「なにもしないなんて、よく言うよな。あれのどこが『何もしてない』だよ。やりすぎだぞ」
ライジャの両親が、結婚したまま僧籍を回復する事と、昇進することが認められて。
ジャスミンは貴重な女友達のめでたい席には参加したがった。さらに、ライジャの母エルヴァリータは、これは「大いなる闇」ことルゥの言葉によって決まったころだから、彼に臨席してほしかった。
しかし、ルゥは言うに及ばず。ダイアナにとってもトゥルークは居心地のいい場所ではなく……しかし周囲はそれをまげて赴いてくれないか、という。あまりにも嫌過ぎて、二人で家出したのには、正直笑いましたね。
3巻での大潮騒動の後、地上に戻ってからのエピソードでは、ダイアナとビーティのやり取りがコミカルで楽しかったですし。
一週間惑星に閉じ込められたリィとシェラの小論文発表会の様子も笑えましたね。思わず「普通じゃない君らの目では分からない事が多い。普通じゃないんだから!」的なことを叫んだ先生は……うん、間違ってないよ。
金銀天使は言って良い事と悪い事をある程度判別できる理性も持ってるけど、衛星絡みとか常識が抜けてる部分あるからなぁ。
トゥルークで起きた出来事を何も知らない事実に心揺れたジェームズの暴走もありましたが。祖父母がダンに連絡をとって、しっかり言い含めろと説きに来たのも愉快ではありましたね。
アレクが情報を伝えて話してほしいと言うにとどまったけど、ジンジャーはもっと強い言葉を使うし。ジャスミンは拳骨落とそうとするしなぁ。留める役割を担う羽目になったリィとシェラはお疲れ様……。
リィに頼まれてケリーが説得役になっていましたが、うまくジェームズを躍らせたというか。しっかり言い含めていたのはさすが海千山千を渡ってきたキャラだけある。……ま、ジェームズの見ている世界が狭かったから容易かったというのもありますけどね。
ダンが息子とのやり取りで「父親と息子の関係」と言うものに想いを馳せて、ケリーと「自分の死亡記事」について話せたり、ランバルトから父の門跳躍の才能に関して聞いたりして、少しは見え方変わったのかなぁ、なんて思いました。