気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

メニューをどうぞ

メニューをどうぞ3~迷宮大海螺のグリエ 旬野菜のエデュペ添え~

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「ああ、そうですね」

(略)

「料理人は、一生修行の身ですものね」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

栞の誓約者であるマクシミリアン殿下は、過去の高名な魔法使いディルギットの再来と言われてるわけですが。

この世界には妖精のような長命な種族が居て、彼に会った事があり生き残ってる人もまた存在して。

 

今回栞に持ち込まれたのは、幼少期にディルギットに出会い、彼が作った料理をもう一度食べたいという人がいるから再現してほしいという依頼だった。

ディルギットは料理をする人ではなかったけれど、いくつかのレシピを残していたためそれにヒントを得て、形にしたのはお見事でした。

……いやまぁ、異世界風じゃなくて地球さんの料理だったから理解しやすかったのはあるでしょうけど。

 

しかし、ディルギットが時間を旅する人で、甘いものが好きで、大事にしている誓約者がいたとかは地味に気になるエピソードですねぇ。未来のマクシミリアンだったりしないだろうか、ディルギット。

 

栞がハーブティー飲みたくて調合したのが、水とか条件が噛み合ったとはいえ魔力回復効果持ってたりとか相変わらず色々成果あげてるなぁ。

それも彼女が飽かず精進し続けているからこその成果なわけで。だからこそ、王宮で料理長やってた御仁が弟子入りを志願してくるんですよね。

リアとディナンにしたって元は孤児で逃げ場がないというのはあれど、師匠の期待に応える意思は強い。そういう、良い子ばっかり見ていたからこそパン担当の見習い候補オーサのサボタージュは腹立たしかったですけども。

まぁ栞の温情もあったので、今後の成長に期待……というか、次失敗したら後がないからな。それを理解した上で挫折しない事を祈るほかない。

メニューをどうぞ2~迷宮大海老のビスク フィルダニア風~

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「私とディナンは、ちゃんとお師匠様の弟子、できてますか?」

(略)

「もちろん。……二人には、まだまだ覚えてもらうことがいっぱいあるよ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

栞の弟子であるリアとディナンの双子。2人とも師匠を慕っているし、自分にできることをやろうと頑張る気概もあるして、良い関係を築けているのが良いですね。

レシピを継いで、いつか誰かに伝えてくれればそれは失われない。そういう継承の概念、好きなんですよねぇ。

 

栞の料理が好評過ぎたり、人手が足りなすぎる問題があって、彼女の休みが全くと言ってないくらいだったのは問題でしょう。

趣味も仕事も料理であるし、元々定休日がない特殊な求人と言うことを理解してたので飲み込んでたようですが。疲れを感じてるなら休まないと駄目でしょう。しっかりとそれを殿下へ進言した弟子2人は偉い。

 

異世界人は魔力が豊富なことと、栞は料理で実績を上げている事で狙われているとかなんとか。それを事前に対処して追い払ってる殿下はお疲れ様ですというか。

 

王宮で開かれる晩さん会の応援に招かれて、2品ほど作ってましたが。栞の拠点であるレストランの改装工事もするから数日時間が空くことになって。

隙間時間で迷宮に食材を取りに行ってるリアが、異国の貴族と交流する姦しいエピソードも描かれております。

栞はあくまで持ち込まれた魔生物を調理する料理人であって、実際に迷宮に入ることは無いのでこういう他視点の話があると異世界の解像度上がって良いですよね。


メニューをどうぞ~イルベリードラゴンのテールステーキ ディアドラス風~

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「お料理はね、『おいしい』がすべてなの。料理人の評価は、その一皿が満足してもらえるかどうかだけなんだよ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

憧れていた料理人の父が病に倒れ……不幸が連鎖し多くを失った料理人の女性、前島栞が主人公。

孤独と失意の中で彼女は、「リゾート地の料理人」を募集する求人に飛びつき、あちこち不審なところのある説明会を経ても意思は変わらず……異世界で、料理人として働くことに。

冷静な読者目線だと、もうちょっと疑って! 場合によっては詐欺よそれは! みたいな気分になりますが。まぁ、あらすじの時点で異世界転移系なのは分かってはいるんですけども。

 

そうやって異世界に赴いた栞は、王子から誓約者として認められ言葉を解するようになり、異世界の食材に最初は難渋したものの1年経ったときには、弟子2人を教えながら慕われる料理人になってるんだからお見事です。

王子がプリン好きだから毎日のように作ってるけど、美味しい卵を割るのに杵のような専用ハンマーが必要になったり、異世界ならではの苦労していて見てる分には楽しいです。

 

栞が真摯に仕事に向き合ってるのが好きです。彼女が嫌がってるのにガツガツくるグレンダードとか、どうにも好感度低いキャラとかいるので、読んでて時々引っかかるのが難ではありましたが。

王族が彼女の働きを正しく評価してくれてたり、栞自身は新しい食材の扱いを楽しんでてどん底から浮上出来て良かったなぁみたいな加点もあるので、総合的には良作ってところに落ち着くのでは。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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