気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

マギカテクニカ

マギカテクニカ4 現代最強剣士が征くVRMMO戦刀録

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「さぁ、始まりだ。よく見ておけ、我らの剣が――久遠神通流がいかなるものであるのかを」

 

ワールドクエストによって王都に襲い掛かってくる悪魔たち。

四方に主要なギルド・人員を配置しそれぞれの方角で奮闘することになってましたが……アルトリウスがクオン引き抜いて、緋真とは別行動になるんですよね。

 

そのアルトリウスとの打ち合わせで、死期能力もある彼がクオンに合わせて動くと宣言したかと思えば、クオンの方は「敵中に踏み込んで指揮官暗殺するわ」と、VRMMOで無双ゲー始めようとするし、どっちも頭のネジ何個か落としてそう……。

いや、結果だけを見ればお互いしっかりと言ったことは成し遂げてるんですけど、どこか歪んで見えるというか。高すぎる山の頂は麓からうかがい知れないもんだなぁというか。

 

ゲームとはいえ、戦場で生まれた術理を、悪魔の軍勢相手に過不足なく振るうのであれば。なるほどそれは脅威でしょう。……あそこまで実践できるのがどこまで居るかと言うとアレですし、どちらかと言うとリアルチートと評した方が近そうですら弟子ありますが。

地に塗れて目が光った挿絵、正直怖いよクオン。

東で大暴れして大将首取った後、別方向担当していた弟子の援護までしちゃうし、大軍相手に無双して、一騎当千を実践してしまう辺り活躍しすぎてて笑うほかない。

WEBで途中まで読んでるので知ってたアリシュラの活躍エピソードが書き下ろしで入ってたのは嬉しかったですねー。後書きでも再登場は先って書かれてますが、これがあるのとないのとでは印象違ってくるでしょうし。

 

緋真が相対した悪魔との相性が悪くて苦戦し、師匠に助けられることになったり。そうでなくても、師匠をゲームに誘って以降微妙に置いてかれてた残念な部分もありましたが。

才能と言う意味では、飛び抜けているそうですね。あのクオンが直接指導できる唯一の直弟子として認めてる時点で、それはそうか。

その彼女をしてまだまだ遠い師匠クオン。でも、背中を追うのをやめるつもりがない辺り、似た者師弟って感じがしますなー。

今回はワールドクエストの戦闘と、報奨発表で終了。一冊丸々使っただけあってクオンが暴れまくって気持ちいい巻でしたね。


マギカテクニカ3 現代最強剣士が征くVRMMO戦刀録

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「こいつは俺の信条の問題でな。俺の剣術は、自己の制御こそを真髄とする。であるが故に、己が刃を振るう理由を、他人に委ねるなどあってはならないことだ」

 

クオンが王都への護衛クエストをところからスタート。

精霊となったルミナが活躍してて可愛い。スキルとかじゃなくて、害意を向けてきたら察知できるとか言うクオンのリアルチートっぷりが怖い。

有名なプレイヤーからクランに勧誘されても、自分の流儀に合わないと断ったり。気ままなプレイしてるけど、どんどん注目度が上がってく感じは見てて楽しいですね。

 

まぁ、断られることを察した上で別方面では協力を取り付けるんだから、アルトリウスが名が知れてるだけじゃなくて、それに見合った力とか観察眼もあると分かって、二人の初対面のシーン結構好きです。

そしてアルトリウスが上手だったもので、イベントで一緒に行動できると思ってた緋真ちゃんがまた別行動になって凹んでて、可哀想だけど可愛かった。

 

クオンと同じ技術を身に着けたいとルミナが言い、それを認めたものの……彼が直接指導できる相手は限られており、その枠は緋真が埋めていた。だから、緋真がルミナ相手に教えることになって、結果としてイベントまでの間師匠たちと一緒に過ごす時間が増えたのは良かったね……。


レベリングと言う名の修行に連れ回されてたのは、お疲れ様でした。クオンは自分は好まないけど、使えるのに使わないのももったいないと、ルミナや緋真の魔法に関しては許容する辺り、柔軟で良いですよねー。

マギカテクニカ2 現代最強剣士が征くVRMMO戦刀録

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「これは決闘ではない。討伐でもない。ただの、駆除だ。貴様の死に意味などくれてやらん、そこで無意味に朽ち果てろ」

 

 ゲーム内で、「見えない妖精を仲間にする」と言う、前代未聞のイベントを達成したクオン。それは現地のNPC達からしても、稀少なことで……それ故に信頼を勝ち取ることができた。メタ的に見れば隠しデータとして「信用度」みたいなパラメータがあるっぽいと言われてましたけど。

 それまで誰も見つけていなかった、悪魔を倒すためのキーアイテムである聖印を入手。一緒に話を聞いたから、と雲母水母たちのパーティーとそのままボス戦へ。まぁ、時間が悪かったので翌日に先送りとなり。

 その挑戦では、聖印の効果などもあってわりと危なげなく勝利。王都へ直進し、そこでもイベントを起こして……条件を満たしたために、大規模イベントのタイマーが進み始める結果になっていましたが。掲示板回で他のプレイヤー達が慌てふためいたのも頷ける、驚きの速さ……。これで開始したばっかなんですよ、この人。スペックの暴力怖い。

 武人としての誇りがあって、悪魔と戦い破れた騎士たちを尊重したり、命を弄ぶ悪魔に強い怒りを向けたり、引っかかるところでちゃんとリアクションしてくれるので、わりと分かりやすく読みやすい主人公ですよね。

 

一方で緋真は、先生なら現状最も難しいステージに向かうだろうと東のダンジョンを探索していたものの……残念ハズレ。最前線は誰も突破できてない2ボスの方じゃないですかー。うっかりしていて出遅れて。

師匠を探しに行っている場面とか、後に彼女が2ボスのアンデッドたちと戦うシーンが追加されていましたかね?一緒にボス戦も出来ずに消沈している様は可愛かったですけど。周囲からすると、凄い顔していて気圧されるような雰囲気出してたそうで。哀れな……。早く合流できるといいね……。

マギカテクニカ1 現代最強剣士が征くVRMMO戦刀録

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『承認を確認。では、貴方の旅路に幸多からんことを――良き旅を』


小説家になろう作品の書籍化。WEB既読。
作者のAllenさんは、超越者シリーズから読んでたので、初の書籍化が嬉しくて購入。
本作は前述の「超越者シリーズ」とはつながってないので、単品で楽しめますよー。

内容としては、近未来のVRMMOモノですね。
サブタイトルからも予想できるかとは思いますが、リアルチートな剣士が、技を奮う場所を求めてゲーム世界で無双する話です。
リアルの性能が盛り盛りで、清々しいので好きです。

目標であった祖父を打倒してしまい、燃え尽きていた主人公が、弟子の誘いでゲームを始めることに。
それこそが、「マギカテクニカ」。
剣と魔法のファンタジー世界を舞台とする、没入型の先駆けとなるゲーム。
VRMMOモノのお約束のようになってるシステム。実現にはどれだけかかりますかねぇ。
そこまでゲーマーってわけでもないですけど、この手の作品読むと、ちょっとやってみたくなりますね。

弟子の口車に乗せられたとは思いつつ、たまには散財するのもいいか、と準備を整えてプレイスタートするわけですが。
目的が修行なので、攻撃用の魔法は取らず補助魔法のみ。
スキルも、大体自力で何とかなるからと、パッシブ重点。
ゲームのキャラとしてはかなりピーキーな構成ですが、リアルスキルがカンストしてるような人なので、決闘すれば前線プレイヤーに勝つし、フィールドボスに挑むときには弟子に指導する余裕まである。

1巻だとキャラ紹介、ゲーム内設定紹介と、割と淡泊な感じですね。
西の村に行って妖精をテイムするところまでは入ってましたけど、ボス戦とかでも危な気ないので、さっぱりした味わい。……いやまぁ、この後も基本的に危な気はないんですが。
此処で切るのかーとは、ちょっと思いましたが。2ボス以降、立て続けにイベント発生させていく彼が楽しいので、今後に期待。
師匠を誘ってきた弟子も、最初の案内こそしますが、1巻では予定が会わず別行動な時の方が多いですしね。

掲示板回が割と好きですねー。電子書籍で購入したんですが、かなりスペースあけててページ数が多いなーとは思いました(書籍化に際してもうちょい詰めるかと思ってた)。
ひたきゆう先生のイラストも可愛かった。緋真ちゃんの出番もっと下さい(もうしばらく後)。


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