気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

リプレイ・アライブ

ダブルクロス・リプレイ・アライブ4 悠久の光

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紫帆:わたしにとって、きっとレネゲイドは〝人を助けられる“ものなんだ。

アライブシリーズ、完結巻。
「Case07 過去からの使者~Bite the Dust~」と「Case08 悠久の光~Odyssey~」の二話収録。
最終巻全体を通してのテーマは「レネゲイド」。

銀の目になる賢者の石。
鴉と紫帆が持つ、特殊な石。全てのはじまり。
紫帆の記憶も戻り始め、鴉も本格的に行動を始めて。
事件は終幕へと一気に加速していきました。

新たな石の適合者が、保護を求めてUGNに接触してきて。
それを追ってアキューズも市内へ侵入し。
長い付き合いとなった敵との決着というのはやっぱり熱いものがありますねー。
柳也がクライマックスでは本当に格好良かった。

薫の妄言も加速度的にひどくなって、市内になんか怪しげな研究所作ってますし。このあたり、マッドサイエンティストの面目躍如といいますか。
テレーズもよくもまぁ、こんなよくわからん報告書書く相手を子飼いにしてるもんだ……
いやまぁ、P126あたりでやっていた問答のように、たまに切れ味鋭いから、そのあたりを評価しているんでしょうけど。

鴉との決着。
戦う理由がなく、巻き込まれ続けていただけの紫帆が見出した、彼女の理由。
いやぁ、最後のGMの想定を超えて導き出した答えは痛快だった。
確かに紫帆は、希望を見出して、それを掴んだ。
いい最終回でした。

ダブルクロス・リプレイ・アライブ3 因果の鏡

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「――――私達もまた、救われたい存在だから」
(略)
ミナリ:そう。だから私たちは死を選ばない。私たちはあきらめない。……立ち止まればそこで終わりだと知っているから。

「Case05 人ならぬモノ~Philosophical Zombie~」と「Case06 因果の鏡~Kiss and tell~」の二話収録。
5話は、ミナリがメインのお話。
かつて犯罪組織に居てコマのように扱われていた彼女。
今ではUGNに属し、委員長キャラを確立し、真面目に日々を過ごしていますが。
自分の過去を思い出す、同じような扱いをされているオーヴァードと出会って。

しかし、オーヴァードを商品として扱うとか、チャレンジャーもいたものだなぁ。
証拠をつかませない段取りがあるからこそって言うのもあるでしょうけど。
大体が超常の力を持っている、怒らせたら何をするかわからない相手。それを商品とするんだから、人の業の深さを実感するといいますか。

ただ、そういう相手側の事情を知る前に。
薫の暴走トークで状況が一変してしまったのが、もう五話のダイジェストでいいんじゃないだろうか。
あの場面は笑った。大分色々なものがずれても軌道修正したGMは本当お疲れ様です。

第6話は、結構面白いたくらみが盛り込まれてましたね。
テーマは「ロイス」。ダブルクロスでダンジョンが、という妄言が割と真に迫っているといいますか。
ダブルクロスのシステムでも重要なものですからね、ロイス。やっぱりそれを活用したシナリオって言うのは結構面白かったです。

ダブルクロス・リプレイ・アライブ2 追憶の宴

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柳也:失ったものは取り戻せない。八年前に喪ったモノは、今から取り戻すことはできない。
ミナリ:…………。
柳也:柄にもなく、希望を見ちまったよ。そんな当たり前のことも忘れるとはよ。……そう言って、自嘲気味に笑う。

「Case03 色褪せぬ面影~Afterglow~」と「Case04 求めるモノ~Get Over~」の二話収録。
また、これまでは三人PC体制でしたけど、新たに柳也の過去を知る古い友人。
おまけに自称マッドサイエンティストという後から加わった割に濃いキャラが新たに加わってました。
PLがかわたなさんなんで、そこまで心配するような雰囲気でもなかったですけど。
千城寺薫。Dロイス特権階級を持つ、割と愉快な研究者ではありました。柳也との絡みとかは中々いい感じでしたし。

戦闘部隊で無茶をしていたから左遷された、という柳也。
任務以外では、やる気がなくて、ミナリにいつも叱られてばかりでしたが。
彼もまた、UGNに属する人員で、二名だけの弱小支部とはいえ、支部長を任されるだけの人物ではあるんだ、と。
そんなことを実感するエピソードでありました。
希望を見て、そこから現実を突きつけられて。わきで紫帆が迷っている中、決断した柳也のゆるぎなさが、心地よくもあり、悲しくもあり。

薫:(略)……今回の事件、柳也くんをよく見ているといい。オーヴァードとして、UGNの一員として、彼はひとつの決断を見せてくれるはずさ。

薫は、紫帆にそんなことを言っていましたが、まさしくその通りの展開で。
GMとしてはどうしても後味がよくないというか、重い展開になるからと最初にPLに相談はしていたようですけどね。
そういう苦い話が好きだとOK出たため、この展開か。いや、自分もこういう苦味とか、割り切り方結構好きですけどね!

Case4では、紫帆に決断を迫るエピソード。
テーマは「ジャーム」。柳也の決断を見て、紫帆はいったいどういう判断をするのか、という期待を込めて、GMが作ったシナリオ。
個別の話の面白さもさることながらキャンペーンとしての伏線も出してきて、中々いい感じに盛り上がってきました。

ダブルクロス・リプレイ・アライブ 覚悟の扉

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柳也:(略)……ミナリ、何を甘いことを言ってやがる。
ミナリ:え……?
柳也:俺たちUGNの仕事には失敗していい仕事なん座ひとつもねえ。やれるかやれないかなんて考えるな。……やらなきゃならねえんだ、俺たちは。

「Case01 変貌する世界~Fall on~」と「Case02 銀色の瞳~Elixir~」収録。
プレイヤーの一人が、オーヴァードに覚醒する前の一般人、という設定でスタート。
まぁ、こういう日常と非日常のある異能モノではお約束の展開ですな。
後は特徴として、この1巻は、PCが三人しかいないというのがありますね。
商業リプレイだと大体4人PCが多いですし。

さておき本編。
普通の高校生で、校内で何でも屋をやっていた少女、七村紫帆。
彼女は、或る日ジャームに襲われ命を落とす。その場に居合わせた「銀目の烏」というUGNからも注目されているオーヴァードに助けられ、覚醒する。

舞台はオリジンシリーズの二巻の舞台となっていた鳴島市。
支部は二人だけの弱小支部ですが、二人の会話がテンポ良く進んで、いい感じに回っていたんじゃないですかね。
本部の戦闘部隊にいた生粋の武闘派である支部長九条柳也と、真面目な委員長キャラのチルドレン八重垣ミナリ。
戦闘以外にやる気を見せない柳也と、それに文句を言うミナリという二人の関係が分かりやすかった。

そして紫帆。
覚醒しただけの新人というだけではなく、ちょっとGMが特殊な設定をつけたので、なかなか面白い目覚め方したんじゃないですかね。
第二話は、九条のロールプレイが光ったというか、クライマックスでの行動がGMも予期していなかった展開を招いてびっくりしました。
ボスが不利を悟って一時撤退するとかありか。今は楽になるけど後々厳しくなる、というネタが出来てGMは楽しそうでしたけど。

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ちゃか

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