リョクレン:「――今、死にますか? 後で死にますか?」
ルーク:「後で……死なせて下さい」
モノトーンミュージアムRPG、第四弾となるサプリメント。
収録されているリプレイ「終局の月に獣は吼え」は、PC1のロストが確定した、悲劇を楽しむためのシナリオとなっています。
参加者もPCに入れ込んで涙する場面も多々あったようですし。結末を知っているからこそ、見られる尊さが感じられて読者的にも大変満足です。
今回のリプレイのように、上手く扱えば悲劇もまた楽しいものですが……展開によってはストレスになりかねないものです。
なので、今回は章間のコラムや後半に掲載のマスタリングガイドで「しんどい演目」をやる時の注意事項が書かれております。
事前に告知・相談をすること。自分が苦手な展開が続いた場合の対処法などなど。
これはモノトーンに限らずTRPGやる上では、結構参考になる話ではありました。究極、全員が楽しむために思いやりを忘れずにいよう、みたいな大前提ではありますが。
何が楽しいか。逆に何が辛いかってのは個人差があるので、改めて意識するべきだよなぁ、と思いました。
データ部分はモノトーン経験が無いので流し読みですが、効果の一文目、フレーバーテキストが読んでいて楽しい。
ワールドセクションは、フィオリトゥーラで追加された桜花の国周りがやっぱり深掘りが出来そうで好きと言うか。熊笹の国と鳴梨の国の話とか、時代の流れを感じられるエピソードが好き。他にも数多あるし、造れるとなると心躍るな。
……モノトーン、やったことないんですけどね!!