「貴方は多くの人に勇気を与えた。誰もが、皆が、勇者という言葉を口にするとき、心に希望と光を得るの。貴方が勇者として苦しんだことは無駄じゃないわ」
かつて勇者として魔王と戦った少年ブレイド。
魔王は倒したものの、「勇者の力」を失った彼は、普通の学生として学園に通うことに。
最も失ったのは、勇者を勇者たらしめる勇者力みたいなものだけみたいで、現状でも他の学生を圧倒できるくらいの戦闘力を持っているようです。
教官が鎧を断ち切るのを見て、「鎧”だけ”斬るのは難しいよなー」とか考えてますし。
で実際剣を振るったら鎧切るというより、鎧を壊したみたいな広範囲の破壊起こしたりしてる。
これで医者に「全盛期の三割でもだしたら今度は本当に死ぬ」って言われてる状態だって言うんだから、全盛期どれだけだったのかと。
ほかの人から見た「大技」が下から二番目だったりと、かなり基準がずれてますな……
王様が友人だったというのなら、もうちょっと力に対しての意識を……
いや、ブレイドはこの調子だからこそ、勇者たりえたのかもしれませんが。
自由気ままに平凡な学生として溶け込めていると思いこんで暴走してるブレイドの姿がすごく浮いててなんかもう笑えてくる。
魔剣屈服させたり、竜になつかれたりと、やりたい放題。
この調子だと相打ちしたっていう魔王もその内出てきそうな雰囲気。
ブレイドが魔王と戦った勇者だとしてもいろいろ常識抜けてる感じ。
どちらかというと力を持て余した子供な印象。
彼が正しく成長していくための話になるんでしょうか。悪くはない…けど合わなかった。