気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ファミ通文庫

悪役転生者は結婚したい 序盤のザコ悪役でも最強になれば、主人公でも攻略できないヒロインと結婚できますか?

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「國久様と共にある未来を、私も歩んでいきたい……あの時の言葉を、信じてもいいですか……?」

「……当たり前だ。何度だって約束してやるよ」

 

魔法の存在する和風ファンタジーの世界で、主人公がハーレムを築くエロゲー『ドキ恋』の世界に転生してしまった主人公。

そのゲーム自体も友人から借りてプレイしただけだし、チョロインが多すぎたりご都合展開が多すぎることもあって、あまりストーリーを覚えてはいなかったみたいですが。

自分が主人公ではなく、序盤で蹴散らされる悪役に転生していたことは分かった。

名家の生まれながら母はダメ親父に入れ込んでいるし、親父は家にいつかない……どころか、愛人のところに入り浸って、息子の名前すら憶えていない有様だった。

 

原作では母の死後、主人公が幼かったために、婿入りした父が家に戻ってきて当主代行として立った後、愛人との間にできた子供に家を継がせようと乗っ取りを図って、そうした工作の中で擦り切れた國久君は悪役になってしまったそうですが。

転生者としての知識がある主人公は悪役となって滅亡するのを回避するために、家という柵を捨てて一市民になることで自由な生活を謳歌しようと考えていたわけです。

……しかし、母の死を報告するために皇帝へ謁見するべく領地を離れた際に、ゲーム主人公にも攻略できなかった美少女と出会ってしまって、一目惚れ。

彼女もまたゲーム時代の國久のように、悪役に落ちていく宿命を背負っていたけれど、それを超えていこう、と彼は婚約を申し入れるわけです。

 

忌み子として疎まれていた雪那に、國久はかなりストレートに好意を口にして。

そうやって怯えて固まっていた彼女の心が、少しずつ解れていくのが良かったですね。人との距離感を上手く取れない彼女が、國久には心揺らされまくっているの外野から見てるとわかりやすいんだろうなぁ……感がしますが。見ていて和む。

結構サクサク時系列が飛んで、主人公も原作主人公と対峙することになった時に備えて領地を発展させたり、自分のスペック向上に勤しんだりもしていて。

そして原作開始の時期までおいつき……ゲーム主人公と対峙したわけですが。

 

身分制度のある世界に、女子にだけ優しく男の意見を聞き入れる耳を持たないタイプで、平等を知る異世界転移者でもあったゲーム主人公と対峙して。

國久と雪那の関係は良好ですけど、それぞれは家族との関係が微妙で。そんな隔意のある相手からの話を鵜呑みにしたゲーム主人公に、國久は決闘を申し込まれることにもなったりして、よりゲームでのメインキャラとの溝が深まった感はありますが。

ゲーム主人公くん、大分痛くてなぁ……そりゃあ、國久君も元ゲー流し見になるわ……みたいな変な納得があった。

因縁が出来たし、どうしたって今後も鉢合わせる可能性はありますけど、どうなるやら。

放課後の図書室でお淑やかな彼女の譲れないラブコメ3

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「僕は瀧浪先輩のことが好きだ」

正面からそう告げる。

「奏多先輩が大事なことは変わらないけど、僕が好きなのは瀧浪先輩ただひとりだ。ようやく自分の気持ちに自信がもてるようになってきたのに、それを疑わないで欲しい」

 

蓮見邸での生活にも慣れてきた静流。

ぼちぼち夏休み、ということで瀧浪先輩からの攻勢も激しくなったりはしてましたが……。

母が亡くなった後なこともあり、帰省をどうするのかという話が蓮見先輩との間で出たりしていました。

事ここに至ってはちゃんと顔を合わせて説明しようと蓮見父は考えていたようですが……それはそれで問題がありそうだなぁ、とは思いました。そこまで本筋ではないながら、ちゃんと描いているのはこの作品の味か。

 

瀧浪先輩との距離が近づいて、だからこそ彼が大事にしている奏多先輩との関係が今回の肝になっていたわけですな。

中学時代からの付き合いで、独特のかみ合い方をしている静流と奏多先輩ですが。

服に興味が無いから静流に選ばせているとか、それは確かに静流をして「いちおう彼女がいる」と対応に悩む言葉も出るでしょう。

 

奏多先輩、直接瀧浪先輩に許可取りに行って、気にしている瀧浪先輩と蓮見先輩が当日後を追いかけてくるイベントが発生したりしてました。

そうやって、静流が奏多先輩を大事にしている姿を見て、瀧浪先輩が珍しく足踏みしてましたが。これまでの経験から、静流自身がしっかりと言葉にして問題解決に動いていたのは良かったですね。



友人に500円貸したら借金のカタに妹をよこしてきたのだけれど、俺は一体どうすればいいんだろう

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「……ちなみにいつまで泊まる予定……?」

(略)

「もちろん兄の借金問題にケリがつくまで……それか、私の目的が果たされるまでです」

 

大学生になって初の夏休みが迫る中、長い時間を持て余しそうで若干困っていた主人公の白木求。

そこに話しかけてきた、初めての彼女が出来て浮かれまくっている友人に絡まれて、「少し前に500円貸しただろ」と、何気なく口にして。

思い出したから行っただけで、ワンコインだし取り立てる手間の方が大変だろうから、このまま流れても良いかなぁぐらいのつもりだったみたいですが。

 

実際その場ですぐに返せなかったり、必ず返すから少し待ってくれと自分の世界に突入したり、見てる分には面白いけど付き合うの疲れそうではある。

タイトル見て「いやワンコインに借金のカタって……」となっていたんですが、主人公の白木もそのあたりちゃんとツッコミ入れてくれる常識的な感性の持ち主だったのはホッとした。

 

むしろ借金のカタとして妹差し出してくる友人の方がヤバいんだな……と思ったけど、番外編で見れば妹の願いをかなえるためだったという話も出てくるんですが。

その妹であるところの宮前朱莉ちゃんは、白木に前々から好意を持っていたらしく、「借金のカタ」という言い訳を基に乗り込んできたらしいです。

兄の提案で宮前兄妹が取った手段は突飛だなぁとはどうしても思いますけど。幼少期に良い出会いをして、高校時代に再会し……ついぞ進展することなく白木が大学進学しちゃってるんだから、これくらいのごり押しの方がいいのかもしれない。

 

ツッコミどころしかないタイトルでちょっと距離取ってたところはあるんですが、いざ読んでみたら軽いノリで楽しめるラブコメでしたね。

グイグイ来るヒロインの勢いに負けて、なんだかんだ一緒に居ることを受け入れている主人公よ……。もう早く付き合ってしまえばいいんじゃないかな。



現代陰陽師は転生リードで無双する2

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「……貴方はおかしいと思わないのですか」

「おかしいのはどちらかというと私達の方ですよ。だから、気にする必要はないかと」

 

父から陰陽師の知識ついても少しずつ教わり、札の書き方の練習をしたりしている中で幼稚園に通う歳になった聖。

自分も我を通すタイプだからか、芸術家肌の男子と友人になったりしてるので、聖の世界が狭くなりすぎてないのは良いですね。子供の好きを否定しないの、大事。

 

源家の主催するお茶会に参加したり、陰陽師の家同士の付き合いも生じたりしてますが……。

源家の雫ちゃんは同年代の少年少女に幼稚さを感じるくらいには早熟で。前世持ちゆえに落ち着いている聖に軽く共感を覚えていたりしましたね。

普通にトランプで遊んだら聖に勝っちゃうし、雫ちゃんのスペック素で高いんですよねぇ。負けた後、技術を弄してでも勝ちを取りに行った聖の大人げなさにはちょっと笑っちゃった。雫ちゃん、聖から悪い影響受けないといいんですが。

 

まぁ聖も今回は陰陽師としての特訓に打ち込んで、真面目に活動してるんですよね。

祖母に贈るお守りを作ったり、父同伴で陰陽師の仕事をしてみたりと。ただ作ったお守りが想定以上の効果を発揮したり、脅威度が低いとはいえ妖怪を通常とは異なる方法で祓ってみたりと、天才認定されても仕方ない成果を上げてはいますが。

父親が後始末とかでフォロー入れてくれるのは良かったですね。

 

才気あふれる息子に影響されて、狭部家当主として果たすべき試練を乗り越えたのはお見事。

先代当主が仕事の中で亡くなってしまったため、父は今まで半人前の状態で働いていたのではないか、と聖は予想していましたけど。

……それはそれとして抱え込みすぎる性格で、妻にも秘密にしていたことがあったりして、問い詰められたりもしてましたが。無事にそっちの問題も落ち着いたようで何より。



現代陰陽師は転生リードで無双する

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「ぼくが、がんばるから」

 

何かになりたいと願いつつ、何者にもなれずに死んだ主人公。

次の人生があるならもっとアクティブに行こうと誓った彼は、その記憶を持ったまま転生した。

地の文が主人公視点で彼の意識が強いので、そこは好みが分かれそうかなぁ。

生まれた直後から意識があって「美人な嫁と生まれたばかりの子供放って仕事に打ち込む父の気持ちは童貞のまま死んだ自分には分からん」とか、可愛い子見つけた時に「彼女は俺のヒロインかもしれない」とか思ってるし、我が強い。

 

そこがスルー出来るなら、安定の転生モノっていう感じではありますね。

怪異が跋扈し陰陽師と言う職業が存在する、現代地球に似た別世界への転生。

没落気味の陰陽師の家系に長男の聖として生まれた主人公が、前世の反省を活かし世界最強の陰陽師になろうと誓う物語です。

 

赤子の聖には、大人たちには見えない「不思議生物」が見えていた。

半透明に透けた人ならざる存在たちは、口の中に飛び込んできて浸食しようとしてきたが、前世があり意識がハッキリしている聖は、その浸食に抗うことが出来た。

それを取り込むことで自分の力を伸ばすことが出来ることに気が付いて、取り込み続けていくことになります。

 

不思議生物の接種でパワーアップできるのは間違いないみたいですけど、劇物でもあるようで……。

実際、後に生まれた聖の弟は陰陽師としての才能がなく、聖が代わりに不思議生物を撃退していたために順調に成長できてましたが、それがなければ死んでいてもおかしくなかったみたいですし。

スペックは向上しつつもまだ青い聖がどういう成長をしていくのかが、気になる作品。

VRエロゲーやってたら異世界に転生したので、美少女魔王を奴隷化する~クロスアウト・セイバー~3

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「誰でも何かを見逃すことや、間違うことはあります。私もヴァイン様に出会うまで本当の愛を知りませんでした……だけど気づきさえすれば遅くはないんです。いつからでも、私たちはみんな幸せになることができます。そうですよね、ヴァイン様っ」

 

ラクシャルが体調不良になったと思ったら、黒いラクシャルが登場したりして。

更に女神エナまでやってきて、なかなかに混沌とした状況になってきますが。

ここで女神エナによってこの世界の真実や、わざわざ転生させた理由なんかについても触れられます。

そこの設定しっかりしていたのは個人的には好印象。

 

2Pカラーというとあれですが、ヴァインによって変えられた今の世界とは異なるルートを辿った可能性の具現である黒いラクシャル。

その事情を知らなかったゼルスは一度彼女を否定してしまったりもしてましたが。

ゼルスに自分を頼れといったヴァインが今度は一人で抱え込もうとしてゼルスに突っ込まれたり、今までの積み重ねが生きてきた感じがするのは良かったですね。

 

……黒いラクシャルがシリアス全振りなのに対して、こちらのラクシャルはヴァイン愛全振りになってて温度差著しかったですけど。だからこそ深刻になりすぎなかったのは、まぁ良かった。



VRエロゲーやってたら異世界に転生したので、美少女魔王を奴隷化する~クロスアウト・セイバー~2

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「違うっつてんだろ。俺を頼れよ」

 

配下を増やした主人公ヴァインは、大陸北部へと足を延ばすことに。

山脈を超えて、ゲーム的に言うと別のマップに侵入したところ、猛吹雪に見舞われることに。

テイムした仲間から得た魔法を活用し道を切り開き、ノースモア王国にたどり着いて。

最初はヴァインの能力を認め、吹雪を収めるのに協力してほしいと言われたのですが……魔族を連れていることが発覚し、もめごとが勃発。

襲われたので鎮圧し、国王が「なんでもやるから許してくれ」と言ってきたから国王の座を要求する当たり、なかなか肝が据わってる。

 

いかに北国とは言え、主人公たちが遭遇した猛吹雪は初めて遭遇するもので。

その裏側で暗躍していた存在から刺客が放たれたりもしたのですが。ちょっと抜けていた性格な上、女子だったからヴァインに食われることになったのは……まぁ予想通りか。

敵の首魁も女でしたけど、身内に手を出したからって無力化した後は興味を示さなかったりするので、一応手を出す相手選んでたんだな君……。

 

幼馴染ラクシャルを取られて、意固地になっていたゼルスが素直になったのが2巻の収穫ですかねぇ……。

別大陸から魔王がやってきて、それを従わせることに成功してましたが……またしても幼女形態なので、ゼルスと地味に属性被ってる感がある。

まぁ、動いていた敵の規模のわりに被害は少なかったので、決着点としてはマシか。



VRエロゲーやってたら異世界に転生したので、美少女魔王を奴隷化する~クロスアウト・セイバー~

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「俺の仲間になれ、ラクシャル。お前に拒否権はない」

 

タイトル通りVRエロゲーやってた主人公がその世界に転生することになる話。ノクターンからの書籍化なのもあって、挿絵も肌色多めの物語ですね。

 

死亡した後女神に出会った主人公は敵キャラをテイムする能力と、一撫でするだけで女子に快感を与えテイムを補助する能力を獲得。

その場で女神相手に実践してみようと思うあたり、清々しくエロに振ったキャラですね。……魂だけの状態だったから本番までは出来ませんでしたが。

 

そして記憶と能力を宿したまま無事に転生できたものの、占い師によって「世に混乱を齎す災厄になる」と予言されたことで、軟禁されて育つことになります。

両親は愛しい子供を奪還しようとしてくれたみたいですが、村から追い出されたしまったり今世のスタートは散々ですね。

テイム特化のせいで脱出も出来ず、実に18年もの間閉じ込められていた主人公でしたが……。

ある日、村が魔族の少女ラクシャルの襲撃を受けたことで状況が一変。

 

テイムによってラクシャルを下し、彼女の能力すら扱えるようになった主人公は村を離れてついにゲームの世界へ踏み出すことになるわけです。

ラクシャルの上司にあたる、幼女姿の魔帝ゼルスも支配下において。転生させてきた女神エナからアドバイスをもらって学園に通うことになったり、色々とイベントを起こしていくわけですが。

最初に味方に引き込んだラクシャルがヒロインとして強い作品ではありましたね……主人公が撫でれば女キャラはテイム出来ちゃうので、快楽を与えるシーンは多いけどその分本番は少なめか。1巻だと説明パートも増えますしね。



16年間魔法が使えず落ちこぼれだった俺が、科学者だった前世を思い出して異世界無双2

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「いいか、これは兄貴分からのアドバイスだ。なんでもかんでも見返りとか対価を求めるのはいいことじゃねえ。確かにそういうことを耳心地のいい言葉で振りかざす奴もいるが、損得を抜きにした人間付き合いができた方が人生は絶対豊かになる。俺に恩を感じてくれてんなら、そうだな、他の誰かに返してやれ」

 

ロニーの魔法研究は成果を出したものの……それで自分が扱えるようになった魔法の協力さに、彼は恐怖を感じて。

力に溺れるような愚かさを示さなかった部分は安堵できますけど。悩みを得つつも、少しロニーが前向きになったところで、父の策略が発動。

 

父は、無能として知れ渡った彼を始末しようと殺し屋を雇って。

もともと身体能力も低く剣も振るえないことで評価が下がり、魔法が使えなかったことで欠陥品扱いを受けたロニーですから、緊急時への心構えがなってなくても仕方ないか。

いきなりナイフで刺されて混乱して、それでも足掻いたのは偉かったですけどね。

辛くも撃退し屋敷に戻ったロニーを出迎えたのは、虜囚になる運命だった、と。

 

他人に変装できる魔法使いがロニーに扮し、屋敷の使用人を襲っており……冤罪でロニーは捕まることに。

いやはや、命を狙うばかりではなくロニーの評判まで貶めようとか、念入り過ぎて怖いよ。

その裏側にはより上位の貴族の思惑が絡んでいたようですしね……あまりにもロニーが救われない。

 

事実に気付き其の上で、弟のために父を殺さない選択ができたのはすごいと言えますが。

……追い込まれた中で一人で考えた最善が、本当に最善とは限らないというか。弟のヨハンが純粋に兄を慕っていたのに、何も教えてもらえなかったと結構沈んでるっぽかったのが惜しいというか。

タイトルに「無双」って入ってますけど、いうほど無双はしてないんですよねこの作品。むしろ泥臭く研究して一歩ずつ進んでいく話なので、全てロニーに解決してもらうってのも難しいところではありますけどね……。

 

家を出たロニーがダミアンを頼って、王都で生活の基盤を整えることができて。

そこで研究に打ち込みつつ、子供たち相手の講師を務めたりと良い環境で過ごすことができてる分、ヨハンのおかれた環境の厳しさがどうしても気になってしまうのは確かです。

水魔法からの氷魔法、そして今回は光魔法の基礎を掴もうとしている彼の歩みがどこまで行けるのか見守っていきたいですねー。

16年間魔法が使えず落ちこぼれだった俺が、科学者だった前世を思い出して異世界無双

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「前の俺はただできないと決めつけて諦めていた。でもその実、何も努力なんかしていなかったんだ。あえて言おう、今までの俺は愚かだったと。だがその十六年間の無念に、今の俺が報いてやる。魔法の方程式とやらを奴らにつきつけてやろうじゃないか」

 

ナラザリオ伯爵家の長男として生まれたロニー。

しかし16歳となった彼は、両親からも使用人からも期待されない「欠陥品」扱いをされていた。

それはこの世界では誰もが魔力を持ち、規模の差こそあれど魔法を扱えるはずなのに、彼はそれすらもできなかったから。

それでも弟は慕ってくれていたし、期待はされてないにせよ食事等の世話は最低限してくれていたので、なんとか生き延びていた感じですが。

 

ある日、階段から落ちて頭を強かにうち……科学者として生きた前世の記憶を取り戻す。

そして彼は弟の協力を得ながら、「この世界の魔法」を科学的に分析しようと試みることにして。

魔法が使えないのにも関わらず結構真に迫った仮説を立てるところまでは行ったようです。

ある程度研究が進んだ折、ロニーは領地にある祠で精霊セイリュウと出会います。

本来人には見えず聞こえず触れられないはずの存在だった精霊の存在を、ロニーはなぜか察知することができて。

この世界に魔法を与えたとされる精霊の視点から、ロニーの論理が間違ってないだろうとお墨付きをもらえたのは良かった。

 

更に、ロニーが魔法を使えないのは、あくまで彼自身の肉体に魔力の出口がないことが原因であり、「出口」となるものを用意することで魔法を使えるようになるという知識まで与えてくれたのはありがたかったですね。

ロニー自身が魔法を扱えるようになったことで、この世界にこれまで存在していなかった「氷魔法」を実用的な形にすることに成功したわけですし。

彼を認めてくれる人が増えてよかったと思う一方で、父の周辺で怪しい動きがあるのが気掛かりですね……。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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