気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ロクでなし魔術講師と追想日誌

ロクでなし魔術講師と追想日誌7

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「この限られた命で何を為すか、どう生きるか。僕はそこに安寧以外の意味と価値が欲しいからここに居る。……それは君も同じだろう?」

 

本編がシリアス真っ盛りだから、と言うわけでも無いでしょうが。コミカル全振りで温度差で風邪をひきそう。

セリカがグレンを精神支配術で操ったうえで嫁探しをする「最強ヒロイン決定戦」。

オーウェルの発明によって20年後の未来に三人娘が迷い込む「未来の私へ」。

 

この二人は本当に、短編御用達というか。放り込めば適当な騒動起こしてくれるので、動かしやすそうだなぁ、と思いますね。

どっちにも「夢か」って展開入ってたのは、1冊の中でネタ被り感あって残念ではありましたが。

 

「さらば愛しの苺タルト」。追試を受ける事になったリィエル。担当はよりにもよって、というか彼女に痛い目にあわされまくってるハーレィで。だからこそ、名乗りを上げたらしいですけど。

実際、追試となると準備やらで時間とられますから、彼の憤りも分かってしまうんだよなぁ……苺タルト食べられなくする呪文欠けるのは大人げないですけど。

しかし、リィエルの苺タルト依存度もどんどん上がってませんか。なにか変な薬入ってない?

 

「秘密の夜のシンデレラ」。左遷されたものの外面を良く見せたいイヴと、いつもどおり金欠に陥っていたグレンの、秘密のアルバイトの話。何してるんだこの二人。

変なところで似た者同士というか、順調にイベント発生させて外堀を埋めてる感じがしてこれは強敵だ……

 

そして最後のエピソード。「特務分室のロクでなし達」。

《法皇》のクリストフのエピソードですが。ジャティスもまた所属していて、セラも健在な、分室がまだまともに機能していたころのエピソード。

……機能していた頃ですら空席が目立って、損耗率の高いヤバい部署だと語れる生徒が居るくらいには悪名高い部署。それにしたってやけにベア詳しかったですけど。

 

多くのスカウトを貰っていたクリストフが、分室所属になるきっかけの事件。

分室メンバー勢ぞろいしてると、これだけ頼もしいんだーという感じでしたね。

上手くハマれば一方的に叩けるけど、そういう状況がいつもあるわけじゃない無情さを感じた。本編でアルベルト達も負傷して、分室ほぼ壊滅状態ですからね……世知辛い。


ロクでなし魔術講師と追想日誌6

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「だが、諦めきれねえんだよ……まだ、なんとかなるはずなんだ。お前はいけ好かない嫌なやつだが天才だ。お前ならなんとかできる……そうだろ?」

 

短編集第6巻。コンスタントに出してくれるのは嬉しいですねー。

本編ではかなりシリアスな展開が続いているので、息抜き回としてありがたい。

収録されてる『仮病看病☆大戦争』なんて、まさしくグレンが最近教師としてしっかりしてきたので、久しぶりに放り込まれたロクでなしエピソードですし。

学院の爆弾オーウェルと結託して、「風邪としか思えない症状を引き起こす仮病薬」を作ってまで休みたいか……

 

『お父様が見てる』は白猫とグレンとのデートを、システィーナの両親がストーカーする話。お約束のオチがつきますが、お父様本当キャラ濃いなぁ。

『名無しの反転ルミア』は、ルミアの身体を借りたナムルスが、学院で授業を受ける話。イメチェンした容姿は完全に別キャラで笑った。ナムルスがポンコツで可愛い。

『魔導探偵ロザリーの事件簿 無謀編』。まさかのロザリー再登場。まーたグレンが振り回されてましたが、203Pの挿絵はギルティ。神妙に罰を受けろ……ロザリーが受けた依頼がなければ、面倒な状況になっていたのは間違いないんですけどねぇ。

 

まぁ、巻末の書き下ろし『炎を継ぐ者』は、イヴの過去とイグナイトの闇が明かされる重いエピソードなんですが。

あそこまで恨みをかって、よくもまぁ今まで潰れてないな。今回みたいに、上手い事敵を撃滅してきてるんでしょうが……イグナイト滅びた方が良いって。多分その方が国の為になるよ……

誰もが忘れてしまった家訓を思い出せればあるいは、とも思いますけど。ハードル高いなぁ。


ロクでなし魔術講師と追想日誌5

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「てめぇが、何を目指しているのかはさっぱりだが……いつの日か、てめぇが俺の前に立ちはだかったその時は……俺が必ず、てめぇを必ずぶっ倒す。肝に銘じておけ」

 

相変わらず短編集はコミカルに全振りって感じですね。

オーウェルとセリカが便利と後書きに書いてありましたが。

えぇ、スペック高くてノリが良いから、イベント発生させて良し、オチつけさせて良しと美味しいキャラですよね。

振り回される周囲はたまったものじゃないでしょうけど。

 

オーウェル謹製の惚れ薬によって、ルミアに迫る教師と生徒。なぜか効果を発揮しなかったグレンが、彼女を守るべく奮闘し……

事態を収拾させたのもオーウェルの開発品でしたが、もうちょっと手段選べ……最後囲まれてボコボコにされてましたが、うん、それは仕方ない……

グレンに十分な効果を発揮しなかった原因は、まぁわかりやすかったですが…もう早く付き合ってしまえ。 

あとは虫歯の治療を嫌がって逃げる『リィエル捕獲大作戦』や、魔術の失敗で猫になったシスティーナを描く『猫になった白猫』。

この二つも笑えましたが、室長時代のイヴを描いた『室長サマの憂鬱』が好きですねー。

 

室長時代はかなり高飛車というか、笠に着た言動が多かったですが……特務分室って、切り札ではあれど、それ故に良い用に使われてる感じありますよね。

人手不足なのに補充要員は来ず、任務ばかりが増えていく。

それ故に、即戦力とは言わずとも育てれば使い物になる人材を探そうとしたわけですが……えーっと、お疲れ様です。ちょっと同情しちゃった。

 

書き下ろしで収録された『THE JUSTICE』でも、イヴ頭抱えてましたしね……。

分室在籍時の、グレンとジャティスのエピソード。

独断専行してグレンは単独で戦果を挙げ、ジャティスは敵対した組織を殲滅した。

不始末を成果でプラスマイナスゼロにしている問題児たち。不始末がなければ、表彰されていておかしくないだけに、放り投げるわけにもいかないという爆弾。

彼ら二人が、初めて一緒に受けた任務。ジャティスがグレンに執着するきっかけを生んだエピソードです。なんなんだコイツは……描写が増えて更に怖くなったんですが。

 


ロクでなし魔術講師と追想日誌2

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「真面目な事は結構。だが、物事には緩急というものが肝要じゃ」

 

短編集―。

「紙一重の天災教授」、「帝国宮廷魔導士アルバイター・リィエル」、「任務に愚直すぎる男・アルベルトの落とし穴」、「貴方の私の忘レナ草」、「二人の愚者」の五話収録。

 

第一話は……緊急職員会議が開かれて。

グレンも中々ロクデナシですが、他の教授たちもかなりの変人がそろってますよね……

そんな中でも、一級の変人。五階梯に至った天才ながら……斜め上に才覚を発揮し、周囲を大騒動に巻き込む、自然災害と同じ扱いを受ける「天災教授」。

この人にもうちょっと常識があったら、この世界をより良い方向に持って行けそうな人ではありましたが……残念度も突き抜けてるな……

 

2話はタイトル通りリィエルがアルバイトを試みる話ではありましたが……

猪武者の彼女にそんな高度なことを期待してはいけない……3話のアルベルトも、中々コメディよりでしたし。

……実は特務分室ってポンコツの集まりなのでは疑惑が。

いや、戦闘力とかそっちに極振りしてるせいで、他の分野にボロボロな部分があるだけですが。下手にスペック高い分残念部分がなお笑える。

 

4話は、白猫ことリィエルが魔法薬の効果で記憶喪失になってしまい。

解毒するために行動していますが……何者かの妨害も入って。

その真相が何とも残念なものだったというか、この学校生徒も極まった子が居るなぁ、という感じでした。

 

5話は、グレンの幼少期。彼が『愚者の世界』を編み上げるまで。

魔術特性を知った直後はやはりかなり荒れていたようです。

憧れていたような正義の魔法使いにはなれないけれど……魔術師として無様な姿でも、はじめて彼がオリジナルを使った時、それを肯定してくれる相手が居たのは、救いだったのではないでしょうか。



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