気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ヤングガンガンコミックス

バックヤードジャンクユニバース

 ico_grade6_4

「彼女が投獄!? いったいどうして……!?」

「倒錯罪」

 

色んな世界線の物語を詰め込んだ短編集。

例えば、長命種の女性に見込まれた短命種の青年の話。長命種の女性的には「悠久の時の暇つぶし」だったけど、男が老いて彼女を置いて逝きかけると泣き喚いて一人にするな、とか言うのコミカルで好き。

かつて自分に価値が無いからと放り投げた「不死を授ける魔導書」とか「若返りの秘薬」とかを探してでも彼と一緒に居ようとする情の深さ好き。

 

同族に「新しいの飼えば」とか言われてケンカしちゃうくらい大事にしてるのも良き。そしてケンカ相手も「あそこまで言うなら」と別の人間拾って保護して大事にしてるの、良いですよね。

喧嘩相手の方は女の子拾ってある程度育てた後に、彼女が見込んだ男の元へと送り出して……保護するために自分の身体の一部与えていたり。彼女の子孫との交流が続いて層だったりするのも良かったです。

 

あとは魔法少女に変身して戦い、平和を守ることになっている少年の話。TS魔法少女モノで、親友がその事情をしって応援してくれてるんですが……魔法少女状態だと親友に惚れてて、女の子としての心に引っ張られまくって「変身したくない」なんて思うようになったけど、結局は変身してまた心揺さぶられることになる……という繰り返し。毎度良い反応するから魔法少女にさせられた感があるな……。

異世界が勇者を招こうとしたら、なんか世界観が違う意思のある巨大ロボットが来てしまった話。某ロボットアニメのパロディらしいですが、ロボアニメは知らんのよなぁ……。でもノリは良くてしっかり勇者してて良き。

 

古代の伝承に曰く、エルフは長く美しい耳をもち悠久の時を生きるという。

……エルフを求めて伝承を辿り古代遺跡に辿り着いた青年は、「エルフ」というのは古代人が作り出したゴーレムであったことを知って。

彼の理想は存在しなかった。ならば自分で作ってやる、と決意してそれを成し遂げたのは凄すぎる。フェチは強し……強すぎて投獄されてたけど、あれは奥さんの方が正しいよ……。

 

その後の「わかってるガールズ」とか「戦闘支援AIGAL』」とか、作者さんがロボット系好きなんだなぁという話が多くて楽しい。

好き放題やってるので言えば「サッカーズデスゲーム」。好きな作家たちのスケジュールを把握し、推し作家全員の手が空く瞬間があったから、最高の1冊を作ってもらうために監禁した、と。そこに注力しすぎてて本のテーマを決めてなかったのは手抜かりが過ぎますが。作家陣、ぶつかりつつ認めるところは認めて仲を深めてるの良いですね。

そして当然ながら主催への当たりが強いのが笑えて好き。完成した作品が良すぎて「語ることは何もない」と言った主催に「礼を言え」「謝れ」「外に出せ」とテンポよくツッコミ作家さん達が良い。

 

「無表情な後輩ちゃん」とか「団長」は外見に反して……というギャップの在るキャラの見せ方が笑えて好き。

マリーゴーラウンド1

ico_grade6_3

「やる気出て来た やっぱ目標って大事ね!!」

「叶ちゃん…」

「努力は正しい方向に向いてやらないとただの迷走です」

 

とある名家で家庭教師をしていた青年、風間真理。

教え子が結婚したのを機に彼は、婚活を目的として設立されたシェアハウスに移り住むことにして。

しかし、そこは「婚活シェアハウス」と言いつつも、結婚する気のない男女ばかりが集まっているある意味事故物件みたいな状況で。

シェアハウスと言いつつ、個々が好き勝手過ごしていたので、シェアハウスである意味もあまりない状況になっていた。

 

真理は、以前教え子からされた恋愛相談に応えられなかったことを悔いていて、婚活シェアハウスに住んでいる人々から情報を得ようとしてきたようで。

彼はシェアハウスや、住人たちの抱えている問題の改善にビシバシ動き始めるわけです。

実家は和菓子屋ながら小説家として活動し、家との仲が悪い男子。

親の呉服店を手伝いつつ花嫁修業をしているお嬢様。

俳優として幼少期から活動しているものの……マザコンな男子。

シェアハウスを運営している結婚相談所の社長を助けたことで、部屋を貰うことになった少女。

アクの強いキャラばっか出て来てますが。気遣いが出来ないわけじゃないし、変なところで噛み合って面白いコンビが出来たりもしてるので、高津先生節が出てるなーとは思いました。



ダストボックス2.5 8巻 WEB版

ico_grade6_3

「結婚する前は声優辞める気だったんだけど」

「「こらー」」

神君が代わりに説教してくれたのでファンの気は治まった

 

日歌里嬢が幼少期、テレビをずっと見てたということですが……子役時代の神君が出てるCMに惹かれていたというあたり、声フェチ恐ろしい。

吊橋家の三つ子たちの出てくるエピソードも結構あった印象。……あの姉にしてこの弟ズありというか、癖の強い子たちだなぁと思いました。

 

ホラーな三つ子ごっことか、実際にやられると迫力ありそうではある。他人事だと笑ってみてられる。そのあと、おゆうぎ会の準備でお姫様やる3つ子とグッズの人形を置いて「吊橋勇羽ハーレム」やってる早乙女もかなり面白い絵面でしたけどね。

というか振られてからの早乙女、ファンクラブ宛てに花送ったり面白人間度が凄い上がってて笑える。

 

声優になるまえ引きこもっていた静真。家事を色々やってくれる便利さから、母からも叔母からも、「家に居てくれると楽」と受け入れられかけていたのを、しっかり発破掛けて追い出した姉はグッジョブ。

「早く出ていけ」という物言いと、凄い目つきでしたけど。優しいと書かれているのも間違いはないだろうなぁ。……荒療治ではあるのは、それはそう。


ダストボックス2.5 7巻 WEB版

ico_grade6_3

(私お兄ちゃんを信じてる!!)

「お願いします」

 

ナンバリングついてますが、作者さんTwitterにて掲載された描き下ろし4コマが、フルカラーで収録されているオマケ短編集……みたいな感じ。

時系列的にも日歌里移籍前のやつもあったり結構バラバラですが、コミカルな作風を前面に出してて、このノリの方が好きだなーと思いました。6巻の伏線回収というか、畳みにいくシリアスさましたエピソードも嫌いってわけじゃ、ないんですけど。

 

オマケ短編でも存分にネタにされてる勇羽ファンクラブ、個性強いですよねぇ。それに対する勇羽のツッコミも愉快ではある。イベントグッズの案を募集して、ゴミ拾い用と思しき火バサミまで混じってたやつとか地味に好き。

その後の公開トークで「私より目立たないで!」みたいなやつも笑えた。

 

早乙女が急な依頼を断った後、急な依頼を回された2人の反応が見られる「なるほど3」の4コマとかも好き。

橘先生絡みの社長は……どんどん癖が悪い方に転がってる感じがして怖いんだよなぁ。なんだかなぁ。

ダストボックス2.5 6巻

ico_grade6_3

「ファンも好きな人も大事だけど そのせいにしてやりたい仕事を諦めるのはただの意気地なしよ!!」

「自分の仕事は 自分のためにやるのよ!!」

 

シリーズ完結巻。

思った以上に状況が変動していったなぁと言う感じですが。

まさかのマネージャーへプロポーズした星人。なんか変に歯車がかみ合って受け入れられてしまったのには困惑するほかない。

結婚話が出て動揺している会長相手にカイ君がしれっと言質取りに行ってる辺り末恐ろしい。

 

橘先生の作品のアニメ化が決まったりなんだかんだと状況が進行。

勇羽がテンション高くいつも通りに早乙女さんにプロポーズして、受け入れられた後に、諸事情あって袖にするみたいな予想外の展開もありましたが。

その一方で、これまで上手くいってなかったみことの恋の方が進展するのは意外と言えば意外。

 

静真と日歌里の関係も進んだというか、変わってはいくようですし。

主人公も最後には今までと違う笑顔に慣れたので良いシリーズだったのでは。

異世界食堂1

 ico_grade6_3

「…なら遠慮なくもらっていくわ またね」

「またのご来店お待ちしております」

 

「洋食のねこや」には秘密がある。

定休日としている土曜日に、異世界と店が繋がるため、異世界の客相手に「特別営業」を行っている、という秘密が。

 

メンチカツ好きのサラが、(本で触れる)最初のお客として描かれてるのはかわりませんが、絵がつくと人気の店だって言うのが伝わってきますね。

他のお客さんに話を聞いたりしてる辺り、コミカライズに当たって見せ方を変えてはいるようですけど、ねこやの事が分かりやすくなってるのでいいと思います。

 

2話目でアレッタが迷い込んでくる「モーニング」が挟まってますが……寸胴の鍋まるまるのスープを飲み干すとか、どれだけお腹すいてたんや……。

魔族という、向こう側の世界では嫌われている存在であろうと。どんな見慣れぬ容姿でもお客としてとらえる鷹揚なねこやでは変わらない、と受け入れてくれる店主が好き。

 

シチューを丸々食べつくす「大食いのお客さん」の情報を聞いて驚いてるアレッタですが、君も最初に似たような事してるよね……。ビーフシチューの方が、肉も入ってて腹には溜まりそうですけども。

赤の女王にふにって頬掴まれている姿は特に可愛かったですね。

ナイツ&マジック1

ico_grade6_3h
「じゃあ騎士になります!!」

プラモを作るのが趣味だったサラリーマン。

彼は事故で死に……異世界へと転生してしまった。両親から見ても、賢くて良い子ながら退屈そうにしていたそうですが。

シルエットナイトという、こちらの世界の魔法で動くロボットを見た瞬間、彼の人生はロケットスタートを決める事になるのです。

 

エルの目がキラキラしている様とか、魔法行使の際の規格外さとかが絵で示されてていいコミカライズですねぇ。

彼の屋上散歩を見て、長い付き合いとなるキッドやアディと出会ってますが。なるほどアレをみたらそりゃあ声の一つもかけたくなるってものでしょう。

夢に向かって突き進む彼の影響を受けて、最初は普通の子だった二人も著しく成長していくのが面白い。

(家出しなくて正解だったろ?)(しようとしたからエル君に会えたんじゃない)ってコマの口をとがらせてるデフォルメアディが可愛い。

 

ロボットに乗りたいけどエルは体躯が小さくて、身長制限に引っかかってしまう。ならば自分で適合したロボットを作ればいい、と乗りこなすための授業ではなくて、作るための授業を受けに行く辺り愛が激しい。

その為に、本来なら受けないといけない授業を、「受ける必要が無いくらい習熟してる」と圧倒的な才覚を示して、免除を認めさせてたし。彼の敵には回りたくないなぁ、と思う一エピソードですが、止まらない暴走特急っぷりを示してて好き。

ダストボックス2.5 4巻

ico_grade6_3

「欲は人を滅ぼすけど 成長するにも欲が必要よ神」

「欲しいものややりたいことはないの?」

 

ダストボックスの先輩方、基本的に変人ですけど、ちゃんといい先輩してるときもあって良いですよね。

楽しそうに仕事をしているのがよくわかる。その変人っぷりに振り回される常識人寄りの方々に負担がかかりまくってますけどね……

 

勇羽が早乙女とデートする事になって、プランを一任されて。

いざ、当日になってみればカイ君を連れてきているという腰の引けっぷり。

「プロならお仕事ちゃんと選びたいよ!」という彼の叫びがまた。

当日ちゃんと付き合ってくれて、その後ちょっと機嫌を損ねてましたけど、まぁ順当。ちゃんと謝罪のエピソードも入れてくれたので満足。

 

神君も声優の仕事を続けて、そこそこ成長してるようですが。

迷惑をかけたくないというモブ精神は健在で……彼がそのモットーを抱くようになった当時の先輩が登場して。少し彼にも変化があったようですし、このまま真っ当に乗り越えて欲しいですねー。


ダストボックス2.5(4) (ヤングガンガンコミックス)
高津 カリノ
スクウェア・エニックス
2019-10-25

ダストボックス2.5 3巻

ico_grade6_3

「俺達は特別な人間じゃない 特殊な人間なんだ!!!!」

 

相変わらず賑やかな職場だなぁ、と言いますか。

新たにマネージャーが加わりましたが、この人もまた一癖あるというか。

不幸体質の苦労人。「色々大変そうだから」と採用した社長に「色々大変そうな奴を色々大変な職場に採用してんじゃねーよ」とツッコミ入ってましたけど。

この事務所の変人共に付き合えるタフさも持ち合わせているので頑張って頂きたいところ。

 

キャラ濃すぎてツッコミが追い付かないな……

勇羽ファンと早乙女の交流が愉快でした。

相変わらずよく教育されているというか、人が出来ているファン達だ……

勇羽当人、しれっと早乙女のイベントに参加申し込みして、すり抜けて当選して、ニコニコ楽しんでましたけどね!

情熱を活かす方向を間違っているというか、もうちょっと、落ち着こうって気分になりますね。

ダストボックス2.5(3) (ヤングガンガンコミックス)
高津カリノ
スクウェア・エニックス
2018-10-25


ダストボックス2.5 2

ico_grade6_3

「『特技・ダストボックスの世話』にすれば いつもやってんじゃん」

「今それ以外を必死に考えてるんです」

 

声優業界知らない作者による、声優コメディ。

一癖ある人しか出てこないと評判の会心の一冊。

なお、一時某ネットショッピングサイトのランキングで、ビジネス用品・ゴミ箱の部門の一位に輝いたとかなんとか……

ネタ帯作って自分で巻く遊びを作者さんがしてましたねー。

 

大失敗したアニメ化、そのことがトラウマになっている原作者と元声優……

「もう誰一人原作者は泣かさない!!」「現場は泣くかもしれないけど」とか宣言しちゃうあたり、社長も大分拗らせてるよなぁ。

その後、原作者の方も「誰にも見られたくないから」という理由で大失敗したアニメのディスクを買い占めようともくろんでいたり、色々とヤバい。

両者ともにカウンセリングが必要なのでは……いや、もうどちらも大人だから普段は大丈夫ですけど、時々暗黒面が出てくると言うか……

誰か、誰かお医者様は居ませんか!?

 

ダストボックスの声優たちは個性的すぎるメンバーがそろってますけど。

業界の介護人枠の梅木も基本普通ですけど、気苦労しているんだろうなぁ、という点で少しずれてる感じがします。

神君も、ダストボックスの先輩方のフォローとかしていて、声優としての仕事もモブとしてだけど増えはじめてて忙しそう。

そんな感じで二人が似ているから、梅木のポジション取られるんじゃないか、と煽ってましたが、「将来困らないよう今のうちに扱い方を教えておかなくては」となるあたり梅木はホント良い人ですね……

 

ネタ分が多すぎてどこからツッコミ入れればいいのかわからなくなるコメディですが……

いやぁ、読んで笑えて言い息抜きになりました。

最後、ついにダストボックスにマネージャーが採用されることになっていましたが……彼女は彼女でなんか癖がありそうな雰囲気が。

神君、がんばれ……

ダストボックス2.5(2) (ヤングガンガンコミックス)
高津カリノ
スクウェア・エニックス
2018-01-25


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ