気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ファルドリア戦狼記

グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記3 狼たちの栄光

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レグナム:ならば俺も、だ。左右の剣を掲げて、バイバルスの剣先に重ねる。俺は……いや、俺たちは、お前を倒し〝未来を掴む”ことを――誓う!

第六話『魔境』と第七話『未来』を収録した、リプレイ完結巻。
まぁ、落ち着くべきところに落ち着いた、という展開になるんじゃないでしょうか。
群狼を結成してから、実に半年が流れた状態でのスタート。
時期的に冬が近づいてきたもので、大軍を動かすのが難しくなったため、という事情もあるようですが。
ゼフォスの打つ手が容赦ないなぁ。
この混沌によって乱れた世界において、闇魔術師と通じ、魔境を戦略に組み込んで攻めてこようとは。

ヴァ―ンが復讐に燃える鬼でありすぎるのが、格好いいところであり辛い所でもある。
このキャンペーンの結末からしてゼフォスとの戦いに幕が下りることになるとは思っていましたが。
戦乱の世ということもあり、彼はその結果をみて群狼の元から離れていってしまう。
こういう仲間との別れってう演出は、やっぱり寂しさがあったりして残念です。

今回の一番の笑い所は、たびたび面白装備を見せてくれる投影体の騎士、アロンソさんじゃないでしょうか。
なにあの愛馬は。ランスは。魔剣は。
投影体ってなんでもありか……今さらな気もしますが。

六話の最後。従属君主として、レグナムを逃す選択をしたシスは、十分に騎士であるんですよね。
あそこの判断は実に格好良かった。
バイバルスについても今回色々と描かれていましたけれど。天運を取得できるような、傑物であったのは間違いないですね。
ただ、その手法が歪んでいってしまっただけで。友ゼフォスが健在だったら。
群狼と手を取る未来すらあったかもしれない。

「……未来なんざ、疲れるだけだぜ」
レグナム:……それでも俺たちは、進んでいく。生きている限りな。


決着するその場面で交わされていた、会話。
これが中々いい味出していたと思います。
いや、しかしやっぱりこの世界観は中々面白そうなんですよねー。
投影体のなんでもあり具合とか。……アレは楽しいが悪い例ですけど。素人が真似すると痛い目見るやつ。
いつか実際にプレイしてみたいですねー。


グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記2 狼たちの戦旗

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GM:影蜂は傷薬を投げて言う。「いつもこうやってお前を助けられるとは限らん。犬のように死ぬ気か?」
ヴァ―ン:ならば、それまでの運命よ。無様な死にぞこないが、惨めに死ぬだけだ。
(略)
ヴァ―ン:死を恐れては何も出来ぬ。
GM:「真実だ。だが、死ねば何も残らぬ」


グランクレストの王道リプレイ。
作家が参加しているファクトリー・シリーズとかもキャラの個性強くて楽しんでますけど。
低レベルながらも王道で、やっぱり楽しいですねー。
今回はついにレグナムも5レベルに達し、戦旗が出せるラインにまで到達するわけですが。
自分自身の夢が薄い彼自身が、いったいどんな旗を掲げるのか、そこまでの流れが丁寧に描かれていて、楽しめました。

第4話『同盟』と第5話『戦旗』が収録。
まぁ、どちらもタイトルから内容がなんとなく察せられる感じですが。

敵は大国。ただ、手段を択ばない部分もあり、反発する勢力っていうのもあるわけで。
そうした勢力とつなぎをつくって、同盟を作り上げようという策をアンが提案。
これは、1巻の時に実際にプレイヤーが発言していたことでそれをGMが拾ってシナリオに当て込んだ形。
一風変わった個性を持つロードが登場したりと、笑える部分もありました。
かつて父の臣下であった騎士が、ゼフォス側につきその制度になじんで圧政を行っている。
・・・力あるものは力なきものの上に立つべきだという選民思想。グランクレストの世界ではそれがまかり通ってしまいそうなのが辛いところ。環境、よくないからなぁ。魔境なんてものがある場所もあるくらいで。
それでも自分なりの手段を用いて、堂々と対峙したレグナムはちゃんとしたロードになっている感じ。

5話は、ヴァ―ンに焦点が当たっていますね。
復讐に生きる男、ヴァ―ン。一方でレグナムは自分の復讐は遂げて、地盤固めに奔走している状態。
敵が策を練って講和を申し込んできたりするわけですが、復讐の鬼ヴァーンはそれを認められず、道を分かちます。
それを見てさらにレグナムの悩みは深くなるんですが・・・
彼が悩んだ末に見出した結論、描き出した旗はなるほど、彼らしいもので良いなぁ、と。
すれ違いながらも、利用し合う関係として落ち着いた彼らのやりとりが格好良かったです。
さて、レグナムが旗を出したことでなにやら敵国のお偉いさんに目をつけられたみたいですが、さてはて、どうなることやら。

グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記 狼たちの初陣

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ヴァーン:おい。正統なる勲を誇らんのは、勲を盗むことに次ぐほどの罪だ。
レグナム:そ、そうか。でも、自慢げにするほどのことではないと思うぜ。
ヴァーン:心で思うのは構わんさ。だが、面に出すな。付き従ったものたちが報われん。


第一話 『初陣』
第二話 『帰還』
第三話 『群狼』

タイトルにあるとおり、初陣を描いたリプレイ。
いきなり高レベルリプレイからスタートしていましたけど、新システムと同時に発売するからには、こういう低レベルスタートのほうがよかったんじゃないのかなぁ、と思いますが。
帯にも書いてありますが、基本に忠実な「王道リプレイ」。
これは結構グランクレストをプレイするときの参考になると思いましたよ。
まー、流石に、そうほいほいPCの国滅んだらたまったものじゃないですけど、世界観とか、いろいろ。 

これまでのリプレイは、高レベルでできることが多いし、それまでの経験とかも含みでキャラクターが固まってましたよね。
拷問が得意なキャラとか。全裸で登場して触手召喚する男とか。
働きたくないと叫ぶ君主とか、知識:枕事を持っているアーティストとか。
癖の強いキャラクターで、嫌いではないというか、あのはちゃめちゃっぷりはむしろ好きな部類に入りますけど。 
今回のPCたちみたいに、迷ったりする余地ってあまり無かったよなぁ、といいますか。

いきなり国が滅亡すると頃から始まりますけど。
PCたちは親戚を頼って、隣国に落ち延びます。
しかし、そこで親戚に従属することもなく、呑気に居候なんかしているもので、立場は悪い。

滅びた国ファルドリアの王子、レグナム。
同じ王国に属していた王家に従う騎士の家系の末、シストゥーラ。
隣国からレグナムに付けられたメイジ、アンブローゼ。
多くの国を滅ぼし、今またファルドリアを滅ぼした国ゼフォスへの復讐を誓うアーティスト、アフラヴァーン。

今回シナリオの内容でも、混沌退治とか、大規模戦闘とか、国管理ルールとか一つ一つを丁寧に描いていたので、わかりやすかったですねー。
高レベルスタートだと、基本ルルブだけで再現できない部分があるのでどうにも把握しにくかった部分ありますし。

レグナムが、王子として悩んでいる姿っていうのがしっかり描かれていて良かったですねー。
戦乱の大陸っていうのがよくわかる感じでしたし。
あちこちで思惑が入り乱れているんですよね。
ゼフォスだってそうですし、レグナムを保護してくれた兄貴分も、その父親だって腹に一物抱えている。
そんな中で、君主として自分の立場を定めたレグナムがこれからどういう行動をしていくのか、がすごく気になりますなー。
面白かった。


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ちゃか

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