気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ヒーロー文庫

薬屋のひとりごと15

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「その先のことは心配にならないのか?」

「私の特技は、面倒くさいことはとりあえず忘れるということです」

「なんとなくわかった」

 

「華侘の書」を入手したものの、それは痛んでおり……壬氏の管轄で修復処理が行われることに。

通常業務に戻った猫猫は、とある試験を受けることになって合格。羅門の下で、投薬試験を行うことになって……。

それはかなり大がかりなものであり、大量の薬を作り市井の住人たちに投与するというもので。さらに、薬が効かぬ者には外科治療まで行われるほどだった。

 

猫猫も途中で気付いていましたが、そこまで本気で力を入れているのは貴き方に同様の症状が見受けられ、その治療の準備をするため。

民で治験してるようなものですが、まぁ症状軽い人とかを中心にちゃんと治って成果出てるから良いか。

 

規模の大きい試験を行えるくらい、入念に準備を行わないといけないわけ。

つまりそれだけミスが許されない相手ということでもあり……帝その人が患者となるのは予想できましたが。

最終的に手術が必要そうだ、という話になって。その情報が洩れて帝にちょっかいかけてくる縁戚がいたり。猫猫が玉葉妃に確保され事情を聞かれる一幕なんかもあったり。

 

帝が手術を拒否したかと思えば、壬氏を呼び出したりしたりもしつつ、なんとか手術を行えるようになったのは良かったですけど。

実力はありつつも気分屋な天佑があまりにも勝手でなぁ。猫猫が怒りを見せてくれたのは凄く良かったですね。カッとなった猫猫が求めてた報酬を実行してやっても良かったんじゃないか、とすら思いましたが。その後ちゃんとやり返したというか、可能かつ無理のない範囲で嫌がらせしててスカッとした。



薬屋のひとりごと14

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「困った話だろ。というわけで、儂がおまえさんに何が言いたいかわかるかい?」

(略)

「捕食者を上手い具合に扱って、今の混乱を少しでもおさめてくれ」

 

中央に戻ってきた猫猫。外廷の医務室で医官の仕事をしつつ、後輩との交流をしたりもしていますが……。

彼女が西に行っている間、変人軍師という重石がいなかったこともあってか奇妙な派閥争いが起きていたようで。

特に若い武官が衝突しやすい状況になっており、医官の仕事が増えていることもあって猫猫がどうにかしろと無茶ぶりされているのにはちょっと笑ってしまった。

 

それとは別件で、妙な求婚者に悩まされている姚に貴重な図鑑をエサに担ぎ出されることに。

正確には「名」持ちの会合に参加するために羅半を頼ったら、猫猫を連れてくることを条件に出された、という状況のようですが。

それで的確なエサを用意する辺り、なんだかんだ慣れてきてるなぁ……という感想が零れました。

名持ちの会合では羅半の思惑によって、猫猫が40年前に起きたトラブルから犬猿の仲になっている一族の問題を解決できないか、と酷使されることになったわけですが。

なんだかんだそれっぽい回答を見つけるのが上手いですよねぇ。そうやって結末を導き出したと思ったら変人軍師が最後にひっくり返す……まではいかずとも、変な空気にするんだから流石すぎる。

 

女華の出自問題だったり、天佑の実家の話とか。今回の派閥争いの一件とか。いろんな情報をつなげていくのが上手いなぁと思いました。

最後、裏で動いていた相手に雀が目をつけていましたが……奇妙で厄介な師弟になるのでは、アレ。

理想のヒモ生活15

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「調べてみる価値はありそうですね。もし、ゼンジロウ様がおっしゃる通りだとしたら、これは大きな商機ですっ」

「うん。だとしても、最終的にはアウラの許可が必要だけど」

「っ、ま、負けません!」

 

14巻でたのが3年前だそうで、流石にちょっと内容薄れてましたね……。

巨人の末裔とも言われる都市ウトガルズの代表との交渉に臨むことになったゼンジロウと、同道したユングヴィ王子。

ソリ一つとっても、飛行機みたいに空を飛んだりパネルでいろんな機能の操作ができるものがあったり。遠距離からの視認を隠す機能があると推測される城壁だとか、文明の発展度合いでいえばかなりのものがありましたね。

 

そんな彼らがなぜゼンジロウを呼んだかと言えば、後の世代のことを考えるとそうした文明を支える資材に不安があるからだ、ということで。

彼らが渡ってきたと言われる、巨人たちが住む異世界への移動手段の確保について交渉を持ち掛けられることになって。

 

色々な思惑があってゼンジロウはそれを受けることを決めて、事後報告でアウラにも認めてもらったわけですが……ヒモを気取っている彼が、他国・他都市との交渉を独断で決めたという事実は、後に影響があるぞとアウラに釘を刺されることに。

ユングヴィの前で空飛ぶソリを見た際に、空戦についての現代地球での常識についてぽろっとこぼしていたりして、権力的には出来るんだけどまだまだ脇が甘いから実際不安ではありますよね……。

 

ユングヴィ王子も思惑があり、やはり第二夫人はカープァ王国から迎え入れたいと、話を進めていって。

ゼンジロウの側室となったフレアとの繋がりがあるから、兄妹でやりとりしてるシーンとかは好きでしたねぇ。ユングヴィ王子は観察力に自信があるみたいですが、元帥夫人ルシンダの印象が残っていなかったりして、悪い子じゃないけどどこかで足掬われそうだなぁ、とはちょっと思いました。

 

あとは北方大陸で起きた騒動について、ですか。大学教授と司教という立場を上手く使い分けて、所属組織とは違うスタンスを取っていたヤン司教。

いよいよ彼の事を見過ごせなくなった教会が、ヤン司教の処刑を実行し……。ゼンジロウから、彼が魔力を一切持たない人物であるという話を聞いていたアウラが策を練ることにしてましたが。その動きの裏で、南大陸のトゥカーレ王国が血統魔法を駆使した情報提供をしてきたりしてたのは怪しい。……元々、魔法を駆使して上手い事立ち回っている国らしいですけどね。

教会との対立がゼンジロウの目線でも確定的になったことで、また少しずつ話が動いていくのかもしれませんが……次が読めるのはいつになるやら。気長に待ちましょう。

薬屋のひとりごと13

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「でも、一つだけ忠告しておく。ただ、貰うだけで終わらないように、相手がなんでもくれるからといって、それだけで終わらそうなんて考えるんじゃないよ。与えられて相応の自分になりな。もらうだけで終わろうなんざ、二流、三流止まりだよ」

 

一年ぶりに中央へと帰ってきた猫猫たち。

さすがにそれだけの時間不在にしていると、あちこちに影響が出ているようです。

変人軍師こと羅漢が居なかったことで、派閥から抜けた馬鹿が出たそうですが……彼が不在の間に雇われた人が、変人軍師への忠告を真に受けないのはまぁ分からないでもないですが。知っている人間が敵に回したくない手合いの筆頭だと思うんですがねぇ、変人軍師。

まぁ、その愚かさの代償を自分で払うことになってたんだから、自業自得感はあります。

 

……猫猫はその出来事だったり、後に娼館の姐たちと再会した時の会話などから、不穏な影を感じているようですけれど。

怪しい噂について探っている輩がいることは、中央においては政争や謀略の一環としてよくあることでしょうけど。三代前の皇族の血を引く末裔がいる、っていう噂を探っているって言うのは、どうにも怪しい。

壬氏との距離が近づいた猫猫にも悪い影響がなければいいんですが……まぁわざわざ描写されている以上は、避けられないんだろうなぁという気持ちもある。

 

桃が羅邸にお世話になっている間に、羅半が気になるようになって側近の燕燕としてが気が気じゃなかったり。

雀さんの上役からいろいろと話を聞かされたりと、いろんな人の感情が描かれたりもしていました。

事ここに至って猫猫の方は覚悟決まってるの笑いましたが……一方の壬氏が悩んでいるのは、どうしても立場の問題があるからでしょうけど。どうなりますかねぇ。

転生勇者の気まま旅2

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「だから転移魔法だって」

「それ神話の魔法だよな!? 相変わらず出鱈目過ぎるだろ……」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで1021日まで。

エルフの町を訪れたリオン達。

そこで彼は、勇者リオンと共に戦ったという伝説のエルフ・メルテラについて聞くことになるのですが。……さっぱり記憶に残ってないの笑った。

 

これまでだと、自分の実家に残されていた剣を見て「あの時のやつか?」とか引っかかる部分があったのに。

口絵に居るから言っちゃうと、工夫を凝らして登場して来るメルテラと直接対面するまで思い出さない辺り、色々とアレ。メルテラが引き籠っていた理由も残念だったしな……ある意味そっくりです。

 

貴族との付き合いが生じると面倒事も付随しがちだから、勇者時代の経験から拒否したい考えはあるようですが。

ピンチの人を見捨てられるほど薄情でもなく、助けてみたら相手が権力者で否応なく付き合いが生じてしまうのだから、なかなか上手くいきませんね。

まぁ権力関連の問題に巻き込まれてもリオンも、彼の従魔であるスライムのスーラや獣人の双子もスペックずば抜けているので、容易く蹴散らせるので心配の必要がないのは良し。

 

転生勇者の気まま旅

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「とにかく僕は家を出ます。自分だけで生きていけますので、どうかご心配なく」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで1021日まで。

魔王をたった一人で打ち倒した伝説の勇者リオン。

しかし彼は個人で挑んだが故に、死に際の魔王が放った呪いによって命を落とすこととなり……100年ほど後に転生することになった。

勇者にあやかってリオンという名を授かった彼は、妾腹の出だったこともあり兄に虐げられる毎日を送っていた。

そんな中で勇者リオンの夢を見て、自分にも力があれば……と思っていたある日。

兄に連れられて魔物退治をしていた時に、強力な魔物が現れ囮にされて。そのタイミングで、前世の記憶を取り戻して。

 

ゲーム的なレベルアップで得られるポイントを割り振り、ジョブを得て能力を高めていく、みたいなシステムがある世界なんですが。

転生して別人になったことでレベルは下がったものの、なぜかジョブは引継ぎしていたため、彼は難なく魔物を撃退。

その後に家を出て、自由気ままな旅を始める事となったわけです。

 

魔王が持つ強大な魔力で魔物が強化されていたため、勇者リオンの時代においては冒険者の高位ランクであるSSSSSなんかもいたようですが。

現代では魔物が弱くなり、経験値を稼ぐのが難しくなり、現役冒険者でもリオン目線からすると弱い存在ばっかりだった。

そういう現実を認識しつつ、前世ソロ活動だった影響もあってか、「これくらい普通だよね?」のボーダーがぶっ壊れていて、周囲が「違うから!!」と困惑しまくるのを面白がる作品ですね。

薬屋のひとりごと12

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「安全だと思って連れてきたのに、なんで全て裏目に出るんだろうな」

「世の中上手くいかないものですから。中央にいても、どうせ似たような厄介事があったかもしれませんよ」

「それもそうだな」

 

玉鶯が死んだことで、否応なく西都のお家騒動に巻き込まれる事になってしまった猫猫たち。

壬氏が本当に真面目と言うか、この状況でもしっかり仕事抱え込む羽目になってるのがなぁ……お疲れ様です。

終わってみると本当にどうしようもないお家争いだったな……というか。

猫猫がしなくても良い苦労をする羽目になったので、関係者はもっと反省してもらって。まぁ、猫猫自身の選択に寄る部分もありますけど、始末が甘いとかの文句は言っていいはず。

 

玉鶯の息子たち……長男は放蕩してるし、次男と三男は後継者としての教育を受けていなかった。

さらに長男の息子は、祖父や両親の偉さを自分の偉さとはき違えてる悪ガキで、手術で救った少女・小紅に嫌がらせをしたりしていた。

猫猫はそんな子供たちとの接点が出来たり、三男に付き纏われたりしながら職務を全うしています。

……温室で生薬育てられる時とか、調査の名目で酒を飲める時とかは相変わらず自由に動いているなぁって感じではありましたが。

 

そうやって働いている中で、噂の長男とも遭遇。

こっちに因縁を付けてきたかと思えば、自分の息子が間違った事をしていたら詫びの品を渡すくらいのことはする。どうにもチグハグな印象を受けるキャラだなぁと思いましたが。

……詰めが甘くて、振り回されたなぁと言う感じでなんとも言い難い。

小紅が無事でなおかつ面白い成長していた位しか良いところなかったのでは、今回の騒動。いやまぁ、西都も一応の決着を迎えてはいますけども。

なんとか中央に無事に帰れることになったのは何よりでした。そして相変わらずの羅半兄よ……。

転生少女の履歴書

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「でも、私やっとわかってきたんです。だから、これから学校に行って、いろんなことを知って、自分の目で見て、たくさんの人と出会って、空っぽの自分を少しでも埋めて、その上で自分の考えを持って、自分で決めたい。そうやって生きていきたい(後略)」

 

BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで7月31日まで。
仕事人間なうえ互いに愛人を抱えている両親の間に生まれた少女は、親の愛を知らずに育った。

どうにか自分を見て欲しいといい子に振る舞い、勉強などにも力を入れていたけれど……彼女の願いはかなう事無く、事故で亡くなってしまいます。

 

そして少女は異世界に転生。

魔法がある世界ではあるけれどその力を持っている人間は限られていて、それなのに魔法に頼り切った生活をしていた為、様々な分野が停滞していた世界だった。

具体的には、開拓村で作物の育ちが悪いとなった時に、魔法使い様に育ててもらおうと願うのがこの世界の村人の流儀。

祈る前にもっと楽にできる農具を作ったり、肥料を蒔いたり、休耕地を作ったり出来ることはあるはずだ! と前世知識を活用とするのが主人公流。

 

まぁこの世界では異端なので中々受け入れてくれなかったりするんですが。

上が男ばかりの6人兄妹で、価値のない女子のままで居たら売り払われてしまうだろう、と危惧した主人公は幼いながらに奮闘するんですよね。

ここでも彼女の望んだとおり進まず、最終的には売られてしまうんですが。

売られた先で小間使いをしていたけど、その価値を認めてもらえた。かと思ったら、山賊に攫われて彼らに売られそうになるし。

タイトルに履歴書となる通り、彼女の経歴が変わっていく様は物語的ではありますが。あの世界と言うか国か? 工夫しようって人が居なくて尻すぼみに見えるから、あまり惹かれないんだよなぁ……。

ナイツ&マジック11

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「そんなに変でしょうか?」

「変なところしかないから、逆に変に見えないくらいには変だ」

「それは同感」

 

空中大陸を舞台にした争いに区切りがつくことになる巻。

イレブンフラッグスの連中が中央の柱に手を出したことで、厄介な存在が目覚めて……。

交渉によって飛竜の修理に協力する代わり、融通を利かせてもらえることになり。エルがウキウキ調査に赴いてましたが、一度は撤退を余儀なくされるほど。

 

爆弾があると分かったのだから空から退くのも選択肢にはありましたが……貴重な資源に溢れた大陸の高度が下がっているのが明らかになり、それもかなわず。

退いた後の方が、地上で大きな争いになるって言うだから面倒な事この上ない。

一組織だけで対応できる規模ではないため、オベロンまでも巻き込んだ体制で事態に対処する事になっていきますが。

エルはどこまでも変わらないなぁ。飛竜戦艦を作ったオラシオも、自分の目的のために驀進して、その過程で被害が出ようと気にしないマッドな部分がありますが。

エルはエルでロボット至上主義過ぎるからなぁ……。オラシオの目的である宇宙進出も、ロボットで成し遂げてやる! って宣言してたのをやってしまいそうな雰囲気がある。

 

一方のオベロン。彼がハルピュイアに肩入れする理由なんかも明らかになりましたが……小王を名乗る通り、上に立つ覚悟はあるんですよね。

仇敵と認識しているエルとだって、必要なら手を結ぶことだってできるし。最後、嫌いだけど恩もあるので追放するって選択するのが、嫌いじゃないですよ。

 

異世界食堂6

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――うん。ここがいい。叔父さんの店だとか、そういうの置いといて、働くならこういう店がいい。

 

異世界食堂は相変わらずの日々を送っております。

断片的に伝わる「異世界」サイドの物語に、ここが関与してるのが結構好きなんですよね。

今回で言えば、異世界食堂で再会した事で託された手記から広がった「竜神海の南にある未知の大陸」の噂だとか。

 

エビフライことハインリヒがかつて遭遇した、モスマンの存在を察知して胃を痛めていた所、異世界食堂の料理を食べて気力を取り戻して。

プリンことヴィクトリアがその知識によって、対策を打った、と。縁がまた変わった感じで交わってるなぁ、という感じ。

まぁ、ハーフエルフのヴィクトリアは国政に関与できないことになっているので、色々と手回しした上での関与となってましたが。お礼の品をちゃんとハインリヒが用意したのは偉い。

 

あと6巻で大きいのは、この店の秘密を知る地球側の人間が増えたことでしょうね。

山形早希。店主からすると姪にあたる少女。彼女の父親の方針で、それまでバイトが出来なかったが、大学でしっかり単位を取った上で、ねこやで働くならばと条件を出されたとか。

そうしてやってきたのがドヨウの日だったっていうのが運命的というか……暦があえてそうなるように画策した感じはしますが。ねこやの料理も、ドヨウの日の風習も。彼女が受け入れてくれたのは安心しましたね。

 

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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