仮初の命ですが、殺し合いましょう。――最後まで」

(中略)

「――殺し合った程度で俺を理解できると思うなよ?」

 

『犯罪王』のサブタイトル通り、レイの兄であるシュウと因縁のあるゼクスのエピソードが多く盛り込まれた巻でした。

神話級に近い古代伝説級のUBMを撃退したことなんかもあったようですし。そんな2人が特に激しくぶつかった過去の一幕は、熱かった。

お互い妥協せず代償を支払いつつ切り札を切って。でも、その為にできなくなってしまった事もある、と。中々重い。

 

現在、監獄に居るゼクスは脱獄を企てているし。

王国もまたしても戦争が近い中で、シュウは弟の設立したクランに所属するなど、これまでと違った環境が作られつつある状況。

もし2人がまたぶつかり合うとしても、その決着は違う形になりそうだなぁとは思いました。

 

レイは自身の装備を更新しつつ、クエストで得た報酬の枠をクランメンバーに還元して底上げを図るなどして、着実にクランの地力を伸ばしてる感じはします。

今回得たアクセサリで、代償を軽くしながらガルドランダを呼べるようになったりだとか、秘密が多そうな斧をゲットしたり、結構いい運を引き当ててる感じがしますね。

自分が『悪運寄り』という自覚があるレイがちょっと戸惑ってましたが、ネメシスがこれらの幸運は今までの積み重ねがあってこそだ、と励ましてたのは理想的なマスターとメイデンの関係のように思えて良かったですね。

インフィニット・デンドログラム17 白猫クレイドル

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「アイツは俺のファンで、俺と一対一で戦いたいと言ってくれている」

(略)

「その気持ちに応えなきゃ後味が悪いさ」

 

全編書き下ろしとなるエピソード。

運営主催のマスターのみが参加する、特別なフィールドでのイベントが行われることに。それの参加チケットをゲットしたレイは、ジュリエットやチェルシー、マックスなんかと共にイベントに参戦。

レイのリアルフレンドでメインの活動国が天地だったため、ゲーム内で接点が無かった夏目もチケットを入手していたとかで、協力してイベントに参加してました。

 

こういうのを見ると、デンドロがゲーム的にちゃんと運用されてるんだなぁと思います。

世界派と遊戯派とかのスタンスが分かれるくらいにはリアル……というか。運営AIたちの行動とかを見るに、絶対ただのゲームじゃないんですが。

国を移動するには自分で動くしかないデンドロ世界で、こうやって一同に介して遊んでるのは中々新鮮でしたねぇ。

 

……まぁ肝心のイベントがモンスターか他の参加プレイヤーからアイテムを奪って、パスワードを入力するって言うPvP要素も盛り込んだやつで。

エンブリオの進化を促したい運営側が、起爆剤として超級も紛れ込ませてたりしてはいましたが。ティアンの命が掛かってないので、こちらとしてもある程度安心して読めましたねぇ。

 

デンドロが相性ゲー極まってるな……という想いも強くしましたが。HPお化けのジャミ―をどうやって倒すのか、とか。夏目――キャラクターネーム:アルト――の切り札の入手方法だとか。

これまでのレイの戦闘に感銘を受けた天地の修羅勢とバトる羽目になってたのは、安心安定の主人公って感じでしたけど。

 

本当に彼の戦いを知っていたから、的確に地雷踏み抜いて来たのは凄い。嫌われるかもと思いつつも、理想の戦いのために願掛けをしてくる辺り、修羅だったなぁ……。

実際に勝利してたら有言実行してただろうとも思いますが、重兵衛のこと嫌いに慣れませんな。むしろ割と好き。

インフィニット・デンドログラム16 黄泉返る可能性

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「その不自由を選んだのは……私の自由だ。

そして、その選択を捨てる自由があっても……私はまだそれを選ばない」

 

WEBだと蒼白詩篇として紡がれている、ユーゴーのカルディナ珍道中。

……と言うのには、ちょっと今回は死が多すぎるというか、殺伐とし過ぎる展開になっていましたけどね。

暗殺者として送り込まれてきたメイドを食べて、情報源にしちゃってる辺りA.RI.CAは本当にもう……。

 

カルディナの首都は、初心者のスポーン地点に不向きだとして、第二の都市であるコルタナが初期地点に設定されてるそうです。

そしてそんな街の市長が珠を所持しているという情報があって……。回収任務に従事しているユーゴー達や、情報や珠を求めて〈IF〉のサポートメンバーになった張だとか、在野の〈超級〉が集結するんだからおっかない。

 

新たなメイデンのマスターにして〈超級〉の【冥王】も登場。

後書きでも語られていますが、レイと対になるようなデザインらしいですね。いずれ相対する事になったりするんだろうか。

流石にその時にはレイも〈超級〉になってないとキツそう、というか。ペルセポネの必殺スキルが、特典武具をリソースにしてるとはいえ厄介な性能してるんだもんなぁ。

ただ契約があるっぽいので例えば今回使ってた切り札は、レイと個人戦する状況に陥ったとしても切れないと思いますが。……〈超級〉の切り札が一枚だけの筈ないんだよなぁ。

 

あまりにもリアルすぎるこの世界に縛られてしまった【冥王】の在り方は、痛々しくて仕方がないので、適度な付き合い方を出来るようになってもらいたいところですけど。

割り切れるんだったらメイデンのマスターになんかなってないんですよねぇ。

今回ユーゴーが出会ったエミリーなんかもそうですけど、抱えているものが重いキャラが多すぎる。叶う範囲で救いがあって欲しいとは思います。

そして、17巻はついに完全書き下ろしのエピソードになるそうですし、レイとジュリエットの絡みがありそうなのは楽しみです。

インフィニット・デンドログラム15 〈GAME OVER〉

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『最後の一回、使わせてもらいます』

(略)

『今度こそ……守るために』

 

レイたちが交渉に赴いた先で、獣王と戦っていた頃の王都。

クラウディアの仕掛けた策によって襲撃を受けて、混乱状態に。

腕利きのマスターの多くが交渉の場に赴いていて。そうでなくても、クロノのPKでログインできるランカーが少ない。

そんな状態であっても、自分たちのホームを守るために戦うマスターとティアンの姿が合ってとても熱かった。

 

ライザーが、あと一度しか使えない思い出の品を、しまい込むのではなく守るために使うと決めた場面が特に好きです。

グローリアは本当に多くのモノを蹴散らしていったんだな……という今も残る爪痕に悲しくもなりましたが。

 

他の戦場もかなり良いんですよね。                            

誰もが500レベルになれるマスターと違い、才能の差によって上限レベルが異なるティアン。その中でも250レベルまでしか上げられなかった聖騎士の奮闘。

護衛として残っていた迅羽がラタと遭遇して起きた、〈超級激突〉。

総じて、ラ・クリマというか〈IF〉がろくでもない、という感想になりそうなのがアレなんですが。

誰もが、死力を尽くしていたのが良し。……敵側の【炎王】すら、新しい奥義を作ろうとしてきますしね。鬼か。

 

そしてこの世界に残されていた、特級の厄ネタについての情報が断片的ながら明かされたわけですが。異物への無敵化とかとんでもない事言ってるんだよな……。

復活しないように管理AI達も手を打っているようですけど、ここまで丁寧に前振りしてるってことはいつか覚醒するんだろうなぁ……。勝ち目見えないんですが。

 

新たに【大賢者】となったインテグラが王国に帰還して、リリアーナへの道を示したり色々と動きだしそう。

インテグラのキャラデザ好きだなぁ。性格的にも飄々としてる所は結構好みではあるんですが。【大賢者】としての価値感が混ざってるので、そこで信用しきれない部分があるんだよな……。

次回予告的に次は蒼白詩編っぽいんですけど、またレイ君がしばらくメインで登場しないフェイズ入りましたね……。

インフィニット・デンドログラム クロウ・レコード3

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3分 稼ぎなさいな」

「?」

「それで私が勝利して差し上げますわ」

 

中身が実はおバカなシオンとかチェルシーに言われてましたが。

実際エンブリオの能力は厄介ながら、どこか抜けてる感じがしますよね……。

決闘4位を賭けた決闘に持ち込むことで、ジュリエットは状況をコントロールしようとして。

鎧竜王が賭けに乗らないならジュリエットに殺される、なんて提案をしたこともあってシオンを俎上に載せられたのは良い感じ。

 

展開的には面白いと言いますか、会話できるUBMって凄い扱いにくそう、というか。

そりゃあデンドロ内でも遊戯派と世界派でスタンスの違いが出るよなぁと改めて実感する場面でもありました。

疲弊した状態でも上手くしのいで、勝利しているジュリエットが強くてカワイイ。

 

……まぁ、鎧竜王の話が終わっても、裏で暗躍していた輩が居るせいで一件落着とはいかないんですが。

決闘でさらに疲弊した所で連戦となっていましたが。

超級職の奥義はどれも厄介ですよね、ホント……って感じの決着でした。

特典武具も出てましたが。そうか、ここにも一人着ぐるみの呪いを受けた者が居たんだね……合掌。

 

書き下ろしSSで『事後処理と次のお祭り』が掲載。

タイトル通りの内容ですねー。戦闘後のジュリエット達の事とか。

また街中で騒動が起きたギデオン伯爵が苦悩する羽目になってたりとか。

次に開催するイベントをどうしようか、という流れの話。伯爵も中々愉快な人ですよね……笑った。

インフィニット・デンドログラム14〈物理最強〉

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「私の親友よ。今も、昔も、変わりなく」

交渉が決裂し、武力で持ってぶつかる事となった王国と皇国。
互いの国の王女が戦闘系超級職ということもあり、ティアンの頂上決戦とマスターの戦闘が同時に繰り広げられる展開。
レイとネメシスは、これまでも強大な相手に立ち向かってきたわけですが。
〈物理最強〉と呼ばれる、間違いなく今までも最も強い相手。

ネームバリュー故に、手札は結構割れているものの……
それで対策出来て相性ゲーで勝てます! なんて甘い奴がデンドロ世界で〈最強〉と呼ばれるはずもなく。
自分の手札がばれているから、相手の情報もしっかり集めて、対策してくる。
魔将軍みたいな慢心もなく、学習し続けるとか最強の看板に恥じない格があって良いですねー。
相対するレイたちにとっては、死線も良い所ですが。

それでも協力して準備して、喰らいついて行ってるのはお見事。
そのスペック故に、まともに戦える相手がほとんどおらず、「楽しんで勝つ」為に動いてくれたからこそ、ではありますが。
そうそう最適解ばっかり取れるわけでもないですからね。
……獣王の友人の方は、必要とあれば最適解を選び続けられそうではありますが。
彼女一人ならともなく相手のいる状況だと、プランを覆されたりするので、その辺りはまだ多少人間味あるのかしら。

クラウディアが、ただの戦闘系超級職ではなくて。
彼女自身の強みというのを理解して、自らを動かしているので、敵に回すとこれほどに厄介な人もいないという印象。
アズライトとの決戦は、中々の見ものでしたね。
遠く離れた地に居たハズなのに影響が及び、「責任問題かな」とか零していたブルースクリーンは哀れではありましたが。
お、おかげで勝てたし! 結果オーライ!

講和会議に端を発した、会場周辺での戦闘はひと段落してましたが。
ほぼ同時刻、皇国が仕掛けた策略も進行していて。
王都でもまた戦いが起こってたんですよねぇ。次回はそちら側の情報が描かれていくことになりそうですが。
……WEB版だと結構戦場分散してた印象ですが、さて文庫化する際にはどう料理するのだろう。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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