「真に最も劣る我ら『 』が。如何に勝ち――勝ち続けて征くか……不遜にも我らと同じ劣等を誇り、極めんと志すなら――よかろう。心して拝聴するがいい……」
(略)
「――――――『不正(イカサマ)』して勝つのだ……っ」
クーデーターによって国王の座を追われた空と白。
ジブリールとイミルアインを連れて、潜伏し……薬屋やって日々を面白おかしく過ごしてるとか、楽しそうだな本当……
フィールとクラミ―が3週間さがしても見つけられずにいた辺り、割と本気で隠れてたようですけど。
その薬屋に、ドワーフが『薬をツケで寄越せ』とか伝言を持ってきて。
ドワーフの棟梁とゲームをすることになっていましたが。
手先が恐ろしいほど器用だという種族、ドワーフ。
その種族の生き様は……何というか息苦しさがありましたね。
『完璧ごときで満足してっから地棲種まだ“こんな停滞(トコ)”にいんだよッッ!!』と空が吠えてくれたのはスカッとしましたね。
わざわざテトが外から空と白を連れてきた位ですから、この世界に生きる種族は多かれ少なかれ停滞してるんでしょうが。
……『対象を概念的に巨乳にする』武器を作り上げる方向に拗らせてるのはどーなんだ……これぞ技術の無駄遣いというか。
最後のゲームで、空たちが会場に手を加えて打った手も、中々に大人げないと思いましたけど。うん、まぁ……彼ららしいといえば彼ららしい。
今回獣人種はかなり大人しかったですねぇ。
これ以上思惑が入り混じるとさらにカオスになるので、ちょうどいい塩梅だった感じもしますけど。
さて、今回の騒動がひと段落したかな……と思いきや、次のトラブルが。さて、今度はどこが仕掛けてきたのやら。