気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

バーズコミックス

日常やめたらしたいこと

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「笑顔にした人が一人だけになったら アイドルやっちゃだめでしょ」

「育て方 間違ったかな」

 

雪子先生による百合短編集。

Cry for the Moon』、『Pink for Tear』。

人気アイドルのリーダー月と、そんな彼女に憧れてグループ入りした少女・涙花。

中学生でアイドルになり、憧れている月のことを姉と呼んで慕っていた涙花は……4年後、グループで上位の人気を得ていたタイミングで、突然のアイドル引退。

月もなにも効いておらず……直後の人気投票では、優勝候補だった涙花がいなくなったことで月が1位に。

 

自分に何も言わずに引退したことには月も思う所はあれど、なんだかんだ交流が続いているのは良いですね。それどころか、涙花もアイドルは引退したけど月と一緒にモデルやったりだとかはしてるみたいですし。オマケ的に書かれていた、同居してるっぽいのを隠さず配信に乗せたりしてるの、涙花の引退したことをきっかけに月の方も大分自由になったのでは……? という距離感の交流が結構好きです。

 

『あの子と仲良くなる方法』。

モデルをやっている女子大生さよりん。しかし一緒に仕事をしているギャルなゆまちの方が人気なことが、内心で面白くなく……それでも、ちゃんと猫被れるあたりは大人ですね。

ちょっとトラブったときにゆまちの今まで見たことない顔をみて、少し絆されているあたりはちょろかったですけど。

 

『アイドルやめたらしたいこと』。

アイドルネタですが、月たちとは違うアイドルの話ですね。

現役の美穂乃と、引退したけど交流が続いていて……なんならホテルを共にする仲である蒼、って感じなので関係性は似てましたけど。こっちはこっちで距離がとても近くて可愛かったですね。

アンソロジーに寄稿したもので、不完全燃焼感があったから元のプロットを再構成したのが月たちのエピソードになるようです。どっちも好き。

 

あとは女子高の王子様の話とか、吸血鬼たちの通う学校に事情を知らずに通うことになってしまった人間の少女とそのことにただ一人気付いた吸血鬼の話とか。

あとは作者さんの完結したシリーズ『ふたりべや』の短編を何本か収録してましたね。社会人2年目くらいの硝子と芹が変わらず、二人らしい距離感で話しているのがなんか好きです。

ふたりべや10

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「……桜子のこと好きかって聞かれたら好きだし 多分一生一緒に居られるけど

 それが恋愛かって聞かれたら そうなのか違うのか答えが難しい……」

 

シリーズ完結巻。

作中では女性同士で恋人という関係になっている組み合わせが、普通にいるわけですけど。

学生時代のルームメイトで、社会人になってからも同棲を続けている桜子とかすみの2人は、互いが好きだし相手を尊重してるし、いつも一緒に居てそれに心地よさも感じてはいるけれど……関係に名前を付けるなら「恋人」ではなかった。

 

……告白という手続きを踏んでないだけで、実質似たような感じではあったでしょうけど。

友人の小瑠璃も「まだ付き合ってるわけじゃなかったんだ」とか思ってましたし。

そんな中で桜子からのアプローチを受けて、かすみちゃんがちょっと物憂げに考えていたの良かったですね。

相手が桜子だからこれだけ悩んでいるんだろうなぁ、という信頼がある。

 

ハッキリ恋人ではない、と言えば後輩の芹ちゃんと梢子の関係もそうなんですよねぇ。

これについては、芹ちゃんの方が名前を付けてしまうことに対する不安があるみたいでしたけど。

約束してなかったけどクリスマスプレゼント渡しに来て、携帯の充電器れた状態でも待ってる梢子の独特な距離感が芹ちゃんにとっては癒しになってそうで、良いですよねこの2人の関係も。

ふたりべや9

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「私以上に好きな人 本当にいるの?」

「いないよ――!! できないよ!」

 

同棲してる桜子とかすみは、相変わらずの距離感でべたべたイチャイチャしてるなぁって微笑ましく見守っていたんですが。

飲み会の席で、冗談でも「かすみちゃんと離れてると手が震えてくる」とか言うし、愛が重い……。

かすみのスケジュールはクラウド管理らしいけど、間違ってると桜子が書き換えたり教えてくれたりするって辺りも、色々凄いなと思いましたが。

 

合間に挟まってた芹とショーコの話も好きですねー。去年チョコ欲しいって言ってきたショーコが、イベントに合わせた行動するの苦手で忘れちゃうって言う(実際、お返しを忘れてた)けど。私の事まで忘れるわけじゃないでしょ? って受け入れる芹との不思議な距離感が良い。

 

無事に桜子とかすみは卒業して就職。

同じ会社だけど部署は違って、たまに会話したりする程度な模様。……同棲してるし、通勤と退勤は合わせてるのかな? ……定時に帰れてるっぽい。ホワイトだ……。

かつての同級生に結婚した子もでてきて。他の人の恋愛相談なんかもされて。そんな中で、桜子が今までハッキリさせてなかった部分に踏み込んでいったところで終わりましたけど、どうなるでしょうね。なんだかんだ変わらないような気もするんですけど。デフォルトでイチャついてるから……。


猫とシュガーポット

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「これだけでも十分満たされるんです」
「ゆっくりやっていきましょう お互い無理が無いのが1番ですから」


雪子先生の百合短編集第二弾。
Twitterなどで拝見した事のあるエピソードもありますが、こうして纏めてもらえると読みやすくて嬉しい。

巻頭の「猫に隣人」の早苗とれなの二人の距離がなんか好き。
夜の仕事をしていたら、同性愛だと職場で公言した女性を引き連れた常連が来て。
有象無象が顔の部分に野菜があるのでインパクト凄いけど、だからこそ、早苗が人の姿で描かれるとすっと引き込まれるというか。

その後、じわじわと近づいていく二人の関係が、日向ぼっこしてるみたいな気分になって良い。
書き下ろしの「猫に電話」も良かった。
電子特典として、巻末にこの二人のカラーイラストも収録されてました。
伸びてる猫に和む。猫いいなぁ、実家の猫に癒されたい……。このご時世だからしばらく帰れてないし、顔併せてないから忘れられるんですよねぇ……難しい。

他に気にってるのだと、とあるお屋敷のお嬢様とメイドを描いた「町長の暇つぶし」も中々。
実家が没落しメイドになったけど、容姿には自信があって、言葉を飾らずにお嬢様にぶつけていくあけすけさが好き。


ふたりべや8

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「私は」

「帰る家が同じなら 今はそれで充分かな」

 

大学4年生になって就活の時期。

けれど、かすみも桜子も相変わらずというか。

クリスマスを祝って、バレンタインのお菓子作って、ホワイトデーのお返しをして……

63話でかすみの想像内で「かすみちゃんの存在が私にとって毎日プレゼントだよ~」とか桜子が言ってましたが、本当そんな感じ。……どこかで言ってましたっけね、コレ。

付き合いは長いけど、毎日が楽しそうと言うか。

 

しっかり節目節目のお祝いを欠かさず、これからに続けようとしている二人の在り方は微笑ましい。

就職先まで一緒にしようとするのはどーなの、と思わなくはないですが。

桜子のブースターになってるからなぁかすみ……巻を追うごとに自重が消えて行ってる。

ま、自分のやりたいことやるのが一番ではありますよね。

好きだからこそある程度無茶が出来てしまう事もありますが、まぁこの二人なら支え合って上手くやってくれそう。

 

エピソード毎に他のキャラとの絡みも織り交ぜつつ。

桜子に相談して一緒にお菓子作ってる芹ちゃんとかが可愛かった。

かすみと桜子の距離感を「あれで付き合ってないの?」と思ってるモカの驚き顔が好き。

その後「変かな?」という桜子に「変じゃないよ~」と自分の考えを添えてフォローしてくれてる辺りも良き。

ふたりべや7

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「なんかもうそこは真理になった ワンステージあがったの」

 

一緒に暮らしている女子二人の話。

いやぁ、相変わらず楽しそうというか仲睦まじいというか。

学園祭を満喫して。就活の準備をはじめて。その間に友人や後輩とあって、食事したり遊んだり。

 

桜子の愛がどんどん重くなっていってるというか。凄いな、6巻まででも中々レベル高いと思ってたのに、まだ上があるのか。

しかし、それを受け止め続けているかすみも中々タフですよね。聞き流したりして、適度に脱力してるようですけど。

 

「あんまり想像できない……桜子のいない生活…」と言ったり。外で聞き間違えて「ちゅーしたい?」と言った後ここじゃちょっとって零してるのがまた。ここじゃなければいいんだね……

「かすみちゃんとの平穏な生活が永久に続きますように」と願う桜子に「…それだと大きな障害なくない?」と言ったりとか。

桜子の方がとても分かりやすいだけで、かすみのほうも割と強火ですよね。楽しそうだし幸せそうだから良し。


ふたりべや6

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「……疲れてるんでしょ」

「うん そう」

「少し休ませて」

 

女子大生になっても二人は変わらず。

……いや、時経るごとに桜子の「かすみちゃんLOVE度」は上昇しているようですけど。

とても幸せそうですけど、かすみには「大丈夫? 頭」とか言われてましたね。

「桜子が幸せならいいけど」と言いつつ、桜子の奇行にも付き合ってるあたりかすみの方も桜子好きですよね。

 

高校時代の後輩、芹が同じ大学に進学してきたり。

大学でできた友人たちとの交流があったりと、中々に賑やかではありますが。

どこまで行こうと、桜子とかすみが穏やかに楽しい日々を過ごしているのを見られるだけでこっちも幸せな気分になりますなー。



ふたりべや5

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「お世話するのは私の生きがいだから かすみちゃんのためにならなにをしてても楽しいよー」

 

大学生活を始めた桜子とかすみ。

新生活スタートしておりますが、桜子のかすみLOVE度が上がり続けてて、とどまるところを知らなくて震える。

揺るぎないなぁ、彼女。かすみの方も対応こなれてきてますけどねぇ。

 

同居生活も相変わらずではありますが、大学で新しい友人が出来たり、ふと思い出して母校に遊びに行ったりと自由に学生生活を楽しんでいる模様。

新キャラの描写だけでなく、後輩たちの様子もしっかり描かれていたのはちょっとほっとしました。

芹たちも成長しているなぁ、という感じがしていいです。変わらない部分もあるようですがねー。

 

大学で出来た友人も中々個性的なキャラですねぇ。

ラブラブな桜子とかすみに気圧されず踏み込んでいけるあたり中々の剛の者な感じが…

桜子の方がかすみLOVEを全く隠さないからなぁ。たまに軽く引かれてますが。いや、うん、当人幸せそうだからいいんじゃないですかねぇ。

 



ふたりべや4

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「ネガティブになっててかすみちゃんからの抱きしめを堪能し忘れたからもう1回!!」
「はいはい もう寝るよー」

 

高校の下宿で同室になった桜子とかすみ。

彼女たちも三年生になったので、大学受験の為に色々とやっています。

学校の夏期講習に参加したり、オープンキャンパスに行ったって話も出てますねー。

桜子は首席って事もあってかなり余裕ありそうですが、かすみの方が大変そう。

 

後輩たちともいつも通りに交流がありましたねー。

特に三年を送る会とかもないとかで、受験という一大イベントはありましたが……まぁ、概ねいつも通りの雰囲気。

桜子の友人たちも何とか合格できたようですし、一安心。

 

桜子とかすみは、大学進学後もルームシェアするつもりのようですが。

仲良しですね、ホント……

かすみのバイト先の人に桜子が「いつも迎えにくるストーカーちゃん」呼ばわりされてたのにはちょっと笑った。

かすみにもまぁ、間違ってないと思われているあたり桜子……スペック高いけど所々残念ですよね。



ふたりべや 3

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「先生は進路学部どうやって決めたんですか?」

「俺は…まあ適当だ 参考にするな」

「お母さんは?」

「私はあみだくじで決めたわ~ なつかしいわぁ」

 

桜子とかすみも三年になり。

影響を受けた桜子の妹雛子も入学してきて。

かなり賑やかになってきましたねー。

進路の話なんかも出てますし、桜子たちが卒業するあたりでシリーズ完結とかになるんでしょうか。

三者面談もありましたが……桜子の母がかなりゆるかったなぁ。この子にしてあの母ありというか。うん。あみだで進路決めるとか。

 

巻頭のバレンタインイベントから始まって花見とかやってるので24月あたりのエピソードですな。

間に入っている特別篇が「学校の七不思議」の話なので、ちょっと浮いてたかなぁ。

まぁ発売時期からすれば、そこまで変ではないかもしれませんが。

 

しかし相変わらず楽しそうですねぇ彼女たち。

闇鍋やったり、かすみがバレンタインでモテモテだったり。

芹と硝子も一年たって仲が深まってるようですし。芹の方が微妙に距離感計りかねてる部分ありますが。彼女お嬢様だしな……

 

雛子が進学で悩んだりするエピソードもありましたが、無事合格していて何よりです。

やっぱりこのマンガはゆるーく楽しい雰囲気で会ってほしいですし。

描き下ろしの「ふたり童話」なんかこの作品に求めてるものをまとめた感じですな。なんかもう楽しそうだからいいや、みたいな。
画像が電子版しか出なかったのでコレを乗せてますが、紙の書籍を買ってます。電子版だとおまけついたのか……

 
プロフィール

ちゃか

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