気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ブレイブ文庫

魔王様は回復魔術を極めたい~その聖女、世界最強につき~1

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「残念ながら、生まれてこのかた後悔などしたことありません」

 

あらゆる術理を極めた最強の魔王ルブルヴィム。

彼を討伐するために神から祝福を受けた勇者ロロと、それに味方する英雄たちと戦うことも多かったようです。

魔王であり武人でもある彼は、戦いの前に敵を回復させて万全の状態にしてから戦う流儀を持っていたものの……魔の性質を持ったルブルヴィムは、神聖術との相性が悪く彼の満足する領域まで極めることが出来ずにいた。

……ルブルヴィムの理想とする回復魔術って「相手の弱さ」みたいな概念的な物すら「治すべきもの」ととらえて回復させるレベルで、それはもう回復魔術って枠に収まるものではなさそうですけどね……。

 

そして何かを極めることに全力なルブルヴィムの高潔さを、敵であるはずの勇者ロロですら認めて……自分の必殺技で傷一つつけられなかったこともあって、敗北を認めることになったわけです。

勇者ロロは人類最高戦力ではあれど、全人類の意思決定担当ではなくて。自分が敗北を認めても、国王たちの協議は必要だろうと現実的な話はじめたり、魔王を友と呼ぶロロ、なんだかんだ好きだな……。

そして勇者に力を与えた聖霊も現れて、魔王に「転生してみませんか」と進めてきて……ルブルヴィムは回復魔術を極めるためならと速攻で頷いたわけです。

回復魔術を極めるのが今一番楽しいことだったからかもしれませんが、「転生とはどうやって為すんだ」と掘り下げなかったのは少し意外か。

 

そして魔王ルブルヴィムは転生し……人間の少女として生まれることになったわけですが。

危機にさらされたのも影響はありそうですが、母の腹の中に宿っているタイミングで既に意識を取り戻して。

母を助けるためにそのまま魔術をつかって脅威を追い払ったり。

赤子があまりにも頼りなさすぎると、ルブルヴィム流の回復魔術を使って急成長して、当人にとっては不本意なことにたわわな胸を獲得するわけです。

こんなのは脂肪の塊なんだから「治療されてしかるべき」とか考えるあたり、魔王様の思考があまりにも魔王様というか。転生先の事、男と女の事とかもう少し常識インストールしてからやるべきだったのでは……? みたいな気持ちになる。

 

いやでも、肉体的に急成長して外見上は問題なくなっていること。ルブルヴィムとしての意識がハッキリしていること。そして両親からの教えをしっかりと吸収できたこと。

それらの要素が噛み合った結果、ルブルちゃんは5歳にして回復魔術を扱う聖女育成のための学園に通うことになったわけです。

学力試験と実地試験では最高評価を得たものの、適正検査で水晶に触れたとき「ジャアク」と連呼されたことで、ルブルは最低クラスのFクラスに放り込まれた上で、学内でも距離を取られることに。

 

まぁ当人は回復魔術を極めるために特訓できれば良いので、そんな気にせず学校生活送ってましたが。調子に乗った先輩を叩きのめし、ジャアクと呼ばれていようと気にしない友人を作り、ルブルの望むレベルには至らないながらも特級の回復魔術によって悩める人を救い、周囲に激震を走らせるわけです。

ルブルが生まれ変わったのは1000年の時が過ぎた未来で、魔王の存在は歴史から隠されていたし、聖剣使いも弱体化したり……魔王ルブルヴィムの行動を見た魔族が仕込みをしていたり、と。世界そのものも激動の瞬間を迎えていましたが……ルブルちゃん強すぎるからだいたい一蹴できるんだよな……。

ハイスクールハックアンドスラッシュ2

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「お前の問題解決手段って、基本的にビックリするくらい力ずくだよな。いや解決したならいいんだけどよ」

 

2人、女2人の4人パーティーで順調に攻略を進めている叶馬たち。

しかし羅城門のシステム的には1パーティーは6人まで組めるし、今後の事を考えれば前衛だけじゃなくサポートも出来るメンバーも欲しい。

……まぁ、一方で叶馬が得た特殊なスキルの事は、容易に広げられる情報ではない。

そんな中で、順調そうだったからと接触してきた少女が居たわけですが。

南郷沙姫というその少女は、謎の鬼にずっと憑りつかれていて……それを叶馬が対峙したこともあって、距離が縮まることに。

 

入学以来、静香とべったりだった叶馬ですが。就いたクラスの影響か、精力絶大で……この巻では、沙姫以外にも双子姉妹だったり、職人系の倶楽部の先輩方にも結果的に手を出していったりして、順調にハーレム広がっていってる感。

沙姫の時に、静香と話し合ったのは良かったというか。

叶馬もかなりパワーで問題解決していくタイプですが、静香もそんな叶馬に添い遂げる覚悟が決まってて別方向にヤバい雰囲気が出始めてるな……。

ハイスクールハックアンドスラッシュ1

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「無理でも、やれ。無理だった、に変わるまで足掻けよ、誠一」

(略)

「お前が諦めた時に無理になるんだ。無理だから諦めたんじゃない。お前はただ、つらくなったから放り出してしまっただけなんだ。誠一」

 

船坂叶馬は、家庭内不和を抱えた中学生だった。

母は音信不通だし、父は金は送ってくるけれど数か月家に帰らないのが珍しくない手合いであった。

だから、三者面談も先生と2人で行うことになったりしていたわけですが。

「高校には進んだ方が良い」という先生が、彼の伝手で推薦できる学校として勧めて来たのが、物語の舞台となる『豊葦原学園』であった。

全寮制の学校であり、叶馬的にもありがたい環境が整っている場所ではあったわけですが。

……検索しても引っかからなかったり、諸々おかしい状況もセットになっている学園でもあって。

 

ロストテクノロジーである「羅城門」によって、ダンジョンと呼ばれる異界に入り、そこで探索を行うダンジョン探索の授業が存在する、特殊な学園。

門を通る際に情報が記録されて、ダンジョン内部で死んでもその記憶を失った状態で復活できる、というセーフティーがあると表向きはされていましたが。

その実態は、内部で死ぬことで魂の一部をダンジョンに囚われる、生徒を生贄のように捧げるための装置として使われていた。

 

ダンジョン内部ではスキルや魔法と言った特殊技能を身に着けられるけど、外では再現できない。命の危機を経たり、レベルアップによる高揚感から男女間で肉体関係を結ぶのも珍しくない、なかなかに退廃的な場所なんですよね。

そういったアレコレを主人公は推薦してくれた先生から、何一つ聞かずにやってきていて。推薦者、なんか変な異名持っていたらしいので、そのことで注目されたりもしてますけど、なんかそういう心配ぶち抜いて自分らしくやってるので、笑える。

 

また、華組と呼ばれる一部特権階級の人々は、外でスキルが使えたりするなど機能を上手く活用しているみたいですが。

叶馬がビギナーズラック……というにはあまりにパワーに溢れていた方法ではあれど、同じような状況を創り出して、同世代以上に能力向上させていってるのは、頼もしくはあるか。

ノクターンからの書籍化なのもあって、肌色成分多めの作品ですねー。他の一般生徒だったり、この学園のシステムから逃れられなくなって教員として取り込まれた先生の視点だったりがあって、一歩間違えるとああなってしまうのが恐ろしいですけど。

……今のところ、誠一はなにも知らない状態ながら、上手く渡り歩いているので、このまま行って欲しいものです。



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