「あ、ありえない……化け物め」
魔王を撃退して、ホルディア王国を掬ったマリウス。
そして、すぐにアネットと二人で、ヴェスター王国に。トラブルを避けようと、出来るだけ二人の能力については隠そうとしてますが……
まぁ、それ以前に常識が足りないからなぁ。しれっと、ほかの人の度肝抜くようなことをするし。
マリウスの魔法についても、アネットのモンスターマスターとしての能力にしても。隠すならもっと細心の注意を払えよ……というか、ブレインとして誰か一人常識枠のキャラが付いてくるべきだった。
登場してくるキャラが、好意的というか善意を持った人ばかりで良かったね、というべきなんだろうか。
あと帯で、「美少女たちとの再会も――」とか書かれてますが。
再会早いよ。せめて一巻分のエピソードくらいは二人で頑張れよ……まぁ、マリウスが空間転移できる以上、距離なんてあってないようなものだとは分かってますけど。
それにしたって、もうちょっと何とかならなかったのか。
途中、黒幕ぶっている小物が出てきたように思いますが……マリウスの能力がチート過ぎて、戦闘とかパッとしないんですよね。
よほどの状況じゃないと負けないし。そもそも普段から手加減しているような状態だし。
俺ツエー系ではよくある悩みだとは思いますが。この作品では、マリウス一強が行き過ぎていて、なおの事作品の切れ味鈍らせてる気がします。