気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ペペロン

悪食令嬢と狂血公爵2 ~その魔物、私が美味しくいただきます!~

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「簡単に命を賭したりしないでください。公爵様がお強いことは分かっています。でも、私と一緒に生きる意味を考えてくださると、そう仰ってくださいましたではありませんか」

 

魔物を討伐する役目を与えられた名跡、ガルブレイス公爵。

国の為に命を賭すと誓約している身であり、17年前の厄災の年においては先代がその役割を全うしたとかなんとか。

そして当代であるアリスティードもまた、結婚するつもりがなかったそうで……つまるところ、基本的に男所帯だったというか。

 

いや騎士の家族として女性陣が居ますし、女性騎士も登用しているみたいですが。

公爵夫人を迎えるのは本当に久しぶりの事だそうで。アリスティードの側近であるところのケイオスも「仲睦まじく閣下を支えて欲しいけれど、公爵夫人としての教育……?」と頭を悩ませるほど。

まぁ、だからこそ型にはまらずメルフィエラらしく、交流していくことが出来たともいえるので良し!

 

メルフィエラの故郷とは違って精霊信仰が浸透しているわけではないガルブレイス。

公爵様たちも困難に際して魔物を食べた経験持ちもあるそうですし、その配下の騎士達も忌避感がなさそう……というか。

メルフィエラの世話役として最初につけられた女性騎士で構成されたブランシュ隊の若手、リリアンが臆せず彼女に「魔物を食べるのは本当か」と聞いて。

それで実践してみたりすることになって、美味しい果実を食べることに成功したりもしてました。

 

ガルブレイスに来る際に魔物の襲撃があって、メルフィエラが彼女の成果物である曇水晶や、古代魔術の知識を使った攻撃用の道具を作って、アリスティードが使った結果、かなりの規模の一撃をお見舞いすることが出来たりしてましたし。

彼女の存在は、ガルブレイスに結構良い影響を与えてくれそうだなぁと思っていましたが。

そんなタイミングで、初代の侯爵が約定を交わしたという天狼が狂化しかけているなんて大騒動が起きて。メルフィエラが居なかったら解決できなかったでしょうし、良い巡り合わせでしたね……。

悪食令嬢と狂血公爵1 ~その魔物、私が美味しくいただきます!~

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「お前であれば大丈夫だ。メルフィ、お前への球根は、きちんと貴族のしきたりに則って行われている。陛下もご承知の上で、この婚約は成立した」

「短期間の間にそこまで……アリスティード様、私は果報者でございます」

「俺自身も驚いているのだ。誰かと婚姻を結ぶつもりなどなかったはずが、お前と出会った途端に覆ってしまったのだからな」

 

魔力をその身に宿し人に害を為す存在、魔獣が存在する世界。

北方にあるマーシャルレイド伯爵領の娘、メルフィエラは魔物を食べる研究をしていることで「悪食令嬢」と呼ばれ社交の場では浮いた存在だった。

マーシャルレイド伯爵領が精霊信仰を国教とするティールブリング広国と接していて、伯爵領にも精霊信仰が広まっているのも、向かい風ではありましたが。

さらには伯爵の後妻との折り合いも悪く……彼女は、一年以内に婚約者を見つけなければ修道院に入れると脅されることに。

 

それを避けようと社交の場に出たメルフィエラでしたが。

会場に魔物の襲撃があり……魔物との戦いを生業とするため狂血公爵と呼ばれるアリスティード・ロジェ・ド・ガルブレイス公爵に助けられることになって。

彼は魔物と戦い続ける領地のトップであることや、窮地に魔物を食べる経験も持ち合わせていたため、メルフィエラの事を忌避したりはしなかった。

……まぁ魔物、適切な処理をしないと内包した魔力でお腹を下すらしいですけど。

メルフィエラはその「適切な処置」について、母の研究を継いである程度形にすることに成功していた。で、処置した魔物料理は美味しいそうですよ。

 

彼女の行いに興味を持ったガルブレイス公爵は……色々あって、彼女に求婚することに。

なぜ精霊信仰の根付いた土地でメルフィエラが魔物を食べるための研究をしていたのか。

それは十七年前に起きた大干ばつからの大飢饉で、飢えた民を救うためにメルフィエラの母が始めたという背景があって。今もなお続けているだけの想いと抱えているものがあって。……美味しいもの食べたい、という個人的な思いも入ってる気はしますが。積み上げてきたものがあるのも間違いないですからね。

アリスティードはそうした事情を汲んで、彼女を尊重して受け入れてくれる構えなのが良かったですね。



悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~

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「今度私にも食べさせてもらえないだろうか 魔物の肉を」

こんな方 人生で初めて出会ったわ

 

毒を持つとされ、食べると腹を下すなどの弊害が生じる魔獣。

実際には肉そのものに毒があるのではなく、魔獣が宿している魔力が人体にとって有害だそうで、適した処理をすれば食べられるし、なんなら結構おいしいみたいです。

主人公のメルフィエラ・マーシャルレイドは、その研究の第一人者であり当人も美味しいものを食べるの大好きで、色々と工夫しているみたいです。

……まぁ、魔獣という存在を食べることへの忌避感や、食べると有害であるという認識が強いことから彼女は「悪食令嬢」なんて悪評で呼ばれて、結婚相手もなかなか見つからないなんて状態になっていたようです。

 

そんなある日、常に魔獣の血に濡れる戦いの中に生きているため狂血公爵と呼ばれるガルブレイス公爵が、社交の場に乱入した魔獣を切り落とす場面に遭遇して……。

互いに悪評が付きまとう身でありながら、噂に踊らされることなく相手をしっかり見ていることで好印象を持って。

メルフィエラ、魔物使った干し肉持ち歩いていたり、それを公爵に差し入れしちゃったりする豪快さがあるので「悪食」って噂が無くても付き合いは限られたかもな……感はある。

 

ただそんな彼女だからこそガルブレイス公爵には合っていた部分はありますよね。

……相性の問題もあったからか、速攻で求婚されることになって話が進んでいったのはテンポ良かったですけど。

WEB小説のコミカライズで、原作も好きだったんですが最近更新停滞気味なのでそこは惜しい。

異世界武器ペディア ウェポンストーリーズ

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しかし、それでいいのです。片手持ちのフレイルは、そもそもが後世の創作ではないかと言われている武器――すなわち、存在そのものがファンタジーな浪漫武器です。

なればこそ、ファンタジー世界では協力無比な武器として存在感を放っていて欲しいもの。

 

グループSNEのメンバーによる共同著作で、同社刊行のTRPG『ソードワールド2.5』の世界をベースに、ファンタジー世界における武器について語られています。

例えばソード、両手持ちの武器、二刀流。アックス、メイスにスピア、弓や銃器などなど。

武器種を取り上げて、それを扱う冒険者たちのSSが掲載されたのちに、解説パートが載っている、という構成ですね。

 

その武器の概要や、ファンタジー世界における特徴。

実際の歴史ではこう使われたけど、ファンタジー世界なら別の回答があってもいいよね、と発想を否定しない形なの良いですね。

解説パート、4Pくらいの簡単なものなので入門編としては結構よさげなのでは。元のコンセプト的にも、武器うんちくの資料本というよりも、ファンタジー作品を楽しむ際に、イメージを膨らませ想像力を補うことに重点をおいてるそうですし。

 

小説パートだと、代用武器として借りたメイスの使いやすさに笑顔を浮かべる冒険者だったり、船上での戦いになり遠距離武器がなく活躍できずにしょげてるところとかは笑えたし、銃器のSSで登場した使い手がいろんな意味で怖かったり、エピソードごとに個性が出てて良かった。



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ちゃか

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