気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ダンジョンマスター班目

ダンジョンマスター班目2 普通にやっても無理そうだからカジノ作ることにした

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「ダイちゃん、私達は賭けに出るのが遅すぎたんだよ」

(略)

「ダイちゃん、やろう!」

 

1巻で、異世界に連れてこられダンジョンマスターをやる羽目になり、カジノを設置し人に危害を加えないことで特殊な立ち位置を確立したものの……既得権益であるグランドエイトに目を付けられた班目。

綱渡りな場面もありつつも賭けに勝ち、ダンジョンマスターのランキングトップに躍り出たわけですが……まだダンジョンマスターになった1年ちょっとなのもあって、地盤は全く整ってなくて。

 

元グランドエイトのうち4人が死んだとは言え、元1位のシルヴァーナとその派閥は健在だし。班目は上位8人だった元グランドエイトに対抗するために、燻っていた9位・10位の力を借りていたわけですが……ロンデミオ・ガルガンチュは班目との協力関係はもうないものとして扱っていて。

 

そんな中で班目は、下位でくすぶっているダンジョンマスターたちに「ダンジョン経営」についてのアイデアを提供することで、味方に引き込もうと考えた。

ポイントの強制取り立てによるダンジョン縮小からのリビルド。これが実際に行えるとわかったのは、割と大きそう。……いやまぁ、以前のダンジョンエイト政権下だと騙し合い上等だから、信用をもとにしたダンジョン縮小プランは運用し辛かったとは思いますし。

班目のアドバイスは的確で、それによって底上げを図るプランは効果を発揮していましたが、効果的すぎて支援プランを練ってる班目が仕事に追われる羽目になってましたし。

班目、まだまだ陣営が整っていないので手が届かないところが多すぎるんだよなぁ……と思いました。

 

最下位だったダンジョンマスター・カレンのダンジョン。

辺鄙な場所に誕生してしまい、ほとんど冒険者も来ないので攻略こそされなかったけれど、ダンジョン経営は傾いていた。そこで班目が、「辺鄙なところってことは流通にも難があるってことだから、有益なものを生み出して人が進んでくるようにしよう」とプランを立てたのは、カジノダンジョン作った彼ならではで面白かったですけど。

カレンが班目のダンジョン再生案にのるのも、一つのギャンブルではありましたけど。

 

今回はカジノダンジョンのカジノ要素より、班目のダンジョンマスターとしての要素に深掘りしていくエピソードになっていましたねぇ。

グランドエイトのダンジョンを攻略した四英雄がカジノダンジョンに乗り込んできたり。班目と因縁のある相手が勇者としてこの世界に召喚され、カジノダンジョンに攻め込んできたり。グランドエイトとしてのバチバチのほかに、カジノダンジョンそのものも安寧ではなく慌ただしかったわけですが。

最後に班目が出した告知が、実に彼らしくて笑いました。


ダンジョンマスター班目~普通にやっても無理そうだからカジノ作ることにした~

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「全くお前らは考えが浅い。そんなことだから、お前らはそのざまなんだよ」

 

ギャンブルに目がない主人公の班目隆。

スリルがあると燃える性質で、ヤクザとも繋がりがあるとされる金貸し相手に無謀な勝負を挑み、なんと大勝。負債を与えた金貸しに恨みを勝っているから、殺されてもおかしくない……とは思っていたみたいです。

 

そんな彼は気が付いたら、不思議な空間に隔離されていた。

出口もない土の中、青白く光る球体が存在しており……最初にそこに表示されたのは「ようこそ、ダンジョンマスター様」というメッセージだった。

逃げ場もないしとりあえず出来ることを確認しようと、ダンジョンクリエイト用の機能をいじくりまわして、サポート役の魔物・ケラマを生み出したりもして。

 

ケラマはダンジョンの根幹に関わるような情報についての知識などは与えられていなかったけれど、ダンジョン運営に関する情報だったり、異世界の知識、周辺地理とかの必要な情報については把握していて……。

ダンジョンの維持・拡張に必要なポイントを得る方法として、人間をダンジョン内部に滞在させることや、人を殺すことが必要であること。ダンジョンに挑む冒険者と言う存在や、近くに交易で成り立っている街が存在するといった話。

それらを聞いた斑目は、「ダンジョン」と聞いて想像するような、迷宮の中に罠と魔物が配置されて、最奥でボスが待ち受けているようなタイプのものを作っても即座に攻略されてしまうだろうと判断したわけです。

 

実際、たまたま近くに居た冒険者がダンジョンが生まれる気配を察知して、討伐の為のダンジョン出現待ちをしていたわけですからね。

シンプルなダンジョンを作っていたら、そのまま攻略されていたことでしょう。

班目は異世界知識を使ったり、ダンジョンマスターの権能についての穴を探したりして、カジノとしての機能を持ち、人を長く滞在させることでマナを獲得する方法を考えたわけです。

 

ダンジョン作成にはルールがあって、謎解きを作るのは良いけど「絶対に解けない暗号」なんかはあってはいけない。むしろ「絶対に解法は用意されていないといけない」。「鍵と対になる扉は同じフロアになければならない」とか色々と制限はかかっているみたいですが。

ルールに反するものはそもそも製作が出来ないそうで、上手く抜け道をついてカジノダンジョンを成立させたのはお見事。

 

ダンジョンの機能でアイテムを作成できるんですが、石油素材由来の衣服とか「いま異世界に存在しないオーパーツじみた存在」は高コストだけど、「輸送費がかさんだり、職人の巧みな技で作れはするけど量産は出来ない」類のアイテムは現地価格で買えたり量産可能という抜け道を見つけて、珍しい景品をコスパよく確保していたりと抜け目がない。

 

……ただ、班目は上手くやりすぎたというか。異世界に来てダンジョンマスター生活1年を乗り越えて、ダンジョンマスターの互助会のようなダンジョンソサエティへの参加権を得たわけですが。

同時に八大ダンジョンと呼ばれる、ソサエティのトップから査問会を開くと招集されてしまうことになるわけです。

ソサエティの存在、一年を生き延びれないマスターが居たり、新人を食い物にするマスターもいるから一年生き延びないと教えないそうですが。一年過ぎた瞬間食い物にされるのを回避する手段がないの、なんというかダンジョンルールと同じ穴を感じると言いますか。

一年生き延びた時点で一人前だから後は自力で何とかしろってことなんでしょうけど、その方針とソサエティへの参加権ってバランスとれてないんじゃないかな……。

 

班目はカジノに人を招くために、人を傷つける要素を徹底的に排除して一年間誰も殺していない稀有なダンジョンマスターになったわけですが。

その姿勢を軟弱だと八大ダンジョンのマスターは追及して。……ただ、八大ダンジョンのマスターは八大ダンジョンのマスターで驕っていたというか、停滞していたというか。班目みたいな特殊事例を認められないと彼を破滅させようとして……逆に反撃にあったんだから、永く生きてもあんなものか、と言いますか。

班目の策略は八大ダンジョンの攻略を加速させましたけど、あくまで勢いを増しただけであって、いずれ攻略されていただろうな感はあります。

竜人のマスタードゴスガラは自分のダンジョンに挑んでいた剣士の存在を察知していたけど、その力量を見誤っていたみたいですし。
その「いずれ」を自分が耐えられる期間ギリギリまで引き寄せたのは、班目のツキと策略の賜物でしょうけど。

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