気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

メイドなら当然です

メイドなら当然です4 濡れ衣を着せられた万能メイドさんは旅に出ることにしました

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(――美しい。ゆえに危うい)

(略)

「それゆえに、お前の周囲には仲間が集まり、よってたかって守ろうとしているのだな……」

 

賢人会議での働きを終え、そこで師匠からもらった「幽々夜国でのトラブルに、力を借りたい」というメモに従って、いつもの仲間と女子4人姦し旅を再開することになったわけですが。

道のりが遠いですねぇ……ニナは自身のメイド道に従って、困ってる人には助力していきますが。周囲にトンデモない人が多かったせいで常識が歪んでるますからね。そりゃ旅は一筋縄じゃ行きませんよね。

まぁニナの助言によっていろいろと気付きを得た旅の仲間、エミリ、アストリッド、ティエンたちもどっちかと言えばトンデモ側でニナの要求に応えられちゃう方だからな……。

 

道中立ち寄った街で泣いていた女の子にニナがハンカチをあげた。

それ自体は善行ですが、そのハンカチに秘境の村で代々伝えられているという刺繍がされていて。それに興味を持った奥様方に「教えてくれ」と集られることに。

ハンカチくれたくらいだから、メイドができるのだから、大したものではないだろうとこぞって押し寄せてくる奥様方はなぁ……って感じですが。ニナは普通に教えようとしてるし。エミリが希少さや難易度から、ぜったい直ぐに習得できるものではないと止めようと四苦八苦してるの、正直ちょっと面白かった。

 

そうやってぶつかることで、もう一段仲良くなれるだろとアストリッドは気をまわしてニナとエミリが話せる時間を作ってましたが。

アストリッドはアストリッドで、街を見て歩く中で興味深いものを見つけて、研究者らしく動いていくんだからもう……。

ニナを制御して、騒動に巻き込まれないようにするのは無理なのが前提ですけど。仮にニナを押さえられたとして、絶対他のメンバーが騒動起こしますよね、あの4人。

噂を聞きつけて心配して駆けつけて来た商人のファースだったり、エミリやニナを五賢人のミリアドが追いかけてきたり、話題には事欠きませんし。

メイドなら当然です3 濡れ衣を着せられた万能メイドさんは旅に出ることにしました

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「ニナくんがすばらしいことは私たちが知っている。今はそれでいいじゃない」

「うん……」

 

帝国皇帝の要望によって城に招かれることとなったニナ達。

それは、近く開催される賢人会議に備えるためであった。会議の進行役を務めるのが、五賢人の一人トゥイリードであり……つまりはニナの以前の勤務先で、彼女の提供してくれる安らぎを求めていた、ニナにいろんな知識を与えた人物だったんですよね。

とはいえ、皇帝のお膝元となれば、既にメイドなどの人員はそろっているわけで……外部からメイドを招き入れることに反発したメイド長によって、ニナ達は隔離されることに。

 

無理やり連れてきたくせに、内部での意思疎通も出来ておらず、軟禁するとか権力者の傲慢さがこれでもかとでてますなぁ。

五賢人のトゥイリードは、ニナの事情や彼女の仲間たちについての話を聞いてくれたり、皇帝の横暴さに思う所があったりするようでしたけど。

 

……他の五賢人は変わり者ばっかりだったのが、残念ではありましたね……。

賢人会議参加者の内、教皇だけは宗教的な権威という意味で席が設けられている上に世襲制ということで、軽んじられてるし。教皇はそのことにいら立ち、横暴に振舞う小物だったり。

残りの賢人もそれぞれの立場と、主義主張に則って行動して他者を慮る感じはほぼなかったし。

一応、鶴崎聖人はトゥイリードと「役割」について語るシーンがあったりして、会議の流れをコントロールする思惑があったように感じましたが……いや、それはそれとして詩情を介すかメイド長試したのは素だろ……。

 

まぁこのシリーズ、問題がある場所で仕事をするニナが「メイドなら当然です」と解決していくのが愉快な作品なわけで、そりゃ会議が一筋縄でいくはずもなかった。

曲者たちの会議はなかなか進まないし。トゥイリード付きになったニナに、城の使用人は協力してくれないし。会議に合わせて悪徳貴族への復讐劇が繰り広げられそうになるしで、散々ですなぁ。

皇帝、在位は長くても足元見えてない感じがして、どうにも好きになれないキャラでした。まぁ帝国関係者で好感度高いキャラがそもそもいませんが……。

 

ニナや彼女の師匠ヴァシリアーチの様に、全てのメイドが目立つことを良しとせずしかし職務は完璧にこなすのであれば、任せていても問題はなかったでしょうけど。

最後、皇帝がニナにした提案はさっぱり状況にあってなかったわけですからね……。

今回のエピソードで仲間たちの有能さを知る人物が増えたこともあって、今後はニナ以外にも捜索の手が伸びてきそうですが、さてどうなるやら。

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ちゃか

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