気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典

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「わかってる。だから……わたしは……わたしだけの光を探す」

 

死者の兵団を率いるエレノアと対峙した司令官イヴ。

圧倒的な剣の冴えを誇るエリエーテと、彼女は別の道を選んだ上で抗うリィエル。

因縁の相手パウエルと相対したアルベルト。

敵の3幹部と直接戦える状況を整えたという点では快挙ですが、逆にこちらの反攻の芽を潰されるかもしれない、中々緊迫した状況。

実際、諦めずに戦い続けてはいましたがそれぞれの戦場で厳しくなる瞬間はありましたからね……。

 

でも抗っているのはイヴ達だけではなくて。

バーナードやクリストフ、変態紳士なツェスト男爵ですら天の智慧研究会の実力者を撃退していたのはお見事というか。研究者フォーゼルも牙を秘めていて、時間を稼いでくれてましたし。

リィエルとの絆を育んできた生徒たちだって、忘れてはいけないでしょう。

そしてそんな彼らが、最後の最後踏みとどまって抗う事ができたのは、彼らがそうやって走り抜けてきたグレンという人物を知っていたから。

 

全く。この戦場にいないのに、抜群の存在感じゃないですか。

そして、そうやって期待のボルテージが上がったところで満を持して登場してくれたのは熱かった。

まぁこの後の展開としては、苦戦しつつもグレンなら勝ってくれるだろう、という希望を抱ける状況が整ったわけですが。最後の最後に横やりを入れてくる輩がいたんだから驚きです。

いや、確かにそこの決着も必要だろうとは思ってましたけど、本当に絶妙なタイミングで割り込んでくるな……。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典20

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「全軍傾聴ッ! ここからが真の勝負よッ! 我らが祖国の興亡、この一戦にありッ! あえてもう一度言わせてもらうわ! 貴方達、祖国のため、女王陛下のために死になさいッ! その命――私に寄越しなさいッッッ!」

 

グレンが過去に飛んだ裏で、フェジテは天の智慧研究会に攻められていた。

そんな中でもイヴが必死に策を練っていたり、リィエルが覚醒したりしたおかげで、辛くもしのいでいたようですが。

頼りのリィエルが、剣の姫エリエーテに敗北。本格的な侵攻の際にもう一度会いまみえよう、とその場は引いてくれたわけですが。どうしようもなくじり貧な状況は変わらず。

 

それでも多くの人々が足掻き続けて、少しずつ敵の計算を狂わせることに成功していったのは胸が熱くなりましたね。

かつて敵対した人の中からも、諦めることをしないグレンの眼に射抜かれて、窮地に駆けつけてくれたりしましたし。

彼の積み重ねてきた行いは決して無駄ではなかったんだ、と思える展開はとても良かったです。

 

……まぁ、敵は長年にわたって国に巣食い策略を練ってきたわけで。

覚悟一つで逆転できるほど甘くはなく、対策を取ってなお戦士たちが死んでいってしまう苛烈な戦場ではあるんですが。

生存率を高めるべく努力はするけど、多くの命が失われる作戦を提示したイヴと、それらすべてを承知の上で戦いに臨んだ勇士の姿が、印象的でしたね。

ただやられるのではなく、次に活かすための情報を残していった彼らはとても格好良かった。こういう名前も無いけど、爪痕残していくキャラ好きです。

言葉を選ばず云うと、モブが活躍するシーンが地味に好き。多用され過ぎてもアレですが、今回みたいに要所で魅せてくれるといい感じ。

 

絶体絶命の状況から、抗える状態にまで盤面を戻したイヴの手腕はお見事ではありましたが。イヴ自身や、アベルにリィエルと言った敵の特級戦力との戦闘結果によっては容易く状況が一変しそうですし、ハラハラしますねぇ。続きを心待ちにしております。

ロクでなし魔術講師と追想日誌9

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「うるっせぇ! 俺は――お前に、生きていてほしいんだッッッ!」

 

いつも通りの短編集。

「レーンの受難」は学院の女子寮で起きた下着ドロボー事件を、グレンが調査する事になる話。間違いがない様に、まーた女性化する事になってましたが。みんなグレンの正体知ってる状態だから、そこまで意味あったのかなぁって気はする。

白魔術の権威である変態男爵がノイズになってはいましたが。グレンも魔術学院の内部犯を疑っていたのに、魔術探知の設定に抜けがあったのはどうなんだろうか……早急の対策だったとは書かれてましたけども。可能性は考慮するべきだったのでは。

あと、ツェスト男爵が何か所かチェスト男爵になってるの見つけてしまった。

 

肝試し的なエピソード「嵐の夜の悪夢」、ナムルスとグレンがデートする「名も無きビューティフル・デイ」。グレンが魔術の才能ある少女と出会い、教え導く「君に教えたいこと」などを収録。

ナムルスとのデート回では、口ではとやかく言いつつもチョロイナムルスが可愛かったですね。見てる分には微笑ましい。

 

そして最後となるのが「迷子の戦車」。

タイトルにある通り特務分室の「戦車」ことリィエルの過去のエピソードですね。グレンは実験体であった彼女も救おうとしたようで。

アルベルトは最初こそ「生かすことが救いになるとは限らない」と排除しようとしてましたが。結局はグレンの案に乗って、生きる気力のないリィエルを救うための魔術をわざわざ習得して来るなど、彼もまた不器用な生き方貫いてるなぁって気分になりました。

心が乾き切っていたリィエルを、グレンの愚直さが生かして……今、フェジテで行われている最終決戦において守りたいものを見つける成長に繋がる、という構成が熱かったですね。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典19

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「人間も捨てたもんじゃねーだろ?」

(略)

「強さも弱さも、賢さも愚かさも、優しさも残酷さも……まるで万華鏡のように千変万化しながら覗かせる……それが人間ってもんだ」

 

セリカを追いかけたグレンたちが辿り着いたのは、「メルガリウスの魔法使い」で描かれた聖暦前4000年の世界で。

過去の時代になにが起きていたのか。魔王の存在についてや、それに挑んだセリカのこと。彼女と共に戦ったナムルスやル=シルバが抱えていたもの。

 

随分とまぁ苛烈な時代だったんだなぁ、と言うのが改めて突き付けられましたが。絶望して俯いていた人々の前で、グレンが「俺はセリカの弟子だ!」と叫び抗ってみせたのは実に主人公をしていて良かったです。

 

力を失いながらも一人で戦おうとしたセリカを止めて、一緒に赴いたのはグッジョブ。レベルの違い過ぎる戦いに、手を出しあぐねる場面もありましたが。出来ることを探して、状況を改善する一手を打ったのはお見事でした。

一方で一緒に転移したシスティーナは、敵側の幹部に接触されて。システィーナの方もシンパシーを感じていて、敵からある物を託されるなんて一幕もありました。

過去との繋がりを感じると言えば、グレンが助けた少女の家名なんかもかなり重要な要素でしたが……5000年続いてる家とか、ヤバすぎるわぁ。

 

辛くも魔王との戦いを制し、現代に帰還する事が出来たグレンたち。

手放してしまったものもあり中々辛い状況ではありましたが。ルミアの身柄が無事で済んだのは何よりでした。彼女の「一番ヤバい部分を持っていかれた」という部分が、引っかかりますけどね。更にルミアまで失ってしまったらグレンの再起に時間かかりそうだったので、これから頑張ってもらいたい。

ロクでなし魔術講師と追想日誌8

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「私はもう……変わったんです、先生……私はもう元には戻れません」

 

短編集第8弾。

帯でも触れられていますが「グレンとルミアの出会い」を描いたエピソード『再び会うその日まで』が収録されています。表紙イラストもまさしくそんな感じですもんねー。

母親に見捨てられた、と思っていた為システィーナの家に迎え入れられた後しばらく荒れていたそうです。

 

まぁ、仕方ない部分もあるかな……。そして、システィーナを狙った誘拐犯に間違えて攫われて……特務分室が動く事態に。

それで、そこらの小娘ではないと気付いて利用しようと考える頭がある敵だったのは、厄介でしたね。面倒な手合いが出てきたと逃げを打ってくれれば楽だったのに。

敵地最奥から援護もなく、足手まといになる護衛対象を連れて、ボロボロになりながらも逃げおおせるとか「愚者」が恐れられていたのも良くわかる成果を挙げてくれました。こわ……。

 

「もしもいつかの結婚式」。それぞれの予定が重なって、グレンとルミア(あとイブ)くらいしかいつものメンバーがフェジテに居なくて。ぐーたらしてるグレンの面倒をルミアが見る話。とても微笑ましかったです。

「キノコ狩りの黙示録」。グレンとハーレイみたいな、普段喧嘩ばっかりしてるけどいざ手を組むと凄いことが出来るコンビは好きです。ただ、周囲に被害甚大なのでもっと大人しくしてくださいとは言いたくなる。

 

「貴女に捧ぐ物語」。創作者システィーナの、拙い文章が人を動かす話。……章に出して、オールEでも諦めない彼女のメンタルは凄い。

「魔導探偵ロザリーの事件簿・虚栄編」。もはやいつもの味わい。探偵として名前が売れて、ミーハーな白猫が妄信状態になっていたのはまぁ笑った。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典18

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「ふふっ、先生、そうでしょう? だったら……先生が憧れて目指した道は……決して無意味じゃなかったんですよ。素晴らしく価値があった道なんです」

 

イグナイト卿の反乱を辛くも撃退したものの、敵の攻め手は止まず。

王都を落とされただけならまだしも、手口がエグい。蘇った英雄、剣姫エリエーテが守護する戦力や城壁を斬り捨てて、死者の兵団に襲わせて戦力補充とか鬼かよ。

“正義”のジャティスが暗躍して、敵の拠点や下位の構成員をつぶしていたそうなので、今回の騒動を超えさえすれば、長き戦いに終止符が打てそうですけど。

 

敵の次の標的はフェジテ。

残存兵力を集めて、力を合わせて対抗策を練っているパートは面白かったです。

一方で、敵の計画が最終段階に進んだことでセリカが記憶を取り戻して行動を開始。

手紙を残し、グレンたちに別れを告げる事に。

大切な家族と守るべき生徒たち。その狭間で揺れ動いていたグレンが、想像以上に教師になっていたな……と言う感じで胸が熱くなりましたね。

 

最後には、成長した生徒たちに背中を押されてセリカの下へ向かって。

しかしそこに《大導師》フェロード=ぺリフが現れて。彼の仕込みが明らかになっていましたが……。

アリシア3世が気付いた、かの王家に仕込まれていた呪いの話とか。彼の行動のアレコレだとかが明かされましたが。随分と、おぞましい敵だな……。

禁忌教典の事なんかも情報が出てきましたが、規模が大きすぎて呑み込めてない。

打つ手がなく一旦は逃げる事となっていましたが。ついにそこの情報が出てくるのか、と言う感じで次が楽しみになる感じでしたね。本当にクライマックスって感じだ……。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典17

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「なぁ、イヴ。お前はどうしたいんだ? そこに家とか資格とか関係あんのか? 本当に大事なのは、お前が何をするか、どう生きるか……そこじゃねーのか?」

 

魔術祭典の会場では死者が出て。

ジャティスはルナとチェイスを動かしてマリアを攫った。

各勢力の思惑が色々と蠢いていたようですけど、自らの正義に酔ったジャティスが、敵の首魁の正体を暴くという金星を挙げるとは予想外にもほどがある。

 

その結果として、異次元に追放されてましたが……あそこで命を奪わなかったのは愚策なのでは。絶対何がしかの手段使って戻ってくるでしょ。

彼にとどめを刺すのはグレンであってほしいと思ってるので、ジャティスにはもう一度【大導師】たちを驚愕させてほしい。

彼がある儀式を行った事で、敵の正体が明かされ、更にはそれの対処で一人を封じる事に成功。とは言え、自由に動ける方の戦力も相当でしたけどね……

アルベルト達を相手取って、傷も負わないってどんだけだ。その内、パウエルにも痛い目見て欲しいけど、どうすれば叶うやら。

 

混乱の最中、各国首脳陣はファイス枢機卿からカーディス家の秘事を聞き、糾弾していましたが。女王アリシアが、上手くその場を治めて、一丸となって対処できるかと思えば。

ここにきて、帝国のガンことイグナイト卿が離反。

この状況でさらに混乱を加速るような事するんじゃねぇ!

いやぁ、結果からすれば、天の智慧研究会に踊らされまくった上、最終的には自滅なんですが……なんなんだあの人……

能力だけは確かで、犠牲を積み立てやがったので、同情の余地もないですが。

 

グレンが《愚者》として為してきたこと。教師として育んできたもの。

それらが有ったからこそ、死中に活を求めることができる、ギリギリで踏ん張れたわけで。

特にイヴを再起させる発破をかけられたのは大きい。

表紙にもなってポイント稼ぎまくって、ルミアやシスティーナはかなり気になって仕方ないようでしたが。P229の挿絵、システィーナはグルグル目で混乱してる風ですが、ルミアの方はハイライト消えてません……?

今回も使われた《鍵》の事とか気になることが多いので、ルミアにはこの後の活躍に期待したいところ。


ロクでなし魔術講師と禁忌教典16

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「わかったわ。貴女達と出会えて……私、本当に良かった」

「こちらこそ……とても得る物が多い、良き戦いでした」

 

魔術祭典準決勝。システィーナは、メイン・ウィザードに相応しい実力を身に着けていましたが……生来の優しさがなくなったわけではなく。

魔術師としての覚悟を問われることになる。

敵側の工作、小賢しいなと思わなくはないですけど。彼には彼なりの戦う理由があって、そのために手段を選ばない辺り嫌いじゃないです。

 

相手に毒を盛るとかではなくて、自分の魔術を活用した戦いでしたし。

だからこそ、戦いが終わった後のシスティーナも不問にしたんでしょうし。

動揺して調子を崩していた彼女を激励したグレンの姿を見て、システィーナの想いも定まったようですが……さて、どうなるんでしょうね。個人的にはルミア推したいんですが。

 

一方でグレンは、ついに解読が終わったアリシア三世の手記から情報を得ようとして。

実際多くの情報を得て、少し真理に近づいた感はしますが……その手記にも敵の手は伸びていて。

精神を取り込んで追体験するという仕組み。それに介入して、脱出経路を塞ぎ、内容を検閲した。グレンが見たのは断片ばかりではありましたが、それでも敵を見つけ、道を切り開く辺りは流石のひと言。

 

敵もグレンの可能性は認めてましたし。ただ、既に作戦は進行していて、遅すぎた、とも言われてましたが。

実際、祭典の裏側ではジャティスが相変わらず動き回っていて。

首脳会談の場が、表向き真っ当に終わりかけた所で乱入して来るんだものな……ジャティスが乱入せずとも騒動は起きて、また別の形で決裂した感じはしますが。一番引っ掻き回すヤツが場を支配してしまったように見える。

血が流れてしまった以上、容易くは収まらないでしょうが、ここからどうなるんだ……?


ロクでなし魔術講師と追想日誌5

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「てめぇが、何を目指しているのかはさっぱりだが……いつの日か、てめぇが俺の前に立ちはだかったその時は……俺が必ず、てめぇを必ずぶっ倒す。肝に銘じておけ」

 

相変わらず短編集はコミカルに全振りって感じですね。

オーウェルとセリカが便利と後書きに書いてありましたが。

えぇ、スペック高くてノリが良いから、イベント発生させて良し、オチつけさせて良しと美味しいキャラですよね。

振り回される周囲はたまったものじゃないでしょうけど。

 

オーウェル謹製の惚れ薬によって、ルミアに迫る教師と生徒。なぜか効果を発揮しなかったグレンが、彼女を守るべく奮闘し……

事態を収拾させたのもオーウェルの開発品でしたが、もうちょっと手段選べ……最後囲まれてボコボコにされてましたが、うん、それは仕方ない……

グレンに十分な効果を発揮しなかった原因は、まぁわかりやすかったですが…もう早く付き合ってしまえ。 

あとは虫歯の治療を嫌がって逃げる『リィエル捕獲大作戦』や、魔術の失敗で猫になったシスティーナを描く『猫になった白猫』。

この二つも笑えましたが、室長時代のイヴを描いた『室長サマの憂鬱』が好きですねー。

 

室長時代はかなり高飛車というか、笠に着た言動が多かったですが……特務分室って、切り札ではあれど、それ故に良い用に使われてる感じありますよね。

人手不足なのに補充要員は来ず、任務ばかりが増えていく。

それ故に、即戦力とは言わずとも育てれば使い物になる人材を探そうとしたわけですが……えーっと、お疲れ様です。ちょっと同情しちゃった。

 

書き下ろしで収録された『THE JUSTICE』でも、イヴ頭抱えてましたしね……。

分室在籍時の、グレンとジャティスのエピソード。

独断専行してグレンは単独で戦果を挙げ、ジャティスは敵対した組織を殲滅した。

不始末を成果でプラスマイナスゼロにしている問題児たち。不始末がなければ、表彰されていておかしくないだけに、放り投げるわけにもいかないという爆弾。

彼ら二人が、初めて一緒に受けた任務。ジャティスがグレンに執着するきっかけを生んだエピソードです。なんなんだコイツは……描写が増えて更に怖くなったんですが。

 


ロクでなし魔術講師と禁忌教典15

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「ああ、わかった! 俺も信じるぜ!」

 

魔術祭典の開催が近づき、各国の代表が集う。

そんな中でグレンは、これまでの実績が評価され、帝国代表の監督を務める羽目に。

本人はまた悲鳴を上げてますけど……サポートスタッフにルミアが居て、新キャラの1年生に「やっぱりお付き合いされてるんですか?」とか聞かれてますし。

 

グレン、ルミアが成長したことを認めて「ルミアを娶るヤツを呪い殺したい」とか言ってますが……今、一番近いのアナタですからね!?

呪ってやりたい、爆ぜろとか言いたくなりますが。毎度のように死線を潜り抜けているグレンの姿を見てると、幸せになって欲しいとも思うんですよねぇ。

口絵にもなってるルミアと女王のやりとりとか、終盤の内面の描写とかルミアが可愛かったので大変楽しかった。

 

とはいえ現状だと、グレンの安寧はかーなーり遠そうですけど。

王国との諸問題、帝国内に潜む奸臣。天の智慧研究会などなど、思惑が入り乱れているようですし。

新キャラも一気に登場しましたが、トーナメントは結構巻きで進行してましたね。流石にシスティーナの活躍はしっかり描かれてましたが。

なんか彼女また成長してるというか、感覚が敏感になっているようで末恐ろしい。

そして女王の護衛としてアルベルトも来ていて、グレンに今回の件が終わったら話をしたいって言ってましたけど。なんか不穏な気配がして怖い。

トラブルを一回乗り越えたものの、根本が解決できたわけじゃなく。まだまだ序章って感じなので、みんな生きて帰ってほしい……

 



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ちゃか

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