ユリウス:(コロコロ……)超越しまくった。回避の達成地は、53だ。
(略)
ユリウス:《覇王・煌斬剣》は、回避を犠牲にしないのが売りでね。
カーン:もはやそういう次元じゃないんだが(笑)。
ソード・ワールド2.0初の、限界突破した16レベルキャラクター『超越者』たちのリプレイ。
ユリウス・クラウゼや夢見姫ミスティンがPCとして登場しているというだけで一見の価値はある。
オマケにドラゴンレイドの締めともいえる最大の敵が出てくるわけで。
サーペントシリーズでも思いましたが、ここまでレベル高いキャラクターが動くとなると、さすがに事件の規模も凄まじいですね……
第一話『予言に導かれた英雄たち』、第二話『伝承の彼方の真実』、第三話『闇の次元を超えて』の三話収録。
スタートの時点では15レベルなんですが、途中で成長していってなんかすさまじいことに。
『超越』なる新しい力とか、種族特徴が強化されたり、さらに戦闘技能がついたり。……あっさり世界征服とかできそうな戦力な気がしますが。
フォールンドラゴンのもたらす災害によって、《血風領》や迷宮都市リバティなどが黒い靄でおおわれて、入ったものが出てこない状況。
オマケに入っていった人々の情報が消えていくなど、事象の改変まで生じていて。
……これは分かりやすく世界の危機というか。この状態が続いていたら、国の一つ二つ滅んでたかもな……
カーンのオープニングで槍が折れた場面とか、ミスティンが戦闘中に買い物する異次元の住人になっていたり。皇帝が避けまくったり、セイヴェルは銃撃で敵を蹴散らしたりと、それぞれに笑える場面とか、活躍しているシーンがあって、読みごたえはありました。
レベル高すぎてちょっと、何言ってるかよくわからないところありましたけどね。冒頭で抜粋した「回避の達成値53」だとか。SWで出る出目じゃない……