気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ドラゴンコミックスエイジ

魔のものたちは企てる1

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「我々もこの調子で どんどん人間たちを辱めていこうではないか」

 

XTwitter)発のドタバタコメディ、加藤拓弐さんが原作で、ガしガしさんが作画を担当してタッグで送る作品。

剣と魔法のファンタジー世界、人と魔王軍とは戦いを続けていた……わけですが。

例えば1話から登場するのは憐憫卿と呼ばれる、魔王軍の開発局局長。彼は「衣服だけを溶かすスライム」とか「いい感じに拘束する触手トラップ」とか、人に恥辱を与える罠の開発に苦心しているわけなんですが。

 

一応その裏側には「魔族は人間が発する敵意などの悪感情から魔力を得ている」、「だから多くの人間に恐れられている魔王は強い」という説を踏まえた上で「恥辱から生じる負の感情でしか得られない魔力が存在するのでは?」という自説を立証するため、というしっかり理屈を建てた上でエロ罠の開発に勤しんでるのが笑えます。

いやでも実際、憐憫卿って魔族側で見ると良い上司なんですよね。助手くんの秘密に気付きながらもしばらく触れずにいたし、彼女がミスった時には上司として頭下げてくれるし。

開発局の下には洗脳支部とかもあって、各支部の監督役も兼ねているけれど、各々がフェチを追及することは推奨するし、意見出せるのは良い職場だというし、自分の「恥辱」という思考実験を押し付けようとはしないし。

部下に信用されまくって、大きなプロジェクトが動きそうなときに贈り物合戦が勃発したのも頷ける。

 

……まぁ、人類目線に立った時には、「衣服を溶かすスライム」の実験が上手くいかず普通に溶けて激痛にのたうちまわる冒険者が居たりするし。

そもそも作り上げた憐憫卿の恥辱罠・恥辱装備で辱めを受ける側なので、たまったものではないでしょうけど。コミカルに描かれているのもあるし、憐憫卿以外の魔族側のエピソードもあって、楽しかったです。

憐憫卿と助手のレツェ周りのエピソード多かったのと、この2人が結構好きなのでそこの話ばっかりしてるな……。

 

「すべての服を溶かすスライム」は難しいけど、「狙った素材を溶かすスライムなら作れる」=「有用な布素材を人類に流し、それが蔓延したところで『服を溶かすスライム』を送り込む」とか言う1話の流れ、結構好きです。やってること、いろんな意味でえげつないですからね。

魔王にすら「布素材流す」こと伏せているから、見方からは「最近妙に人類の防御力上がってるな……憐憫卿の罠は凄いから高評価」とかなってるし。

憐憫卿の研究テーマが「恥辱」に寄ってるから辱められるだけで撤退できましたけど、これが「布素材」とかじゃなくて、食糧とかもっと根幹に関わるものだったら人類とかもっと困窮してもおかしくないな……って恐ろしさがある。

「恥辱」を求めている憐憫卿とか、フェチを求め続けている連中だからこそ妙にコミカルになっていて、味わい深いんですけど。

四姉妹は夜をおまちかね3

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「ありがとう ホント月ねえは月ねえで…なんかホッとした」

 

月子推しなので表紙登場は嬉しいですねー。可愛い。

巻頭には相変わらずのカラーイラストで、1枚目の四姉妹水着イラストもいいですねー。……月子、木陰でドリンク飲んでる風で他のキャラの影になっててほぼ見えないけど。

13話の扉絵の月子とか美人で好きです。

 

夜明の存在が噂となり、京都の方にあるダークエルフの集落を訪れることになって。魔力制御を早急に覚える必要のある月子も同行することに。

他の集落の人と会うことで現女王の夜美、立場が弱そうなのが透けて見えたりもしましたが。

 

現地に訪問した直後にギャルっぽい少女から、マナ干渉の能力を求められてイタズラしろ、と言われた夜明。

しかし、夜明にとってレプラコーンの悪戯は「衝動」であって制御できるものではないんですよね。そして唐突にそれを求められても、応えることはできなかった。

一方で、これまでの積み重ねがある月子に関しては、力になりたいという気持ちもあって衝動がゾクゾク刺激されることになるわけですが。

混浴するし、割と遠慮なく触るし。夜明、イタズラのレベルがどんどん上がっていってるというか。

 

後にギャルこと詠ちゃんが「イタズラとはいうけど、あれは実際ただのえっちなコトだよね!?」という主旨の指摘をしたとき、正直肯いちゃったもんな……。正論パンチ。

京都で月子にイタズラした結果、また暴走を始めて。詠ちゃんにもイタズラをすることで阻止したりして。一件落着だけどわりとマッチポンプでは。

彼の声掛けで月子が制御のきっかけを見出したので、最終的にプラスにはしてますけどね。

 

これまで四姉妹と夜明という環境で落ち着いていたところ、外部から詠という人物がやってきて。夜明のイタズラはエッチ、という共通認識が出来た上でなお、四姉妹が夜明に迫ってくるんだからもう……。

ここまでくるといっそ、まだ最後の一線超えてないのを褒めるべきなんじゃなかろうかとか思い始めますが。夜明、ヒロインたち不幸にしたら許さんぞくらいの気持ちにもなる。この後どうなっていくんですかねぇ。

今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。2

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「悪いな 僕は冷たい男だからさ」

 

コミカライズ完結巻。完結しちゃうのか……残念。

まぁ、コミック2巻で原作1巻分のエピソードをしっかり描いてくれてたので、区切りが良くはあるんですが。コミックで興味持った人は、原作2巻のプロローグ部分まで続けて読んでほしいなぁ。1巻エピローグの直後の時間軸からはじまる新設設計ですよ。

 

扉絵カラーで灯火、小織、陽星、玲夏のドレス姿が描かれててそれぞれ可愛いんですけど……玲夏は、ヒロイン枠なの??? とか。

コミック範囲だとヒロインとして登場してないから仕方ないけど、まなつちゃんVer.も見たかったな……って気にはなりましたね。

 

露店で小織と会って「都合のいい奇跡なんてない」という話を聞いて。その後実際に、星の涙によって失われたものを直視させて。

伊織は灯火が星の涙を使う事、あるいは使い続けていることを止めようとするわけですが。彼女も中々頑固ですからね……。

立ち去った彼女を一度は取り逃がしても、家が分かってるんだからと踏み込んでく伊織のメンタルの強さは素直に尊敬する。

 

その後状況が悪化したりもしましたが、なんとか乗り切れてよかった……と言う所でおしまい。

後々の事を思うと、この段階で灯火ちゃんが与那城玲夏と伊織を仲直りするように背中を押してくれてたの、大きいんですよねぇ。ファインプレー。

 

細かい所だと第7話の「入れ替わる…?」の後の姉妹のコマ、2人よく似てたんだなぁって改めて思いましたし。突然に家に来たことを咎めたら「お前にだけは言われたくない」って言われて「うぐっ…」ってなってる灯火ちゃんがなんかツボだったり、顔芸も楽しいコミカライズでしたねー。

今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。14

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「それでも…」
「本当に奇跡にでも縋らないと敵わない望みがあるなら」
「いったいどうすればいいんですか…」


おさいもコミカライズ! 1話~5話を収録。

灯火ちゃんが可愛くて良い感じです。表情がコロコロ変わるんですよ。
巻頭の「どうですかぁ? うれしいですか?」のハート飛ばしまくってるコマとか結構好き。
子犬扱いされてたりもしましたね。わりと分かる。

7年前の7月7日に降り注いだ7つの流れ星。
「星の涙」と言われるそれに願えば、失失った一番大切なものを取り戻せるという。
ただし、二番目に大切なものと引き換えに。
よくありそうな都市伝説ですが、実際のところ本物には効果があって。

主人公の伊織が久しぶりに幼馴染の妹、灯火と再会した翌日から彼女が付きまとってくるように。
彼女は「星の涙」に願おうとしているのかもしれない、と伊織は考えて。
それを阻止するために、意図がつかめない彼女の行動に付き合うことに。

同じ学校だったので、合うのは難しくないものの。
伊織は校内で嫌われているため、進んで灯火が会いに来たときには変な空気になったりして。
3話のデート回とか結構好きです。なんか小説版と違う描写になってるところがあって、原作者Twitterを見るにそれはわざとっぽいので、種明かしされる機会をずっと待ってる。4巻出て……。
個人的には小織推しなので、たまに登場すると嬉しいです。

巻末にはおまけ4コマを収録。
放課後楽しそうにデートしてる風景が描かれてて中々楽しい。
電子版買ったので自信ないですが、多分並び的にカバー裏にも漫画書かれてるタイプなのでそちらもご確認ください。おまけ4コマ3と4がある筈。

 

ログ・ホライズン 西風の旅団4

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「ボクは前衛バカなんでむずかしいことはわかりません」
「わかりませんが……シロ先輩が〝道”を示してしてくれるなら」
「ボクはその〝道”を切り開く〝刃”になります」
(略)
「ボクたちの手で みんなのアキバの街を取り戻しましょうっ!!」


西風の旅団からみた大災害後のアキバ。
やはり空気は悪く、できることもなく、悩みを抱えていた中で行動を起こした「誰か」の存在。
ソウジロウはその影にシロエの存在を見て取って。
前衛バカと言いつつシロエを信頼しているから二つ返事で協力してくれる彼は格好いい。

味のする料理。
それがもたらした衝撃は計り知れず。
アニメではなんかしれっと売り子手伝ってましたけど、それが必要なだけの騒動が起きたりするんだからなぁ。

クレセントムーンで街の空気が少し上向いたとは言っても、まだまだ足りない。
それどころか、味のする料理というものが新しい火種になってしまいそうな状況。
ソウジロウが、そしてなんてマグスが言葉を尽くし、誘導して、なんとか騒ぎを収めることには成功します。
マグスが震えながらも、奮起して焚き付けるあたりとかは格好良かった。

本編からすると、シロエは悩みに悩み抜いて、悩みすぎる青年なんですが。
彼を慕うソウジロウからすれば凄い人材なんだよな、と。


ログ・ホライズン 西風の旅団3

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「逆ですよ」
「みんなが笑ってくれるから ボクも笑っていられるんです」

敵味方の線引きが明確なソウジロウ。
ゲームを模した異世界。
PvPを仕掛けられている状況。
人が人に暴力を振るうこと。
現実とデータ。その境がなくなっていくと、ソウジロウは戻れなくなるところに行ってしまうかもしれない。

そうさせないために、必要なのは〈西風の旅団〉として負けないことだ、と。
それがこのギルドにいる条件。
ナズナもなかなかいいキャラですよねー。

そして西風の旅団の結束が強いというか、騒動が落ち着いてからの会議の風景が笑える。
シロエに対して嫌われていると思っているから、微妙に距離作ってるんですよね。
しかし、いきなりシロエが改革に乗り出そうとしていて笑える。
一応、ちまちまとシロエ側の描写も入っているんですけどねー。
にゃん太班長との会話のシーンがみたいですが、本編コミカライズは止まってるからなぁ。
2巻はまだですか。

さておき、シロエが動き出して、クレセントムーンが始まるところまで描かれました。
次回で、ソウジロウたち西風側からみた円卓会議結成までいきますかねー。
とりあえず、嫌われていると思い込んでいるソウジロウと、誘いを断ってばつが悪い思いをしているシロエとの会話のシーンが早く見たい。

 

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 乙 3

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「待ってください危険ですって!! 何かの罠かもしれませんよ!?」
「黒ウサギ……もうわかってるね? 止められれば止められる程止まる気無くす」
「ですよね」

コミック完結。温泉回を挟んだ後、コミック版オリジナルのエピソードを一つ挟んで、終了。
一気に飛びましたね。ペストと白雪姫が仲間に加入した後、っていう想定なんで、メンバーが多い。問題児たちのドタバタ加減は健在で、そこは楽しく読みました。

ただ、最後の締めのエピソードがちょっと微妙に思えた。
ノーネーム本拠地に送られてきた、「主催者もルールも場所も不明」という異質な契約書類。
挑戦は受けて立つ、とばかりにゲームに繰り出すわけなんですが。
白雪姫がトリトニスの滝をトリトンスの滝って言ってる誤植あったし。……いや、それは本題じゃなくて、読み直してたらたまたま見つけただけなんですけど。
 
たとえば、関門として料理があって、そこで黒ウサギ、耀、飛鳥が料理に慣れていないって言ってるんですが……黒ウサギは知らないけど、問題児組は料理できるはずじゃないですか。
そういう短編があったでしょう。
で、ジンが指揮をとって料理作ってますが……これは純粋な疑問として、黒ウサギとジンが料理覚束ないっていうのはまずいんじゃないのか。
今までどうやってきたんだ。リリとか年長組がやってたのかなぁ。
黒ウサギは外でどうにか資金調達していたんだろうからアレだけど、ジンは多少はできてないと、他の子ども面倒見切れないんじゃないか?

あと、終盤の戦闘でハームズさんに敗因分析されていますけど……
ペストたちが仲間になった後、ヒポポカンプのレースで優勝した後、だというのなら、根性が足りないはずがないし、思考が浅いってのもちょっと納得がいかない。それと、ディーン、腕二本ない……? 龍と相対したときに腕壊してたと思うんですけど。
そんな感じでどうにも引っかかるというか、突っ込みたくなる感じがして、蛇足だったんじゃないかなーって思えてしまいますね。

地味に気になったのは、箱庭世界においても野球観戦っていう趣味は成立するのか……で、それはどんなゲームになっているんですかね。普通にルール通りやっていると、身体能力その他ですごいことになるんじゃないかと思うんですけど。『ゲーム』以外の娯楽ってあるのかなー。

トリニティセブン 7人の魔書使い 7

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「お茶目度が強い者ほど強い「嫉妬(インウィディア)」はそんな書庫(アーカイブ)となっております」


相変わらず、勢いで楽しむ感じ。
こう、ノリは良いんだけど、肝心の世界観とかの描写が足りない。
そろそろこの勢いについていくのも疲れてきたかなぁ・・・
あと、結構勢い任せに読んでいるので、内容が薄れるのが早い早い。

キャラクター単体で言えば、好きなんですけどね。
ただ、その見せ方が、こう、もやもやするといいますか。
小説を細切れにして、シーンごとに魅せられているような、こう、締りの悪さといいますか。
テンポが、合わない感じがしますねぇ。

1話ごとに間に解説が入って、「トリニティ」とかにもようやく説明が。
トリニティは本来一つしか会得できないはずのテーマを何らかの方法で3つ手に入れた存在。
「3つの魔導を究めし者」の意を持つそうで。
しかし、なんかアーカイブの究極魔法使える~みたいなのが、アラタの味方してる7人なんじゃなかったのか。
アレはアレで自爆技っぽいですけど。
それを考えると、7人が評価されているのはなんか逆に釈然としない。
最奥の魔術を会得した者がトリニティセブンと呼ばれている。
しかしそもそもトリニティとは、何らかの手段で3つのテーマを会得しているものの事。
セブンなのは、アーカイブの数だと思えば、納得はできますけど。
『トリニティセブン』が『トリニティ』である必要は、無いんだろうか。

『トリニティ』が認められているのなら、そっちの方が、戦力としてみるなら使い勝手良さそうですけどねぇ。
教会の解説見ると、禁忌の手段使っているかも~ってことですけど。

アラタのルーグの覚え方が酷くて笑った。
うん、こういうやつだったよね、アラタ。

さてはて、最後にはなにやら気になる情報明かされましたけど、どうなることやら。
次辺りで、購入継続云々を判断しようかと思います。


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ちゃか

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