気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ノベルゼロ

セックス・カンパニー2

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「役者として生きるため、なにより――あ、あなたに見てもらいたいと思うからです。ああ、恥ずかしい……でも、どんなに恥ずかしくても、あなたに見てもらうためなら、私はあた舞台に立つことが……できるんだと思います」

 

凛々世が選んだ100人の候補者から、9人の「ワルキューレ」を選抜する役割を任された主人公。

1巻で早速2人を見出したのち、候補者100人のなかから20人弱までの調査は終わらせた模様。

当然、許されるラッキースケベ体質を最大限駆使した結果みたいですが……。

9人には選ばれないことが決まった、調査済み対象だったりそもそも100人の候補には入っていなかったけど、攻略の過程で接点が出来た相手だったりも交えて色事を楽しんでるんだから割と役得なのでは……?

 

今回のメイン攻略対象は、撮影ですべてをさらし出して燃え尽き気味の女優と、グループ関係者で伝統を知っているがゆえに深く踏み込むべきではないと凛々世から注意される武家の少女。

武家の少女は伝統を真似て自分も9人の少女を従えていましたが、最終的にあわせていただかれてしまっていたのは、こう……ご愁傷様というのは、語彙選択が間違ってますか。

当人たち最終的に幸せそうですしね……。

 

選ばれし9人の選出が進む中で、むしろ後輩の凛々世の方が不穏さを見せてきたのが心配ではありますが。

もうレーベル休刊状態で続きも読めないから、今考えたってどうしようもないか……。

セックス・カンパニー

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「……先輩がそういう人だっていうのは、わかってますけど……もうっ、馬鹿」

 

とある大グループ系列ではあるものの、間に子会社が何個も挟まる末端孫請けに努める主人公。

彼はうだつの上がらないサラリーマンではあったけれど、ある特殊能力があった。

それが古きラブコメなどでよくある、当人に悪気なくヒロインのお色気シーンを目撃したり接触したりしてしまう、ラッキースケベ体質の持ち主であること。

 

そういったシチュエーションに遭遇しやすくなるだけではなく、なぜか主人公と「そういう状況」になってしまった女性は、不思議とそれを受け入れて許してしまう副作用まであった。

一応当人は、昨今では下手すればセクハラとして訴えられてしまうと、警戒する気持ちもあるみたいですが。

それはそれとして若い男なので、良いシチュエーションになって相手が許してくれるとなれば、その一線を越えてしまうことも起きうるわけで。

 

就職してからは後輩の少女・凛々世が受け止めてくれていたみたいですが……。

実は、彼女はグループのトップ側の人間で。歴史あるグループ故に残る伝統として、初代に従った優秀な九人の女を選出するというものがあって。

主人公の能力を使ってその九人を選ぼうと考えるあたり、凛々世はぶっ飛んでますよねぇ……。

 

何だかんだあってその計画に協力することになった主人公が、アイドルや一風変わった文学少女とかと縁を深めていく話。

タイトルが直接的なので、まぁそういうシーンが多くなってますが。主人公がセクハラリスクとか考えてたり、下手に現実世界な分バレたらやばそーって気持ちはどうしても出てきてしまった。

セックス・ファンタジー2 妹巫女と野良メイド

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「どうかな。でもまあ、座り込んでる女の子がいたら手を差し伸べるくらいはするよ」

(略)

「……それは誰でもできることじゃない。誰でもすることじゃない」

「イリヤがハーフエルフだからか? 何度でも言うけど、俺には関係ない」

 

南方三国の魔衣姫を色事で陥落させて、三国の緩衝地帯に離宮作ってそこで自分の女を抱きまくる生活を送ってるとか、かなり爛れてるシード。

まぁこの作品らしいノリではありますが……。

そこにメイドとして現れた新たなヒロイン、イリヤ。不思議な雰囲気を持つ彼女は、エルフからも人からも忌避されるハーフエルフだった。

 

さらには最大の宗教国家である国グレシアから送り込まれてきたスパイだ、という情報まで出てきて……。新キャラだけどなかなかに設定持ってる子だなぁ。

目立ちすぎるために密偵として成功するはずもなく、イリヤ自身が武力でどうこうしようと考えるタイプでもなく。

そしてシードは良く言えば種族なんかにとらわれない器の大きい男だったため、彼女を受け入れることにします。……悪く言えば可愛い子を自陣に引き込んで抱ける機会を逃がすはずが無い、ってなるんですが……。

でも、色欲強すぎるのは確かですがそれでイリヤ救われてるから、まぁいいか……。

 

イリヤを引き込んだ後、大本のグレシアへシード達は招待されることになって。

そこで新しい問題と遭遇しつつも、シードは相変わらず女の事ばかり考えていて……最終的にはそれで味方増やした上で乗り切るんだから、突き抜けてて笑える。



セックス・ファンタジー

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「もちろん、俺のご先祖様は五十二人の魔神将を屈服させたんだ。俺にだって、できるだろう。世界から戦乱だってなくなるさ。俺の――愛さえあれば!」

 

タイトルからしてあまりにも直接的な作品ですが。

実際問題口絵も挿絵も肌色成分多めの、エロ満載ストーリーの作品ですね。

いや此処までやるならもう美少女文庫とかで良かったのでは……? とは思わないでもないですけど。

 

メガシレイア大陸という、数百年戦乱が続く大地。

二百年ほど前には魔神たちによって世界が滅亡寸前に追い込まれ、奇跡的に組まれた連合が辛くも勝利を遂げたとか。

その後、魔神が変貌した衣を纏う「魔衣姫」と呼ばれる特殊な力を操る一騎当千の少女たちが生まれるようになって……今なお、戦乱は続いている。

魔衣姫たちの目的は戦乱を終わらせることみたいですけど、一騎当千の戦力がいることで弱小勢力も最後まであきらめきれず逆に戦火が激しくなってる説あるのでは。

 

主人公のシードは、かつて魔神将たちを攻略した「名もなき英雄」の末裔で……先祖の熱かった「外法」と呼ばれる、女性を誘惑する能力を受け継いでいた。

そんな彼が戦乱激しい大陸南方を訪れたのも、そこで戦っている魔衣姫の美しさの噂を聞きつけたから。そしてそれだけ美人なら愛を注ぎたくなったから、だっていうんだから……能力を十分に堪能してる男だなぁ、とは。

まぁそうやって色事を堪能して最大戦力の魔衣姫を陥落させたことで、和睦成立への道筋が出来てたのは笑った。ここまで突き抜けてるといっそ凄い。

歌姫島の支配人候補

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「俺は今でも頼りないですか?」                                                          

 

積読消化。

その美貌と才能をもって、多くの人を魅了する歌姫。

彼女達を管理するマネージャーとして奔走する、野崎忠哉はある日自分をトップ・ディーヴァにしろと訴える美少女と遭遇して。

その熱量に影響をうけて、自分を彼女の担当にしてくださいと名乗り出て。

 

採用試験を受けるためにレッスンの予定を入れて、不合格だった場合、費用は彼の給料から天引きと言う条件でしたが。それを受けた野崎もスカーレットも、中々に肝が太い。

スカーレットの真っ直ぐさに影響されて、自分も大きな目標を掲げる辺り、割と似た者同士なんでしょうね……

 

日本人ながら、わずか三年で異国の高級劇場で幹部になってる辺り、才能はそれなりにあるんだろうなぁ、という感じ。

客の顔とか言語とか道路とか。優れた記憶力に任せて、色々と詰め込んだ結果のようですけど。覚えるだけじゃなくてそれをしっかり活用してるんだから、やっぱりスペックそこそこ高いよなぁ……

人の顔覚えるの本当に苦手なので、そこは正直羨ましい。

 

最も、ここで務めるようになった原因は、誰かに麻薬の運び屋に仕立て上げられて、命が危うくなり逃げ出したから、な辺りとか。

中盤、うっかり重大な秘密を知ってしまった時とか、未熟な部分もありますけど。

あと覚悟を決めたら引かないので、危険に飛び込んでいくあたりもハラハラする。

 

各国のVIPとの交流を持つ、夜の蝶としての顔も持つ歌姫。

そんな彼女たちの悩みを解決しようと踏み込めば、闇が深い案件に触れるのはある意味必然なんだよな……

自分の仕事に誇りを持って、意地を貫き通した姿は中々の見ものでした。

あからさまに怪しい奴が、そのまま黒幕だったのは、まぁ分かりやすくて良かったかなぁ。


父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ

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「ならば反撃だ。ここから、我らデスゲーム運営の真髄を見せてやろうではないか」

 

法整備までされて、デスゲームが一般的になった世界。

規模の大きいゲームを開催するには当然色々と制限があり、大企業でないと難しいとか色々あるようですけど。

その中でも、トップクラスの企業で勤務している中間管理職の黒崎鋭司が主人公。

妻子には流石にデスゲーム会社勤務という事は伏せているが、幸運な家庭を築いた成功者。

 

しかし実態は、上からも下からも期待され、MADな発明家に振り回されアドリブで乗り切る悲哀が溢れていましたね……

新しいゲームを始めれば、変人が予期せぬ挙動をぶち込んで被害者多数。初日からこんな惨状にしてどうするんだと詰められる。ロールバックの実行をしようとしたら、部下から納得出来ないと言われる。

まぁ、それはそうだよなぁという主張ですが。その場その場で上手い事乗り切って、話をまとめてのけるから信頼されてるんだなーと思いました。彼の胃、その内穴あくんじゃ。

 

こんなデスゲームが一般化した世界は怖くていやだよ…とは思いますが、コメディとしては質が良いのでは。

ぶっとんだ設定でスタートして、そのままアクセル全開で走り切った感じがして、作品としては好きです。


死にゆく騎士と、ただしい世界の壊しかた

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「は、はか、謀ったんですか、わたしを……!?」

 

最愛の女性の命と引き換えに生き延びてしまったラミ。

偶々立ち寄った街で彼は、エイネの後輩である神子キトリー・シリーと出会う。

彼女は、神子としてのスペックはあれど、それを使いこなせていなかったため……ラミを師と仰ぎその教えを受けることに。

しかしまぁこのキトリー、神子として選ばれたスペックあるのに概ねポンコツというか。朗らか脳筋ガールというか。

 

作中で師と競争して、女子力の勝利だと叫んでましたが。女子力とはと聞かれて、

「それはもう体力腕力脚力その他諸々の総合力ですよ、師匠!」

「完全に物理じゃねえか……」

と言われるくらいには筋力に全振りというか。初代神子を、これが神子で本当にいいんですかと問い詰めたい気分。

 

まぁ、ラミが「救世を諦めさせようとしている」のに対し「絶対にあきらめない」と分かっているキトリーという組み合わせはアリだったのでは。
キトリーが間に居るおかげで、アウリも話を聞いてくれてる部分あるでしょうし。

簡単に真意を語らないラミが最初にアウリと出会ってたら……戦争になってたろ……

いやアウリもアウリで、あの詠唱は卑怯というか。彼女もかなりひねくれてる感じがしてますけどね。


 

滅びゆく世界と、間違えた彼女の救いかた

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「うん。できるよ、私には」

「なぜ?」

「――だって私にはラミがいるから」

 

騎士となった少年と、神子であった少女の旅のお話。

その果てに、少年が最愛の少女を喪う物語です。

もう発売前から公式がツイッターで暴露してたし、帯裏でも書いてあるし、なんなら開幕から20P位のところで、少女――エイネが死ぬことは明らかにされていたんですよ。

判っていたのに、彼女が喪われてしまったことが、とても辛くて悲しい。

これを愛と希望の物語というあたり、作者さんに人の心がないという話がツイッターで出てくるのにもうなずいてしまうな……

 

いや、作品としては文句抜きに面白かったですよ。

ラミとエイネは、お互いが居たからこそ、今まで努力を続けてこられた。

守護十三騎という特別な地位になるまで研鑽し、使命を果たすための旅に出て。

それまで積み重ねてきたものを想えば、最後の戦いでラミは退かないし、あの状況になったらエイネは間違いなくああするんでしょう。

これまでをしっかり描いた後の、別離は本当に卑怯ですよね……あー、面白いけど、もうラミとエイネの旅を見られないのかと思うと惜しくて仕方ない。

 

この喪失の果てにラミがどんな果てを目指すのか気になって、読了してからすぐナンバリング1巻を手に取りましたよ、えぇ。

同時発売に感謝。そして、ナンバリング2以降も出てくれるとすごく嬉しいんですけど、どうなりますかね。


 

◇おまけ

しかし作者さんは、主人公たちの道行きを妨害する相手に「世界を救う」という目的を与えないといけないという誓約でも課しているのだろうか。

この命数世界しかり、セブンスターズや、やりなおし英雄でも、こちら側が間違っているという事を突き付けてきますよね。

そうした葛藤、美味しいですけどね。展開的に。

後、作者さん的に、絶対ワーツは裏切ってくるだろうと思ってたのにそんなことはなかった。途中のモブは信じるな……

オカルトギア・オーバードライブ

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「だろうよ。そら、哲学の時間だぜ、ハードボイルド。――お前は、なんのために生きている? それを見つけられない限り――止まっている限り、死ぬことすらできねえぞ」

 

時計塔の都市、クロノスエンド。

時計のように12の区画に分割された高層都市で、特殊な『時計』を用いた加速術式が存在していた。

本来なら専門家でしか持ちえないソレですが――非正規の所持者、もぐりの職人なんかも増えているようで。

 

主人公もそんな非正規の時計持ちで。

かつては正規の職員として時計を持っていたが諸事情で離れ、今は何でも屋をしてましたが……

ある日、地下組織に属する少女から、個人的な依頼を受けて欲しいと持ち掛けられて。

そこから色々と厄介事に踏み込んでいくわけですが。

 

少女の事情に巻き込まれたというよりは、足を止めていた主人公の時間が少女と出会った事で動き始めたという方が正しいでしょうか。

加速時計という、頂上の力を持ちながら自分の生きる時間はままならない、ってあたりは皮肉が聞いてると思いましたけど。

主人公の友人、ロルフの哲学が中々好みでした。



ワールドエネミー2 不死殺しの王と王殺しの獣

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『そう。ユンメルンゲンがメルンの名前。よくわかったねぇ』

「最初から疑ってかかるのが俺の流儀だ」

『というと?』

「出逢った怪異すべてが大敵。そう疑っておけば寝首を掻かれることもない」

 

吸血鬼や屍鬼、魔獣などの怪異が跋扈する世界。

相変わらず、ノア達は怪異と戦いながら大敵を探していますが。

人狼と屍鬼という全く別の怪異が、連動して動いているという事態にとある村で遭遇し。

前回戦った吸血鬼も、気の合う大敵から屍鬼を借りていると言っていましたし、黒幕探しをすることに。

そんな中で、ノアがシルヴィに過去に在った事件の話を始めて。

種族の違う大敵が屍鬼を使っている場面を見たという事ですが。それが例の女王ヴィクトリアを助けたって言う事件みたいですね。

 

獣の魔術師、ユンメルンゲン。

他の大敵は国を滅ぼせるような脅威として「認定されるべくして認定された」存在ですが。

ユンメルンゲンは例外で、大きな事件を引き起こした直接証拠はなく、人間を見ても即座に襲う事もない。「他の怪異と様子が違う」という奇怪さから、認定されたという異質な存在。

ノアが取り逃がした数少ない怪異だそうで。未だ討伐も出来ていない。

その事件でノアに興味を持ったらしく、おまけに耳が良いとかでノアがその名を口にしただけで、近くに姿を現すあたり筋金入りですな……

 

そしてそのユンメルンゲンから、屍鬼を率いていた獣人という異質な事件の片一方――『王殺しの獣』という異名を持つ人狼について情報を得ていました。

不意打ちが最も得意な大敵。実際その特異性はかなり厄介なものでしたね。

ノアが腕がいいと評したハンターも不意打ちを食らって、意識不明の重体になってましたし。

状況が困難であろうと、思考を止めず対策を考え続けていたノアが最後には真相を見抜いて。ただ事件を巻き起こす怪異を蹴散らす、というだけじゃなく今回みたいなビターな結末もありうるという事で、今後の展開がますます楽しみになりましたね。

 

他の大敵の情報もぽつぽつ出てきましたねー。

ユンメルンゲンもそうですが、配下の屍鬼を他の大敵に貸してそれで起こる騒動を見て楽しむ大敵「マザーD」とか、ノアを先生を慕うハンターの故郷を滅ぼした『紫雲』ですとか。

1巻も重版掛かって好調なようですし、3巻を期待したいところです。



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ちゃか

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