「アリス。この世界を救った最大の功労者は、きっときみなんだ」
シリーズ完結巻。積読に埋まってたので消化―。
WEB版でも読んでいたので、流れを何となく分かっているというのが、積読に埋もれた理由かな……
後書きにもありましたが別のペンネーム持ってるという事が、活動報告に上がったときには驚いたものです。
滅亡の危機に瀕した世界に召喚されてしまった彼らの戦いも、一先ずの区切りとはなりましたが。
主人公たちが強くなっていっても、それ以上に敵が強く、脱落者も出るような厳しい状況を生き延びた彼らは本当に逞しくなってましたねぇ。
いや、敵が強大すぎて、終盤は駆け足になっていた感じあるといいますか。
ミアの行動が最終局面で生きていましたが……彼女の行動ゆえに救われたものの、それに頼りっきりで魔王があっけなく思えてなぁ……
ハッピーエンドと呼ぶには、失ったものが多すぎて。
希望が残っている分、滅亡よりはかなりマシなゴールにたどり着いたのでしょうけど。
全てが丸く収まったわけではなく、これからも願いを掴むための戦いは続いていく形となりました。
あのチートな白い部屋のサポートがあれば、いつかはたどり着けるでしょうけどね。そのいつかまでの距離は恐ろしいほど遠そうですが。