柳也:失ったものは取り戻せない。八年前に喪ったモノは、今から取り戻すことはできない。
ミナリ:…………。
柳也:柄にもなく、希望を見ちまったよ。そんな当たり前のことも忘れるとはよ。……そう言って、自嘲気味に笑う。
「Case03 色褪せぬ面影~Afterglow~」と「Case04 求めるモノ~Get Over~」の二話収録。
また、これまでは三人PC体制でしたけど、新たに柳也の過去を知る古い友人。
おまけに自称マッドサイエンティストという後から加わった割に濃いキャラが新たに加わってました。
PLがかわたなさんなんで、そこまで心配するような雰囲気でもなかったですけど。
千城寺薫。Dロイス特権階級を持つ、割と愉快な研究者ではありました。柳也との絡みとかは中々いい感じでしたし。
戦闘部隊で無茶をしていたから左遷された、という柳也。
任務以外では、やる気がなくて、ミナリにいつも叱られてばかりでしたが。
彼もまた、UGNに属する人員で、二名だけの弱小支部とはいえ、支部長を任されるだけの人物ではあるんだ、と。
そんなことを実感するエピソードでありました。
希望を見て、そこから現実を突きつけられて。わきで紫帆が迷っている中、決断した柳也のゆるぎなさが、心地よくもあり、悲しくもあり。
薫:(略)……今回の事件、柳也くんをよく見ているといい。オーヴァードとして、UGNの一員として、彼はひとつの決断を見せてくれるはずさ。
薫は、紫帆にそんなことを言っていましたが、まさしくその通りの展開で。
GMとしてはどうしても後味がよくないというか、重い展開になるからと最初にPLに相談はしていたようですけどね。
そういう苦い話が好きだとOK出たため、この展開か。いや、自分もこういう苦味とか、割り切り方結構好きですけどね!
Case4では、紫帆に決断を迫るエピソード。
テーマは「ジャーム」。柳也の決断を見て、紫帆はいったいどういう判断をするのか、という期待を込めて、GMが作ったシナリオ。
個別の話の面白さもさることながらキャンペーンとしての伏線も出してきて、中々いい感じに盛り上がってきました。